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林さんちのあぐらぐち物語 2006年 弥生4号
http://www.hayashisanchi.co.jp
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このメールマガジンは、林さんちの大切なお客様と、ホームページをみて
林さんちに興味をもっていただいたお客様にお送りしています。
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ 弥生4号 _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
1. 巻頭言
種まきのために、種籾を水に浸けた。これで、もう春作業のロケット発射ボ
タンを押したも同然。このまま稲刈りまで、全開です!
林さんちのハナエチゼンが、そろそろ、在庫が危なくなって来ました。取り
置き希望の方が、いらしましたら、メールください→info@hayashisanchi.co.jp
在庫メーター 空←――――――――――――――――→満
超普通じゃないコシヒカリ ■■■■■■■□□□□□□□□□□□□□
普通じゃないコシヒカリ ■■■■■■■■□□□□□□□□□□□□
お得なコシヒカリ ■■■■■■■■■□□□□□□□□□□□
ハナエチゼン ■■□□□□□□□□□□□□□□□□□□
ひとめぼれ ■■■■■■□□□□□□□□□□□□□□
詳しい数字は、メルマガの最後に
2.今週の林さんち・・・・お米の救世主
林さんちで、作っているお米は、コシヒカリ、ハナエチゼン、ひとめぼれ、
カグラモチの4種類であるが、「ゆめみづほ」と言う、石川県で育成したお米
の苗も作っている。一般の農家は、コシヒカリか、この「ゆめみづほ」を、作
っている人が、ほとんど。以前は、「ほほほの穂」と言うお米を、石川県で育
成し、奨励品種として広く、作付けがされていたが、味や大きさの点で不評で
今回の「ゆめみづほ」を新たに育成したのである。
昨年、林さんちも、苗販売を「ほほほの穂」から「ゆめみづほ」に全面的に
変更したが、なかなか、栽培管理も楽で、良い出だしで、田植えをして、稲刈
りに、行ったお客様のほとんどが、大幅な収量アップで、皆さん喜ばれていた。
そして、何より驚いたのが、味。これが、結構、美味しいのである。林さんち
のハナエチゼンや、ひとめぼれと比較しても、遜色ないし、もちろん「ほほほ
の穂」よりはるかに美味しい。
おっ、これなら、林さんちでも、販売用に作付けして、商品のラインナップ
に加えてもいいかなと、思ったりした。今年のところは、やはり、田植えや稲
刈りの作業日程から言うと、ハナエチゼン→稲刈りのお客様のゆめみづほ→ひ
とめぼれという流れが、最高なので、そのまま自社用には田植えの予定はあり
ませんが、もしかして、どちらかの苗が不足したりした場合、ゆめみづほの作
付けも、あるかもしれません。
しかし、最近、ゆめみづほを、スーパーで買って食べた人から、不味かった!
と言う話を聞いて、林さんち一同ビックリ。だって、昨年秋に、お客様のゆめ
みづほを、少し試食でいただき、とっても美味しかったので、それは何かの間
違いではと、思ったくらい。どうも、「ゆめみづほ」も、ハナエチゼンと同じ
運命をたどっているようである。つまり、作り易いし、倒れない、良い品種な
ので、どうしても、多く収穫しようとして、肥料を撒き過ぎるらしい。それを
考えると、ハナエチゼンにとって、林さんちは、本来の味を守る救世主的な、
存在であるのかもしれない。
どんなに、良い性格で綺麗な嫁さんも、それをいいことに、余り無理をさせ
ると、体を悪くするのと同じで、そこそこに、してあげないとダメなのに、、
と、林さんちでは心配しています。となると、ハナエチゼン同様、林さんちで
も、「ゆめみづほ」を作って、救世主とならねばならぬ日が、近いか?
