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     林さんちのあぐらぐち物語 2008年 葉月3号
       http://www.hayashisanchi.co.jp

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 このメールマガジンは、林さんちの大切なお客様と、ホームページをみて
   林さんちに興味をもっていただいたお客様にお送りしています。
   
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ 2008年 葉月3号  _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

1. 巻頭言

 ついに稲刈り開始です。でも、いきなり二日目から雨、、(ToT) 夏の間、
あんなに晴れていたのに。しかも、市街地の田んぼのお客様から稲刈りの要
請も雨嵐。夏の好天で、どの品種も刈り取りが早くなりそうです。

 林さんちのお米販売予定  ハナエチゼン 8月21日
              ひとめぼれ  9月 5日
              コシヒカリ  9月12日
              超コシ    9月30日

 今年は、昨年より3日から5日、稲刈りが早くなりそうですが、お天気にも
よりますので、まったく予想に過ぎません。一応参考にしてください。順次、
メルマガやHPで告知していきます。 

  在庫メーター     空←――――――――――――――――→満 
超普通じゃないコシヒカリ ■■■□□□□□□□□□□□□□□□□□
普通じゃないコシヒカリ  ■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
普通のコシヒカリ     ■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
ハナエチゼン       ■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
ひとめぼれ       ■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

             詳しい数字は、メルマガの最後に

2.今週の林さんち・・・・早く食べたい新米ハナエチゼン

 8月18日から林さんちのトップバッター・ハナエチゼンの稲刈りを開始し
ました。今年は、昨年より3日ほど稔りが早く、お盆休みで、ぼ〜〜っとして
いたのに、朝からいきなりの全開稲刈りで、少々不安。しかしお百姓さんの醍
醐味は収穫です。みんなハイテンションで作業開始でした。しかも、さらにハ
イテンションに、ならざるを得ない状況がありました。天気予報を見ると19
日は、曇り時々雨!なんとなんと、あれだけ晴れていたのに、肝心な時に雨と
は!

 林さんちでは、まず試し刈りを田んぼ2周して、稲刈り機械コンバインの調
子を確認します。この試し刈りした籾は、今度は「カグラモチ混じり米」とし
て、乾燥機4台とパイプラインをグルグルと回して、最後は、4番乾燥機で乾
燥して仕上げます。コンバインも乾燥機も、分解清掃しますが、どこかに昨年
のカグラモチを収穫した際の餅米が残っていると考えます。実際、パイプライ
ンは、どうしても清掃が出来ない部分もあって残る場合が多いのです。そこで、
完全を期すために、約7俵分420キロほどを「カグラモチ混じり米」として
犠牲にして掃除をします。


 例年だと、4番乾燥機「カグラモチ混じり米」を入れてから、やわら1〜3
番乾燥機までを、ハナエチゼンで埋めて初日は、ご苦労様!で終了するのであ
るが、今年は事情が違いました。なにせ明日は雨!そこで、4番乾燥機の「カ
グラモチ混じり米」の乾燥が夕方には終了すると予想した上で、4番乾燥機に
入れるために、軽トラック4台に籾を満載する賭けに出ました。今年は、さす
がに猛暑で、籾の水分量もそんなに高くないので、夕方には仕上がる自信はあ
ったのですが、それでもなんらかのトラブルがあると、非常にまずいことにな
るので、やりたくない方法です。

 ところが、ハナエチゼンの栽培地域は、2ブロックに分かれていて、今回稲
刈りしたブロックを刈っていくと、軽トラック4台にとりあえず籾を入れた時
点で田んぼがまだ2枚残っていました。この2枚を残してしまうと、次に稲刈
りに行く時、非常に段取りが悪くなります。そこで、思い切って刈り取ってし
まうことに。しかし残りわずかで、軽トラックが満杯。これ以上入れるとタイ
ヤが持ちそうにない、、( ̄○ ̄;) 最後は、専務のコンバインのタンクに入れ
たまま帰社しました。さあ、これで次のブロックへ作業がスムーズに移行出来
ます。

 でもドキドキの籾の乾燥機への張り込み作業があります。私が子供の頃は、
乾燥機に入りきらないことは、しょっちゅうで、夜中にトラックに残った籾袋
を張り込んだものです。しかし、もし乾燥出来ずに一晩、籾を放置しておくと
籾についた雑菌で発酵を始めるんです。すると高温になって哀れお米は、真っ
黒、通称「焼け米」になってしまいます。だから、もしも入りきらなかったら
どうしよう、、1番乾燥機が仕上がる時間との競争になるなと、不安を抱えな
がらの作業でした。しかし専務が、最後の最後、少し4番乾燥機の籾を循環さ
せて隙間を作りなんとか詰め込みました。

