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       林さんちのあぐらぐち物語 2002年 弥生3号
         http://www.hayashisanchi.co.jp

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 このメールマガジンは、林さんちの大切なお客様と、ホームページをみて
   林さんちに興味をもっていただいたお客様にお送りしています。
   
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ 弥生3号 _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

1. 巻頭言
  ...田んぼ仕事開始、、、だが。
    
2.「いよいよ、春作業!」
  ...貢物持参の床土運び
  ...腰に来るぜ、あぜ塗り
  ...風よ止まれ、ハウス張り
  ...300円で失敗した種まき

3.林さんちの田んぼの様子
  ...カキモチ、一丁あがり!
  ...カ、カエルが、、、(T_T)
  ...井堀り(いほり)って知ってる?

4.最近のスタッフの様子
  ...3〜5月で、お米はとれたも同然

5.林さんちのホームページ //☆ 新情報 //☆
  ...「封印された天皇杯受賞」ページ完成 
  ...トップページリニューアル、少し見せます
  ...ヤマトシステム「産直君」に移行、すごいよこれ!

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●巻頭言です m(_ _)m
 
 いよいよ田んぼ仕事が、始まりますが、私は、相変わらずパソコンに、へば
り付いています。二月は、会合が多く、アッ!と言う間に過ぎてしまい、春作
業の計画がまだです。しかも、3月も、やれ卒業式だの、総会だのと、今度は、
新年度に向けての行事と、HPのリニューアル原稿と、普通のコシヒカリの販
売促進用のチラシ作りと、執筆活動が目白押し。一体、いつ仕事するんやとい
う状態です。
 まあ、3月は、今年の稲作りが、決まる重要な月です。だから、精神的に、
私でも追い込まれる月です。ここで、スタートを決められれば、あとは、自動
操縦みたいなものですね。
 だから、今回は、短めに書こう〜っと、、、、無理か。 

「あぐらぐち」とは、我が社の志高きプロバイダー氏が、名付けた、
「ホームページといういろりばたで、あぐらをかいて、話でもしまいけ」と
いう意味で名付けられました。
妙ですが、オリジナリティーがあって、私は気に入っています。

●「いよいよ、春作業!」

○ 貢物持参の床土運び

 林さんちの、稲作りのスタートは、育苗用の土運びです。苗は、30センチ
×60センチ深さ3センチの苗箱に、土を入れてそこに種をまいて、育てます。
土は、山の土を熱処理して殺菌したものを使用します。林さんちでは、これを、
種のまく土台用に、粉状を60トン、まいた種に被せる覆土用に、粒状を20
トンほど買います。粒状は、芽が顔を出し易いのです。これを、1トンフレコ
ンと言って、大きな袋に入った土を、3トントラックで、20分程かかる、鶴
来町の業者まで、直接取りに行きます。
 若い時は、職人さんの多い、作業現場で、思うように積んでくれなくて、困
りましたが、ある時、カキモチの割れたものを持って行ってからは、結構、フ
レンドリーになり、それからは、必ず貢物を持って行くようになりました。当
時は、どうも、1トン以上詰めてくれていたみたいですね。気は心、少しの感
謝の気持ちで、ずいぶん助けられました。
 今も、必ず何かを持って行きます。床土作りは、ホコリが凄くて、大変な作
業なのです。農家によっては、冬にダンプで、土を買って、消毒したり、ブレ
ンドしたり、肥料を混ぜたりもしているようですが、さすがに、冬も忙しい林
さんちでは、無理です。だいたい、カキモチが作業場の天井にある状態では、
出来ません。http://www.hayashisanchi.co.jp/syun/log0101.html#kaki
そして、今年は、雪もなく順調に、運び終わりました。

