あぐらぐち物語 −中村君版− 1998年10月分





1998年10月31日(土) 晴れ

「見学の応対」

今日は米を運んだり、もちを切って袋詰めと今度つくもち米を洗ったり。そして、視察見学に こられた方への説明。コイン精米機と100円自販機の話を忘れてしまった。やはり紙に 書かなかった事は説明しにくい。時間的にも厳しかったし、今度また社長もいる時に来て欲しい。 今はもうテレビでサッカーがあるので時間がない。また明日。


1998年10月30日(金) 晴れ

「ポジション」

今日は請け負いの大豆刈りと、うちのケイカルまきの続き。明日は農業青年で、若い女性を含めた 交流会という企画がある。会員の視察見学と、白山麓へ遊びに行くようだ。自分は11月は2周、 土曜日に用事があって2日間休みを申請してるので、今回は自粛。しかし視察コースにうちを 入れられないか、という要望は受け入れることにした。女性はもちろん、農業青年にも自分の考えや 農業の魅力・林農産の姿勢を理解してもらうよい機会だ。以前、仕方なく?農家を継いだ人達と 「なんでこの業界を選んだんや」という話になった。農家生まれでない人間が農業をやりたがるのが ものすごく不思議らしい。説明してもなかなか理解してもらえなかった。今回は簡単に文書化して 紹介しようかと思っている。堅苦しいかもしれないが、レジュメ(要約)にするのが自分の流儀だ。 このホームページを凝縮するようなもので、愉快に仕事してることは伝えられると思う。 しかし今から書けるか。風邪を拾ったかもしれない。実は私はお祭り騒ぎがあまり得意でない。 まじめな部分で役割を発揮したがる。それしかできないから、自分の居場所なのだろう。


1998年10月29日(木) 晴れ

「大豆コンバイン」

自分はこのページでやたらと食い意地が張ってることを宣伝してるような気がするが、気のせいか? 量的な事よりも、千円以内で食事するというのが意外と難しい。しかし深刻な悩みはないので豊かな 生活だ。食の話は後日に回して、大豆コンバインの写真をのせる。31日から2日まで、交流会やら 講演やらラジオ出演やら何かと密集していて、写真を撮る機会が多そうだ。どうにか今日で うちの大豆刈りが終わった。明日は某B農産の大豆を刈りに行く予定。





1998年10月28日(水) 晴れ時々曇り

「だって両方食べたかったんだよおぉ」

昨晩はなにを血迷ったか、弁当屋で弁当を2つ注文してしまった。「ハシは2つでいいですか」 と聞かれ、思わず「は、はい」と答えた。さすがに1つとは言えないが、いりませんと答える べきだったか。以前大学生協で環境問題に取り組んでいたが、割り箸は廃材を利用してるので 森林伐採を防ぐ効果はほとんどないものの、生協の姿勢として食堂での使用を取りやめたことがある。 (この辺の記憶はちょっとあやしい)麺類には割り箸が使いやすいが、箸を洗うのに水を消費 するのと比べたらどうなのだろう。やはりゴミが出ないほうがいいか。ちなみに弁当は残らず 食べた。今日はケイカルと大豆。


1998年10月27日(火) 曇りのち雨

「ニプロさん見てね」

ブロードキャスターでケイカルまき。軽トラだと補給が追いつかないので、3トントラックを使った。 仕組みは意外と原始的といおうか、手で振りまく動作を力わざでやってるようなものだ。 自分が運転してたライムソワーよりだいぶ早い。田んぼのローリング族はお休み。大豆刈りを 並行してやっている。開閉レバーを操作するときに背中がつるということで、 右の写真のように改造した。キャビンの窓を突き破るおそれもあったし、なかなかメーカーの方も キャビン付きのトラクターには対応しにくいようだ。洋行さんが愛用者カードを出すといってたので 楽しみ。「スカウトされないか心配だ」と言ってた。他にも色々工夫して道具を作る事があるし、 効率よく仕事しようと思ったら農業に金属加工は必須である。





