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林さんちのあぐらぐち物語 2005年 弥生1号
http://www.hayashisanchi.co.jp
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このメールマガジンは、林さんちの大切なお客様と、ホームページをみて
林さんちに興味をもっていただいたお客様にお送りしています。
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1. 巻頭言
3月に入ってからも、ガンガン雪が降っていて、畦塗りが出来ない状態です。
それでも、なんとか合間を見て、苗の床土、種籾の搬入、そしてカキモチ下ろ
しも終了。いつでも外仕事に行けるように、備えています。
2.今週の林さんち・・・・製品率98%
カキモチを、干してあるライスセンターの天井から下ろしました。今年は、
雪も適当に降って上手く乾いたようです。スタッフ曰く98%の製品率です。
これは、なかなかの好成績、、、\(^o^)/ これだと、割れカキモチファンの
泣く顔が浮かびます。去年のように暖冬で、割れカキモチが大量に発生すると
こっちが泣きたくなるのですが、、、。割れカキモチは、前号の中米同様、限
りなく商品に近く、しかも安いので人気があります。特に、カキモチの場合、
割れる程乾燥が進んでいるので、春先でもパリッ!と焼けます。でも足の取れ
たズワイガニ同様、難しいかもしれないけど、ちゃんと四角い形で乾燥しない
と商品価値が落ちます。
でも今回は逆に、カビの危険性が高まっていて心配していましたが、これも
被害は微少で済んで助かりました。以前のメルマガでも、紹介しましたが、カ
キモチを始めたばかりの頃、干す場所の選定で、昔の蔵みたいな場所という事
で、林家の仏間に干したことがあります。ところが、良く考えると、1個1個
は、軽くても、一年分を全部吊るとカキモチは、2トンほどあり、まず干す為
の角材をかけた鴨居が、曲がってふすまが開かなくなりました。
おかげで、ふすまも開けられない状況で、干していたのですが、ドンドン、
カビが生えてしまいました。原因は、風通しの悪さと、干した位置が低く湿気
が、こもってしまった点でした。結局、春先に下ろしてから、カビを拭きなが
ら袋詰めしました。この年のカキモチを買ったお客様からの、リピートは、ほ
とんど無かったと思います。良く考えれば、当たり前で、こんなカビ臭いカキ
モチを良く売ったものです。その時のお客様、すみません、、、m(_ _)m
しかし、被害は、カキモチだけで、済みませんでした。まず、仏壇を開けて
ビックリ、湿気で金箔が剥がれていたのです。まず、この修理に数百万円、そ
して曲がってしまった鴨居や敷居、そして後で分かったのは、床下の基礎が沈
んでいて、その修理にさらに、、、(T_T) でも仏壇って、本当に火災の際に
一人で担げるように、ランドセルみたいになっていて、しかも後ろの壁が板、
一枚で破くことが出来るようになっているんです。お金は、もったいなかった
けど、勉強になりました。仏壇は、そして、以前に増してピッカピッカになり
ました、、、\(^o^)/
3.芸術的な田んぼ
いよいよ、稲の苗の種まきのため、種子を農協から搬入しました。その数量
は、1.5トン。種子は20キロづつ紙袋に入っています。これを、5キロづつ
色別のナイロンの網袋に、詰めて行きます。実は、この時から、すでに、品種
間違いの危険が発生しているのです。林さんちでは、コシヒカリ、ハナエチゼ
ン、ひとめぼれ、ゆめみづほ、カグラモチと5種類の品種があります。まず、
これらを、パレット別に農協で積む際に確認、今度は、品種別の袋の色を確認。
この時、こぼれた種が混じらないように、一品種ごとに、完全に掃除をしてか
ら次に移ります。
次に危ないのが、種まきの際、1回で複数の品種を種まきする時。品種ごと
に播種した苗箱は、分けてあるのですが、スタッフは何千箱もの苗箱をドンド
ンと並べて行くので、油断していると、つい別の品種も持ってしまうことが、
実際にあるのです。今では、私か専務が、何がなんでも、その危ない苗箱の前
で、見張っているようにしています。
そして最後は、田植え時にトラックへの積み間違い。必ず、トラックの窓に
品種名を書くように指示すると同時、なるべくチームごとに品種分けしていま
す。でも、もっとも怖いのが、一般の苗だけのお客様が、田植えで余った苗を
ハウスに勝手に戻す場合です。最近は、努力の末、良い苗が出来るので、どう
しても余り気味になり、このトラブルの危険が高まっています。勝手に戻さな
いよう注意書きをして予防をしていますが、朝見ると、へんな所に置いてある
場合があります。そんな時は、全部、捨てざるを得ません。
なにせ農家の息子さんと言えども、田んぼをするのは田植えと稲刈りだけ。
なんにも知らないと言っても過言ではありません。親の言うとおり、余った苗
を返して来てと言われれば、ハイハイ分かりましたと、どこでも置いていくの
もうなずけます。なにせ、昔、苗箱を取りに来て、芝生か何かと勘違いしたの
か、苗を踏みながらハウスをトラックで走ったツワモノもいます。まあ、見た
目は、綺麗な芝生に見えますが、、、(-_-#)
林さんちでは、分からなくなった苗は、基本的に捨てます。ここまでしない
と、他の品種が混じると、芸術的な田んぼと呼んでいますが、まったく違う様
子の田んぼになります。生育のスピードが違うので、本当に綺麗な縞々模様だ
ったり、まだら模様だったりと、秋の収穫まで、その芸術的な田んぼは、周囲
の目に晒されることになります。「あ〜さすが、美大出の林さんやね」とは誰
も誉めてくれませんので、、、残念!
敬白
「あぐらぐち」とは、我が社の志高きプロバイダー氏が、名付けた、
「ホームページといういろりばたで、あぐらをかいて、話でもしまいけ」と
いう意味で名付けられました。
妙ですが、オリジナリティーがあって、私は気に入っています。
なお、「こんなメールマガジンいらないよ」
「HPの日記読んでるからいらないよ」と言う方は、
そのまま送り返しください。こちらで、リストから、外します。
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