中村君の農業青年日記 1999年8月分





1999年8月31日(火)晴れ

「雷米」

昨日は自称”晴れ男”の私が仕事を上がった途端、すごい大雨と雷で、パソコンもすべての線を切り離して日記も書かずに帰った。何度も痛い目にあってるし。この前聞いた話なんだけど、雷は大気中の窒素を電機分解し、窒素イオンは田んぼにも降りそそいで肥料分となるらしい。ほんまかいな?肥料は空からも降ってくるということか。雷銀座、野々市ならではの「カミナリ米」というネーミングはどうか?これって有機質肥料かな。


1999年8月29日(日)曇り

「新米配達」

サッカーや外食など、誘惑の多い中で、なんとか隙をみて実家に新米を持って帰ることができた。でも実家で映画「グリマーマン」を見出したら、今度はなかなかアパートに帰れそうにない。スティーブン・セガールっていつも落ち着いててかっこいいよね。余力を残してる感じで、マクレーン刑事とは対象的だけど。


1999年8月28日(土)曇り

「稲刈り順調」

眠いので帰る。ノストラダムスの大予言て、旧暦だと今月だけど、あと3日しかないね。


1999年8月27日(金)曇り

「ノロダラバカズの珍予言」

農業青年全国大会の前に、まずここだったか、4Hラウンジだったかに、鈴鹿100耐では「セナプロ対決の再現!1コーナーまたはシケインでクラッシュしよう」と書いたけど、ほんまに第1コーナーを曲がりきれずにコースアウトし、後続は転倒というアクシデントが起こった。そしてAsaji君とこの掲示板には「失恋したらなぐさめてね」なんて書いたら、見事に大会初日、部屋で一人茫然としてる時に訪ねてきてくれて、珍しく自分がしゃべりまくっているうちに気が紛れた。三重県連の掲示板では、鈴鹿の現地交流の時に小原君達と芸をしたいので「特殊メイクしたいけど準備が・・・」とふざけたら、信じられない事にいつのまにかできてた(マジックで)。というわけで、ネット上の3つの予言はすべて現実となった。オレって天才かも〜!!年末はもちでボロもうけ、と書いてみようか?いやそんなんうちには似合わん、今までどおり愉快な生活して、首の皮一枚黒字と書こう。この首の皮一枚というのが、荒稼ぎより難しいんだな。


1999年8月26日(木)曇り

「特殊メイク」

全国大会の交流の夕べでは、次回開催の佐賀県と、昨年開催の石川がプレゼンテーション(去年はありがとう、という意味で)をすることになってたんだけど、現地交流の鈴鹿でもせなあかんことが当日に分かった。石川からは4人だけで、何も準備してないし、見た目でごまかして、会長が挨拶した。自分の顔キャンバスは、河北の笠間君の、すばらしい芸術作品。自分は何もしてない、「好きにして」と言っただけ。ただ座ってただけやから、久々に床屋に行った気分やった。終わった後は、他の人も巻き込んでお絵描き大会になった。写真は、嬉しい事に同じ鈴鹿地区だった(選べない)愛知の小原君と沖縄のまーこー君。まだこの時点で自分は鏡を見てない。ちなみにほとんどシラフ。なんかこの顔になってから、三重の人にやたらと写真を撮られたような・・・洗ってもなかなか落ちん時は焦ったぞ。





1999年8月25日(水)曇り

「大失恋」

そんな事書くか普通!?でもあとのネタとも関わってくるし、人知れずコソコソ書こう(笑)。まあ「大」をつけるほどの代物でもないんやけど・・・いや以前に振られたようなもんやけどねえ、全国大会初日に結婚の予定を知って大ショック!とどめというか、もう手も足も出ないから茫然自失やった。おかげで人妻と知らずにアタックするという悶絶の事態は避けられたが。そういう経験も大切か?そういえば高校受験前日に失恋するという快挙も成し遂げてたな!(自慢)しかしもうこれで3人目ぐらいやけど、昔惚れた女性が結婚するのって、さみしいもんやねえ(しみじみ)。まあ今でこそ「素敵な想い出ありがとう」って言えるんやけど。こんな時の自分の解消法はきまってサッカーボールを蹴りまくるという健康的?な方法やったけど、もう結構すっきりしてるし、バカーズと飲みに行こう(コーヒーを)。さて明日はバカーズな写真を掲載予定!