1998年10月26日(月) 雨のち曇り

「日が短くなりましたね」

朝は雨だったが、配達や買い物など色々。エフエムNワンへ行って、ヘッドホンやマイクをした お姉さんにお米を配達。外からも窓ごしにスタジオの1つが見える。楽しそうに打ち合わせを していた。午後からはケイカルまき。新兵器のブロードキャスターを使った。早すぎて補給が 追い付かないぐらいだ。それにしても最近は17時半には暗くなるので、早目に事務所に 戻ってこれて助かる。ところで昨日食事に入ったお店で、たまたまテレビのニュースで金大祭の宣伝 が目にとまった。辺見庸さんが講演にくるらしい。行きたいけどいつだろう?


1998年10月25日(日) 晴れ

「アドレス変更のお知らせ」

久々に太陽が出て暖かくなった。朝方は雨が降ったらしく、大豆刈りは午後から。農協祭りで ヘリコプターが飛んでいる。5分ぐらいで3千円。結構繁盛していた。洋行さんや五香さんも 「落ちたら1億3千万人の食糧は誰が作るんや」とか言いながら乗ったらしい。 以前も書いたけど、また書こうと思いつつすっかり忘れてたアドレス変更のお知らせ。 インターネットのアドレス名が足りなくなってきたらしく、orの部分がneに変わります。 インターネットからニフティ・サーブに送る場合も、niftyserve.orが nifty.neになるので、自分のメールアドレスはVZF13501@nifty.ne.jpです。 もうすでに変更されていて、旧アドレスがいつまで使えるかは忘れてしまった。 今うちのホームページにアクセスしたら、新アドレスはまだ使えなかった。


1998年10月24日(土) 曇り

「密談」

休みの体勢に入っていたが、晴れたので大豆刈り。佛田農産の若い衆が田んぼで休憩してたので、 立ち寄ってしばらく話してたら、なんと今度は六星生産組合の幹部夫妻がたまたま車で通りかかり、 社長抜きでの謀議におよんだ。議題は3社合同のクーデター。じゃなくて、本当は刈りたての 大豆を手に今年の出来や豆腐作りの話。写真左側はちょっと小さくてわかりにくいが、黄色い大豆に 茶色いシミがついている。右側は一目瞭然、水害を受けた畑で、刈ってみたものの、結局畑のこやし とするらしい。色彩選別機があればより分けられるだろうが、残るのは2割ぐらいか。しかしこの 水はけのよい地区の出来はまだましな方という噂もあるし、値上がりして採算が合うかも。





1998年10月23日(金) 曇り

「犬コーチ」

今日も大豆刈り。機械が壊れたりというトラブルもあったが、大豆は割と乾燥してきた。 今、久々に犬の散歩をしてきて大汗かいた。なんでも明日は金大祭のサッカー大会と いうことだ。行きたい。しかし長らく全力疾走をしてない。犬のモカをコーチに トレーニングしたが運動能力の一夜漬けは無理がある。日曜は晴れたら大豆刈りだから 明日雨が降れば見に行けるか?明日あさってと農協祭り。ヘリコプターの遊覧飛行に 挑戦という話もある。鹿島にも行きたい。これから12月まで、週末はたいてい何か イベントがある。まずは11月1日の白山麓フェアに行ってみたい。 あ、そういえば、今日の北国新聞に浩陽さんとカラー写真で載ってたのにはびっくり。


1998年10月22日(木) 曇り

「不況をぶっとばせ!」

昨日は当然のごとくBSチューナーを買った。一旦は店を出たものの、見つけた時点で運命は 決まっていたのだ。そしたら今日、修理が完了したと電話が入った。予想していたし、2台あっても いいと思っていたので別にがっくりとはこない。1台は思い切って車載するか?車に衛星アンテナを 積むのも面白そうだ。しかしテレビはまだない。液晶テレビもほしいが、ぜいたくな話だ。 マスコミが騒ぐほど、不況でもなければ、不景気が悪いことだとも感じてない。大量消費という 無駄遣いの時代も終わるので、自然淘汰で洗練されていくのがしかるべき方向ではないだろうか。 本当にお金を回さないと自分の生活も困難になるのか、その辺の経済の仕組みがよくわからん。 大恐慌と聞くと恐いが、農業青年にとっては働き甲斐のある時代ではなかろうか。 社会の仕組みや思想が追いついてないだけで、人類存続の課題からいえば「仕事がない」 なんていう余裕はないと思うのだが。今日は一日中大豆刈り。


