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       林さんちのあぐらぐち物語 2003年 長月9号
         http://www.hayashisanchi.co.jp

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 このメールマガジンは、林さんちの大切なお客様と、ホームページをみて
   林さんちに興味をもっていただいたお客様にお送りしています。
   
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ 長月9号 _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

1. 巻頭言
  ...完全に冷夏でした

2.「冷夏VS林さんち」
  ...眠れない夜
  ...田んぼとパソコンにウィルス
  ...対冷夏ウェポン
  ...ハナエチゼンの逆襲

3.林さんちの田んぼの様子
  ...青い田んぼ
  ...はげはげ大豆

4.最近のスタッフの様子
  ... 稲刈り全開
5.林さんちのホームページ file://☆ 新情報 file://☆

  ... トップページリニューアル
  ... コシヒカリだけが、お米じゃない
  ... お試しセットの販売


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●巻頭言です m(_ _)m
 
 恐れていたことが起きました。完全に冷夏です。平成5年の時と、ほぼ同じパ
ターン。田んぼは、青いままで、特に、今年、猛暑を予想して遅く植えたコシヒ
カリは、穂すらようやく出た感じです、、、、、(T_T)
 でも、今年は、家族で霊峰白山に詣で、豊作祈願もして来ました。豊作とは言
いません、せめて9割はとれて欲しいと願っています。
そんな中、トップバッターのハナエチゼンが、意外にも?普通に収穫出来ました。
http://www.hayashisanchi.co.jp/unchiku/030901.html
この調子で、すべての品種が収穫できることを祈っています。

「冷夏VS林さんち」

○ 眠れない夜
 
 8月に入って、一向に晴れない天気に、社長の私は、眠れない夜が続いていま
す。あの米不足の平成5年の時の、収量は確か、300キロ/300坪。平均が5
00キロなので、大凶作、お米も、粒が小さく、着色粒も多く、散々でした。し
かも、その年の春、バイクレースであばら骨を、5本折るというオマケ付きで、
思い出すと鳥肌が立ちます。
 
○ 田んぼとパソコンにウィルス

 冷夏だと、世を騒がすのが、「いもち病」これは、低温と、高湿度が大好き。平
成5年の時は、毎日、田んぼ中を、消毒して回りました。その教訓から、10年
前から、この対策も含め、林さんちでは、珪酸カリを、暮れに田んぼにまいて、
稲体に珪酸つまり「ガラス」の鎧をまとわせて防衛しています。しかも、肥料を
少なめにして、がっちりした稲にしていますので、めったな事はありません。
 ところが、一部の、大豆跡の田んぼで、この「いもち病」が発病。大豆は、根
に根粒菌と言って、空気中のチッソ成分を固定する性質があります。チッソ成分
というのは、植物の体を作る養分でも、一番大切なものですが、これが多いと、
ブクブクと太ってしまいます。今年は、この太って柔らかい稲に、「いもち菌」が
付き発病してしまいました。
 まずいのは、この「いもち菌」は、SARS並の感染力なので、ほっとくわけ
に行かず、本当に久しぶりに、消毒をしました。でも、この消毒をしてしまった
コシヒカリは、林さんちでは売ることは出来ず、JAさんに引き取られて行きま
す。でも、消毒をしたので、逆に綺麗な粒で、検査では1等になるんでしょう。
見てくれだけが問題の、等級検査とは、不思議なことです。
 てなことを、騒いでいたら、なんとパソコンにウィルスが、、、。ネットワークに
繋いだだけで感染すると言う強力なウィルスでした。いもち病にしても、アンチ
ウィルスの対策をしてあるという油断が、招いた結果でした。セキュリティーに
関しては、完全というものが無いという、良い教訓をいただきました。

○ 対冷夏ウェポン

 平成5年の冷害以来、飛躍的に栽培量が増えたお米が、「ひとめぼれ」です。東
北地方を襲った大冷害の中でも、しっかり実った頼もしい奴です。実は、そんな
冷害に強い他に、お米屋さんで、ブレンドし易いという特徴があります。そこで、
林さんちでも、作ってくれないかと言う要望から、去年から試験栽培。今年は一
気に、10倍近い4haを栽培しました。
 そこへ、この冷夏。タイムリーと言うには、あまりにもピッタリのタイミング。
昔、大飢饉が起きたのは、大阪の米問屋に高く売れる品種だけを藩で、奨励して
作ったことが原因と言われています。平成5年大冷害にしても、コシヒカリだけ
を作るから起きたとも言えます。
 あれ以来、林さんちでは、ハナエチゼン、コシヒカリ、カグラモチと3種類、
今年は、ひとめぼれと4種類を栽培しています。確かに、多くの品種を栽培する
のは、面倒なことですが、このような冷夏でのリスクを回避出来ます。さらに、
平成5年とは違い、全量JAに出荷しなくて良いので、例え収穫量が少なくても、
とれた分は、責任を持って販売出来ます。あの時は、どこかにお米があるはずな
のに、売り渋りをした業者に、対し悔しい思いをしましたが、今年は、そんな事
はさせません。さらに、肥料の入れ方も今年は、全層施肥と言って、より地力に
頼る方法を取ったのも冷害に対し、効力があると考えています。
 さて、対冷夏との戦いに勝利するかどうかは、秋になれば分かります。お楽し
みに!

