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     林さんちのあぐらぐち物語 2005年 皐月1号
       http://www.hayashisanchi.co.jp

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 このメールマガジンは、林さんちの大切なお客様と、ホームページをみて
   林さんちに興味をもっていただいたお客様にお送りしています。
   
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/   皐月1号  _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

1. 巻頭言

 田植えも、いきなり佳境に突入。GW中に、作業請負のお客様の田植えを、
終らそうと必死です。今年は、なぜか人手不足で、苦労しています。もう、
さすがに、疲労困憊ですので、メルマガは短め目です、、、m(_ _)m

2.今週の林さんち・・・・ザル田は美味しい

 今、現時点では、苗の管理+田植え+水周りと、3つの仕事が重なっていて
かなりハードです。苗は、田植えとシンクロして、少しづつ減って行きますが
逆に増えるのが水周り。全ての水田は450枚前後ですが、半分は、地主さん
にお願いして見てもらっています。そして、私の受け持ちは、50枚〜60枚
市街地のハナエチゼン、ひとめぼれの田んぼです。ところが、これら早生品種
は、一番最初に田植えをして行くので、田植え全開中のたった今から、毎日、
水周りが、始まっています。朝6時から、苗に水をやって、それからバイクで
出発です。
 昔は、50ccのスクーターでしたが、最近は250ccの大型スクーター
で、行っています。私の担当地域は、道路がほとんどアスファルトで、しかも
バラバラに散らばっているので、その方が早いのです。この時期、朝お天気が
良いと、プチツーリング気分で、気持ちいいのですが、いったん雨が降ると、
一気にブルーです。雨合羽を着て出かけます。一応、スクーターなので風除け
はあるのですが、やはり濡れてしまいます。水を入れる水口(みなくち)は、
ほとんどが、直径10センチのプラスチック水道管を使用していますが、用水
にうつむいて作業をするので、襟元からダラダラと入ってしまいます。
 林さんちの地域の田んぼは、砂壌土(さじょうど)と言って、砂っぽい土な
ので、水漏れが激しくて、毎日、水を入れてあげないとすぐに、カラカラにな
ります。水温と外気温が、近くなる夕方に入れて、朝止めて、日中水温の維持
に努めます。でも、いわゆるザル田の方が、色々と苦労は多いですが、寒暖の
差や、毎日新鮮な水が入るので、美味しいお米になると言われています。山手
で作ったお米が、美味しいと言われるのは、そのためです。でも、本当は、バ
イクで毎日周って、「美味しくなぁ〜れ!」とつぶやくのが効果的なのかもし
れません。 

3.増えてきた農業ニューエイジ

 林さんちの田植えには、二通りあります。まずは、全面請負と呼ばれる、全
部田んぼを預かって、林さんちで地代を支払って、全て管理する田んぼの田植
え。もう一つは、作業請負と呼ばれる、田植え。基本的に全面請負の田んぼは
専務が担当しています。ひたすら、私が作成した作付け計画に、したがい田植
えをして行きます。これらの田んぼは、自分達のペースで作業が出来るので、
楽です。ほとんどの田んぼには、スロープを付けてあるので、田渡りの時、ア
ルミブリッジは不要です。
 しかし、私が担当の作業請負の田植えは、そうは行きません。苗の指定から
始まって、除草剤散布の有無、肥料散布の有無、殺虫殺菌剤散布の有無。これ
が、複雑に順列組合せで、注文があります。お客様ごとに、肥料を抜いたり、
入れたり、また、田渡りも、スロープが無かったり、急だったりで、アルミブ
リッジを使用して田んぼの泥に埋まった、それを必死で引き上げたはいいが、
用水が暗渠で洗うに洗えず、ドロドロのままトラックに積むことも、しばしば
です。一番怖いのが、その泥で足元が滑って怪我をすることです。私も、泥で
滑って、田植え機のクラッチを何度、踏み外して、向こう脛を打ったことか。
 でも、そんな苦労をしているのも、少しでも田んぼを減らしたくないからで
す。特に、最近、近所の野々市町役場新庁舎周辺の区画整理で、田んぼが大き
く減ってしまい、私は憤っています。作業請負のお客様の多くが、お年寄で、
お米は作りたいけど、機械はもう乗れないとか、色々と事情のある方だと思い
ます。うちのコイン精米所に置いてある、雑記帳http://www.inet-k.com/~coin/
には、たまに、そんな実家からのお米に、本当に感謝していると言う書き込み
があるが、きっと、そんな風なんだろうなぁと想像しています。
 最近は、お年寄ではなく、おじちゃんやお父さんを亡くされたりした若い方
からの注文も増えてきました。これは、本当に良いことです。田んぼが出来な
いから、サッサと売ってしまえと、言う方もいる昨今。私はエライ!と思いま
す。ただ、お米作りの知識のレベルが、余りにも低いので、会話が大変です。
でも、今まで、まったくタッチしていなかった若い人には、肥料も除草剤も農
薬も、全て同じに見えるのは、仕方ありません。そんな時には、懇切丁寧に、
お教えしています。除草剤や農薬に関しても、余りトラウマが無いせいか、環
境に優しくという、私の意見も聞いてくれます。中には、無農薬栽培に挑戦さ
れるツワモノも、いらっしゃって、なかなか今の若いモンも、捨てたもんじゃ
ありませんよ。

敬白
「あぐらぐち」とは、我が社の志高きプロバイダー氏が、名付けた、
「ホームページといういろりばたで、あぐらをかいて、話でもしまいけ」と
いう意味で名付けられました。
妙ですが、オリジナリティーがあって、私は気に入っています。
なお、「こんなメールマガジンいらないよ」
「HPの日記読んでるからいらないよ」と言う方は、
そのまま送り返しください。こちらで、リストから、外します。


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