~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
     林さんちのあぐらぐち物語 2009年  霜月1号
       http://www.hayashisanchi.co.jp

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 このメールマガジンは、林さんちの大切なお客様と、ホームページをみて
   林さんちに興味をもっていただいたお客様にお送りしています。
   
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ 2009年  霜月1号 _/_/_/_/_/_/_/_/_/

1. 巻頭言

 さすがに10月後半がハードスケジュールで、少々風邪気味です。でもおか
げで、外仕事もスタッフの頑張りで、年内に終わりそうな目途がつきました。
大豆の選別も始まりしたが、クズ豆がほとんどなく、袋詰めが間に合わないほ
どの高品質です、、(o^-^o) そしていよいよ餅つきの回数が増えて来ました。

  在庫メーター     空←――――――――――――――――→満 
超普通じゃないコシヒカリ ■■■■■■■■■■■■■■■■■■□□
普通じゃないコシヒカリ  ■■■■■■■■■■■■■■■■■□□□
普通のコシヒカリ     ■■■■■■■■■■■■■■■□□□□□
ハナエチゼン       ■■■■■■■■■■■■■■□□□□□□
ひとめぼれ       ■■■■■■■■■■■■■■■■■■□□

             詳しい数字は、メルマガの最後に

2.今週の林さんち・・・・釣竿と魚の養殖を

 政権交代して多くの期待もあるけど、やはり農業経営者としては、ほっとけ
ないことがあります。それは、民主党のマニフェストにもあった農家への戸別
所得補償制度!以前から反対と言っているが農水省からこんな募集があったの
でさっそく書いてみました。一百姓が、どれだけ騒いだところでゴマメの歯軋
りと考える前に、動いてみなきゃと思った次第です。 

***** 戸別所得補償制度に関する意見の募集について *******
  http://www.maff.go.jp/j/press/kanbo/kihyo01/091023_1.html

1、戸別所得補償制度全般についての御意見

 戸別所得補償、つまり『バラマキ補償』をしても、効果がないと考えます。
これでは、自民党が行ってきた政策となんら変わりがありません。今、農業政
策に求められているのは、日本の農業を今後どうするかということです。

 『バラマキ』というのは、釣りに例えると、釣れないので魚を買ってあげる
ようなものです。『魚』ではなく『釣竿』を与える、または『魚』を育てる、
農業政策を考えねばなりません。

 釣竿の政策=農業者には、今多くの釣竿が渡されています。当社もスーパー
L資金、農の雇用事業等々を活用させていただき、大きな効果を上げています。
素晴らしい事業と考えます。

 魚を育てる=現在『食育』を、国で推進しており、多くの成果を上げていま
すが、ここに、戸別所得補償で、浪費?してしまう予算を、投入していただき
たいのです。

 具体的には、『給食費無料化』向けてに、使っていただきたい。私の概算に
よると、小中学校で5000億円あれば、かなりの給食費を賄えます。当然その食
材の中身は、国産品がメインになります。かつてGHQが、給食にパンを導入
した政策の逆と思っていただければと考えます。

なにとぞ『戸別所得補償』などという、無駄なお金を使われないように、ここ
は再考のほどをお願いします。農家もそれを望んではいないと考えます。

2、米戸別所得補償モデル事業についての御意見

 これに関しても、戸別所得補償制度全般についての御意見と同様です。

 ただ、この中では、自民党時代の政策では、担い手重視の政策で、兼業農家
をないがしろにして来た経緯からすると、まだ悪くないと考えます。しかし、
お金をばら撒いても、農業が良くなったことがないのは、歴史が物語っていま
す。

 『お金をかけずに、リスペクト』して欲しいのです。リスペクトする相手は、
兼業農家、家族で農業を支えている方々です。農業政策の中で、今までの扱い
を謝罪し、兼業農家の方々に敬意を払う文言を盛り込んで欲しいのです。場合
によっては、表彰も良いと思います。

 農業が、今のシステムだと儲からないから、農業が衰退していることもあり
ますが、兼業農家全体のモチベーションが落ちていることも要因の一つです。
実際は、プロ農家より、兼業農家の皆さんの頑張りで、なんとか日本農業は、
支えられており、我々プロ農家も、農業経営が出来ているのです。

3、水田利活用自給力向上事業についての御意見

 麦・大豆・米粉用米・飼料用米等の戦略作物の生産を、行うにしても、食べ
てくる『魚』を育てない限り、無意味な投資です。給食に国産小麦パン、国産
大豆食品、米粉パンを導入するとか、飼料米を食べてくれる短角牛の販路拡大
が、同時になされて初めて、効果を発揮すると考えます。

 これらの意見は、以前より北陸農政局の意見交換会等でも、話しております。
多くの意見があると思いますが、ぜひお読みいただければと祈っています。

***********************************

 てな具合で送信してみたけど、どうなるんでしょう?ホンマに、数千億円も
バラ撒くつもりなんでしょうか?こりゃかなりヤバイことですね、、(×_×)

