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林さんちのあぐらぐち物語 2004年 弥生３号
http://www.hayashisanchi.co.jp
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このメールマガジンは、林さんちの大切なお客様と、ホームページをみて
林さんちに興味をもっていただいたお客様にお送りしています。
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ 弥生３号 _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
１． 巻頭言
ようやく春らしい天気になり、畦塗りと平行して、ハウスのポリフィルム
張り、種籾の処理をしています。頭の中は、すでに５月の田植えの段取りを
している状態なのです。
２．今週の林さんち・・・・苗と煩悩
林さんちでは、稲の苗を自社分の他に、販売分も作っています。
１２，４００箱の苗のうち５，０００箱が、販売分です。この苗箱は、深さ
３×横３０×縦６０センチの、プラスチック製で出来ていて、１箱に５キロ
の床土と種を１００ｇ〜１２０ｇ蒔いて、約１ヶ月ハウスに並べて育てます。
そしてゴールデンウィーク頃になると、田植えのために、お客様がハウス
へ取りにいらっしゃいます。林さんちでは、ドライブスルー方式で、トラッ
クをハウスの中に直接乗り入れて積み、自己申告で、ライスセンターの黒
板に使用箱数を記入していただいています。ハウスは、２４時間開いており、
好きな時間に皆さん、取りにいらっしゃいます。
完全なセルフ方式なので、皆さん、自由に苗を積んでいくのですが、この時
人間の煩悩が、実に色濃く出ます。８列×１００箱で、並ぶ苗を、１ミリでも
長い良い苗を選んで、まるで、ジグソーパズルのように、取って行く方。次の
方のことを考えて、きれいに順番に取っていく人。ところが、苗というのは、
短くてガッチリしたものが良いのです。ですから、逆に、林さんちでは残った
短い苗で、田植えをして順調に育って行きます。
あなたは、自由に物を取っていい時、ジグソー派、残り物派？もちろん林
さんちでは、残り物派のお客様に尊敬のまなざしを向けています。
３．苗のペニシリン
林さんちの苗の特徴は、無農薬栽培だということ。ほとんどの減農薬米と言
われるお米は、やはり種や苗の段階で、農薬を使用しないというのはリスク
があり過ぎるという理由で、化学農薬を使用しているようですが、林さんち
では、この販売分も含め、無化学農薬で育苗します。
本当は、ＪＡＳ有機等の法律で、縛られていない苗なので、農薬を使用し
てもいいのですが、この種や苗に使用した後の剤を、用水へ垂れ流すのが、
どうしても嫌で、出来ることなら使用したくありませんでした。そこで、５
年前に思い切って、止めたのですが、その後は苦労の連続。病気は出るは、
カビは生えるは、種籾が腐るは、、、。そんな中、去年からエコホープと言
ってある種の菌で、有害な菌を排除するという資材が出ました。ワラにもす
がる気持ちで使用したところ、効果があり、すごく良い苗が出来ました。
でも、良い苗を作った最大の要因は、病気が心配で、一日に何度も種の状態
を見たり、苗を観察したりしたことが、一番良かったのかなと思います。化学
農薬を使用していれば、病気は、問題なくなるので、当然、種や苗の観察はお
ろそかになります。やっぱり、稲は愛情が必要です。この菌、まるで青カビ、
林さんちでは、ペニシリンと呼んでいます。
４．糀発売中
http://www.hayashisanchi.co.jp/mailbk/20040203.html 以前のメルマガで
紹介した林さんちの糀、まだあります。お味噌にどうぞ。
敬白
「あぐらぐち」とは、我が社の志高きプロバイダー氏が、名付けた、
「ホームページといういろりばたで、あぐらをかいて、話でもしまいけ」と
いう意味で名付けられました。
妙ですが、オリジナリティーがあって、私は気に入っています。
なお、「こんなメールマガジンいらないよ」
「ＨＰの日記読んでるからいらないよ」と言う方は、
そのまま送り返しください。こちらで、リストから、外します。
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