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     林さんちのあぐらぐち物語 2008年 水無月3号
       http://www.hayashisanchi.co.jp

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 このメールマガジンは、林さんちの大切なお客様と、ホームページをみて
   林さんちに興味をもっていただいたお客様にお送りしています。
   
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ 2008年 水無月3号  _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

1. 巻頭言

カラ梅雨です。まさしくカラッカラッ状態。大豆も芽が出ないので、困って
います。そして食育授業や、その他の講演も多く、走り回っています。でも、
出張先では、降水確率は、100%なんですが、、( ̄○ ̄;)

  在庫メーター     空←――――――――――――――――→満 
超普通じゃないコシヒカリ ■■■■■■□□□□□□□□□□□□□□
普通じゃないコシヒカリ  ■■■■■■□□□□□□□□□□□□□□
普通のコシヒカリ     ■■■■■□□□□□□□□□□□□□□□
ハナエチゼン       ■■■□□□□□□□□□□□□□□□□□
ひとめぼれ       ■■■■□□□□□□□□□□□□□□□□

             詳しい数字は、メルマガの最後に

2.今週の林さんち・・・・株式会社か?有限会社か?

 しばらく前からの懸案だった、1月末から8月末へ(有)林農産の決算日の変
更を、今年することに、決定した。ついでに、商号も、有限会社から、株式会社
に変更することを検討している。実は現在、林農産は、2006年5月1日の会社法施
行で特例有限会社という扱いなのである。じゃあ、特例の扱いで何が、変わるの
と言われても、別に今までとは変わらないのであるが、決算日の変更に伴い定款
の変更を加えると、自動的に、今までの出資金が、株に変更される。そして面倒
な、色々な印刷物の変更も、今年パンフレットを新しくする年なので、都合が良
いかもしれないという点もある。

 商号の変更に関しては、ハッキリ言って経費のかかることばかりで、メリット
はない。まだまだ検討を要するが、農業の法人化の時も、メリット、デメリット
の議論が起きたが、結果的には、気持ちの問題なのである。今までどおりの有限
会社として、変わらずやるか?株式会社という商号だけでも、世の中の変化に准
ずるか?林さんち的には、やはり後者であろうと考えている。しかも、今年は、
林さんちの20周年、しかも決算期の変更と、節目もある。変更には、持って来
いのタイミングなのだ。

 林さんちの決算期の決定は、会社設立の時に相談して決めたのである。20年
前は、餅加工をしていたが、まだお米の販売を行ってはいなかった。お米は、9
月に全て農協さんに出荷して「ハイ終わり」だったのです。当時、今の状況が、
想像できたでしょうか?だから、一番お金や在庫の少ない時期、そして決算が出
来る、時間的精神的余裕のある時期が、1月末だったのです。法人設立以前の個
人営業の時は、青色申告と呼ぶ税務申告を農家は冬、コタツに入って1年分の領
収書や伝票、通帳を引っ張り出して、行いました。事実上、これが経営指標にな
っていたのです。現金の動きだけの一喜一憂で、複式簿記のような、損益計算書
もなければ、貸借対照表もない。儲かっているのか?損をしているのか?さっぱ
り分からないのも当然でした。

 まあ青色申告よりは、マシになりましたが、青色申告の締め日は、12月末、
しかし餅加工もあったので、その流れで1ヶ月遅れの1月末に決算日を決定し
ました。ところが、平成8年より米自由化になり、林さんちでもお米の直売を開
始しました。すると、ジワジワと秋に農協に出荷する量が減って、在庫が決算期
をまたぐようになりました。そして今では、2月から新米のとれるまでの7ヶ月
分以上を在庫として抱えています。ところが、これを資産として計上するのです
が、その価値計算が難しい。結局、鉛筆をなめて「エイ!ヤァ〜!」と決めざる
を得ない。でも、これってマズイのでは?さらに1月末決算だと、会計士さんが、
青色申告のお客様の申告時期と重なって、かなり忙しい。向こうもプロだから、
しっかりとやってくれるが、やはり、何かと支障が出る。

 そこで8月末であれば、お米の在庫は、おそらくハナエチゼンのみ。これなら
正確に決算も組めると思う。でも、まさか8月末で、決算をするようなことにな
ろうとは想像も出来なかった。でも、今度は、8月末だと、私が稲刈り業務の合
間を縫って、10月末までに税務申告と法人税の支払い等々、決算業務をしなく
てはいけなくなるのが唯一心配。まあ、なんとかなるでしょう、、o(^o^)o

           ↓そんな林さんちのお米はこちら↓
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3、自分の言葉で

 いやはや先週から出張が多くて大変でした。一体、どれだけ電車に乗っていた
のだろうか?まあ、出張の多いビジネスマンなら、当たり前のことだろうが、地
面に根っこが生えたお百姓さんには、大変なことなのである。しかも、私にすれ
ばVIPの方とお会いする機会や、ハードルの高い講演もあって、かなりチャク
ラを消耗しました。でも、それぞれが、良い出会い、そして経験として残りまし
た。

 まずVIPは、北陸財政局長、日本銀行金沢支店長と、地元でもめったにお会
い出来ない方々とお話をしました。きっかけは、農育人を農林金融公庫の支店長
が、勉強会で配ったところ興味を持たれたようです。農業という産業は、財政の
視点からみると地元の総生産額から見ても微々たるもの。それでも、地元に元気
な農業者がいることを知っていただいただけでも、収穫でした。補助金頼みの農
業者だけでなく、法人税を払おうと考えて頑張っている農業者もいることも、少
し驚きを持って帰られたようです。それにしても、農育人の効果は、絶大である。
http://www.hayashisanchi.co.jp/shop/newimg/01.html

