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     林さんちのあぐらぐち物語 2005年 皐月4号
       http://www.hayashisanchi.co.jp

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 このメールマガジンは、林さんちの大切なお客様と、ホームページをみて
   林さんちに興味をもっていただいたお客様にお送りしています。
   
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/   皐月4号  _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

1. 巻頭言

カグラモチの代掻きを、トラクター3台体制でがんばりました。明日から、
田植え開始です。適当に寒かった?ので、苗も伸び過ぎず、グッドな感じです。
これで、ノンビリ田植えできます、、、\(^o^)/

2.今週の林さんち・・・・お米の在庫メーター?開始

 そろそろ5月も後半に差し掛かり、お米の在庫が気になり始めました。以前
大丈夫と言っていた商品が、やはりやばそうな雰囲気が、、、(T_T)

    商品名     30キロ換算の現在数/秋の数 在庫予想   収穫
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超普通じゃないコシヒカリ 80袋/182袋 43% 40袋余る  9月中旬
普通じゃないコシヒカリ  87袋/507袋 17% 7月末売切れ 9月上旬
お得なコシヒカリ    315袋/800袋 39% 140袋余る 9月上旬
ハナエチゼン        7袋/137袋  5% もうすぐ売切れ9月初め
ひとめぼれ        20袋/144袋 14% 8月中で売切れ8月下旬
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 すでに、売切れ確実な商品も出ていますが、これから毎週、在庫数を表示し
ますので、ご覧の上、林さんちの在庫調整?をお願いします。というのは、昔、
在庫が少なくなって予約を取ったところ、皆さん、多めに予約をされて、結局
せっかく取り置きしたにも、かかわらず余ってしまった経験があるのです。そ
れで、色々と悩んだ結果、ある方に正直にリアルタイムに、燃料計みたいに在
庫を表示したらどう?あとは、お客様の判断ですよと、アドバイスされました。
特に「普通じゃないコシヒカリ」が、無くなるのは困りますが、もし無くなっ
たら、超コシか、お得コシに移行くださるか、収穫までお待ち下さい。今年は、
まだ完全に無くなったわけでないので、助かっています。
 しかしながら、まず、去年、肥料を100%有機肥料に変えて、失敗し不作
だった「普通じゃないコシヒカリ」の肥料散布時期と量をちゃんと、今年、ス
トライクゾーンに、入れて予定量の収穫をすること。そして、来年は、「普通
じゃないコシヒカリ」の栽培面積を増やすこと。ハナエチゼンは、秋にお米屋
さんに売る分を、少し減らし在庫を増やす。でも、このハナエチゼン、お米屋
さんにも大人気で、果たして要望を聞いてもらえるかどうか、、、。

しかし、メルマガの読者の方は、林さんちの大事なお客様の中でも、特別です
ので、これを見て、どうしても取り置きして欲しい方は、メールをください。
        取り置きメール→info@hayashisanchi.co.jp
かと言って、取り置きが、殺到して売切れも、怖いのですが、、、と、ビビリ
ながら、書いています。