○腰に来るぜ、あぜ塗り
 
 田んぼの区画を仕切るのが、畦(あぜ)と呼ばれる土の土手です。これが、
あるから、水を溜めることが出来、雑草も生えにくく稲を育てることが出来る
重要なものです。この畦も、一年経つと、草が生えたり、崩れたり、ネズミの
穴が空いていたりと、かなり痛みます。それを、毎年、春先に畦塗りと言って、
修繕するのです。
 昔は、この作業は、重労働で、クワで土を畦に乗せ、それを木槌等で、ペッ
タンペッタンと叩いて作りました。私も、子供の頃、叩きましたが、やっても
やっても、前に進まないのです。そこで、機械メーカーが、夢の畦塗り機械を
開発。林さんちも、期待に胸ふくらまし購入しました。しかし、当時の機械は、
ペッタンペッタンしているうちに、良く壊れました。しかも、余り綺麗には塗
れませんでした。それでも、ずいぶん手作業の部分が減って助かりました。
 しかし、ここで問題が発生。トラクターの後部に装着している関係で、トラ
クターの車体の長さ分は、塗れないのです。結局、4メートルほどは、人間が
塗らざるを得ないのが、今も続いています。一部の農業法人では、畦塗り機を
左右逆を2台所有して、それを解決していますが、林さんちは、そんなお金が
無いので、、、、、(T_T) 林さんちの田んぼは、500枚近くありますが、全ての
田んぼの四隅を、手で塗ります。私は、これで、いつも腰を痛めまるんです。
今年は、何も無ければいいですが、、、、、。
 その後、ドンドン機械は進化し、ペッタン部分が油圧で動くタイプ=これが、
一番丈夫で、林さんちでは10年以上使用。さらにペッタン部分がダブル=こ
れは、結構綺麗に塗れるが構造が複雑で壊れ易い。ペッタンではなく、バイブ
レーターで振動を与えて塗って行く=これは、もっと綺麗に塗れるが、結構、
稼動させるには、エンジンをふかさないとダメ、しかも高価。
 そして、一昨年、購入した林さんちの畦塗り機は、大きな円盤を、回転しな
がら、ギュッギュッと、押して塗って行くタイプです。これは、構造がシンプ
ル、しかも静かに、石があっても壊れない、優れものです。人間の知恵って凄
いなぁと、この機械を見ると思います。

http://www.hayashisanchi.co.jp/data/hiro/h200003.htm
旧型畦塗り機「なんも専務の日記、3月10日参照」
http://www.hayashisanchi.co.jp/hiro.html
新型畦塗り機「なんも専務の日記、2月23日参照」
 
○ 風よ止まれ、ハウス張り

 3月の中頃になると、14棟あるハウスに、ポリフィルムをかけます。しか
し、長さが、30〜40m幅5.4m高さ3mのハウスに、張るのは、やはり
大変です。ところが、数年前から、「楽ハリ君」という道具を、購入してから飛
躍的に作業が楽になりました。
 これは、軽量なアルミ製で、ハウスの入り口の上の角に、ローラーをセット
し、その上をアルミ製ソリに、フィルムの端を止めて、滑らしながら張って行
くものです。最初、農業系にの新聞で見たときに、これだ!と私は、思って購
入した(4万円位)のですが、みんなの反応は、冷ややかで、「楽ハリ君」なん
てふざけた名前の道具じゃ、タカが知れていると言われました。しかし、これ
が意外に素晴らしい効果だったので、今では、無くてはならない道具の一つに
なりました。
http://www.hayashisanchi.co.jp/data/199803.htm
ハウス張り作業「あぐらぐち物語、3月17日」
 それでも、やはり風が強いと、上手く張れません。でも、予定日に、スタッ
フを大勢段取りした関係上、簡単にあきらめるわけにはいきません。だから、
無理に張ることも、しばしばですが、最悪の時は、破れたりして散々な目に遭
います。昔は、家族全員の作業で、「そっちを引っ張れ!」「いや、そっちこそ
引っ張れ!」と、良くけんかになることが多く、良い思い出の無い作業の一つ
です。 最近は、道具もハウスの構造も良くなったので、スムーズに進みます。
とりわけ、スタッフが他人だと、ケンカにならず冷静に出来るのが一番の理由
かな。
 
○ 緊張の種まき

 さあ、土も準備OK、ハウスもOKとなると、いよいよ、種まきです。種用
のもみを、2トンほど購入し、品種別に、色分けされたナイロンメッシュの袋
に、5キロづつ詰めます。これを、浸水と言って、水に10日間以上漬け、種を
目覚めさせます。この時、普通は、苗の病気を防ぐために、殺菌剤を入れて消
毒するのですが、林さんちでは、2年前から廃止しました。今は、ヒノキやオ
オバの天然成分で殺菌しています。これは、マイルドなので、相当、リスクが
ありますが、どうしても農薬を減らしたいので、皆の反対もありましたが、強
行しました。去年は、特になぜか種が、腐食するトラブルが発生し、苗が良く
育たない事態が起きましたので、今年は、同じ間違いをしないように、種対策
には、重点を置いています。
 そして、種まきの二日前に、ジャグジー風呂のような、暖かい泡風呂に漬け
てやります。これを催芽と呼びます。ハト胸程度に芽を出して、いよいよ種ま
きです。この時の種まきは、やはり一年の出来が決定づけられる重要な作業な
ので、緊張します。種をまいて3日間、テントをかけ、蒸気で32度に保ちま
す。すると、1センチ程度のかわいい苗が完成です。
 これを、ハウスに並べて、これからの長い稲作のスタートです。並べながら、
全部芽がそろって出ていれば、みんなも安心で、ギャグも飛び交うのですが、
なんらかの原因、温度だったり、土の量だったりで、そろわない時があると、
状況は、一変。ブルーな作業になります。
 5年ほど前、どうしても芽がうまく出ない、あーでもないこーでもないと、
やっているうちに、不良苗が沢山出来てしまいました。そして、とうとう、5
回まく最後になり、分かったのは、温度計の破損でした。300円程度のガラ
ス製の棒温度計が壊れていたのです。しかも、被せたテントに差して計るので
すが、先っちょの方が、壊れていて、一見すると異常がないように見えたので
す。わずか、300円ほどの道具で、何十万円いや、一年を通し生育の影響が
出たのでした。だから、とても、種まきは、集中力を求められるのです。今年
こそは、パーフェクトを目指すぞ!