林さんちのお米はこちら↓
http://www.hayashisanchi.co.jp/cargopro/
3、林さんち理論「世の中、案外、逆である」
林さんちの決算が、終了。売上げ8200万余り、税引き後の利益が800万円程
自己資本比率は、さすがに70%は無理だったが62%。ここ5年ほどは、順調に、
収益を上げているが、ここまで来るのは大変だった。黒字に転じたのも、9期
前。林さんちが、農業を専業に始めたのが、昭和53年からだから、実に20
年以上かかっている。昔の決算書を見ると、とにかく赤字、しかも、資本のう
ち借金が、ほとんどで、自己資本比率なんて10%以下、、(T_T)
農業自体が、そんなに収益性の高い商売でない。作物が年1回しか収穫でき
ない、米作り農家は、資本回転率なんて、当然1回転にしかならない。それで
も、なんとか経営できたのは、借金のおかげ。実に、多くの制度融資や、補助
金が、用意されていて、林さんちも、その恩恵にあずかって来たのである。と
にかく、現金がないので、田植え機買うのも、借金、トラクター買うのも借金
。次買う機械の借金は、どの制度を使うか、そればかり考えていました。農業
後継者資金と言うのがあり、これは無利子!だったので、そうだ息子を後継者
にしてしまえ!と言う手は、当然のことでした。
そうやって借金漬けになると、どうにも経営が厳しい。給料の支払いが出来
ないので、家族の分は、一人、支払ってすぐに役員借入、そしてまた支払って
役員借入を、繰り返して、支払いを行った。でも、これでは、給料払ってすぐ
に、会社が取り上げるようなもの。それでも、会社と言うのモノは、法人税を
支払ってはダメであると、なぜなら、税率が高いので、それより安い所得税で
支払え、そして、また会社に借入で入れろ!と周りから言われ続けていたので
それを堅く守って赤字経営を、当たり前のように続けていました。
それが、ひょんなことから、松下幸之助氏のもとで仕事をしていた上甲晃氏に
出会い→http://www.kokorozashi.net 赤字経営は、経営者の恥じと知り、ど
うしても、法人税を支払うことが、目標になりました。そのことを、農業者の
全国大会で、話したら、皆に笑われたくらいですから、いかに経営に対する意
識が低かったか分かります。もちろん、それは自分自身も同様でした。そこで
黒字にするために考えた、手っ取り早い必殺技が、社長の給料を下げること。
45万円の給料を、一気に15万円にしました。まあ、食いモノなら、田んぼ
にも、あぜ道にだって生えています。お米なら腐るほどあるし。
これで浮いた360万円ばかりでなく、法人税を支払うんだという、断固た
る決意の現れとして、多くの経費削減を行い、ついに9期前に、黒字に転じま
した。なにせ、無理やりの黒字ですし、借金も山ほどあるしで、最初の頃は、
黒字と言うには、恥ずかしい金額だし、赤字の蓄積があり、本当に法人税を見
事支払えたのは、それからさらに3年かかりました。でも、分かったのは、法
人税を支払うと、なんだか損したと思うけど、その損で、経営はドンドン良く
なることです。不思議です、損しないはずの赤字経営では、ドンドン悪くなる
のに。
それからは、世の中、案外、逆であると言う、林さんち理論が確立しました。
PTA会長や、消防をやっていると、時間も取られるし大変だから損である。
と本来思うのであるが、実は、これらをやり始めて、一度も赤字にはなってい
ない。田んぼも、小さい田んぼは、損である。となるが、これも残念ながら当
てはまらない。補助金もらわないと損である。と思うが、もらわなくても十分
幸せである。
経営が良くなったとは言え、まだまだ社員の給料は、低い。もっともっと普
通の会社並に支払うのが、現在の目標。ただ、会計士の先生には、社長の役員
報酬をお願いだから上げて!と言われる。もし、上げたところで、使うとすれ
ば、きっと、ハーレーをまた買うか、借金してでも、やっぱりフェラーリを買
うやろなぁ〜。ロクな事にお金を使わないのは目に見えている。どっちにして
も、社長の給料は、このままが、無難なようです。
林さんちの商品注文はこちら→http://www.hayashisanchi.co.jp/cargopro/
先週→今週 平成17年度新米販売日
超普通じゃないコシヒカ 69袋/200袋 35% 9月25日
普通じゃないコシヒカリ 233袋/575袋 40% 9月17日
お得なコシヒカリ 323袋/736袋 44% 9月10日
ハナエチゼン 21袋/181袋 11% 8月24日
ひとめぼれ 43袋/146袋 29% 9月7日
敬白
「あぐらぐち」とは、我が社の志高きプロバイダー氏が、名付けた、
「ホームページといういろりばたで、あぐらをかいて、話でもしまいけ」と
いう意味で名付けられました。
妙ですが、オリジナリティーがあって、私は気に入っています。
なお、「こんなメールマガジンいらないよ」
「HPの日記読んでるからいらないよ」と言う方は、
そのまま送り返しください。こちらで、リストから、外します。
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