3.誰のためのJAS有機認証

 米表示の研修会に行って来ました。別に毎年、行かなくてもと、思ったが、
特に林さんちは、特別栽培農産物の紙マルチ栽培の「超普通じゃないコシヒカ
リ」があるのと、将来的には、有機認証を目指しているので、わざわざ県庁ま
で出かけた。
 平成8年から米自由化が実現して、我々生産農家も、お米を自由に販売出来
るようになるまでは、今とは違う特別栽培米と言って、有機肥料等を使用した
いわゆる慣行とは違う、特別な栽培法で作ったお米に関してのみ、買う方を特
定し契約を結べば農家も販売出来るシステムがあった。しかし、当時の林さん
ちは、盛大に農薬を使用し、化学肥料を大量に使用し、農協へ全量供出する、
一般の農家だったので、そんな面倒くさいことには、見向きもしなかった。
 大体、こんな小さな田んぼで、たい肥を散布したりは無理と考えていました。
実際、何度かやってみると、散布作業の移動のたびに道路にたい肥(まだ臭い)
をばら撒くし、パワーショベルが近くの大通りを青信号で渡れず、怖い思いを
したりと、諦めていました。
 その後、現在の社屋を、建てようと考え始めた10数年前、そして店舗を持
つに至り、一般の方に直接お米を売る立場になって、初めて農薬や肥料につい
て真剣に考えるようになりました。でも、当時のお米の表示に関しては、楽な
ものでした。大体、自分で作って、自分で責任を持って、店舗やネットで直接
説明して販売しているのだから、これ以上の表示があるものか!と考えていま
した。ところが、風向きが変わり始めたのが、平成12年。玄米及び精米品質
表示基準が農水省から告知されてからである。
 これは、今まで容認されていた農協で検査しない、いわゆる「未検査米」に
は、産地、品種、年産を、表示してはならない。さらに、各県で認めた産地品
種銘柄でなければ、同様に、「産地・品種・年産」を表示してはならない。と
いうことはそんなお米は、どうなるかと言うと「複数原料米」と表示しなさい
と言うお達しであった。
 これには参りました。林さんちのお米は、殺虫殺菌剤を散布していないので
見てくれだけの現在の検査では、うちで直接売るのだから、検査しても意味な
いし、下手すれば2等3等になってしまう。しかし、困ったのが、検査しない
と「コシヒカリ」とすら、どこにも表示出来ないと、お上がわざわざ、お店に
来て指導して行ったのである。昔は、有機肥料さえ使っていれば、有機栽培米
と表示していた位だったのが、今では、有機認証していないと「有機」の「ゆ
の字」すら書けない。まあ、それに関しては、有機認証をしている生産者の立
場を考えると理解できる。
 コシヒカリの種を農協から買って来て、育てていて、誰にもウソをついてな
いし、わざわざウソをつく必要もない。それを、自社の店舗でお客様と相対で
販売していて、どうして「コシヒカリ」と表示できないの!と、すいぶんゴネ
たが、結局「指導に耳を貸さないなら、新聞に公表します」とまで言われて、
泣きながら、お米の袋のシールの「コシヒカリ」部分に「お米」と言うシール
を貼って、表示には「その他複数原料米」として販売しました。
 お店では、お客様には、これコシヒカリでしょと聞かれ、いい訳に一汗だし
ネットの商品には、説明文を入れなきゃだめだし。今では、全量を農協で検査
しているので、なんとかお米の品種名は、表示出来るようになりました。しか
し10キロ玄米に関しては、以前は籾摺り後に、直接10キロ袋詰めしていた
のが、30キロ袋に入れて検査し、また詰め直すと言う、二度手間になりまし
た。さらに、イセヒカリと言う、レアなお米を何年も栽培していたのですが、
石川県で認めた産地品種銘柄一覧には、載っていないので栽培を諦めました。
「ハナエチゼン」と「ひとめぼれ」に関しては、幸いなことに一覧に追加され
助かりました。
 県庁での研修会では、お米屋さんから、怒涛の質問や苦情が、県の担当者に
あびせられました。私も、今の表示の問題に関しては、思うことが一杯ですが
あまりにも口汚いので、私も辟易しました。きっと、大声で文句を言った方々
は、真面目なお米屋さんと思いますが、昔、石川県から出たコシヒカリが、大
阪では3倍に増えたとか、魚沼産は、市場で10倍に膨れるとか言われました。
最近では、古米混入が問題になるから、法律が厳しくなるのです。行政に文句
を言うより、今のお米業界の風土を変える方が、先決ではないかと、考えたの
は私だけでしょうか。
 とかなりテンションが上がって、帰って来たのですが、肝心のJAS有機の
認証については聞けずじまい。と言うか、特別栽培農産物の表示や、台帳の記
帳の説明だけでも、かなりブルーになってしまい、さらにこれ以上のJAS有
機認証の手続きを考えると、果たして出来るんかいなと、悩んでしまいました。
売るためのJAS有機認証であるなら、林さんちでは、自社のみの販売だし、
栽培法の説明に関しては、しつこいくらいにしている。でも、お客様のための
JAS有機認証なら、取得すべき、でも、、、。う〜ん、もう少し考えさせて
下さい、、、m(_ _)m  

敬白
「あぐらぐち」とは、我が社の志高きプロバイダー氏が、名付けた、
「ホームページといういろりばたで、あぐらをかいて、話でもしまいけ」と
いう意味で名付けられました。
妙ですが、オリジナリティーがあって、私は気に入っています。
なお、「こんなメールマガジンいらないよ」
「HPの日記読んでるからいらないよ」と言う方は、
そのまま送り返しください。こちらで、リストから、外します。


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