1999年8月24日(火)雨

「新米登場?」

昨日から本格的に稲刈りして、今日はもみすり。新米ハナエチゼンを明日には店頭に並べられるように段取りしたのだが・・・機械のトラブルで、今日1日の仕事がちょっと後戻り。洋行さんが一番ショックを受けてるが、自分は別の話で悶々としている。今日はもう疲れたから書かない。今週はハルマゲドン的な話題が目白押しの予定。


1999年8月23日(月)曇り

「たなぼた優勝?」

全国大会の話はまだいくつかあるが、まずはレースの続きから。やっぱ去年のメインイベントが川下りなら、今年はチャリンコレースやね。6人一チームで、一周約3、4分、一人一回3週までで交代やから、2巡はする。実はチーム内では自分が一番走った。皆が計3、4週するなかで、自分は3、2、1と計6週。なんと残り3分でピットインしてきて、自分だけ3巡目に入ったのだ。しかしそのおかげで、チェッカーフラッグを一番に受けることができた。100分打ち切りで、10秒前からマイクでカウントダウンしてたのだが、自分はその時最終コーナー、前後には誰もいない。堂々と右手を突き上げてゴールイン!週回数では一番損をしたことになるが、スタートは最前列の最右翼(客席側)、ゴールはウイニングランと、一番おいしいところをもっていった。写真が楽しみだ。成績は25チーム中11位。帰りのバスに乗り込む時、ステップに足をかけた途端ふくらはぎがつってしまって、入り口で大騒ぎというのがオチ。ちなみに鈴鹿の本コースは観光バスで走っただけだよ。





1999年8月22日(日)曇り

「トラブル中」

たっぷり寝て、ようやく疲れがとれた。ホームページのほうにトラブルが発生したようで、掲示板がまだ直せない。


1999年8月21日(土)晴れ曇り雨

「もう稲刈り試運転」

まだ少し青いけど、来週からは本格的に稲刈り。ママチャリレースで痛い足をひきずりつつ、久々の草取りには気分良く打ちこめた。色々あったけど、やはり全国大会はよかった。昨日書いた濱○会長は、転倒後、看護婦さんに何度も看てもらって喜んでたのでご安心を。コースアウトにクラッシュ、マシントラブルも見られる意外と激しいレースだったが、重大な事故や怪我人が出なくてよかった。
明日はバカーズ企画、喜多方ラーメン日帰りツアーなのだが、さすがに自分はしんどくて見送り。悔しいが、メールの返事や大会のお礼は明日にはかたずけないと。昨夜は実はB農産との飲み会にもちょこっと顔を出したし、早く疲れをとりたい。


1999年8月20日(金)曇り

「ほんまに1コーナーでからむ」

ただいま帰りました。うちの掲示板にも登場してくれた、会いたかった人にはほとんど会えてよかった。鈴鹿100耐は、本コースではなく南コースで、チーム単位での出走だった。なんとママチャリ。自分は志願して1番手、くじでフロントローを引き当て、スタートダッシュをかけるも、下りの第1コーナーがかなりきつく、直前の大雨で路面はかなりスリッピー、転倒を避けるため自分はアウトに大きくふくらんでダートまで逃げたが、後方で転倒した人がいた。後で聞くと自分をよけようとしてのことらしい。なんと我が石川の○田会長・・・某掲示板で、セナプロ対決の再現!1コーナーでからんでとっととリタイア、派手に目立って楽しよう、と書いたのだが。海辺のコンサートドタキャン事件の意趣返しという、しゃちょーの密命があったという情報はまだ漏れてない。





1999年8月17日(火)晴れ

「ついに明日」

たっぷり寝たし、鈴鹿100耐(笑)で足がつらない程度に練習走行もした。いよいよ全国大会。またネット上でしか知らなかった人達に会える。聞くところによると、各県によって参加費には開きがある。石川はなんとタダ!ネットワーク推進事業なるものがあって、去年からの流れでプレゼンテーション(去年の石川大会ありがとう)もしなきゃならないし優遇されるが、動員がかかっても仕事等でいきたがらない人が多いか。予選を突破しないと参加できない県もある。優れた発表をする人だけ参加ということだが、初心者には辛いねえ。ほとんど自腹で行く人もいるし、自費参加なら人数制限しなくたっていいと思うんだけど。心構えも違ってくるか。自腹切ったんだから好きにやりたいか、タダだからどうでもいいか、税金使うんだから社会還元型にしたいか。ともかく、後々まで活用できるネットワークを作ってこよう。


