~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

     林さんちのあぐらぐち物語 2005年 神無月3号
       http://www.hayashisanchi.co.jp

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 このメールマガジンは、林さんちの大切なお客様と、ホームページをみて
   林さんちに興味をもっていただいたお客様にお送りしています。
   
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/   神無月3号   _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

1. 巻頭言

毎日、土作り資材を散布しながら、耕しています。子供達の稲刈り体験も、
あともう少しで、終ります。


  在庫メーター     空←――――――――――――――――→満 
超普通じゃないコシヒカリ ■■■■■■■■■■■■■■■■■■□□
普通じゃないコシヒカリ  ■■■■■■■■■■■■■■■■■■□□
お得なコシヒカリ     ■■■■■■■■■■■■■■■■■□□□
ハナエチゼン       ■■■■■■■■■■■■■□□□□□□□
ひとめぼれ        ■■■■■■■■■■■■■■■□□□□□
             詳しい数字は、メルマガの最後に

2.今週の林さんち・・・・苦節!足踏み脱穀10年

 小学校の稲刈りも終了し、現在「足踏み脱穀、選別作業」に入っています。
この足踏み脱穀機は、今から10年前に、初めて幼稚園の稲刈り体験をした時
に、脱穀に呼ばれて行くと、用意してあったものでした。私も、足踏み脱穀機
を見るのは、生まれて初めてで、「え〜〜これでやるの〜!」と言う状態でし
た。案の定、すごい大変。片足立ちして、足で踏みながら、さらに子供が持っ
た稲束に手を添えて、しかも子供にも、踏ませて、、。そんな状態ですから、
時間がかかること、かかること。しかも、用意してあったのは、たったの1台。
そして、当時は、現在よりたくさんの量を、脱穀していたのでなおさらです。
 当然、何時間もやっても、脱穀し切れずに断念、残った稲束は、持ち帰って
コンバインに通しました。しかし、もっと大変だったのは、脱穀した籾。籾と
言っても、ワラや脱穀し切れずに千切れた稲穂が、大量に混ざった代物。脱穀
機だけでは、綺麗に籾を取れないのです。今、考えると、当たり前です。今の
コンバインの仕組みも、まったく同じです。脱穀機があって、後ろに「ふるい」
があって、そして「唐箕」があります。唐箕は、風力を利用して、比重の違い
で、ワラや中身の少ない軽い籾を、飛ばし選別する装置です。結局、脱穀した
この籾は、再度コンバインに突っ込んで、脱穀選別しました。しかし、通常、
ワラ束の状態で脱穀する機械に、籾を入れるのは至難の業。棒で、必死に突っ
込んでなんとか出来ました。
 次の年は、今度はフルイと足踏み脱穀を1台、鳥越村民族資料館からお借り
して、2台体制。しかし、唐箕はまだ無く、ただの箕で大昔のように、自然の
風を利用して、選別しました。箕と言うのは、いわゆる「どじょうすくい」の
ザルのような物です。これで脱穀した籾をすくって、上の方から、サラサラと
落とすと、風によって、ワラや実の入っていない軽い籾が、飛んで行く仕組み
です。しかし、これをやるのは、私よりももっと素人の、お母さん達。まった
くと言っていいほど、上手くいきませんでした。
 そして、今度は、ようやく唐箕を、近所の農家で見つけて、お借りすること
が出来ました。コンバインについている唐箕とは違い、手回し式のものです。
昭和中期まで、実際にバリバリに働いていた機械です。私の家にも、ありまし
たが、要らないので燃やしてしまった記憶があります。この新兵器?唐箕を得
てようやくまともに、脱穀、選別作業が出来るようになりました。それでも、
最初の頃は、上手に出来ず、会社の籾摺り機で、玄米にしようとしても、詰ま
ってしまうこともしばしばでした。原因は、唐箕の風力調整。手回しハンドル
を回して、ワラを飛ばすのですが、籾を上から入れる時に、ドバッと入れられ
たり、風力が安定しないと、どうしても、選別が悪くなります。
 風力が安定しない理由は、唐箕操作が楽しいので、子供達が触りたがり、押
し合いへし合いで、やったせいでした。私としても、子供達に体験はして欲し
いけど、ここの作業は、大人がすべきと判断して、現在は、私が指名してやっ
ていただいています。そして、足踏み脱穀機は、3〜5台体制で、脱穀も順調
にこなせるようになりました。
 それにしても、古(いにしえ)から行って来た技が、平成の世では、本当に
難しくなって来たのだなと、感じます。今の脱穀作業にしても、さらに続く、
籾摺り、袋詰め、精米作業は、現代の機械で行っているのですから。昔は、杵
でついて、さらに籾殻と選別して、俵を編んで、それに詰めていたのです。
 子供達との稲刈り作業を通じ、私が一番学んでいるのは、昔のお百姓さんへ
の尊敬の念だと最近、感じています。さらに「私の辞書には、『謙虚』の文字
はない」と常々言って来ましたが、米作りに関しては、謙虚になって来たと感
じています、、\(^o^)/