1998年10月21日(水) 曇り

「BSチューナー」

まだビデオの修理が終わらない。今日はぜひJリーグがみたい。2万5千円までならビデオを 直してもらうことになってるが、3万円だせばBSチューナー付きビデオが買える。中古で 安いチューナーが買えないかなあ、と思っていたら本当に5千円で見つかった。球技場のSS席で 観戦するのと同じぐらいか。これ以上景気の浮揚に貢献したら自分の家計が破綻しそうで心配だ。 今月、来月とこの時期は色々とイベントがある。車の保険もあるし物入りだ。今日は一日中 ケイカルまき。


1998年10月20日(火) 曇り

「趣味の園芸」

今日からいよいよ大豆の刈り取り。天気のせいで、あまり出来がよくない。茶色がついてるのが 大半だし、枯れて腐ったようなのもある。湿っぽくて柔らかい。指でつぶせるのもある。 秋晴れが続いてほしいのだが、待ってるわけにもいかない。雨が多かった地区はどこも にたようなものだ。毎年、当たりはずれの差が大きく、これくらいの影響は当たり前らしい。 大豆で儲けようと期待はしてないのだが、転作と、連作障害を防いだり、作業期間等の面で 都合がいい。洋行さん曰く「オレの趣味でやっとるんや」。それでも5ヘクタールはある。 去年の大豆はすごくきれいだったが、今年の大豆でおいしい味噌やきれいな豆腐が作れるか? 乾燥させてる間に全部納豆になったらとても食べきれないや。


1998年10月19日(月) 曇り時々小雨

「ドライブ」

台風は予想したよりすごかった。ようやく晴れたが、今日はまだ畑にはでてない。色々と片付け物を したりしているうちに夕方になった。たくさんあって、いつ何をしたかよく思い出せない。 新しい車を運転するのは楽しい。ついつい余計に走りたくなってしまう。配達にも使いたくなるが、 この前米30キロを4袋積んだら狭くてきつかった。さあ今からどこ行こうか。あ、でもまだ 保険が切り替わってない。安い買い物をしたと思うが、車検よりローンの終わる月のほうが ちょっと後だ。大事に行こう。


1998年10月17日(土) 雨

「車の交代」

農業祭りの準備をしてたが、台風で中止にするかどうか会議でもめてるということで、なかなか 身が入らない。お客さんが来て物が売れればそれはそれでいいのだが、テントごと吹き飛ばされる 恐れもある。映画「ミッドウエイ海戦」で搭載兵器を魚雷にするか爆弾にするか迷っているうちに 攻撃されたのと似てるか?台風は接近しつつ、商品のがんこ揚げは揚げつつあるときに結局 中止と決まった。明日は休みになるので自分はヤレヤレだ。さて、午後は配達や店番だったが、 ついに自分の車が到着した。電気装備が色々あって楽だ。バッテリーがあがって窓が閉めれないの だけは避けたいが。古い車が持って行かれるのはちょっと感慨深かった。6年も乗ったし、 友達や自分の引越しで冷蔵庫や洗濯機なども運び、大活躍した。歯医者、配車、廃車。 今からドライブに行こう。


1998年10月16日(金) 雨

「降ったり止んだり」

午前中はもちを切って袋詰め等、農業祭りの準備。午後からは色々片付けるはずが、雨で たいしてできなかった。昨日から雨に左右されている。着替えて、さあ始めよう、とか始めた途端に 雨が降ってくる。それでも雨の合間に台風対策をちょっとした。農業祭りは屋外テントだけに、 台風の動向が気になる。買った車は明日くる予定。修理中のビデオはあさってぐらいか。 今日は比較的のんびりしてるから両方今すぐ電話があればいいのに。パソコンやアパート、 車などはカタログをあれこれ検討して、手に入るまでが一番楽しいというのは本当だと思う。 エンジンもかけずに契約してしまった車。早く来て欲しい。


