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     林さんちのあぐらぐち物語 2009年 長月1号

       http://www.hayashisanchi.co.jp

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 このメールマガジンは、林さんちの大切なお客様と、ホームページをみて

   林さんちに興味をもっていただいたお客様にお送りしています。

   

_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ 2009年 長月1号 _/_/_/_/_/_/_/_/_/

1. 巻頭言

 秋になっても涼しい、、というか寒い日が続いています。残暑も、ほとんど

なくいきなり秋に突入してしまいました。早生品種の稲刈りも、天候不順でな

かなか前に進みません。早く、スカッっと秋晴れになって欲しいものです。そ

して、大変ビックリした事件がありました。ぜひお読み下さい、、\(_ _)

******** ハナエチゼン新米発売開始しました!********

  在庫メーター     空←――――――――――――――――→満 

超普通じゃないコシヒカリ ■■□□□□□□□□□□□□□□□□□□

普通じゃないコシヒカリ  ■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

普通のコシヒカリ     ■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

ハナエチゼン       ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■□

ひとめぼれ       □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

             詳しい数字は、メルマガの最後に

2.今週の林さんち・・・・堂々の2等です

ハナエチゼンの出荷が始まりました。19日にテスト刈り、21日に稲刈り

スタート、24日には、籾摺り袋詰め完了して、発売を今か今かと望んでいた

のですが、農協さんの検査が、結局28日!遅すぎます。昨年の販売開始が、

8月21日に検査をしてくれたので1週間も遅い。原因は、何度もメルマガで

書いているが「初検査」の壁です。初詣、初せり、初荷、と初が付けば全て目

出度い出来事です。当然、初検査も、今年の秋の収穫を祝う大事なイベントで

す。「今年も○○農協で、初検査が行われ、全量1等になりました。」という

コメントが、必ず入った報道が行われます。

 この初検査で、「今年も林さんちで、初検査が行われ、カメムシに食べられ

てしまい全量2等になりました。」などというコメントは、絶対に許されない

のです。お米の格付けには、特1等、1等、2等、3等、規格外とあります。

林さんちのお米は、殺虫殺菌剤を散布していないので、カメムシに汁を吸われ

てお米に、その跡である斑点が少し付いてしまいます。だからほとんどの場合

林さんちのお米は、堂々の2等に輝いています。それでも千粒中2粒で、2等

に格下げされてしまうのですから、その差は、本当に微妙です。それでもカメ

ムシさんのご機嫌によっては、1等だったり、かつて特1等なんてこともあり

ました。こうなると奇跡みたいなものです。それほど全量1等というのは、農

薬を散布しないと出来ない技なんです。

 しかし今年の初検査は、遅すぎました。何度も農協さんに冗談半分、本気半

分で「ナイショにしておくから、検査をしてよ〜〜」と頼みましたが、林さん

ちの場合、ネットやメルマガで、絶対にばれるので無理でした。そして満を持

した28日に管内のどこかで、目出度く初検査が行われた0.1秒後に、検査

開始。検査印さえ押してもらえば、もうこっちもモンです。さっそく10キロ

袋に詰めなおし出荷準備開始、ネットも受注開始しました。すると別に、大々

的に告知したわけでもないのに、すぐにご注文があり、皆さん首を長くして待

っていてくれたんだなと、本当に有難く思いました。

 しかし収量といえば、やはり不作は免れませんでした。通常10アール(3

00坪)当たり500キロあるところ422キロ!15%以上の落ち込みです。

籾を籾摺りして玄米にしてから、選別機で、1番米、2番米、3番米に分けま

す。1番米が、主食用のメインのお米、これが422キロしかありませんでし

た。2番米は、中米と呼ばれお菓子等に使われるのですが、1番と3番の選別

網の差は、0.05ミリしかないので、その間に落ちるわずかな量のお米です。

そしてそれ以下の大きさの玄米が、3番米いわゆるクズ米として出荷されます。

当然、価格は、1番米1キロ400円〜500円、2番米150円前後、3番

米は、50円〜100円と、どんどん下がって行きます。

 せめて2番米だけでも、とれれば良いのですが、今年のお米は、圧倒的に3

番米が多いのです。結局、日照不足に伴い、稲の方で稔りを自主規制したのだ

と思います。出来た籾全てに、栄養を回すと結局共倒れになる可能性があるの

です。だからわずかなエネルギーを、選ばれた籾に注入したのだと思います。

おかげで収量は、少ないのですが、味は良いという林さんち的には、厳しい秋

でしたが、お客様には美味しい秋になりました。そして今年は、20年産のハ

ナエチゼンが、早々と売り切れてしまったので在庫を、昨年より38%多く持

ちました。ただでも少ない収穫量なのに、農協や業者さんに売らずに我慢して

在庫に回したので、これまた林さんち的には、一時的には厳しくなりますが、

来年の今頃まで、しっかり販売を出来ることを信じて頑張ります、、o(^o^)o

           ↓そんな林さんちのお米はこちら↓

         http://www.hayashisanchi.co.jp/cargopro/

3、究極の救命講習(長文です!)

