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     林さんちのあぐらぐち物語 2005年 如月3号
       http://www.hayashisanchi.co.jp

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 このメールマガジンは、林さんちの大切なお客様と、ホームページをみて
   林さんちに興味をもっていただいたお客様にお送りしています。
   
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/   如月3号  _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

1. 巻頭言

 今週は、なぜか割と会合や会議がなく、ゆったりと過ごしています。今のう
ちに、作付け計画をしなくてはと思っているのすが、、、ノンビリし過ぎかな。
来週からは、分刻みのスケジュールが待っているのです。

2.今週の林さんち・・・・一人前の経営者を目指し

 5月に農協の金融システムが全国の統一システムに変更になることになった。
これに伴い、なぜか組合員預金が廃止になった。一般の方は、ほとんど知らな
いが、お百姓には、本当に慣れ親しんだJA独特の仕組みである。この組合員
預金口座は、一般の普通預金口座とは別に存在し、日々のガソリン、プロパン
肥料、農薬、資材、農機具等々の購買専用の口座です。だから組合員がJAで
モノを購入する時、一切現金では買わない。その場で伝票だけ切って、組合員
預金口座から自動的に引落されるのである。この口座の最大の特徴は、根抵当
や担保なしで、貸越限度額までは、マイナスになっても大丈夫な点です。林家
の口座の貸越限度額は、15万円、林農産の限度額は、500万円。この金額
は、JAと交渉の末、決定します。林さんちでは、春先、種や肥料で資金が必
要なので、組合預金をマイナスにして、秋の収穫で返済して行くのがパターン
でした。
 子供の頃から、「組合員預金で落としておいて」と一言、言えば、タダ?で
買物が出来てとても不思議でした。でも、これって、金銭感覚が無くなります
ますよね。カード支払いよりヤバイ方法ではなかったのでしょうか。林さんち
の仲間では、ずいぶん前から組合員預金を廃止してもらっている農家もいます。
 でも、林さんちの所属するJA富奥さんは、優秀なので農協で組合員預金を
通じ資材を買えば買うほど、特別配当でお金がバックしてくるのです。しかも
価格が、他の農協に比べダントツに、安い。他のJAさんは、出資や共済に金
を出させるけど、配当なんてあるかないかです。だから、組合員預金に頼って
来たのです。でも、これもいきなり廃止となると、困る農家も出てきます。稲
作農家の貸越限度額はまだまだ少ないのですが、畜産農家では、何千万円と言
う大きな限度額のところもあるようです。しかも、限度額に貼り付いたままと
言う場合も多いと聞きます。
 それでは、いきなり組合員預金のシステムが無くなるのは、困るということ
でJAでは、違うメニューを色々と用意してくれているようです。今まで、空
気のように存在していたシステムが無くなって果たしてうまく機能するか、心
配ですが、祈るばかりです。林さんちでは、JAが用意してくれた別のメニュ
ーではなく、組合員貯金をシンプルに廃止し、一般の取引のように、月末締め
普通口座引き落としで、がんばろうと考えています。今まで通りの貸越を持っ
た良く似たシステムも、用意されていますが、それに甘えず、なんとか出来な
いかと考えています。でも預金残高が、果たしてもつのか心配ですが、念ずれ
ば花開く、なんとか資金が底をつかないよう、強い気持ちを持って今年の農業
経営に臨もうと思います。それで上手く、お金が流れてこそ、一人前の経営者
と言えるのです。

3.米販売農家としての責任

 今年の林さんちのお味噌は、糀を1割増量して、さらに味をアップする予定
で、現在仕込み中です。これも、自家製糀のなせる技です。糀を今までのよう
に買っていたのでは、出来ないことです。ただでも、林さんちのお味噌は、糀
と大豆の比率が1:1と糀の比率が高く、コスト的には厳しかったのです。現
在800g500円で販売しているお味噌ですが、糀を購入した場合、400g
で400円前後!ちゅうことは、大豆がタダとしても、儲けが100円!これ
では、人件費も出ていなかったのが現実でした。そこで、なんとか、糀を安く
しようと、林さんちのお米を持ち込んで糀を作ってくれる所を、毎年探しなが
ら作ってもらいましたが、それでも、かなり高価だし、思うような時期に作っ
てくれず、ついに切れて、去年30万円もする糀を作る機械を購入したのです。
 この自働発酵器で、試行錯誤しながら現在に至っていますが、ようやく上手
く発酵するコツが分かり始めて、味噌作りが順調に進んでいます。それでも、
お味噌の年間売上げは、昨年度15万円程度。昨年は売り切れてしまったので
今年は、もっと伸びるとは思います。それでも、手回しですり潰している以上
何百桶も作れるわけではないので、何百万円も売上げを生む商品ではないでし
ょう。
 それは、スーパーで売っているお味噌があまりにも、安過ぎます。1キロ百
数十円なんて、まとも作っていたのでは不可能です。でも、800g1000
円以上のお味噌なんて、いくらなんでも、非常識なので、林さんちのお味噌は
商売抜きで、暇な2月だからこそ出来る、仕事としてとらえていると同時に、
せっかく美味しいご飯には、美味しい味噌汁が基本と考えているので、米販売
農家としての責任として作っています。
 別に特別な作り方ではありませんが、それでも、かなりのレベルの味に仕上
がっていると自負している「林さんちの手造りお味噌」は、価格以上の価値が
あることを、お客様に知ってもらえば、それで満足です。今、仕込んだお味噌
は、10月に販売予定ですのでお楽しみに!
売り切れは怖いけど、注文は→http://www.hayashisanchi.co.jp/cargopro/

敬白「あぐらぐち」とは、我が社の志高きプロバイダー氏が、名付けた、
「ホームページといういろりばたで、あぐらをかいて、話でもしまいけ」と
いう意味で名付けられました。
妙ですが、オリジナリティーがあって、私は気に入っています。
なお、「こんなメールマガジンいらないよ」
「HPの日記読んでるからいらないよ」と言う方は、
そのまま送り返しください。こちらで、リストから、外します。


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