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林さんちのあぐらぐち物語 2004年 師走4号
http://www.hayashisanchi.co.jp
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このメールマガジンは、林さんちの大切なお客様と、ホームページをみて
林さんちに興味をもっていただいたお客様にお送りしています。
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ 師走4号 _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
1. 巻頭言
なんとか順調に、お正月餅の準備が進んでいます。段取り8割、計画と準
備が抜けてさえいなければ、あとは優秀なスタッフが、確実に生産して行き
ます。次は、販売と配送の段取りです。
2.今週の林さんち・・・・餅がバイト代
林さんちでは、表玄関から入ってくる正規?のお客様も、当然大事にしてい
ますが、裏から入ってくる業者の方々も、それ以上に大切にしています。以前
近くの温泉旅館に、町内会長の懇親会があり、軽トラックで出かけたら、玄関
で指で「そっち」と言われ駐車したところ、高級車で来た別の町会長さんには
走って出てきて挨拶、キーを預かって駐車していました。う〜ん、この旅館は
大したことないなと、思うと同時に、二度と来るものかとなります。さらに、
消防団の出初式の後の家族慰安で行く、別の温泉旅館は、例え軽トラックで行
っても、玄関係りの方が走って来て、誘導してくれ、朝、窓が凍っていると、
お湯で解かしてくれています。その辺のサービスは、良しとしても、軽トラッ
クで行っても、人種差別しないところが、感心する。また、何度も行こうと思
いますし、実際、何度も行っています。
先月、ある方から初老のお餅の大量注文がありました。配達先が、会社だっ
たので、その会社の社長クラスだと思います。しかし、会社への配達では、今
まで、ロクなことが無かったので、少し緊張して行きました。多くの場合、社
員は仕事中なので、何を持って来たんや?と怪訝そうな目で見るし、今度は、
置く場所を聞くと、2階の会議室に何回も往復するとか、取り扱っている商品
の山の間に、なんとかねじ込むことが多いのです。しかも支払いが、小切手や
銀行振込、領収書もなにやら、あ〜だこ〜だ、ややこしいし、一般のお客様と
違い、その場合、我々は「一出入り業者」の扱いです。「一出入り業者」でも
仕事ですからいいのですが、その会社の品位が分かります。ところが、その配
達先の会社に行くと、社員の方が、飛んできて、大量に運ぶのを考えて、玄関
横付けの駐車スペースを用意してありました。しかも、運ぶのを皆で手伝って
くれてとても助かりました。もちろん支払いも、一発キャッシュ。あとで、聞
くと、やはり表のお客様だけでなく、裏方の業者さんのおかげで仕事が出来て
いるという、教育をされているようでした。こんな会社なら、また来ようと考
えるのが普通です。
林さんちでは、クロネコさん、ダスキンさん、包装資材の会社の方、事務機
屋さん、その他色々な業者さんが出入りしていますが、大切に挨拶をして、さ
らに、今の時期なら、お餅の「ミミ」が大量に出るので、「ハイ、宅配代」と
か「ハイ、ガソリン代」と言って渡します。新米が出るころには、試食用の3
合パックを渡して、食べてもらっています。誰が、どう考えても、この方達が
いなければ絶対に、林さんちはやっていけません。この年末の時期は、どこも
必死で仕事をしています。そんな時にかけられる優しさは、私でも身に染みま
す。さらに、この方達も、大事な、林さんちのお客様であることも忘れてはい
けません。
温泉日本一で有名な和倉温泉「加賀屋」ここの凄さは、実は表から入るお客
様も当然ながら、裏方のバスやタクシーの運転手さんへのサービスが他とは、
違うと聞きます。そしてその運転手さん達のクチコミで、どんどんお客様が集
まって来ます。林さんちも、クチコミでどんどん、広がってようやく現在に至
っています。
さらに、林さんちでは、スタッフも大事にしています。餅つきシーズンには
毎年、同じ方が何年も来てくれて林さんちを、助けてくれています。バイトに
来た方に、帰り際に、「ハイ、バイト代」と言って餅の「ミミ」やお米の精米
残を持って帰ってもらいます。ところが、先日、真面目な娘から「本当にバイ
ト代が餅なんでしょうか?」と聞かれてビックリしました。う〜ん、演技が良
すぎたかも、、、\(^o^)/
3.二重苦の餅
餅屋を始めて、苦しめられた言い伝えが、29日の餅は「苦の餅」と言って
忌み嫌う風習でした。百姓をしていても、そんな言い伝えは、どこにもなかっ
たのですが、商売を始めてみて初めて知ったことでした。年末は、ただでも忙
しいのに、29日に販売が出来ないとなると、勢い30日、31日に集中しま
す。しかも、実際は、30日に販売している餅は、29日に作らないと柔らか
くて触れない場合も多い。
ネットで検索してみると、皆さんもこの言い伝えには、苦労しているようで
せっかく29日が都合が良くても、無理やり他の日に、餅つきをしたりしてい
るようである。しかし、頭のいい方は、29日は餅屋さんが、暇で親切で、よ
くついてくれると書いてあった。確かに、そのとおりで30日は、超早朝から
全開で餅つきをしていて、お世辞にも、お客様に愛想を振りまいている余裕が
ない。29日は、比較的余裕があり、注文をいただいたお客様もお店も、お互
いハッピーになる。
そこで、数年前に考えたのが、「福の日キャンペーン・29=ふく」と呼ん
で、25〜29日にご来店の方に、なにかしらプレゼントをするようになった。
1年目は、確かハナエチゼン3合プレゼント。その後は、順調に、29日のお
客様が増え、今では来店数では、30日をオーバーし、かえって忙しくなって
しまった。それでも、お客様に「29は、苦の餅や!」と言われるストレスか
ら開放されたのは、大きい。
今年は、平成15年産大豆3合プレゼントを準備した。実は、平成15年の
大豆は豊作でしかも品質が良く、多めに在庫したものが、残っていたのである。
ところが、平成16年産が、台風の影響等で超不作で、価格が高騰。すると、
品質も良く、価格の安い平成15年産大豆が、クローズアップされ、結局、ネ
ットでも併売することになった。今年は、これを、キャンペーンに使うことに
した。さて今年の福の日は、いかに!
敬白
「あぐらぐち」とは、我が社の志高きプロバイダー氏が、名付けた、
「ホームページといういろりばたで、あぐらをかいて、話でもしまいけ」と
いう意味で名付けられました。
妙ですが、オリジナリティーがあって、私は気に入っています。
なお、「こんなメールマガジンいらないよ」
「HPの日記読んでるからいらないよ」と言う方は、
そのまま送り返しください。こちらで、リストから、外します。
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