 8月30日に、野々市町においてマグニチュード7の地震の想定で防災訓練

が行われました。阪神大震災以来、毎年、各小学校校下持ち回りで、行われて

います。まずは、各町内の集合場所からの避難訓練、起振車体験、ハシゴ車体

験、煙幕体験、てんぷら油消火体験、救急救命体験等々の防災に関する訓練を、

各町内会ごとに順番に行います。消防団員も消防職員と、それぞれの訓練のお

手伝いをします。まあ、防災訓練と言っても、実際に何かがあるわけでないの

で、緊張感の中にもノンビリムードで、いつも行われるのですが、どんなに大

したことないことでも、一度でも体験しているのと、していないとでは、雲泥

の差が出ます。きっと災害が、実際に起きた場合、無意識に多くのことが出来

るはずです。

 ところが、そんなことが不安になるくらいの事件が、その日の午後にありま

した。毎月、消防団では、ポンプ点検を行っており、この日の午後、せっかく

防災訓練で出動したので、9月の点検を前倒しで、行うことになっていました。

そして我が野々市町第2分団では、ポンプ点検だけでなく、いろんな想定で消

火訓練も行っています。水利は、ここ、ホースは何本、分岐はどこと予め設定

して、誰がポンプ車に乗るかは、ジャンケンで決めて、その時点で少し離れた

ポンプ車に乗車して、消火訓練開始します。

 実際の火災出動でも、ポンプ車に最低3名乗車した時点で、出庫するので早

い者勝ちです。つまり誰とチームを組むのかは、乗ってみないと分かりません。

だからジャンケンでチームを決めて行うのは、なかなか効果的な訓練です。最

近では、そんな訓練が功を奏して火災現場では、第2分団のポンプが人気で、

消防署や他の分団に、水を分けることが多くなりました。ところがポンプ車の

能力を超えることもしばしばあります。もし能力を超えた場合は、吸水パイプ

を、もう1本追加して水を吸います。でもただ追加すれば良いというわけでな

く、特殊な操作が必要になります。

 そこで消防署員に、基本的なポンプの構造や操作を、教えてもらおうという

ことになりました。構造さえ分かれば、なぜその操作が必要なのかが分かりま

す。防災訓練の午後に、野々市町消防署に、ポンプ車を持ち込み訓練を開始し

ました。さすがプロ、実際に中を開いてポンプを見せての講習は、本当に分か

り易かった。私自身も、目から鱗のこともありました。そこで何度も、放水を

繰り返し練習をしました。そしてその放水のために、みんなで準備している時

に、その事件が起きました。

 ふと前の歩道を見たら自転車に乗った老人が車道の方へ転倒したのです。思

わず「危ない!!」を声を上げ、近くにいた署員の方と駆け寄りました。でも

最初、歩道側を見ていたのは、私だけで、みんな誰かがホースに頭でもぶつけ

たのかな?と思ったそうです。すぐに署員の方が、声をかけますが応答なし、

するとすぐに「心肺停止!」の声が!え〜〜〜〜!いきなり〜〜!!見る見る

顔から血が引き、足は黄色くなって行きます。今、まさに目の前で人が、死ん

で行く状態にありました。

 すぐに署員のAED!の声で、署から持って来たAEDのパッチを貼り「離

れて!」の声で、バチン!と一回、反応がないので心臓マッサージ、そして2

回目の電気ショックをしようとしたら心肺が動いているとのサイン。すると突

然、その方が、「う〜〜う〜〜〜!」暴れ始めて、署員の方がみんな押さえな

がら「大丈夫ですよ、消防の者ですよ!」と何度も声をかけるが、それでも暴

