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       林さんちのあぐらぐち物語 2003年 皐月5号
         http://www.hayashisanchi.co.jp

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 このメールマガジンは、林さんちの大切なお客様と、ホームページをみて
   林さんちに興味をもっていただいたお客様にお送りしています。
   
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ 皐月5号 _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

1. 巻頭言
  ...マルチプレー

2.「今年は、3段ロケット」
  ...言うは易し
  ...ジグソーパズル
  ...微差大差
  ...DNA

3.林さんちの田んぼの様子
  ...春の匂い
  ...今年は長い春です

4.最近のスタッフの様子
  ...最近は、カレンダー通り

5.林さんちのホームページ //☆ 新情報 //☆
  ...こっそりと修正終了!
  

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●巻頭言です m(_ _)m
 
 5月に入りましたが、なんとなくいつもとは違う、ノンビリムード。それは、
田植えの時期を今回、3回に分けた結果、作業が集中しなくなったからです。で
も、どこかで作業が、重なってヒーヒー言う日も来るような気もしますが、今の
所は、余裕です。ただ、作業的には、3回分の田植え準備を10日おきにズラシ
テやっているので、スタッフは異なる作業を、それぞれこなしていると言う感じ
です。

「今年は、3段ロケット」

○ 言うは易し

 エルニーニョ現象に代表される、地球温暖化による夏の高温は、北陸地区のお
米に多大な影響を与えています。まず、乾燥し過ぎで「胴割れ米」これは、お米
が割れてしまうので、もっとも困ります。炊いてもお米が立たず、中の旨みがド
ロドロに出てベッチャリご飯になってしまいます。次が「夏バテ米」。お米に含ま
れる油がすでに酸化、つまり老化してしまい新米なのに古米臭がするのです。こ
れには、見た目では分からず参りました。次「乳白米、背白米」、お米を美味しく
するために、肥料を控えるのはいいけど、暑くて最後に力尽きてしまう。味は、
良いのだけど、見た目が悪く、粒が痩せてしまう。
 そこで、考えたのが、田植え時期を遅らせ、お米が実る時期を涼しくなる秋へ
よりずらすことです。しかも、夏にバテたり秋に力尽きたりしないように、暮れ
に根に良いとされる鉄分を含む土壌改良資材を散布。今までの田植え機による側
条施肥と言って、苗のすぐ横に肥料を入れるのではなく、より地力を利用できる
ように、肥料を全層散布。基本的には、こんな対策だが、実際の作業スケジュー
ルに当てはめるとなると結構大変である。
  
○ ジグソーパズル
 
 実際には、早生の「ハナエチゼン、ひとめぼれ」、中生(なかせ)「コシヒカ
リ」、
晩生「カグラモチ」の3段階に田植えを分けた。早生をGW、コシヒカリを、1
0日以降、カグラモチを20日以降に植える。しかし、田植えに至るまでには、
種まき、苗育、荒起し、肥料散布、入水作業、代掻き、田植えと各種作業があり、
それらが、重なりながら複雑にからむことになる。
 特に、GW中は、早生の田植え、作業請負のお客様の田植え、コシヒカリの
代掻き、カグラモチの種まきが重なる。ただでも住宅地の間に点在し、ややこし
い林さんちの田んぼ、果たしてうまくこなせるだろうか。

○ 微差大差

そして、意外に問題だったのが、肥料散布方法の変更。肥料は10年ほど前か
ら田植え機で、その前はトラクターに装着した装置で荒起しと同時に散布してい
た。それを、小型エンジン付き背負い式動力散布機通称「動散」を使用しての2
0年前同様の「手まき」に戻すのである。しかし、さすがにこれは重労働なので、
コシヒカリのみにすることになった。ゆっくりやれば問題のない作業だが、なる
べく短時間に終了し速やかに田植えしないと、草に栄養が行ってしまうのである。
 ところが、速やかに終了したいのに、春先に入れる肥料の量が多いので、タン
クに田んぼ1枚分が入らないのである。いくら林さんちの田んぼが小さいと言っ
ても、30キロ以上は入れないと途中で無くなり戻って補給せねばならない。場
合によっては2周するという事態も生じる。
だったら最初から大きいタンクにすればいいが、大型タンク付きは、現在使用
中の50ccエンジンタイプではなく58ccエンジン用だったのだ。58cc
は、林さんちのような小さな田んぼにはデカ過ぎる。大体、私の体に合わない。
でも今回、どうしても付けたかったのでメーカーに問い合わせると改造もOKと
知り、早速付けてみたのだ。26Lタンクから45Lタンク、容量は微差とは言
えないが、ちょっとした工夫で、画期的に作業が進んだ。

