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     林さんちのあぐらぐち物語 2005年 如月4号
       http://www.hayashisanchi.co.jp

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 このメールマガジンは、林さんちの大切なお客様と、ホームページをみて
   林さんちに興味をもっていただいたお客様にお送りしています。
   
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/   如月4号  _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

1. 巻頭言

今週は、1週間に年度末総会が4つもあるハードウィークに突入している。
農業関係は、春になる前に、各組織が一斉に開催するので、大変である。一晩
で、3つ掛け持ちの農家の方もいました!

2.今週の林さんち・・・・貴重な林さんちの中米

 「林さんちで作った糀」を販売します。1キロ=1,000円(税込)です。
     注文は、直接メールにてinfo@hayashisanchi.co.jp
本当は、「林さんちの手造り糀」「オール林さんちの糀」とネーミングしたか
ったのです。しかし、「林さんちの手造り糀」は、手で糀菌とお米を攪拌した
りはしますが、肝心の糀を発酵させているのは自働発酵器と言う機械なので断
念。「オール林さんちの糀」は、お米は林さんちのお米なのですが、肝心の糀
は、糀菌業者から購入したものなので、これも断念。結局、林さんちにしては
無難な名前になってしまい、実はプライドに傷がついています。今、林さんち
らしいネーミングを考案中ですので、お楽しみに。
 林さんちで、生産されるお米は、実は品種とは別に、3種類に分けられます。
林さんちでは、1番米、2番米、3番米と呼んでいますが、これは籾摺りして
選別する際の網の大きさで、別れます。1番米は、網が1.85mm以上の米粒
2番米は、1.80〜1.85mm、3番米は、1.80mm以下の米粒です。
お米業界では、2番米を「中米」3番米を「クズ米」と呼んでいます。そして
実は、糀に適したお米が、どうも中米らしいと気付きました。今回の糀生産に
あたり、わざわざ、林さんちのバリバリのコシヒカリの1番米を使用して作る
と、発酵がどうも弱いようです。そこで、蒸す際に「差し水」をして、柔らか
さを調整しながらの生産になりました。試行錯誤はありましたが、これはこれ
で、良い糀が出来ましたが、昔の方に聞くとどうも、粒が大き過ぎると糀を作
りにくいようです。
 私はてっきり、昔は、お米が足りないので、仕方なくクズ米を使って糀を作
っていたのかとばかり、思っていましたが、これには必然性があったのです。
ただし、あまりひどいクズ米だと、糀が茶色っぽく仕上がるので、どうみても
良くありません。ところが、ここで問題発生です。林さんちの中米は、人気が
高くて、秋で在庫がなくなってしまうのです。と言うか、籾摺りして袋詰めし
ているそばから、ドンドン無くなっています。中米なので、当然価格も安く、
しかも、少し粒が小さいだけで、限りなく1番米に近い。中米ファンが、ドッ
と押し寄せるのもうなずけます。この中米は、店頭でもネットでも販売してい
ないのですが、どこからともなく聞きつけた方が、ライスセンターに直接買い
に来られます。
 特に、最近林さんちも、栽培が上手くなったのか、貧乏子沢山的なお米では
なく、粒の数は少なくても、しっかり1番米を育てるので、2番米が少ない傾
向にあります。おかげで、恒常的に中米不足状態が続いているのです。でも、
今年は、なんとか、糀のために、中米を残しておくつもりです。その上で、1
番が良かったのか、やはり2番が良かったのか、答えが出ると思います。でも
強烈な中米ファンを、かわして、残せるかなぁ〜。

3.「予算=やっている」

 先日、野々市町稲作受託組合の総会があったが、その組合長を務める私の怠
慢で、あまり事業も出来ずに、また一年経ってしまった。毎年、何かしようと
考えているうちに、アッと言う間に時間が過ぎて行く。しかし、さすがに何も
やらないでは、まずいので、今年度の事業予算を使って、HPを作ろうと言う
案が、役員会で話が出た。
 と言うのも、わが町、野々市町が新庁舎移転に伴い、大幅な構造改革がなさ
れて、それまでの「農政課」がなくなり「産業振興課」に統合されてしまった
ことが発端。しかも、それまで、このような生産者の各組合や部会に出してい
た予算の削減と、町で預かっていた事務局を返すと言う、方向性を打ち出して
来たのである。つまり、自立してやって行けということである。でも、農政と
言う言葉が町から消えてしまい、予算も無くなるのでは、町と農業の関わりが
無くなるのではないかと言う議論があって、では予算のあるうちに独自のHP
を作って町のHPにリンクしてもらい、形として繋がりを持とうと言うことで
HP作成の提案をしたのであるが、HP作成については異論はないが、私の言
う「金の切れ目が縁の切れ目」とは、何事だと言うことで紛糾した。
 町の担当者の方も、そうではなく、産業振興課になっても、ちゃんと農政に
は関わって行くから大丈夫ですと、口を酸っぱくして話すし、参加者からは、
予算を出さないで、関わったと言えるかと言う意見は出るしで、困ってしまっ
た。実は、昔、別の会で予算は要らないから、自由にさせてくれと町にお願い
に行ったことがあるが、その時は「予算を出していないと、農業に対して何も
やっていないように思われる」と説得された。
 「予算=やっている」という事に、果たしてなっているのか、私自身ははな
はだ疑問であるが、その予算が、本当に必要な予算なのか?予算が余るから、
使わなくてはいけないと、散々聞く言葉であるが、コスト削減がなぜダメな事
なのか経営ではあり得ない話である。とにかく今回のHP作成が、町民にとっ
て国民にとって必要な予算であったと思われるようにしたいものである。

敬白
「あぐらぐち」とは、我が社の志高きプロバイダー氏が、名付けた、
「ホームページといういろりばたで、あぐらをかいて、話でもしまいけ」と
いう意味で名付けられました。
妙ですが、オリジナリティーがあって、私は気に入っています。
なお、「こんなメールマガジンいらないよ」
「HPの日記読んでるからいらないよ」と言う方は、
そのまま送り返しください。こちらで、リストから、外します。


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