~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

     林さんちのあぐらぐち物語 2004年 文月5号
       http://www.hayashisanchi.co.jp

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 このメールマガジンは、林さんちの大切なお客様と、ホームページをみて
   林さんちに興味をもっていただいたお客様にお送りしています。
   
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/   文月5号  _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

1. 巻頭言

 夏になりましたが、農作業の方は、肥料散布も終わり、残りは草刈りくらい。
この時期に、スタッフは、登山したり、いろんなことをしています。

2.今週の林さんち・・・・シックスセンス

http://www.hayashisanchi.co.jp/diary-k/koyo.cgi(7月27日参照)
 驚愕の自然農を、見てきました。場所は、能登は穴水の松本さん。水だけで
無肥料、無農薬で栽培する農法です。多くの栽培方法がある中で、私は、究極
の米作りと考えています。それを、決して恵まれたとは言えない、能登の山里
に、囲まれた地域で、10ヘクタールも行っているのだからさらに驚きである。
 でもやり方は、簡単。代掻きをしてすぐに田植えして、深水にするだけ。話
せば、このたった1行で終ってしまう。でも、林さんちでも、紙マルチの前に
何年も、無農薬で行ったが、そんな簡単なわけに行かない。ほとんどが、草に
稲が負けてしまう。いや、負けてしまうと思っただけなのか?それが、松本さ
んの田では、ちゃんと収穫できるのである。しかし、その収量も3〜5俵と決
して、多くはない。その収穫量で、経営が成り立っている、手腕も、脱帽。以
前、中村君に米ヌカ除草を、実践してもらったら、5俵しかとれず、「これで
は、林さんちは倒産してしまう!」私が叱った事がある。
 松本さんの話を聞きながら、これはどうも、我々凡人には、見えていない何
かが、見えているに違いないと確信した。代掻きにしても、数ミリ違っただけ
で、ヒエがボウボウにやはり生えるとおしゃっていた。一体、その数ミリって
なんだぁ〜!と私は、心の中で叫んでいました。きっと、この領域には、血の
にじむ修行の末に、シックスセンスを得て初めて、達することが出来るのであ
ろう。
 松本さんのお米は、一般より1ヶ月遅れで、稲刈りが10月頃から始まる。
しかも、草丈が短いと、コンバインにかからないので、手刈りをする。すると、
いつの間にか、11月になり雪が降ってしまい、稲刈りを諦めるのだが、年が
明け、春になり行って見ると、穂がまだしっかりとして収穫できたと言うので
あるから、驚きである。台風の時も、他の農家の穂は、吹っ飛んでしまっても
松本さんの稲は、葉は葉脈だけ残しているような状態で、穂はしっかりと残っ
ていたと言う、もうこうなれば伝説のような話である。
 でも、全てが上手く行くわけではなく、やはり、草だらけになってしまった
り、イモチ病でやられたりした田んぼも、見せてもらったが、松本さん、笑顔
で、「失敗してしもうた」と言うだけである。稲も自然なら、人間も自然なん
やろなと、実感しました。全てが、「参りましたぁ〜、、、m(_ _)m 」と
言う状態で、フラフラで帰宅しました。しかし、凡人は凡人であることを、知
ることも大切、それでいてもなお、林さんちも、そんな松本さんみたいな高み
を、見ながらも精進して行かなきゃと感じました。


3.続々と来る研修生

 夏になると、林さんちには、中学生、高校生、大学生と、続々と研修に訪れ
ます。中学は、2年になると、「わくワーク体験」という研修が義務付けられ
ていて、現在、2校受け入れています。高校生は、地元の農業高校のインター
ンシップ、これも授業の一部です。大学生は、農業法人協会を通じた、国のイ
ンターンシップ事業で、来ます。
 こうやって外部の人が来ると言うのは、実は研修する本人より、研修する側
の経験値が上がると、考えています。まったくの素人さんに、農業のことを、
伝えるのは、膨大なエネルギーが必要。しかも林さんちは、お笑い系。思春期
の子供達に、いつものオヤジギャグが通じず、寂しい思いをすることも、しば
しば、、、(T_T)
 特に、今頃くる、地元中学のわくワークは、適当な仕事がなくて、いつも、
四苦八苦。しかも、こんな時に、スタッフは、林農産山岳部と白山登山に、行
ってしまっていない。当然、社長の私が、張り付いて色々な仕事をするのです
が、毎日、その仕事を作り出すのが、本当に大変です。それでも、そこは、何
年も受け入れているベテラン。なんとか、上手く仕事を考えて、子供達にやっ
てもらっています。早く、みんな、山から下りて来ないかなぁ〜
  それでも、何年かして社会人になった方から、「あの時、研修に行った者で
す」とか、配達に行って「うちの子がお世話になりました」と、言われると、
ビックリすると同時に、とても嬉しくなります。やはり一期一会やね。

敬白
「あぐらぐち」とは、我が社の志高きプロバイダー氏が、名付けた、
「ホームページといういろりばたで、あぐらをかいて、話でもしまいけ」と
いう意味で名付けられました。
妙ですが、オリジナリティーがあって、私は気に入っています。
なお、「こんなメールマガジンいらないよ」
「HPの日記読んでるからいらないよ」と言う方は、
そのまま送り返しください。こちらで、リストから、外します。


884884884884884884884884884884884884884884884884884884884884884
発行 (有)林農産 林浩陽 2001 Copyright(C)
    〒921-8833 石川県石川郡野々市町藤平132
    TEL 076-246-1241 FAX 076-246-3113 
http://www.hayashisanchi.co.jp
 koyo@karatsu.ne.jp
 ご意見・アドレス変更・配信中止はこちらまで
884884884884884884884884884884884884884884884884884884884884884