○ DNA

 あと新型トラクターの登場で、なんとトラクター3台体制での作業と、スタッ
フの工夫で作業的には、なんとか順調に行っていますが、ここで重大な問題が発
生。林さんちで長い間、無農薬栽培で育てて来たイセヒカリが、去年、病気や品
種特性の変化で、去年の種が使用できなくなりました。そこで、今年は、平成1
1年12年産の種で種まきを行いました。ところが、やはり古い種は、芽が出に
くく、特に平成11年の種は、ほとんど芽が出ませんでした。
 林さんちのイセヒカリは、7年前に九州で無農薬栽培をしている赤峰勝人さん
から種を1キロいただきそれから大事に育ててきたのですが、ここへ来て大ピン
チを迎えてしまいました。でも今では、イセヒカリの種も売ってはいるのですが、
どうもネットでの評判を聞くと、林さんちのイセヒカリとは味や特性がずいぶん
違うようなのです。
 DNAと言うのは、メンデルの法則よろしく、同じに見えても、組み合わせが
変化して行きます。今回のことでそれを痛感しました。今年は、もしかすると、
イセヒカリは種の採取のみになるやもしれませんが、それもこれも林さんちのイ
セヒカリのDNAの存続のためと腹をくくっています。種の保存ってこう言うこ
とだったんだ!

次回「6月は鬼門?」

● 林さんちの田んぼの様子

○ 春の匂い

 春になると、冬の間に、パソコンばかり見ていて落ちた視力もなぜか戻って来
るし。体にもなんとなく鋭気が、みなぎって行くのは、春の田んぼの匂いが、体
を自然に、回復させているような気がします。田んぼの匂いって、どう表現した
ら良いか分からないのですが、ハウスの苗の匂いは、特にアロマテラピ〜!って
感じがしますよ。

○ 今年は、長い春です

 いつもは、GWが済むと、事実上もう春は終わりでしたが、今年は5月一杯、
は春作業が続きそうですね。県内のプロ農家の中には、6月まで田植えをしてい
るところもある位です。昔の「さつき」に田植えをした時代とは、ずいぶん様変
わりしました。
  
●最近のスタッフの様子

社長=年度初めの会合も一段落と思ったら、今度は息子の野球がシーズンイン。

専務=トラクターや田植え機の微妙な整備や改造にがんばっています。
 
中村=3台あるトラクター2台ある田植え機、全てに搭乗しています。

あんち=3回に分けた田植え準備作業に大活躍です。

●林さんちのホームページ 新情報  (^_-)-☆

○ こっそりと修正終了!

 新コンテンツは、本当は、オリコのカード決済に移行報告のはずでしたが、未
だ手続き中です。でも、HPは、プロバイダーさんのおかげで、膨大なページを、
新しいタイトル、検索されやすいタグの形式、不要なタグの削除。画像全てに、
名前を付けて、それをも検索にかかり易いシステムに組み込みました。試しに、
Internet Explorerの人はツール→オプション→詳細設定→画像を表示するのチ
ェックを外して見てください。画像が無くても文字表示は出ますから。
 小さいことも、コツコツすることが、ネットビジネスの成功の近道ですよね。

敬白
「あぐらぐち」とは、我が社の志高きプロバイダー氏が、名付けた、
「ホームページといういろりばたで、あぐらをかいて、話でもしまいけ」と
いう意味で名付けられました。
妙ですが、オリジナリティーがあって、私は気に入っています。

なお、「こんなメールマガジンいらないよ」
「HPの日記読んでるからいらないよ」と言う方は、
そのまま送り返しください。こちらで、リストから、外します。

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