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     林さんちのあぐらぐち物語 2006年 睦月4号
       http://www.hayashisanchi.co.jp

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 このメールマガジンは、林さんちの大切なお客様と、ホームページをみて
   林さんちに興味をもっていただいたお客様にお送りしています。
   
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/    睦月4号   _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

1. 巻頭言

少し雪が積もりました。これ位が、綺麗でいいですね。そろそろ、春作業の
段取りを開始します。ぼんやりしていると、あっと言う間に、時間は過ぎて行
きます。

  在庫メーター     空←――――――――――――――――→満 
超普通じゃないコシヒカリ ■■■■■■■■■■■□□□□□□□□□
普通じゃないコシヒカリ  ■■■■■■■■■■■■■□□□□□□□
お得なコシヒカリ     ■■■■■■■■■■■■□□□□□□□□
ハナエチゼン       ■■■■■■■■■■□□□□□□□□□□
ひとめぼれ        ■■■■■■■■■■■□□□□□□□□□
             詳しい数字は、メルマガの最後に

2.今週の林さんち・・・・農水省VS国交省

 そろそろ田んぼの作業申込み書の発送が、近づいてきました。田んぼを借り
るには、いくつか方法があるのですが、もっとも正式は、利用権設定と言う方
法。地主さんと、法律にのっとって契約を結びます。これに、受け手と貸し手
同士の署名捺印と、地区の農業委員の署名捺印、そして町の農業委員会の承認
を受け、初めて林さんちが、田んぼを正式に借りられます。この利用権は、普
通、複数年の契約で、長い場合は10年というものもあります。

 戦前、地主小作人と言う関係が、ありましたが、実は今もそれは存在してい
て、利用権という契約ではなく、小作権という別の権利で、小作人が土地を借
りています。ここんところが、超ややこしいのですが、同じ、土地を借りてい
ても、今の法律で借りている利用権の田んぼと、昔から小作権で借りている田
んぼは、まったく性格が違うのです。利用権で借りた田んぼは、地主さんの都
合が悪くなれば、すぐに解約して返すことになっています。ところが、小作権
の田んぼは、小作人の所有地のような扱いで、地主さんが、返して欲しい場合
は、離作料の支払いを求められる場合があります。

 以前は、林さんちでも、田んぼの賃借料を、「小作料」と称していたのです
が、最近は、この戦前からの小作料と混同することがあり、今でははっきりと
「賃借料」と言っています。そのせいで、以前、利用権の契約に難色を示す方
もいて、説明に苦慮しました。ただし、この利用権の契約は、農水省的は、「
農業振興地域」、国土省的には「市街化調整地域」と呼ばれる地域の田んぼの
み契約が可能なのです。林さんちの野々市町は、かなり市街化が進んでいるの
で、作っている田んぼの60%は、利用権の契約が出来ません。そこで、林さ
んち独自の申込み書を作成し、田んぼを借りています。

 農水省的には、「農業振興地域」ですが、国交省的には、あたかも、市街化
の邪魔にしかとらえられていないような「市街化調整地域」と言う呼び名で、
どんどん、それこそ「調整」されて田んぼが減っています。田んぼが、無くな
るのが早いか、食糧難が来て国民が気付くのが早いか、林さんちの戦いは続き
ます。

3、6年前と12年前の研修生との再開

 岡山市と、神戸に行って来ました。目的は、6年前の研修生の結婚式。そし
て、ついでに、同じ岡山市から来ていた、12年前の研修生に会うことにしま
した。6年前に来ていた研修生のM君のご両親の経営は、素晴らしい直播の低
コスト農業を実現されている方です。技術力では、林さんちなんか足元にも及
ばないのですが、なぜか、うちの経営が気に入られて、息子さんを研修によこ
してくれました。岡山県の農繁期は、石川県と、少しづつズレているので、石
川で田植えして、帰って岡山で田植え。石川で稲刈りして帰って、岡山で稲刈
り。石川で餅つきをして、岡山に帰る。と言う、普通の研修生とは違い、数ヶ
月おきに、両県を行き来すると言う、変わった方式でしたが、その分、1年を
通じ完璧に、林さんちの経営を学んで、帰って行きました。

 何を学んでもらったかそれは、もちろん「お笑い系農業」。楽しく農業をす
ると言うことは、ただ楽に農業をするのではなく、経営基本理念を持って、経
営し、利益を上げて、給料も賞与もたくさん払って、楽しく笑って農業をする
と言う、深いものです。今回、その教えをしっかりと受け継ぎ、綺麗なお嫁さ
んをゲットしたのは、私にとって、とても嬉しいことでした。これからも、し
っかりした「お笑い系百姓・岡山支部」でがんばってください!

 そして、結婚式の翌日、12年前の研修生の農場へ行きました。彼の農場で
は、「夏子の酒」にも出て来た幻の酒米「雄町」の生産を、成功させ高付加価
値米として生産しています。彼も、昨年の春に結婚をして、幸せ一杯の様子で
した。でも、私が一番ビックリしたのは、農業経営もさることながら、彼の所
属する消防団です。何度も、全国大会に行っている強豪チームで、すでに12
月から毎晩、練習を始めているとのことでした。日本全国で、消防活動でがん
ばっている仲間、その中に、林さんちの研修生がいると知っただけでも、励み
になりました。

 この二つの農場とも、低コスト米と、高付加価値米と、方向性はまったく違
うけど、林さんちのように、一袋づつ直売せずとも、経営が成り立っているこ
と自体が、すごいと感じました。少し、羨ましいなぁ〜と感じつつも、「いや
いや、自分のスタイルを通さない」と思い思い帰って来ました。どちらも、誰
にも真似できないからこそ、成立していること。林さんちの経営も、誰にも真
似は出来ない、、はず?だってこれほどの、お笑い系はないはずです、、(⌒‐⌒)

先週→今週      平成17年度新米販売日
超普通じゃないコシヒカ 111袋/200袋 55%    9月25日
普通じゃないコシヒカリ 381袋/575袋 66%  9月17日
お得なコシヒカリ       439袋/736袋 59%   9月10日
ハナエチゼン       93袋/181袋 51%    8月24日
ひとめぼれ        82袋/146袋 56%   9月7日

敬白
「あぐらぐち」とは、我が社の志高きプロバイダー氏が、名付けた、
「ホームページといういろりばたで、あぐらをかいて、話でもしまいけ」と
いう意味で名付けられました。
妙ですが、オリジナリティーがあって、私は気に入っています。
なお、「こんなメールマガジンいらないよ」
「HPの日記読んでるからいらないよ」と言う方は、
そのまま送り返しください。こちらで、リストから、外します。


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