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     林さんちのあぐらぐち物語 2005年 弥生3号
       http://www.hayashisanchi.co.jp

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 このメールマガジンは、林さんちの大切なお客様と、ホームページをみて
   林さんちに興味をもっていただいたお客様にお送りしています。
   
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/   弥生3号  _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

1. 巻頭言

 畦塗りが始まったが、なんと雪、雪、、、。一体この天気は、どうなってい
るの?明らかに、1ヶ月ずれてますよ、神様!春作業果たして、間に合うか!

2.今週の林さんち・・・・携帯先駆者の証

 コマーシャルで、「そろそろ携帯が欲しいんだけど、、、」とやっているが
我が家のご長男も、中学卒業を機に、欲しい欲しいとうるさい。我が妻は、バ
ーチャル通信反対派、しかもかなりの強硬派であるから、そう易々とは、許可
をしなかったが、通信代を息子自身の口座から引き落とす条件で、お許しが出
た。でも小学生や中学生に、携帯を待たすのは、PTAの立場からも、やはり
反対。問題行動の多い子供が、携帯を持っている割合が、高いのは事実。この
通信の世界は、振り込め詐欺に代表されるように、本当に、欲と悪の渦巻く世
界、コントロールが利かないと大暴走間違いなしになる。でも、その荒波にも
まれるなら、早めの方がいいと考えている。それは、車の運転も同様。私は、
すでに小学生の頃から、田舎の子供なら当たり前のように、車やトラクターの
運転をしていた。そんな私も、何度か油断して、通信代が何万円にもなったこ
とがある、、、(T_T) やはり痛い目に会わないとダメなようである。
 実は、私の携帯電話歴は、かれこれ14年になる。14年前に携帯電話を持
っていたのは、皆無であった。その頃の映画「マルサの女」で使っていたのは
弁当箱のような大きな携帯電話だった。14年前は、携帯電話の基本料金は、
1ヶ月45,000円、通話料金1分180円くらいだった。その頃、田んぼで、パーソ
ナル無線を使用していたが、どうしても細かい連絡のために、電話をかける必
要が、よくあった。そんな時は、無線で家に連絡、誰かに電話をしてもらい、
再度無線と言う伝言ゲームで行っていた。当時は、携帯電話も、権利で売り買
いがされており、その権利をたまたま、仕事で使っていた叔父から譲ってもら
うことが出来て契約をした。当時は、まだ電話機は電話会社からの貸し出し、
しかも鉄アレイのような大きなものだった。でも、とてもじゃないが1年を通
じ契約できず、春秋と農繁期に1ヶ月ほどづつ契約しては休止を2年ほどやっ
た。当時、携帯電話は、仕事用で、今のように女子供が持つ代物ではありませ
んでした。でも私のような、お百姓には重宝されました。なにせ田んぼのど真
ん中じゃ、公衆電話なんて存在しません。
 その後、みるみる基本料金が下がって、1ヶ月18,000円になってからは、休
止をせずに持つようになりました。その時の携帯番号が今の番号です。当時は
東京の03+金沢の市外局番の762+電話番号の8桁でかかっていました。
その後030+762+電話番号、そして今の090+3762+電話番号と
変遷して行きましたが、当時の市外局番の「762」は、携帯先駆者としての
証として、残っています。たまに、地元経営者の方で、762がついている携
帯番号を見ますが「おっ!この人は、ちょっと違うぞ」と私は、一目置きます。
 通年持つようになった頃の映画「マルサの女2」では、携帯電話もずいぶん
小型になっていて、さらにこの10年の通信環境の変遷には目を、みはります。
私は、携帯の経歴は長いですが、携帯電話の寿命も長く、今使っている、au
の「INFOBAR」の前の「SONY・cdma1」は5年間も使用しまし
た。これも、自慢です、、\(^o^)/ それでも、14年間で4回田んぼで落と
しています。1回目は発見して、事なきを得ましたが、2回目は1週間後に、
発見、雨にあってあえなくオシャカ。3回目、4回目は、用水への水没でした。
もうその頃には、かなり小型化して胸ポケットに入るので、水回りでうつむい
た時に落とすパターンでした。その水没も、すぐに拾って、バッテリーを外し
て3日間天日干しで、なんと復活したのですから、大したものです。長く使う
コツは、バッテリーを2個持って、毎日入れ替えで使用することです。連続充
電が、一番バッテリー的には辛いので、休ませるとかなり長く使えます。もち
ろん、今の携帯も購入時にバッテリーをもう1個購入して使っています。
 「良いモノを長く」が、古い考えかもしれませんが、林さんちの考えです。
携帯電話と言えども、使い捨て感覚の今の考えは、同調できません。林さんち
の社員も、皆長く使う傾向にあり、とても嬉しく思っています。使い捨て感覚
でも、モノを扱うと結局、自分自身が「使い捨て感覚」で扱われることに気付
くべきです。もちろん息子にも、その考えは伝わっていると信じています。と
ころが、林さんちの納屋の通称ボットン便所に、社員の携帯が3回落ちていま
す。誰が、落としたかはナイショですが、、、\(^o^)/

