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       林さんちのあぐらぐち物語 2004年 睦月4号
         http://www.hayashisanchi.co.jp

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 このメールマガジンは、林さんちの大切なお客様と、ホームページをみて
   林さんちに興味をもっていただいたお客様にお送りしています。
   
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ 睦月4号 _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

1. 巻頭言
 ついに雪が、降りました。おかげで、石川県も交通が大混乱。林さんちもスタッフ
が、雪で、車がはまって大変です。カキモチをどうやって、餅工場から別棟の作業場
まで運ぶかが、問題です。
 

2.今週の林さんち・・・・カキモチ適地

 カキモチを作る時、一番難しいのが、割らずに製品率を上げること。今では、ほぼ
99%は、割れずに仕上がりますが、以前は、半分以上割れたことも。割れる原因
は、
色々あります。最初は、それが分からず、つく時間を長くしてみたり、水を加えて
みたり、干す場所が悪いのではと、色々と試行錯誤しましたが、結論は、「残留応
力」
が問題でした。
 お餅をつくと、実は、中身は一見、均等に見えても、圧力の異なる状態にあるので
す。
ですから、型から出して1日、切って2〜3日間の養生期間が必要だったのです。そ

すると、カキモチも落ち着いてきて乾く時も、ゆがみが少なくうまく割れずに済むの
です。 
 あとは、雪が降って低温&適度な湿度で、少しづつ乾いて完成です。以前、能登沖
地震の時は、フェーン現象で、いきなり乾いて、グラッ!と来て、半分以上が落
下、、
(T_T) しかし、割れたカキモチが、美味しいのも事実で、この時から根強い割れカ

モチファンがいて、お断りするのに毎年苦慮しています。
 最後は、カキモチに適した地域であることが大切。東海から南では、乾き過ぎる
のか、アラレが主流のようです。東北から北は、凍ってしまいだめのようです。
意外にも、カキモチは、限定された地域の産物なんですね。


3.水俣前市長夫妻とドライブ
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 1月21日に、水俣前市長の吉井氏を、お呼びしてしての講演会があった。その前
に、
吉井夫妻を招いての懇親会、そして福井県へ観光に行くことになっていた。そのドラ

バーに、私に白羽の矢が刺さり、務めることになった。
 実は、7年前に、水俣へ、研修で訪れたことがあり、その時、現職の吉井氏にお会

しているのである。皆さん、ご存知のように35年間に渡る、水俣病との戦いがよう

く終焉を迎えた時期でした。ところが、この方は、見事に負の財産を、エネルギーに
変え
今では、年間60万人が訪れる活気ある街に変身している。
 吉井氏は、とにかく偉ぶらず自然体。日本で初めてゴミの20種類以上の分別を成

させた街でもあります。なにしろ、クリーンセンターに、配属されるのは、もっとも
市で優秀な人材で、そこに配属されるということは、出世コースだというのも、含め
実に、なるほど!と思う行政をされて来た方です。しかも、行政のトップは長くやる

多くの弊害があると言って、議員5期の後、市長は2期ですっぱりと辞任。どこかの

みたいに、歳を行っても地位にぶらさがっているのとは、大違いである。

 「人は変えられない、自分が変われ」

 水俣で、感動したのは、水俣病の語り部の方の話。当時は、伝染病と言われ、しか

チッソの企業城下町、それだけでも近所からは、憎まれました。母親が発病し、病院

ら家に帰ると、棒を持って襲われました。それ以来、何十年もその家の雨戸は、開け

なかった。買い物に行くと、お金は割り箸で受け取り、熱湯で煮沸されました。しま

には、道を歩いていると、人糞を頭からかけられました。その時、包丁を持ち出し、

に、「あの人達を刺して、私も死ぬ」と涙で訴えた。その時、夫は、「人は変えられ
ん!
自分が、変わらねばならん!耐えろ」と諭したそうです。
 それから年月を経て、ある日、その時の人が、「死ぬ前に、あんたに謝らないと死

きれない」と来ました。隣の人が別の加害者になってしまうという悲劇的な水俣病
は、
これからも風化させていけない事件です。今も、形を変え、SARSやBSE、最近

鳥インフルエンザと、事件が起きていますが、この経験が生かされることを祈って止
みません。


敬白
「あぐらぐち」とは、我が社の志高きプロバイダー氏が、名付けた、
「ホームページといういろりばたで、あぐらをかいて、話でもしまいけ」と
いう意味で名付けられました。
妙ですが、オリジナリティーがあって、私は気に入っています。
なお、「こんなメールマガジンいらないよ」
「HPの日記読んでるからいらないよ」と言う方は、
そのまま送り返しください。こちらで、リストから、外します。


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