紙マルチに至るまでのお話
 林さんちでは、10年前から農薬の使用を減らす努力を行って来ました。今では、林さんちのお米全てが、農薬使用は、1回〜2回の除草剤のみとなりました。ここに至るまでには、試行錯誤があって、多くの病気や虫害に会いながらも、なんとかこぎつくことが出来ました。
 しかし、このわずかの除草剤を使用しないとなると、事態は一変します。最初は、アイガモ農法と言って、田んぼにアイガモを放して、草や虫を食べてもらう作戦に出ましたが、市街地に近いこともあり、カラスや野良猫にやられてしまい挫折。この時の猫に、うちの猫も参加していたのには、あきれましたが、、、。
 そして、6年前に、九州で無農薬栽培をしながらアトピー患者の食生活改善を行っている赤峰勝人氏に、イセヒカリ(伊勢湾台風の際奇跡的に残った稲、現在伊勢神宮の神田で栽培)の種をいただき、無農薬栽培を開始しました。ところが、わずか600坪の田んぼにも関わらず、草取りが大変。深水栽培、米ぬか除草と、色々行って来ましたが、基本的に乾田(水がたまりにくい田)では、それも効果薄。結局、人力での作業が続きました。これでは、面積の増大は望めません。

紙マルチ稲作とは?
 そんな時、たまたま、紙マルチの紙を作っている会社から営業のメールが届きました。ず〜っと、無農薬栽培に悩んでいる私は、早速相談のメールを入れたところ、とりあえずデモ機で紙マルチの実演が出来ると知りました。その紙マルチ稲作とは、幅190cm長さ100mの紙を、敷きながらその上から苗を植えて行く方法です。現在、その特殊な田植えを販売しているのは、三菱農機さんだけ、しかも300万円と高額、紙マルチも1本4000円、300坪あたり4.5本は使用します。しかも、この紙を敷いて植えると、口で言うのは簡単ですが、実際に植えるとなると、泥の状況と水加減、そして何よりも、無風でないと上手く行きません。
 導入にあたりスタッフと、ずいぶん話し合いましたが、百聞は一見しかず、デモ機でやってみることになりました。

田植え機と紙マルチ


黒い紙マルチ
意外に上手く行った紙マルチ田植え
意外にスムーズ
 ついに5月17日に、デモ機で田植えを行いました。問題の泥と紙の密着具合が、実は、林さんちの田んぼとの相性がピッタリ!
 実に、スムーズに終了しました。今までの心配は一体なんだったんでしょうか?


手で敷きます。腰が…
ついでにイセヒカリも手植え紙マルチ
穴を開け手植え
 今までのイセヒカリも、残った紙マルチを切って手で敷いて植えました。腰が痛くなったけど、これもなかなかの出来具合!
 今年は、種取りだけの栽培だけどこれも、意外にいけるかも。

こっからが凄い、紙マルチ
 さて無事田植えも終了し、あとは水を張って育つのを待つのみ。本当に、何もしなくていいのです。それが、無農薬栽培にとっていかに画期的か、この10年の苦労でよく分かります。

田植え終了

紙マルチしていないと→

こうなります

来年から、、、、
 来年には、自前で紙マルチ専用田植え機を購入し面積も大幅に増やして、無農薬栽培を増やす予定です。おそらくまだまだ、試行錯誤は続くと思いますが、これからも、変わり行く林さんちを応援ください。

無農薬・紙マルチコシヒカリ発売開始!