1998年10月15日(木) 曇りのち雨

「旧式の良さを知る」

今年もそろそろ田んぼにローリング族の出現する季節。というのはトラクターによるケイカル散布 のことだ。久々にトラクターを運転するとやたらと速く感じた。その昔、車でひたすら障害物を よけまくるというゲームがあったが、それに似ている。右に左に180度ターンを繰り返して 往復する。トラクター後部についている散布機の幅は180センチに満たない。これで田んぼ全面を 一筆書きでペンキ塗りする要領だ。迫り来るコンクリート壁がたまらない。あぜぐらいなら いいのだが、自分の目の高さぐらいの高い道路が相手だと勝負にならない。新しい機械を買おう という話もあって、遠くまで飛ばせる機械だと1、2往復ですむ。しかし今日のように風が強い日 だと使いづらいので、今使ってる重力落下式が古いとはいってもバカにできないのが面白いところ。 今時こんな旧式を使ってる人はほとんどいないらしいが、原始的で壊れる所がないので現在に至る。 午後からは雨で引き返して来た。風が強くてまいったが、落雷だけはかんべんしてほしい。


1998年10月14日(水) 曇り時々雨

「居眠り」

うまいぐあいに雨の合間をぬって幼稚園児の稲刈りができた。なぜか鎌で稲を刈るという作業は 面白いらしい。鎌の数が少ないので、しまいには鎌の取り合いでケンカがはじまるのでは、 と思ったほどだ。危険のないよう、手を添えてあげたりしたが、なんとか一株を刈れる力だ。 中日と朝日の新聞社がきてた。明日の朝刊に載るかな。ともかくこれで今年の稲刈りもすべて終了。 午後からはもちつき。最近、夕方急に眠くなって、これを書いてる最中に1,2時間ほど 寝てしまう。Tシャツだとちょっと寒い。


1998年10月13日(火) 雨

「メールを4通書いたら疲れたよん」

そろそろ祝いもちのシーズンなのでもち工場を清掃。明日のもちつきの米も洗った。久々にメールも たくさん打った。これから大豆刈りやケイカル撒きなど色々な作業が重なってくる。写真はこの前 撤収してきた名鉄でのもの。今度の日曜日は農業祭りに出店だが、これと似たような感じだ。





1998年10月12日(月) 晴れ

「日本経済に貢献」

土曜日はビデオを分解してる時に「白山行こうぜ」と電話がかかってきたものだから、昨日は なかなかもとに組み立てられなくて焦った。結局電気屋に持っていった。2万5千円までなら 修理してもらうことにした。直すより買ったほうが安くつくという風潮は好きでない。 商品券がどうのこうのと国民に無駄遣いを奨励する動きがあるらしいが、もう大量消費は時代遅れ だと思う。このまえ白峰道中でたこやき屋のおじさんに「若い者はもっとお金を使ってくれ。」 といわれ、「今日車を衝動買いしましたよ」と答えた。散財は自分の得意とするところ。 定期預金もしてないし、ビデオやパソコンにMDなど、商品券ならいくらでも無駄遣い可能だ。 自分はかなり景気に貢献してるはずなんだけどなあ。車のローンでこれからの外食生活 は苦しくなりそう。エンゲル係数が20%って高いだろうか。 今日はイセヒカリの刈り取りと天日干し。その他農機具のセッティングなどいろいろ。