3.ポリフィルムも幸せでしょう

 いつもなら、そろそろ育苗用のハウスにポリフィルムを張る時期で、準備に
入るのだが、とにかくお天気が悪い。畦塗りに関しては、キッチリ1週間は、
遅れている。したがって、ハウス張りの作業も、来週にずれ込みそうである。
この育苗用のハウスだが、以前は「ビニルハウス」と呼んでいたが、今では、
「ポリハウス」と聞き慣れない言葉になっている。ビニルとポリでは、見た目
が同じ透明なフィルムであるが、まったく違う物質で出来ている、、らしい。
それは、ビニルは、別名「塩化ビニール」と言って、燃やすと有害な塩素ガス
を発生させるのである。だから、廃棄処理には特別な装置が必要になるが、昔
は、そんなこと関係なく田んぼで野焼きして処分していた。
 しかし林さんちでは、いち早く環境に優しいと言われる、ポリフィルムに、
10年以上前に変更しました。でも、変えてみて、なぜもっと早くに変更しな
かったかと後悔しました。それは、まず「価格が安い」「丈夫でビニルのよう
に裂けない」「軽い」「燃やしても塩素ガスが出ない」と、いい事づくし。で
も、なぜ未だに、ビニルフィルムを使う農家があるかと言うと、どうも、保温
力が、0.数度程低いらしいのです。たったコンマ以下の温度ですが、野菜や
果物にとっては、積算温度が重要なので長い栽培期間中にすると大きな影響が
出るようです。しかも燃料を必要とする場合は、さらに大きくなります。
 ハウス農家ではないので、あまり詳しくはないのですが、例えば、温室もガ
ラスとプラスチックの2パターンがあり、それぞれ長所短所があるようです。
ガラスは、植物に必要な紫外線をカットしてしまう、しかしプラスチックは、
特殊加工されていて高価、そして両方の機能を兼ね備えた商品等々、調べると
たくさんあるようです。見た目、ただ透明でも、ずいぶん違うものなんです。
 林さんちでは、さらにそのいい事づくめのポリフィルムを、育苗期間3月後
半〜5月後半が、済むと、外して丁寧に畳んで、倉庫にしまいます。他の大規
模農家では、すぐに捨ててしまうところもあります。そして今までは、3回使
用が最高でしたが、今年は、4回目の再使用に挑戦します。さっきの携帯の話
といい、農機具を修理して長く使う話といい、林さんちのこのような、ほんの
わずかな差が、利益を生んでいるのだと考えます。
 ちなみに、使い切ったポリフィルムは、10mづつにカットして、ハウスの
「ツマ」つまり、入口と後ろ部分に張って、もう1年がんばって一生を終えま
す。ここまで使えば、ポリフィルムも、本望でしょう、、、(⌒‐⌒)

敬白
「あぐらぐち」とは、我が社の志高きプロバイダー氏が、名付けた、
「ホームページといういろりばたで、あぐらをかいて、話でもしまいけ」と
いう意味で名付けられました。
妙ですが、オリジナリティーがあって、私は気に入っています。
なお、「こんなメールマガジンいらないよ」
「HPの日記読んでるからいらないよ」と言う方は、
そのまま送り返しください。こちらで、リストから、外します。


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