 次は、かなりハードルの高い講演会。地元の私立高校で、話をさせていただい
たのだが、キッカケは、そこの校長先生がなんと私の高校3年の時の担任だった
ことからでした。先生は、数年前から、林さんちのお米のお客様だったのですが、
2年前に、地元の野々市中学50周年記念式典で、私が「いのちの授業」という
文部科学省の事業で、1年生から3年生までに、話をしたということを聞いて、
非常に興味を持たれたからでした。この時の授業は、『人生の3つの坂、上り坂、
下り坂、そして、まさか』と題して私の七転八倒の経験談のお話です。この時も
全校15クラスを、1年かけて行う非常に難度の高い授業でした。

 これを高校生相手に、1時間話せというのですから超大変。我が社に来ている
高校生のバイト君も、よ〜〜く注意していないと言葉が通じない。「アベック」
「ナウい」「ディスコ」等々はすでに死語です。少しでも興味がない話をすると
瞬間的に睡眠に突入するのが定番です。まあ、私の高校生の頃も、そうでしたの
で、気持ちはよ〜〜く分かります。私が高校生の時、35周年記念式典で、当時
は衆議院議員で、その後、総理大臣になったM氏が、母校ということで講演に来
られましたが、早々と睡眠に突入したのは言うまでもありません。

 それでかなり気合を入れて行きましたが、すでにお休みの方も数名、、(ToT)
そしてマイクを見てビックリ。お願いしてあったワイヤレスマイクでは、なかっ
たのです。私は、いつもマイクを持って、あっちへ行ったりこっちへ行ったり、
ホワイトボードに、字を書いたりと、とにかく飽きさせないように動くのである
が、残念ながらコード付きでした。引っ張ってみたのですが、1mほどしか出て
こない。700人以上入った講堂でしたので、マイク無しではきついので、その
まま直立で話したのですが、この時点で1割が睡眠、、( ̄○ ̄;)

 でも、この時期の高校生は、逆に聞いていないようで聞いている。腹をくくっ
て、チャクラ全開で汗を搾って話すこと1時間、まあなんとかみんな聞いてくれ
たと思います。他人に何かを伝えるには、まだまだスキルが足りませんが、この
経験は、かなりのスキルアップになったと感じました。そして講演終了後、校長
先生に挨拶もそこそこに、待たしてあった嫁さんの車の中で着替えながら、金沢
駅へ向かい、青年塾の和歌山県串本研修に向け、特急に飛び乗ったのでした。

 前回も、明智町研修で、私の育みの実践という題目で、講話をしたのですが、
その時に、いつもの幼稚園の食育授業を披露しました。やってみて思ったのは、
すでに大人の彼らに食育授業を行うことより、なぜその食育授業に至ったのかと
いう私のこれまた阿鼻叫喚の経験談をした方が良いと気付いたのです。つまり、
数字や理論ではなく『自分の言葉』が、一番なのです。経験に裏付けられた言葉
は、高いエネルギーとなって相手に届きます。そして串本での講話は、私の経験
の中でもベストの内容になったと思います。

 そして昨日、名古屋日帰りで、農林金融公庫の有識者の会に出席。2時間の会
議のために、往復10時間。これでも、最短の電車に乗れてのことです。意外に
名古屋は遠いんです。この会は、私自身3回目。だいたい私が有識者であること
自体、はなはだ疑問ですが、今回は、農育人の宣伝もあったので意気揚々と出か
けました。楽しみにしていた高木総裁との再会は、別件で欠席されていてかない
ませんでしたが、他の有識者の貴重なお話が聞けて良かった。ただ驚かされたの
は、有識者の会が開催されてたった3年で話題は、米余りから、食糧危機の話に
移っていました。時代は、急激に変化しようとしています。

 今週、とくの幼稚園の食育授業がありますが、6月に入って6回目になります。
さすがに、これだけ続けて行うと経験値が上がったなと、自分でも感じます。少
しづつ実際の授業の中でリニューアルして来ました。よりシンプルに、より分か
り易くなったと思います。そして、たまたま別の幼稚園のニュース取材で来られ
たテレビ局の方が、興味を持ってくれて番組制作をすることになりました。その
取材を、現時点で最高の食育授業で、しかも米作りで一緒に頑張っている、とく
の幼稚園さんで行うことになったのです。すでに今から、子供達とオーラ全開で、
食育授業が出来ることが楽しみです、、o(^o^)o

林さんちの商品注文はこちら→http://www.hayashisanchi.co.jp/cargopro/

     平成19年度 新米発売日
超普通じゃないコシヒカ 81袋/290袋 28%   10月 2日
普通じゃないコシヒカリ 145袋/571袋 25%    9月15日  
普通のコシヒカリ    177袋/751袋 24%    9月15日    
ハナエチゼン      36袋/279袋 13%   8月24日
ひとめぼれ        48袋/245袋 20%   9月 8日

敬白
「あぐらぐち」とは、我が社の志高きプロバイダー氏が、名付けた、
「ホームページといういろりばたで、あぐらをかいて、話でもしまいけ」と
いう意味で名付けられました。
妙ですが、オリジナリティーがあって、私は気に入っています。
なお、「こんなメールマガジンいらないよ」
「HPの日記読んでるからいらないよ」と言う方は、
そのまま送り返しください。こちらで、リストから、外します。

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