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林さんちのあぐらぐち物語 2004年 水無月4号
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このメールマガジンは、林さんちの大切なお客様と、ホームページをみて
林さんちに興味をもっていただいたお客様にお送りしています。
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ 水無月4号 _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
1. 巻頭言
6月に、台風が上陸。でも、霊峰白山が盾になって、勢力が弱まって石川県を
通過。ホッとしています。予定通り、今年は、カラ梅雨?
2.今週の林さんち・・・・GHQvsプロ農家
この時期、農家は、農協さんんへ米売渡委託書というものを、提出するように
義務づけらている。その中には、出荷契約金の受け取りの選択、稲作経営安定対
策、とも保障、米需給調整基金という、いわゆるお米や大豆の価格補填や、お米
が余った時の対策への加入の選択がある。
去年、お米をほとんど農協へ出荷出来なかった林さんちでは、今年は、お付き
合い程度の売渡数量の申込みになっている。昔は、全量農協へ出荷していたので
ここでの申込み=収入であった。しかも、出荷契約金というのは、売渡予定のお
米の代金の80〜90%程度を、予め6月後半〜7月に、いただくという、言わ
ば前金をもらえるという、本当に有り難いシステムなのである。数年ほど前まで
は、春先に肥料や農薬を、買うので、梅雨までには、口座にお金が1円も無いほ
どの状態になった。だから、この前金には、涙が出たものである。でも今では、
おかげ様で、前金に頼らずに、なんとか夏をしのいでいる。
あとの諸々の対策は、都市部で農業をしていて自分で価格を決めている林さん
ちには、ほとんどメリットは無いのだが、全部加入してお金を払っている。それ
は、「我々のようなプロ農家には、ほとんど意味をなさない対策に対して、改善
を申し入れる前提として、国が決めたことには、従いましょう。」というスタン
スである。なにせ、施策を決めた国会議員を選んだのは、我々国民なのである。
これらの施策の根本にあるのは、米余り。もうお上は、お米は時代遅れの食べ
物で、今後、日本人が食べない食物ナンバー1と考えているのではないかと、真
剣に疑うほどである。これは、戦後、GHQが、日本人にご飯を食べると、頭が
悪くなると言って、パン食を推進した教育が、見事に実っている。でも、林さん
ちや、多くのプロ農家は、そうは考えていません。美味しいお米を作って、ご飯
の良さを一生懸命、国民にありとあらゆる方法で、伝えれば米消費は、絶対に伸
びるはずと信じています。実際に、林さんちのお米を食べた人からは、「美味し
過ぎてお米の消費が増えた」という有り難いクレームをいただくことも、しばし
ばです。お上には、これからも、米余りを前提にした施策ではなく、米が美味し
過ぎて食べ過ぎたというクレームをもらうことを前提としたものに、考えを切り
替えるように、我々プロ農家が、努力していかねばなりません。
最後に、林んさんちの農協さん。普通は、農協に出荷しなかったり、資材を注
文しなかったすると、色々とクレームをつけてくる農協が多い中、一切文句を言
って来ません。それより、林さんちが収益を上げてくれるように、ありとあらゆ
る協力を惜しまずに、やってくれます。だから、林さんちは、ほとんどの資材や
機械は、農協を通して購入して農協さんの収益に貢献しています。すると、農協
さんから配当が、また林さんちに戻ってくる、、、\(^o^)/ これは、商売の
基本ですよね。他の農協さんも、林さんちの地元農協を見習うべし!
3.林さんち風!おまえもか?
とうとう、林さんち風コシヒカリも、底をつき始めました。30キロ玄米は、
売り切れ。玄米10キロも、白米5キロも、時間の問題になりました。次は、い
よいよ「石川県産 普通のコシヒカリ」になります。現在、仕入れているのが、
能登の鹿島町産のお米ですが、まあまあイケルと判断しています。そりゃ、林さ
んちのお米のように、炊いてジャーを開けると「お〜!!」と言う、驚きは無い
とは思いますが、能登の農家が、一生懸命育てたお米には、変わりありません。
ただし農薬のレベルが、高そう。というか一般的な栽培だと思うので、玄米食等
には、適さないとお考えください。
林さんちでは、生産者別に、袋を開けて確認し、籾や草の種等々が、多い生産
者の米は、農協の精米機で白米にしてもらっています。農協の高性能精米機には
色彩選別機が付いているので、まったく問題なく除去されています。その他、少
し青い米が、多い袋もありますが、これは、林さんちも同様で、最近の暑い夏で
お米が割れたりバテたりしないよう、早めの刈取りを行ったからで、決して未熟
米という訳ではなく、粒は大きいけど、刈取りがわずかに早かったと、お考えく
ださい。
それにしても、生産者ごとに、お米の状態が違うので、実店舗でも、説明に四
苦八苦しています。「林さんちには、お米がまったく無いらしい」と、近所で、
半分当っているような噂が、流れていたり、今年の梅雨は、ほとほと弱っていま
す。とにかくあと2ヶ月、超低空飛行でも、なんでも飛び続けねば。
敬白
「あぐらぐち」とは、我が社の志高きプロバイダー氏が、名付けた、
「ホームページといういろりばたで、あぐらをかいて、話でもしまいけ」と
いう意味で名付けられました。
妙ですが、オリジナリティーがあって、私は気に入っています。
なお、「こんなメールマガジンいらないよ」
「HPの日記読んでるからいらないよ」と言う方は、
そのまま送り返しください。こちらで、リストから、外します。
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