3.火災より大規模災害へ

 先日、消防学校へ、消防団幹部研修に行ってきました。平成4年1月6日に
入団しているので、15年目に突入ということになる。去年から一般分団員か
ら部長に、階級が上がったので、いわゆる幹部ということになる。幹部になる
と、自分が動かずに部下を動かせと教えられました。火災では、これがなかな
か難しい。ポンプ車格納庫から、約300mと近いこともあり、火災出動の際
は、ポンプ車に乗る確立は、かなり高く、何度も大規模火災で、今まさにフラ
ッシュオーバーと言って、炎が窓を突き破っている状態の時に、現場到着があ
りました。そんな時は、どうしても、今までのクセで、一番に筒先とホースを
持って走ってしまうのです。
 ここで、消防豆知識。火災は、日本全国では、10分おきに、どこかで発生
している計算です。石川県では、1日に1回の火災発生です。そして、全国に
消防職員は28万人、消防団員は、92万人。計算によると、人口の1%が、
消防に携わっている計算です。しかし、石川県は、消防職員は、1400人、
団員は、5400人なので、人口比率から言うと、0.5%と半分。この数字
は、石川県が、いかに災害の無い県だったかと言う結果です。ちなみに、お隣
の福井県、富山県には、倍の消防団員がいます。しかも石川県は、少ない定員
と言っても、充足率90%と定員割れの現状です。しかも、サラリーマンの方
の団員が7割を超え、昼間の火災出動が危ぶまれています。
 教官の方は、昭和50年に配属になった時に、消防団の方になかなか、相手
にしてもらえなかったそうです。なにせ消防学校を卒業した二十歳そこそこの
消防職員の言うことを、はるかに年配の消防団員達が聞くはずもありません。
最近はずいぶん変わってきましたが、昔の消防団員は、飲み打つ買うは、当た
り前の時代。現在では、火災現場では、消防署の指示に、消防団が組織的に従
い動きますが、当時の火災現場では、勝手に放水したり破壊したりで、混乱し
たようです。その原因は、「出動手当て」にあります。各市町村で違いますが
一回の出動で、分団員当り2000〜6000円の手当てが出ます。その手当
ても、出動のみか、放水したかで、違う場合もありますが、昔の消防団は、と
にかく放水したがるのです。ちなみに、我が野々市町は、1年でこれだけと言
う、定額を分団に出動手当てとして支給しています。この方法の方が、スッキ
リすると思うのですが、他の市町村では、未だに出動ごとに支給されるようで
す。野々市町は、火災出動が頻繁なので、出動ごとに支給したのでは、大変な
金額になることも、定額の理由の一つかもしれません。
 その教官は、そこで消防団のポンプ車操法大会の練習に付き合って、分団員
と交流したそうです。当時は、練習中も幹部は、ゴザを敷いて酒を飲みながら
やっていたと言うのですから、今では信じられません。そうやってようやく、
今の火災現場での、組織的な指示命令系統が、出来上がって来たそうです。今
では、火災現場に到着後、消防署と消防団で、現場本部を設置。署長と消防団
長が居て、各分団長に命令を下して行きます。放水現場でも、我々分団員は、
消防職員の指示に従い、バックアップに回ります。消防署のポンプ車は基本的
に、最初はタンク車で来ているので、タンク容量が限られています。そのタン
クへの給水。ハシゴ車が来た場合の給水。内部侵入の際の給水と、多くの作業
があります。自分団のポンプ車での放水も続けながら、消防署へのバックアッ
プが、出来てこそ、消防団の完璧な消火作業です。
 ところが下手クソな消防団は、現場近くの消火栓を使ってしまい、消防署に
譲るはめになったり、譲るまでもいかなくても、水圧が下がるので、使用を中
止させられたりします。消火栓で使える水量は、限られているので、極力、用
水からの水の補給が前提です。でも、昔は、消火栓を巡って、消防署とケンカ
したと言うのですから、困ったものです。
 でも、最近では、調理器具や暖房器具の改良もあって、火災出動が減ってい
ます。石川県でも、地域によっては、ほとんど火災出動がない所もあります。
分団員もさることながら、最近、配属された消防職員でも、実際の火災現場に
出動したことがない職員も増えて来たそうです。これはこれで、良いことなん
でしょうが、いざという事になって、果たしてどうなるか、少々不安です。そ
の不安を消すように、日々の訓練は厳しくなっているようですが、やはり1回
の現場で学ぶことは、訓練の比ではありません。
 そして、今、一番懸念されているのが、大規模災害、地震、洪水等々です。
町で行う訓練も、消火訓練と言うより、大規模災害を前提とした、避難、誘導
救援作業が、多くなっています。そんな意味からも、幹部として、組織的な
行動を心がけないといけませんね。これからは、火災だぁ〜!と言って、真っ
先に飛び出していかないようにします。でも無理やろなぁ〜、、(⌒‐⌒)

先週→今週           新米販売予定
超普通じゃないコシヒカ 173袋/200袋 87%  発売開始  9月25日
普通じゃないコシヒカリ 505袋/575袋 98%  発売開始 9月17日
お得なコシヒカリ       632袋/736袋 86%  発売開始  9月10日
ハナエチゼン       121袋/181袋 67%  発売開始  8月24日
ひとめぼれ        110袋/146袋 75%  発売開始 9月7日

敬白
「あぐらぐち」とは、我が社の志高きプロバイダー氏が、名付けた、
「ホームページといういろりばたで、あぐらをかいて、話でもしまいけ」と
いう意味で名付けられました。
妙ですが、オリジナリティーがあって、私は気に入っています。
なお、「こんなメールマガジンいらないよ」
「HPの日記読んでるからいらないよ」と言う方は、
そのまま送り返しください。こちらで、リストから、外します。


884884884884884884884884884884884884884884884884884884884884884
発行 (有)林農産 林浩陽 2001 Copyright(C)
    〒921-8833 石川県石川郡野々市町藤平132
    TEL 076-246-1241 FAX 076-246-3113 
http://www.hayashisanchi.co.jp
 koyo@karatsu.ne.jp
 ご意見・アドレス変更・配信中止はこちらまで
884884884884884884884884884884884884884884884884884884884884884