 そして翌日の19日は、土砂降り、、誰や「曇り時々雨」なんて言った奴は!
しかし、とにかくお米の検査日が、21日なので、18日に予定通り刈れたこ
とは、非常に大きいです。この日を逃していたらハナエチゼンの販売は、かな
り遅れたと思うので、感謝して籾摺り袋詰め作業をしました。籾摺りした感じ
は、猛暑で籾殻が厚い印象です。お米は、暑さからお米を守ろうとするんです
ね。自然って凄いですね。早く20年産の新米ハナエチゼンを食べてみたいな
ぁ〜〜、、\(^o^)/

           ↓そんな林さんちのお米はこちら↓
         http://www.hayashisanchi.co.jp/cargopro/

3、米粉パン早くも挫折

今月に入って盛り上がる米粉パンですが、お盆の間も、近所のパン焼きの先
生の自宅へ、おじゃまして焼いてみました。焼いてみて、自己流との違いは、
「材料は、全て冷蔵庫へ」「米粉パンは優しくこねる」たったこれだけで、以
前自分で焼いたパンに比べ、しっとり柔らかく焼けました。さすがは、先生で
す。しかし、先生に教えてもらったのは、焼き方より別のことでした。「パン
は儲からない」実は、先生も以前、自宅兼店舗でパンを焼いて販売していたの
です。美味しくて評判のパン屋さんでした。

 何事にも慎重な嫁さんが、それを聞いて知り合いで、米粉販売や菓子加工を
やっている農家さんや経営者に、相談したらどうだと言って来ました。う〜ん
もう稲刈りも始まって、どうしようかなと思いつつも、石川県で「ごぱん」と
言って、パンに「お粥」を入れて焼いて販売している「株式会社オハラ」の小
原社長に、アポイントを取ってみようと、ダメ元でファックスを入れてみまし
た。小原社長は、元々こんにゃく屋さんでしたが、今ではゼリーやお菓子まで
販売している地元では有名な農産物加工の会社です。今の林さんちの工場社屋
を建設する時も、当時新築だったオハラの工場社屋を見学、相談させてもらい
ました。すると、偶然にも忙しい小原社長が、会社に居てすぐに携帯電話にか
かって来ました。「そこでいつ会えますか?」と聞くと「今日はいるよ」とお
っしゃるので「午後2時に、伺います!」と即決。たまたま雨で稲刈りが、お
休みだったのでナイスなタイミングでした。

 お会いして開口一番「パンで投資をするのは、絶対反対」といきなり言われ
ました。理由は、「設備投資が、昨今の異物混入対策で、大き過ぎる」「パン
の販売価格とコストが合わない」「競争相手が、大手ばかりである」。オハラ
でも、「ごぱん」は、お粥の生産ラインも菓子製造ラインで作れる点と、実際
の製造は、地元で有名なパンメーカーで外注しているとのこと。そこで、連れ
て行かれたのは、パン工場ではなく、なんと!餅工場!

 昨年に、地元JAの要請で、JAの餅設備で餅の製造販売を行っていると言
うのです!びっくり仰天しました。パンの相談に行ったのに、小原社長の意見
は、「餅」だと言うのです。理由は、「競争相手がいない」「地域の餅屋がい
なくなり恒常的な品不足状態」「オハラ的には、冬場スタッフに余裕がある」
「製造が簡単で、利益が大きい」と絶賛でした。まったくもって灯台下暗し!
小原社長の意見では、そんな投資をするなら、今の工場のレベルアップのため
に使った方が良いと言われました。

 確かに、新工場を作って13年目。今の生産の流れが、当初の設計の思惑と
は違うことも多く、昨年は、生産が追いつかずに欠品の嵐。小原社長の言葉が、
帰りの車の中で、ガンガン響いていました。そして、偶然その晩に、米粉を作
っている農家さんにも会えて、そのことを言うと、絶対に小原社長が正しいと
太鼓判を押されてしまいました。完全にトドメを刺された形になってしまいま
したが、今度は、外注なら外注で、米粉パンにこだわらず、林さんちのお米を
使った商品も「あり」だなと、考えが変わって来ました。

 今現在、ずいぶん皺の少なくなった脳みそを、フル回転して今後の方向性を
考えています。工場のリニューアルは、ほぼ気持ち的には、決定していますが、
プラスアルファーやはり別の商品化も、視野に入れて今後は進めて行こうと思
います。

林さんちの商品注文はこちら→http://www.hayashisanchi.co.jp/cargopro/

     平成19年度 新米発売日
超普通じゃないコシヒカ 42袋/290袋 14%   10月 2日
普通じゃないコシヒカリ 35袋/571袋 6%    9月15日  
普通のコシヒカリ     50袋/751袋 7%    9月15日    
ハナエチゼン      6袋/279袋  2%   8月24日
ひとめぼれ        11袋/245袋 4%   9月 8日

敬白
「あぐらぐち」とは、我が社の志高きプロバイダー氏が、名付けた、
「ホームページといういろりばたで、あぐらをかいて、話でもしまいけ」と
いう意味で名付けられました。
妙ですが、オリジナリティーがあって、私は気に入っています。
なお、「こんなメールマガジンいらないよ」
「HPの日記読んでるからいらないよ」と言う方は、
そのまま送り返しください。こちらで、リストから、外します。

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