           ↓そんな林さんちのお米はこちら↓
         http://www.hayashisanchi.co.jp/cargopro/

3、トラクター免許取得

 来週から我が社の新人タクマ君が、トラクターの免許取得のために1週間の
研修に行きます。実は、トラクター免許という運転免許はなくて、正確には、
農耕車限定付きの大型特殊免許です。トラクターが、田んぼの中で作業する分
には、免許は不要で、私なんかは小学校から運転させられていました。タクマ
君もすでに、田んぼではトラクターデビューを果たして元気に作業をしていま
す。しかし、昔は、大型特殊免許ではなくて、小型特殊免許という制度があり
これは、普通免許や自動二輪に付いて来たので、誰でもトラクターに乗れまし
た。

 ところがトラクターも大型化して、小型特殊免許がなくなり、どうしてもト
ラクターを公道で運転するには、免許が必要になったのです。私と専務は、そ
こで大型特殊免許を、近くの自動車学校に通って取得しました。しかしそれで
はお金がかかり過ぎるのと、乗る機械が除雪機!なので操作が違います。そこ
で、関係機関や県で、トラクター免許講習を開いてくれるようになったのです。
トラクターだけですので、農耕車限定付きの免許になりますが、それで十分。
お金も格安で済みます。

 昔は、農業系の学生や、すでに乗っている方が多かったのですが、最近は、
農業界に新規参入してくる方が多くなっているようです。今では、講習も免許
取得目的のAコース、技術取得のBコースと分かれています。農業機械で年間
300人の方が死亡していると言われますが、トタクター事故で死ぬ方が意外
に多いのです。なんとなく形がコミカルで可愛いのですが、転落や機械に巻き
込まれての事故が絶えません。だから基本から学ぶ、このような講習は非常に
重要と考えています。タクマ君も、一人前のトラクター乗りになって欲しいと
願っています。

 でも最近のトラクターは、F1並みに電子制御をされており、ボタン一つで
走行から作業、そして作業モードの設定も自由自在。ほとんどハンドルを少し
切るだけで、クルクル回って、後ろの機械も、自動で動きます。しかし、それ
では、新人タクマ君には、一体これがどうやって動いているかの基本が分かり
ません。そこでマニュアル車として唯一残っている、私の愛機クボタL1号を
使って作業をしてもらっています。今のトラクターは、2000cc以上のエ
ンジンですが、L1号は、1500ccエンジン。そのパワー不足をインター
クーラーターボで、補っています。

 ターボエンジンなんて、エコな車が多い現代では見かけませんが、とにかく
パワーを絞り出して頑張っています。でもすでに24年以上も経ち、公称43
馬力も、おそらく20馬力程度ではないでしょうか。だから、嬉しい顔をして
後ろの耕す機械「ロータリー」をちょっとでも油断して、深く入れるとエンジ
ンが途端に苦しみ出します。電子制御されたトラクターは、ロータリーの深さ
は、見事にコントロールされていますし、余裕パワーがあるので問題ないので
すが、L1号は、そうも行きません。タクマには、脳みその中で、エンジンが
動いて駆動がタイヤ、そしてロータリに伝わっていることをイメージして乗っ
てもらえるまでは、L1号での修行は続きます。

 本当は、すぐにでも新型トラクターが欲しいところですが、1台400万円
以上は、軽くする代物です。そうそう手が出ないのが現実で、しかもL1号の
ようなシンプルな作りのトラクターは、なかなか壊れないのです。逆に、後で
購入した専務のトラクターが、かなり危なくなって来ています。L1号は、下
手すると永遠に、林さんちで働き続けるのかもしれません。私が、就農した時
に買った初めてのマシンだったこともあって愛着があります。昨年、北海道の
牧場でそんな古いトラクターを看板代わりにしてあったのを見ましたが、最後
は、林さんちのシンボルとして存在するのが一番ですね。あ!そうなるとタク
マ用に、1台買わなきゃだめか?

林さんちの商品注文はこちら→http://www.hayashisanchi.co.jp/cargopro/

            平成21年度       新米発売日
超普通じゃないコシヒカ 314袋/360袋 87%    9月25日
普通じゃないコシヒカリ 407袋/490袋 83%    9月15日  
普通のコシヒカリ    481袋/647袋 74%    9月15日    
ハナエチゼン      175袋/243袋 72%   8月28日
ひとめぼれ        204袋/231袋 88%   9月 8日

敬白
「あぐらぐち」とは、我が社の志高きプロバイダー氏が、名付けた、
「ホームページといういろりばたで、あぐらをかいて、話でもしまいけ」と
いう意味で名付けられました。
妙ですが、オリジナリティーがあって、私は気に入っています。
なお、「こんなメールマガジンいらないよ」
「HPの日記読んでるからいらないよ」と言う方は、
そのまま送り返しください。こちらで、リストから、外します。

884884884884884884884884884884884884884884884884884884884884884
発行 (株)林農産 林浩陽 2001 Copyright(C)
    〒921-8833 石川県石川郡野々市町藤平132
    TEL 076-246-1241 FAX 076-246-3113 
http://www.hayashisanchi.co.jp
 koyo@karatsu.ne.jp
 ご意見・アドレス変更・配信中止はこちらまで
884884884884884884884884884884884884884884884884884884884884884