○ ハナエチゼンの逆襲

 林さんちのお米達の中で、最近一番、肩身の狭い思いをしているのが、ハナエ
チゼンです。今から10年以上前、当時栽培していた石川県の奨励品種「ほほほ
の穂」がどうにも、林さんちに合わず、人伝てに、ハナエチゼンという福井のお
米が、早生で美味しくて作りやすいと聞き、苦労して種を手に入れたのが始まり
です。
 コシヒカリの孫のあたるお米ですが、少し硬めのご飯になります。最近は、モ
チモチしたお米が主流ですが、このハナエチゼンも、なかなか歯応えがあって美
味しいのです。その後、このハナエチゼン、飛躍的に栽培面積が増えました。そ
れと同時に、市場評価ががた落ち。というのも、どんなに肥料をあげても、倒れ
ないと言う作り易さが、あだになりました。栽培農家がこれでもかと、肥料を入
れ多収を狙った結果、食味が落ちる結果となったのです。しかし、そうなると林
さんちのハナエチゼンとは、まったく別物。
 そんな中、林さんちのハナエチゼンは、肥料を抑えて美味しく作っているので、
お米屋さんには、評判が良く引き取られて行きますが、価格は、不味いハナエチ
ゼンのまま。JAに至っては、消毒をしていないので、検査で等級が下げられ、
さらに安く出荷するはめになっていました。
 そんな現状の中、今年は、林さんちのハナエチゼンの名誉の為に、最後の逆襲
を試みます。ぜひ、見てね。
「コシヒカリばかりが、お米じゃない!」
http://www.hayashisanchi.co.jp/unchiku/030901.html

次回「日本シリーズまでには」       」

● 林さんちの田んぼの様子

○ 青い田んぼ
 
 例年なら、とっくに色づいているはずですが、なにやら田んぼが、青っぽい状
態です。しかし、最近の酷暑に慣れてしまっただけで、これが、割と普通なのか
もしれません。ヨーロッパでは、記録的な超猛暑と聞きます。それを思えば、ま
しかなと言う気もします。

○ はげはげ大豆

 林さんちの大豆は、消毒をしないで栽培していますが、今年、一部の田んぼで、
虫が盛大に繁殖。大豆畑がハゲハゲになってしまいました。自然には、勝てませ
んね。

●最近のスタッフの様子

社長=大型コンバイン(稲刈り機械)をジェット機のように操縦しています。

専務=コンバイン、ライスセンターの整備と目の回る忙しさです。
 
中村=稲刈りと、毎日のお米の袋詰めに、大活躍。

あんち=稲刈りに、鎌を持ってフル回転です。

●林さんちのホームページ 新情報  (^_-)-☆

○トップページリニューアル
 大幅に変更しました。これまでの、バラバラの感じを、一般の通販サイト並?
にまとめました。洗練された林さんちを、これからもよろしくお願いします。中
身の方は、相変わらず、素朴にやっていますので、ご安心ください。
 特に、今までの掲示板は、身内話ばかりで、書きにくいとの指摘で、お客様
専用掲示板を設けましたので、ドシドシご意見ください。
http://www.hayashisanchi.co.jp/bbstree/wforum.cgi

○ コシヒカリだけが、お米じゃない
http://www.hayashisanchi.co.jp/unchiku/030901.html
 林さんちのハナエチゼンの逆襲をお楽しみに。

○ お試しセットの販売

 林さんちの、ハナエチゼン、ひとめぼれ、お得なコシヒカリ、普通じゃないコ
シヒカリの4種類が、3合(450g)づつ入って1200円(税込)。
ご自分に合った、お米をお試しください。9月半ばより販売予定。

敬白
「あぐらぐち」とは、我が社の志高きプロバイダー氏が、名付けた、
「ホームページといういろりばたで、あぐらをかいて、話でもしまいけ」と
いう意味で名付けられました。
妙ですが、オリジナリティーがあって、私は気に入っています。
なお、「こんなメールマガジンいらないよ」
「HPの日記読んでるからいらないよ」と言う方は、
そのまま送り返しください。こちらで、リストから、外します。

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