1998年10月10日(土) 晴れ

「車の衝動買い」

昨日、我が社のカーライフアドバイザー、小倉さんに「1500cc、マニュアルミッション」 とだけ言って探してもらったらすぐにいい車が見つかった。車検が1年半残ってて38万円である。 今日産業展示館へ行ってすぐに決めてしまった。自分らしくない早業だが、今乗ってる車は あと1ヶ月で車検が切れる。平成元年式から3年式に乗り換えるのだから古いことには変わりないが、 色が熱を吸収しにくい白できれいだったので気に入った。パワーウインドに集中ドアロック。 こんな贅沢をしていいのか、分不相応じゃないかと冗談で大騒ぎしたが、運転席側はエンジンを 切っても閉められる手回し式が好きである。ビデオを直そうと分解してフューズを交換したり してみたが自分では直せなかった。今月は物入りだ。午後からは白山ドライブ。30分ぐらい 登山道を歩いてみた。デジカメを持って行くのを忘れた。来年夏には山頂を目指そう。


1998年10月9日(金) 晴れ

「風邪に御用心」

今日でもち米のもみすりも終了。軽く乾燥機の掃除もした。あと田んぼには無農薬のイセヒカリと 幼稚園児が手刈りするカグラモチが少し残っている。バビル2世の再来ともいわれる林浩陽氏は 超能力を使い過ぎて寝込んでいたが、どうにか充電して北海道へ旅立った。稲刈りが終わった後 倒れるのは予定通りの行動で?もみすりにはたいして影響はない。風邪はあぐりちゃんから浩陽さん、 三宅君と早いテンポで移っている。自分も拾ってしまったのだが、熱はでてないので 寝込むほどではない。来社のおりは防備されたし。


1998年10月8日(木) 曇り時々雨

「落雷ショック!」

昨夜の雷はまるで夜襲でも始まったかのように派手にドンパチ、ピカドンやってた。停電する瞬間、 コンセントのあたりが「バチッ!!」といったので嫌な予感はしてたのだが、ビデオデッキが 死んでしまった。Hビデオが見れないのは我慢するとしても?!衛星放送が見れないから早く 修理しなければ。暗闇で、ブレーカーが何種類もあるのがわからず、今日の昼に通電させたのだが、 冷凍食品はさほど被害を受けなかった。漏電ブレーカーが落ちていただけだった。 真っ暗闇で電源部周辺から火が出たらどうしようかと不安だったが、何か備えを考えるいいきっかけ になった。まずは忍者らしく、夜目がきくように訓練だ。(ズルッ)懐中電灯はやはり人力発電 がいい。ハンドルを10回ほど回すと3秒分ぐらい電気をためてくれるものないかな。回しながら だと集中できないし。自転車をこぎながら、テレビを見るぐらいならできるかもしれないけど、 いったいどれだけこげば映るんだろう。自家発電用にロシアから原子炉を買おう。 (アクラ級原潜横付け!)


1998年10月7日(水) 曇りのち雨

「奮闘するPTA会長」

昨日の午後は富陽小学校5年生がうちの田んぼのもち米を手刈り。春に手植え体験したところだ。 刈るのは意外と早いのだが、コンバインに通して脱穀するのが行列になってしまった。



風邪を押して説明にあたるPTA会長。(副業が消防団、裏稼業に林農産社長など) 小学生相手にネギを売っている。いや本当はイネなんだけど、青田刈りしたわけでもないのに、 この写真ではそんなふうに見えてしまった。こういうのを地域に密着した会社というのだろうか。 これからの時代、こういう活動がもっと大切になってくると思う。今日はもみすり。浩陽さんは 大勢の子供相手でとどめを刺されたのか、寝込んでいる。今から三宅君をチャンピョン(元ターバン) カレーに連れていく。今週で一旦また岡山の実家に戻るからだ。チャンピョンカレーは 「石川県に来たらこれだけは食べろリスト」の上位にランクしてある。(「第7ギョーザは?」 という声が聞こえてきそう)