1999年8月15日(日)雨

「やっと盆休み」

よく降ってる。作物には恵みの雨か。丸一日寝てた。夜にゴソゴソ動き出す。掃除と洗濯。バカーズ達はコンサートから帰ってきて、また休憩室でバーを開いてたむろしていたけど、いつ帰ったんだろう?明日あさってと連休ののち、すぐ全国大会。来週には稲刈りも始まる。うひゃー。


1999年8月14日(土)曇り

「ついに会えた」

今回のコンサート、カップルでの参加も増えたけど、新規就農青年の参加も多かった。なんか今までで一番、コンサートそっちのけで話に熱中する企画だった。今までホームページや掲示板でしか知らなかった、滋賀県女子部の人達もはるばる来てくれはったし。(なぜここだけ京都弁?)せっかくうさ吉と引き合わせられたのに、写真とり忘れてしもた。で例のごとく打ち上げでスパークするバカーズ。パワーズのKさんはやっぱり練習で弦を切る。宿ではB農産のいきのいい若手とムフフな話。もう眠くて限界。





1999年8月12日(木)曇り

「海辺のコンサート前夜」

今日から盆休み。といっても明日のコンサートの準備でドタバタ。何やら合唱隊の練習してる歌声も聞こえてきた。あちらこちらの掲示板で「ウハウハギャル」なる言葉が乱舞してた気がするが、たしかに女性の出演者や農業青年が今回増えたなー。研修生や、農業青年の卵とでもいうべき人達も集結するので、夜は語り明かそう。次の日は水稲の1トン取りも可能な水田や自然農園も見学に行く予定。


1999年8月11日(水)曇り一時雨

「鈴鹿100耐」

ちょうど草刈りも終了、明日から18日まで盆休み。といっても自分は18日から農業青年全国大会だけど。8地区のうち、自分は鈴鹿になった。全体のプログラムでサーキット体験もあるので、多分うちらが一番移動距離が短い。今までのネット上のやりとりで、四日市や松坂、伊勢にも会いたい人はいるが、自分にふさわしい?地区に当たったな、と思う。あの鈴鹿サーキットで、自転車レースをするのだ。それも100分耐久。セナ・プロ対決の再現か?とすでに一部だけで大騒ぎしている。まあ自転車だと、ヘアピンカーブでもあくびがでるほどかも。最近自転車こいでないし、優勝目指して特訓だ。


1999年8月10日(火)晴れ

「やっきゼロ戦、宇宙船」

草刈りはメドが立った。明日で終われる。今日は色々と失敗もあって、ボロボロ。人の悩みに、自分の考え事。人に言わない事には我慢できない。こんなにひとごとに左右されなくてもねえ?


1999年8月9日(月)晴れ

「ため息」

なんか去年より暑さに弱くなっただろうか?自然とため息、深呼吸が多くなってる。クーラーに頼りすぎか。悩み多き年頃かって?それもあるかも(笑)。
脱走が日課になってるチョミは、エサを食べにオリに入ってたところで戸を閉められた。全然捕らわれの身と認識してない人なつっこい猫だ。


1999年8月8日(日)晴れ

「草取り体験」

そんな体験嫌か?日曜農業体験のさつまいも畑で、草取りをした。各区画オーナー制になってるのだが、何組かのオーナーの方も参加してくれた。秋の環境シンポジウムをにらんで、雑草や農薬、農業についての意見交換がしたかったのだが、たいしたやりとりはできなかった。というより、皆食べる物のほうが気になってるか。収穫物に関しての話が多かった。除草剤についての学習会なんて高度やろか。





1999年8月7日(土)晴れ

「インターネット」

全国大会・三重大会参加の話はまだ書いてなかったっけ?現地交流は自分は鈴鹿になったらしい。すでに初対面の人と「今度会えるねー」というやりとりはしてる。この前のアジアフォーラムでも結構インターネットの話題になったのだが、やはり「日本に来る前から一部の人達と仲良くなれたのが良かった」という発言があった。掲示板にチャットにメール、ほとんど距離を無視して交流できる。自分みたいにアドリブの苦手な人向きか?実際会った時のギャップが大きくなるか?脚色はしてないつもりだけど。長時間やってると必ず人となりは出ると思う。


