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     林さんちのあぐらぐち物語 2004年 師走3号
       http://www.hayashisanchi.co.jp

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 このメールマガジンは、林さんちの大切なお客様と、ホームページをみて
   林さんちに興味をもっていただいたお客様にお送りしています。
   
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/   師走3号  _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

1. 巻頭言

 お正月餅の新聞折込も入り、これで全ての注文体制が整いました。あとは
例年どおりの、注文があることを祈るばかりです。少なすぎてもでダメ、多過
ぎてもダメなんです。

2.今週の林さんち・・・・はぜる

 林さんちの餅米は、「はぜて」いません。この「はぜる」と言う言葉の意味
は、餅米の色が真っ白になることを言います。はぜさせるには、水分値をうる
ち米の通常の15%前後ではなく、14%程度にグッと落とすか、2段乾燥と
言って、一度乾燥した後、数時間後に再度乾燥すると、透明感のあった餅米が
真っ白に変化します。ところが、林さんちでは、水分値が、検査が通るギリギ
リの15.5%と言う、高水分値で乾燥しているので、はぜていないので、白
くありません。ちなみに、はぜていなくても、精米して時間が経つと自然に、
乾燥が進み白くなって行きます。
 ですから、餅米を販売したお客様から、これは「はぜてない」とか「うるち
が混じっている」という、クレームをよく頂きます。しかし、なぜわざわざ水
分を下げた、いわゆる過乾燥状態にまでして、白くするのかは、私も実は、真
相を知らないのです。しかし、想像するに、昔、餅米にいわゆる「ただ米」と
言われるうるち米を、混入して増量する悪い業者がいて、それを見分けるため
に、こうじられた知恵ではないかと想像しています。ここで、本当に素人でも
餅米とうるちを見分けるのは簡単。天日でしばらく、干すと見る見る餅米は白
くなりますが、うるち米は変化がありません。うるち米はとは、一般的に、ご
飯にして食べているお米のことです。
 そして、お餅にして美味しい水分値は、16.5%くらいです。年内につい
て食べるには、少々精米に気を使いますが、よく伸びるよい餅に仕上がります。
ところが、お米の表示の法律が変わり、検査をしないとメリット表示と呼ばれ
る「かぐらもち」と言う名前を使えなくなるので、仕方なく水分を下げている
のですが、全部がはぜる程ではありません。
 ところが、今度は、餅米を販売した業者さんから、林さんちの餅米が、はぜ
ていないので、「うるち米除去装置」にひかかって大量に餅米が除去されてし
まう。と言うクレームをいただきました。まあ、最近は科学技術の発達で、便
利な機械が出来ましたが、逆にそれがアダとなってしまいました。結局、林さ
んちの美味しい餅米は、自然にはぜてしまう来年の使用と相成りました。お正
月のお餅にすれば最高なのに、、、。
 そんなはぜる、はぜないとは、無関係に、林さんちのお正月のお餅が、どん
どん出来上がっています。今年のお餅も、けっこうイケテると自負しておりま
す。

3.究極の整体

 今年も出初式で、ハシゴ登りをするための、練習が始まります。今年は、町
の新庁舎が、盛大に林さんちが、耕していた田んぼを埋めて完成したので、こ
けら落としの記念のハシゴでもあります。毎週木曜日の晩に、練習に通っては
技を磨いてきたのですが、年末になるにつれ、疲れから技のキレがなくなって
行きます。大体、餅屋の社長が、年末に毎晩練習に、出かけて行くこと自体が
大変なことなんです。
http://www.hayashisanchi.co.jp/unchiku/010821.html(3年前の夏祭の演技)
 1998年10月3日に、地元の運動会で乗ってデビュー以来7年。無事な
んとか務めて来たが、何度やっても怖い。特に、お正月のハシゴ登りは、天候
が悪い場合も多く、しかも出初式の諸々の作業も同時に、こなしながらの演技
となるので、大変なんです。しかし、ここ2回のハシゴ登りは、後輩が1番手
を務めてくれた。今回もデビューを目指して、若い後輩ががんばっているが、
色んな理由で練習に、参加できないことが多く、苦慮している。我が野々市町
消防団のハシゴ登りは、「勇み鳶」と呼ばれているが、3人ハシゴが基本で、
1番手が、全28演技、2番手は、ラスト6演技、3番手ラスト3演技と圧倒
的に1番手が、花形であり、一番演技が多い。ここ2回は、私は、3番手を務
めて来た。他にも、若い後輩が練習に顔を出してはくれているが、なかなか本
ハシゴに至っていない。ハシゴの練習用に、1.5m、3mのハシゴがあるが
1.5mから3mに登れるようになるまでで、1回目のハードルがあり、3m
から6mの本ハシゴに乗るには、肉体的にも精神的にも、まったく違う領域に
踏み込む必要がある。
 なんとか後継者を育てて、私もあ〜だこ〜だ下で、好きなことを言って、指
導したいのだが、あともう少し時間が必要かもしれない。ハシゴ登りは、自転
車と同じで、不思議なことに、どれだけ汗をしぼってがんばっても出来ない技
が、ひょんなことから、一度出来るようになると、あとはガンガン出来るよう
になる。聞くところによると、まず、技をやろうやろうとすると、「神経」が
まず、伸びるそうである。神経が、到達すると技は、なんとか出来るようにな
り、次は、筋肉が、細かい断裂を起こし、数週間後には、それを上回る筋肉が
ついて来て、軽々とこなせるになって行くのです。自分でも実感しましたが、
後輩達も、大体この経過をたどります。
 しかし、最初の神経が伸びる途中に、挫折する人が多く、なかなか後継者が
育たないのです。しかも、私もそうでしたが、どうしても苦手な技があり、そ
こで、引っかかってしまい前に、進まなくなるのです。不思議なことに、私が
まったく楽だと思っている技が、そうであったありと、まったく個人によって
違うのが面白いのです。でもこれが、長いと嫌気が、差して練習を止めてしま
うのです。
 男44歳、運動神経とは無縁の人間でしたが、やれば出来ることもあったな
と、実感しています。あと、ハシゴ登りで、腹筋背筋が鍛えられて、最近では
ギックリ腰にも、あまりならなくなりました。究極の整体とも言えるかな。

敬白
「あぐらぐち」とは、我が社の志高きプロバイダー氏が、名付けた、
「ホームページといういろりばたで、あぐらをかいて、話でもしまいけ」と
いう意味で名付けられました。
妙ですが、オリジナリティーがあって、私は気に入っています。
なお、「こんなメールマガジンいらないよ」
「HPの日記読んでるからいらないよ」と言う方は、
そのまま送り返しください。こちらで、リストから、外します。


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