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林さんちのあぐらぐち物語 2005年 葉月5号
http://www.hayashisanchi.co.jp
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このメールマガジンは、林さんちの大切なお客様と、ホームページをみて
林さんちに興味をもっていただいたお客様にお送りしています。
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ 葉月5号 _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
1. 巻頭言
ハナエチゼンの次は、稲刈りのお客様の「ゆめみづほ」の刈取りに突入中。
これが終ると、ひとめぼれの刈取りです。台風、もう来んといて〜!
在庫メーター 空←――――――――――――――――→満
超普通じゃないコシヒカリ ■■■□□□□□□□□□□□□□□□□□
普通じゃないコシヒカリ □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
お得なコシヒカリ ■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
ハナエチゼン ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
ひとめぼれ □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
詳しい数字は、メルマガの最後に
2.今週の林さんち・・・・都市の棚田を守る
現在、部分作業請負のお客様の「ゆめみづほ」の稲刈りをしています。「ゆ
めみづほ」は、以前の「ほほほの穂」の後継品種として、石川県で開発された
お米です。「ほほほの穂」は、名前の通り、穂にお米がたくさん付く品種でし
た。上手く作れば、多収が期待できたのですが、作り方を誤ると、貧乏子沢山
で、小粒のクズ米が多く出来てしまい、倒れてしまう危険もありました。当然
あまり米作りの上手でない?林さんちでは、それを避けるために、「ほほほの
穂」の作付けは、しませんでした。
でも、どうも林さんちだけではなく、農家やお米屋さんからも要があったよ
うで、より良い品種の開発が、急がれていたところ、3年前に、新品種が、プ
ロトネーム「石川43号」で、なんだかマンガの「アキラ」みたいな名前で、
一般の農家で作付けを開始。その後「ゆめみづほ」と言う品種名で登録され現
在に至っています。「ほほほの穂」より粒が大きく、倒れにくい印象です。し
かも食味も結構イケテいます。「ゆめみづほ」に変わってからは、あまり倒伏
やクズ米で悩まされることもなく、作業もずいぶん楽になりました。
それでも、今年は、お盆前後から、ず〜〜っと雨ばかりで、やばいなぁ〜と
思っていたら、案の定、宍戸錠、明日のジョー、田んぼは、柔らかくてドロド
ロ状態。林さんちに稲刈り作業を申し込んでいらっしゃるお客様の、多くは、
都市部の農家の方々です。しかも高級住宅街の場合が多い。その間に点在する
田んぼを、縫うように刈って行くのです。小さい区画が多く、周りを住宅の壁
や軒先で囲まれているので、急ハンドルを切って刈らざるをえず、ドロドロの
田んぼをさらに、こねてドロドロにはまって刈って行きます。そして最悪なの
は、そのドロドロの中で、稲が度重なる雨で、倒れている場合が多いのです。
そんな中を、大型機械で、アメンボのように、滑りながら刈り終えた後が、
もっと大変。クローラーと呼ばれる戦車のようなゴムキャタピラーには、ドロ
が、いっぱい付いていて、移動の度に、アスファルトに盛大に、落として行き
ます。これをスコップと箒で、掃除するのが、一仕事。下手をすると、ドロを
片付けている間に、1枚刈り終えて、すぐにまたドロ片付けと言う場合も、あ
あります。業を煮やして、トラックを、田んぼの出入り口ギリギリに停めて、
数十メートルしか離れていないのに、1枚1枚積んで移動ということもありま
す。
そんなに苦労しても、なぜ市街地で農作業をしているかと言うと、なんとし