1998年10月6日(火) 晴れ

「鳥越城」

昨日は食後に登山や白山の話で盛り上がり、勢いで鳥越城跡まで行ってきた。白山麓は身近にある すごくいい所なのに、今まであまり行ったことがなかった。(川下りは2度したけど) 「百姓の持ちたる国」という言葉は自分も気に入っている。一向一揆は言い換えれば、 世界にほとんど例のない、”成功した一揆””農民革命”ということになるだろうか。 鳥越城は加賀一向宗最後の戦場だそうな。さぞかしたくさんの血が流れたのだろう。すごい急勾配で、 駆け上って攻め取る事を考えると、バテバテに息が上がってしまう自分が想像できた。 本丸跡の頂上から眺めると、弓や石があれば簡単に敵を追い払えそうだ。夜中だったので、 落ち武者でも出そうないい雰囲気だった。私の先祖は隣りの尾口村の出なので、一緒に戦ったと 思っている。うちは浄土真宗だし。先祖の霊なら会ってみたい。(ウソ)今この仕事に就いてるのも 偶然ではないと思う。今日はもみすりと、小学生の手刈りのお手伝い。


1998年10月5日(月) 晴れ

「挑戦!びっくりやの焼きそば」

ちょっと前の話だが、多分うちの非常勤社員一大食漢のM氏がびっくりやで焼きそばとライスを注文 しようとしたら店の人に「焼きそばは量が多いからライスは様子をみてからにしたほうがいいよ」 と言われた。店の人に忠告されるなんて初めての体験で、運ばれてくるまでわくわくした。 確かにボリュームがあったが、でもその後(予定通り)ライス小を注文してた。自分も量にひかれ、 この前焼きそばとライス小、さらに味噌汁・漬物もつけた。店の人には「この前食べられることが 分かったからもう何も言いません」と笑われた。皿に顔を近付けると焼きそばに溺れそうで、 久々に?食べきれないのではないかと焦った。780円だが、一食の価値あり。 今日ももち米の稲刈り。夕方には新もち米でもちつき。


1998年10月3日(土) 曇り

「代替わり」

3反歩以上の田んぼで稲刈り。うちにはこんな広い田は数枚しかない。松任のほうだと、3反歩以上 でないと作業を請け負わないとか聞いた。確かに広々として楽だった。田んぼの端から端へ歩く ときは車を使いたくなるほどだが。普段はその4分の1ぐらいの狭い田をせわしなく枚数を こなしている。おかげで去年はテレビで「最速の田植え」と自慢もできた。松任といえば、市長が 逮捕されたのが全国ニュースになってる。いまさら珍しい事件ではないが、農業関係の何かの代表も してたし、5回ぐらいは来賓としての挨拶を聞いた。割と手短にすませるのはよかった。 今後この業界に何か変化が表れるだろうか。以前、元小松市長も話題になったし、これが新時代への 華々しい代替わりのパターンだと思いたい。


1998年10月2日(金) 曇り

「声優」

午前中はもみすり。午後は袋詰めをしたり、市民税を払いに行ったり色々。天気が悪いし、米も まだ少し青いので稲刈りは急がない。17時に終わったので、パソコンを物色に行く。 今日は映画「クリムゾン・タイド」がある。原作のトム・クランシーはこういう物語が得意な ようだ。自分も好きだ。ビデオで字幕と吹き替えと両方見たが、英語のほうが緊張感が伝わって よかった。今回は声優も上手に吹き込んでくれたか、楽しみだ。セリフへの感情のこめかたって、 微妙ですごく高度な熟練が必要だと思う。洋画をテレビで見ると、悪役が似たような人 なんだよねえ。(その他も一緒か)


1998年10月1日(木) なんで真夏日!?

「こちらは南半球、初夏の装い」

10月だというのに汗だくだーっ!ガンガンもち米を刈ったが、乾燥機がいっぱいにならない。 一目で収量が少ないと思える。面積を増やしておいてよかった。しかしその分コシヒカリが けずられている。店売りの分が足りるかどうか。余ったら余ったで古米の処理に困る。 食糧安保の面からいえば、古米をおいしく食べる技術というのは大切だと思う。あえて新米100% でなく古米ブレンドを選ぶという気概も国民に求められる。最近、自分は買い物で賞味期限を 見ても必ずしも新しい物を選ぶことがなくなった。すぐに食べる物なら、「多分これ自分が 買わなかったら捨てられるんだろうな」と古い物を買うことがある。それにしても、この辺は スーパーが多すぎる。共倒れより統合する考えはないのだろうか。