れるので拘束帯を持って来た時点で「お名前は?」と呼びかけたら、しっかり

名前を答えられ、そこからは我に返ったように、住所も生年月日もしっかり答

えられました。

 私はといえば、駆け寄った時点ですぐに車道に出て安全確保はしましたが、

あとは呆然と見ているるだけです。でも署員の方の冷静な対応は、見ていて感

動しました。救命講習どおりのことなんですが、果たして目の前に倒れた人に

対しこんな風に出来るのか?と自問自答の我々第2分団のみんなでした。しか

しAEDの効果は抜群で、それをリアルに目の前で見れたのは、本当にみんな

の財産になったと思います。しかしたまたま訓練中の私達の目の前だったから

対応が早かったけど、署の前と言えども歩道は見えません。いろんな偶然が、

重なってその方は一命を取り留めたのですから、幸運の持ち主だったのでしょ

う。

 でも聞いた話では、倒れたおじいちゃんを助けたのは、横にいたおばあちゃ

んではなく、孫の中学生だったということがあるそうです。119番通報で、

署員が救命方法を口頭指導するのですが、おばあちゃんの場合、ただただオロ

オロするだけで、そのまま電話を放り投げて玄関で、救急車を待つだけという

ことがあるそうです。その間に、おじいちゃんの命は、どんどん無くなって行

くのですが、そんな時、子供か孫の存在があった場合、呼んでもらい救命方法

を教えると、なんとか行うそうです。最近は、学校や自動車教習所でも、救命

講習を行っています。そんな茶髪のおねえちゃんでも、一度でもやったことが

あれば、なんとか出来るのです。救急隊員が、駆け付けた時に必死で、心臓マ

ッサージをしているお孫さんを見ると本当に嬉しいそうです。少しでも血を送

っていれば、救命率も後遺症率もまったく違うのです。

 どんなに面倒くさいな、かったるいなと思うような訓練でも、1度でも体験

しているのと、していないとでは雲泥の差です。あの場では、署員の方の処置

をただ呆然と見ているだけで果たして自分に出来るかと不安でしたがが、もし

別の場面で起きた場合は、少し下手でもきっと出来ると信じています。今でも

目を瞑れば、一連の動きがビデオのように再生されます。おそらくあの場にい

た分団員全員が、そうだと思います。ポンプ車講習だけでなく、究極の救命講

習になりました。はあ〜それにしてもビックリしました、、( ̄○ ̄;)


林さんちの商品注文はこちら→http://www.hayashisanchi.co.jp/cargopro/

            平成20年度      新米発売予定

超普通じゃないコシヒカ 35袋/374袋 9%    9月24日

普通じゃないコシヒカリ 7袋/515袋 1%    9月12日  

普通のコシヒカリ     9袋/659袋 1%    9月12日    

ハナエチゼン      236袋/243袋 97%   8月28日

ひとめぼれ        0袋/286袋 0%   9月 8日

敬白

「あぐらぐち」とは、我が社の志高きプロバイダー氏が、名付けた、

「ホームページといういろりばたで、あぐらをかいて、話でもしまいけ」と

いう意味で名付けられました。

妙ですが、オリジナリティーがあって、私は気に入っています。

なお、「こんなメールマガジンいらないよ」

「HPの日記読んでるからいらないよ」と言う方は、

そのまま送り返しください。こちらで、リストから、外します。

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