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       林さんちのあぐらぐち物語 2004年 卯月1号
         http://www.hayashisanchi.co.jp

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 このメールマガジンは、林さんちの大切なお客様と、ホームページをみて
   林さんちに興味をもっていただいたお客様にお送りしています。
   
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ 卯月1号 _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

1. 巻頭言
 ついに新年度に突入。と当時に、種まきや荒起しと言った春作業も全開に。
今のところ順調に推移していますが、これも明日の苗の状況に左右されます。

2.今週の林さんち・・・・泥足注意

 林さんちのトラクターは、3台あり、それぞれの購入時期が10年づつ違い
ます。一番最初のトラクターは、私が本田技研を辞めて、Uターンした直後に
後継者資金という無利子の制度融資で、買ったクボタL1型43馬力です。当
時の免許制度では、普通免許で乗れるのは小型特殊と呼ばれる1500ccま
ででした。このL1は、その排気量で、馬力をインタークーラーターボで、極
限まで高めた高性能マシン、、、のはずでした。ところが、音は凄いし、煙も
凄いし、なによりも胴体が長いので、小回りが利かず狭い田んぼでは四苦八苦。
しかも、新しい技術が多く使われたのはいいけど、良く壊れました。でも、農
業を一緒に始めた戦友として、私は気に入っています。今でも、たまに3台出
動の時には乗りますが、「トラクターに乗ってる!」という醍醐味を感じるマ
シンです。
 次に買ったトラクターは専務用。これは、エアコン、パワステ、ステレオ付
のクボタGL40馬力。購入した時は、感動しました、なんと言っても、凄い
のが、大型特殊免許で乗る2200ccという大排気量。もうターボなんてな
くても、楽に馬力が出ているうえに、小型特殊の最高時速15キロの制限が、
無くなり最高速時速26キロ!なんだ、たった26キロとあなどるなかれ、普
通の乗用車感覚だと、100キロ位に感じます。このマシンは、その高性能さ
ゆえ、一番働いています。まだまだ新しいと思っているうちに、思わぬ故障も
起き始め、うっこれはマズイぞと感じ始めた去年、ついに最新マシンを購入し
ました。
 クボタKL41馬力。これに関しては、何も言うことはありません。静かで
エアコンも良く効き、滑らか。普段、乗用車代わりに乗りたい位です。唯一、
今までのマシンと違うのは、ついに借金ではなく、キャッシュ一発で購入し
たと言うことです。苦節20年、ようやくたどりついたゴール?でした。
 今日は、市街地の田んぼを、耕して回っていますが、一番大変なのが、タイ
ヤについた泥。田んぼからアスファルト道路に上がると、一度、フル加速で、
タイヤの泥を飛ばします。それを、前後進で2回ほどやってから、ソ〜〜っと
走ります。残った泥は、スタッフがスコップで田んぼに、投げ入れます。あと
10年して、タイヤに泥が、くっつかない技術が出来れば、パーフェクトです。

  
3.ようやく気づいた、重要なポイント

 林さんちの社長も専務も、農業関係の学校は出ていません。どちらかと言う
と、生物を育てるのは苦手。植物に関しては小学校の時、アサガオを育てた位。
そんな人間が、唯一誇れるのが、上手な人の話を素直に聞くことだけ。その素
直さも、時と場合によっては、ダメな時もしばしば。だから、良く失敗をしま
した。特に苗の芽出しの失敗は多く、いつもムラムラ、発芽不良を繰り返して
来ました。
 今までで最高の苗が、去年の物でした。ということは、今までは一体、、、。
一番、ひどかったのが、芽を出すために、種まきをしてビニルを被せ、温度を
かけていた時、内部の温度を計る棒温度計が壊れていたこと。その温度を基準
に、温度調節をしたものですから、焼けたり、まったく出なかったり散々。た
った数百円の棒温度計が壊れていたおかげで、その年の苗の生育は、ボロボロ
でした。完全にダメなものは、捨てましたが、全部種まきし直すわけにも行か
ず、なんとか育てましたが、田植えしたあとも生育が悪く、その年の収穫まで
影響しました。
 その後、試行錯誤を繰り返し、ずいぶん安定して苗を作れるようになってき
ましたが、重要なポイントは、芽出しの機械の水位と、種まき時の種籾の芽の
出具合。まず、芽出しの機械は、ヒーターで水蒸気を出して温度を上げるので
すが、どうも出荷時の設定だと、勢い良く出すぎて苗を焼いてしまうのです。
わずか設定より2センチほど水位を上げるだけで、穏やかに水蒸気が出て、苗
が焼けないことが分かりました。
 種籾の芽の出具合は、昔は、化学農薬を使っていたので、種籾の芽を出す作
業の時は、一切機械に頼っていました。今は、無農薬なので、頻繁に状態を確
認するので、ベストの芽の状態で種まきが出来ます。たった、この2点だけで、
ずいぶん良い苗が出来、田植えも楽、管理も楽、収穫も増え、収益も上がると
いう循環を作り出せるのです。
 これって、実に子育てに似ていると感じるのは自分だけでしょうか。学校だ
けに頼らず、母親だけに任せず、良く関わるとあとは、楽に育つような気がし
ます。さて、今回の関わり方が良かったかどうかは、明日分かります。
 
敬白
「あぐらぐち」とは、我が社の志高きプロバイダー氏が、名付けた、
「ホームページといういろりばたで、あぐらをかいて、話でもしまいけ」と
いう意味で名付けられました。
妙ですが、オリジナリティーがあって、私は気に入っています。
なお、「こんなメールマガジンいらないよ」
「HPの日記読んでるからいらないよ」と言う方は、
そのまま送り返しください。こちらで、リストから、外します。


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