  次回は、「田んぼでのF1グランプリ・最速の男達」

● 林さんちの田んぼの様子

○カキモチ、一丁あがり!

 寒中に作ったカキモチを、作業場の天井から下ろします。これを、今度は、
種類別に、分別、袋詰め、箱詰めをします。新カキモチの発売は、3月11日
になります。新カキモチは、まだ干しが甘いので、焼き方にコツが要りますが、
やはり、春先の美味しい文化の一つです。コツは、焼く前に、割れるギリギリ
まで、天日で干すことです。その後、ゆっくりと焼くか揚げると、美味です。
でも、この若干のシンナリ感が好きだというお客様も大勢いらっしゃいます。
カキモチ注文
http://www.hayashisanchi.co.jp/syun/log0101.html#kaki

○ カ、カエルが、、、(T_T)

 春先になると、田んぼからカエルが、出てきます。あぜ塗りで、スッコップ
をザクッ!とやると、ピョンと飛び出したり、運が悪いやつは、刺さってしま
います。実は、私、前世がハエだったのか、とにかくカエルが苦手で、いつも
この時期は、びびりまくっています。頼むから、あっちへ行ってくれ〜

○ 井堀り(いほり)って知ってる?

 田んぼを耕す前に、集落ごとに、用水の泥上げをします。これを井堀り、地
域によっては、江堀りと言ったり、色々ですが、これは、昔から行われていた、
村の重要な共同作業です。林さんちに、田んぼを預けてしまい、農業をしてい
ない家の人も参加します。今は、コンクリートの用水が増え、ずいぶん楽にな
りましたが、それでも、毎年、用水をメンテナンスしないと、米作りが出来ま
せん。農業は、こんなふうに地域で成り立っているんです。


●最近のスタッフの様子
 
 社長=とにかく、忙しい。会合も多いし、仕事も多い。でも燃えています。
 
 専務=苗をとにかく完璧にと意気込んでいます。
 
 中村=今年は、育苗用の土は、全部一人で運びました。成長しました。

 あんち=少し、去年よりあぜ塗りが上手くなりました。

●林さんちのホームページ 新情報  (^_-)-☆

○ 「「封印された天皇杯受賞」ページ完成

http://www.hayashisanchi.co.jp/news/index.html
 前号のメルマガを、ページにしました。合わせて見てもらえると面白いです
よ。それにしても、若いなぁ〜

○ トップページリニューアル、少し見せます

http://www.inet-k.com/koyo/
 ようやく、出来つつあります。デザインより、軽く使いやすいページを目指
しました。ただ、お店ばたけのHPドクターのしごきで、追加コンテンツの宿
題が出て、今しばらくお待ち下さいね。テストページ見せますが、まだ、動き
ませんのであしからず、、、、。

〇 ヤマトシステム「産直君」に移行、すごいよこれ!

http://www.sanchokukun.com/
 以前から使用していた、販売管理ソフトが、どうしても林さんちの業態に合
わず、四苦八苦していましたが、ついに、我慢できずに、新システムの導入を
決定しました。色々と、考慮しましたが、どうしても、ヤマトシステムが、良
いと分かりましたが、このシステム。ハードとセットなので、林さんちにすれ
ば、高価(100万円前後)。しかし、営業マンの粘りと、キャンペーン製品使
用で、少し安くなったのと、電話がかかったと同時に、お客様のデータが出た
りと、機能が素晴らしいので、購入を決定した。
 クロネコの宅配伝票が、実は、4月15日で変わります。主な変更点は、お
客様の地域の着店コードが、郵便番号7桁と特殊な6桁になる。これは、手で
書くとなると、いちいち厚いコード表から探さねばならず、大変です。林さん
ちは、偶然、今回の移行で、この問題は自動的にクリヤされることになる。新
システムの林さんちにおおいに期待してください。


敬白
なお、「こんなメールマガジンいらないよ」
「HPの日記読んでるからいらないよ」と言う方は、
そのまま送り返しください。こちらで、リストから、外します。
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