1999年8月6日(金)晴れ

「コント農家」

今日もペンキ塗り。設備のサビ止めの意味もある。ペンキ缶を持って脚立に上るなんて、思わずコントしたくなる。しゃちょーも下で塗ってたし。しゃちょーは新潟での昨日の農業研究集会の発表から帰ってきたばかりで手伝ってくれた。発表の資料を見たら本当にデカデカと「23世紀型農業」と書いてあった。うちは「日本一根性のない農家」をウリにしてるが、別の意味で根性があるかも。宇宙語のように通じにくかったらしいが、我が社のユニークな姿勢・方針・社風はなんとなく伝わったのかな。
猫のチョミは、ヒモでつながれたまま用水を飛び越そうとしたのか、「ボチャン」と音がして振り返ると、ずぶぬれになって這い上がってきた。水浴びのつもりだったのか?結構深いし、命がけにも思えるが。皆ボケが好きだ。


1999年8月5日(木)晴れ

「聖なる予言」

草刈りばかりだとしんどいだろー、ということで、今日はペンキ塗り。久々にTシャツという軽装で仕事した。あと1週間で盆休み。12日から18日まで。しかし13、14と海辺のコンサート、18〜20は農業青年全国大会と、ロクに寝れない日が続く。どんな夜になるか楽しみだ。
昨夜は久々に本屋へ行ったら、聖なる予言の続編、「第十の予言」が目に止まり、買ってしまった。やっぱり2時まで読んだ。聖なる予言というタイトルはうさん臭いかもしれないが、内容は高度で理論的。世の中に偶然の出会いはなく、それに気付く人が増え始め、一定の段階で人類が一段進化する、というような出だしで始まる。主人公が冒険の中で次々と真理を発見していく設定で引き込まれる。確かに自分も、出会いや事象には必ず意味があるととらえるほうが前向きに生きやすい。角川文庫。


1999年8月4日(水)晴れ

「猛暑」

暑い日が続くね。いいかげん雨降らないかな。草刈りはフラフラになるが、今年は豊作を望めそうかな?追肥の失敗はともかく、一発型肥料のところはね。さっきまでNPKだった。もう食後は眠くてしょうがないんだけど、有機的栽培に関する面白い話だったので、ついていけた。一口に有機的と言っても、方法は千差万別。正反対に思える事例もあって、定義は難しいが、自然は奥深い。


1999年8月3日(火)晴れ

「草刈り部隊」

昨日の宴会はやっぱり長くなってしまった。まあ、たった3日間しか越川君がいない時にタイミングがあうのだから、きっと何か意味があったのだろう。いい出会いになったかな。草刈りも結構進んだ。本日で解散。打ち上げに今度こそ、昨日行こうと思ってた8番ラーメン。でも初体験の2人は、野菜ラーメン以外の物を注文する。邪道だね!?





1999年8月2日(月)晴れ

「突然の宴会」

草刈り部隊皆で夕食は外へ食べに行く予定だったが、西田さんが持ち込みバーベキューのつもりで色々と余り物を持って来たので、少し買い足して急に休憩室で宴会となった。こりゃ楽しい。


1999年8月1日(日)晴れ

「生き方」

いよいよ8月、海辺のコンサートまで2週間切った。何か出し物がしたいけど、音楽センスとかアドリブには縁がない。即興芸のできる人って、実は日ごろの努力も大事なんやろね。
さっき、洋行さんと、農業者大学校の3人と焼肉を食べてきた。この前、研修生の板垣君の同級生が学校をやめると言い出して、板垣君が夜中にバイクで広島まで説得に行った事があるのだが、その彼が実は明日から2日間、うちで草刈りをするのだ。生き方に悩んでうちに来るというのは面白いかもしれない。自分もかつて、大学で生き方を考えて、一番大切な仕事ということで農業を選んだ。仕事(生計を立てる)と人生を割り切って考えられなかった、とも言える。退学について、説得するほうも、されるほうも経験した。「人生は不条理だから」という理由で農業を選んだ人もいるし、西田さんや高野さんのように、自然を大切に自給自足的な生活を目指す魅力的な人とのネットワークも広がってきた。