ても、都市の棚田と林さんちでは呼ぶ、小さな田んぼを、無くしたくないから
です。それでも、毎年毎年、1枚、また1枚と住宅やビルになって田んぼが消
えて行きます。田んぼが完全に無くなった街は、ただの熱源にしかなりません。
林家でも、周りが田んぼなので、渡る風が涼しくて、結局、今年は一度もエア
コンを使いませんでした。雨が降ったら降ったで、天然のダム効果で、急激な
増水を防いでいます。田んぼの横の住人の方々も、作業中は、機械の騒音や粉
塵、藁やドロが飛んで決して、爽やかとは言えませんが、概ね好感を持って迎
えてくれるのは、毎日、その恩恵に預かっているからではないでしょうか。
でも、結局は、その努力も、「ゴマメの歯軋り」かもしれませんが、少なく
とも、林さんちが関わっている田んぼは、都市化のスピードを落としていると
信じています。ひるがえって考えると、そのお米を買ってくれている、林さん
ちのお客様は、おおいに地球温暖化の軽減に、助力していただいていることに
なります。ちょっと、おおげさかな?と、今日も、塀と塀の間を、数ミリ間隔
の操作で、稲刈りしつつ、都市の棚田を刈る意義について考えています。
3.私が、車窓から見るのは
今日の午後から、ひとめぼれを刈り始めました。この1週間は、横浜に出張
や、PTAに消防の会合と、結構、動き回っていました。横浜へは、電車で行
ったのですが、百姓の性格なのか、車窓から常に田んぼを見るクセになってい
ます。
福井から米原までは、割と見慣れた感じですが、今年の大豆の作柄は、あま
り良くなさそうですね。どの豆田も、草だらけ。おそらく、春先の雨で出芽不
良を起して、生育が遅れて草に負けたのでしょうね。そして、どこも早生の稲
刈りが始まっていました。米原近辺の山の中にも、小さな棚田が点在していて
たまに、お年寄りが草刈りなどしていると、「がんばれ〜!」と心で叫んでい
ます。米原を過ぎ、太平洋側に出ると、田植えが遅いのでまだまだ、青々した
稲が多いですが、田んぼに混じって、施設物いわゆる、野菜等のハウス栽培が
多くなりなります。そして、とても目立ち始めるのが、放棄田。周りは綺麗な
田んぼに囲まれているのに、突然すっごい背丈の草ボウボウの四角い地帯があ
ります。田んぼは、地権者が違うと、例え隣の田んぼでも、栽培は出来ません。
林さんちの田んぼにも、1枚そんな田んぼがありますが、さすがに草ボウボウ
になってしまうとマズイので、地権者に連絡して、「許可」してもらって、時
々トラクターで耕して管理しています。
おそらく、周りの田んぼの方も、草ボウボウで迷惑だけど、自分の田んぼの
管理で精一杯で、とても手が回らないのかもとか。それとも、地権者が、いわ
ゆる町外の方で、連絡のとりようがないとか、色々と想像を巡らせています。
私なら、すぐにお借りして、田んぼにしちゃうのになぁ〜と、次々と現れる、
そんな草ボウボウの四角地帯を、眺めています。
そのうち、静岡の茶畑地帯を過ぎるあたりから、ハウスがもっと増えて、田
んぼは、めっきり減って行きます。泊まった新横浜も、ちょっと前までは、田
んぼと畑しかなかったそうです。私にすれば、「新横浜」も「横浜」も同じだ
ったのですが、どうも、まったく違う所のようでした。
皆さんも、旅行や出張の折には、そうやって外を、眺めると楽しいですよ。
でも、これって、私だけか?
先週→今週 新米販売予定
超普通じゃないコシヒカ 27→24袋/182袋 13% 9月中旬
普通じゃないコシヒカリ 0袋/507袋 0% 9月中旬
お得なコシヒカリ 129→30袋/800袋 4% 9月上旬
ハナエチゼン 0袋/未定 0% 発売開始 8月24日
ひとめぼれ 0袋/144袋 0% 9月上旬
敬白
「あぐらぐち」とは、我が社の志高きプロバイダー氏が、名付けた、
「ホームページといういろりばたで、あぐらをかいて、話でもしまいけ」と
いう意味で名付けられました。
妙ですが、オリジナリティーがあって、私は気に入っています。
なお、「こんなメールマガジンいらないよ」
「HPの日記読んでるからいらないよ」と言う方は、
そのまま送り返しください。こちらで、リストから、外します。
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