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     林さんちのあぐらぐち物語 2006年 葉月2号
       http://www.hayashisanchi.co.jp

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 このメールマガジンは、林さんちの大切なお客様と、ホームページをみて
   林さんちに興味をもっていただいたお客様にお送りしています。
   
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/    葉月2号   _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

1. 巻頭言

 暑い夏が、来ました。おかげで、稲もスクスクと育っています。草もスク
スクと育つので、草刈りも、大忙しです。実は、9日早朝、金沢高校の応援
に甲子園に行くので、発行を1日早めました。我が富陽学童野球クラブ出身
者が、ショートでがんばっています。でも、台風大丈夫かな?

 普通のコシヒカリ売り切れました、、m(_ _)m あとは、普通じゃないコシヒ
カリに、がんばってもらいます。ハナエチゼン8月下旬販売予定です。

  在庫メーター     空←――――――――――――――――→満 
超普通じゃないコシヒカリ □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
普通じゃないコシヒカリ  ■■□□□□□□□□□□□□□□□□□□
お得なコシヒカリ     □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
ハナエチゼン       □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
ひとめぼれ        □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
             詳しい数字は、メルマガの最後に

2.今週の林さんち・・・・ハナエチゼン頑張れ!

 この8月は、林農産にとって、鬼門の月です。収穫前の最も、資金繰りが厳
しい月なんです。しかも、今年から、JAさんに昔からあった、組合貯金の貸
越制度と、出荷予約金と言う制度があったおかげで、なんとか夏を乗り切って
いましたが、その貸越制度が昨年5月から無くなりました。組合貯金の貸越制
度とは、私が知る限りでは、物心ついた時には、すでにあった昔からの仕組み
です。各農家さんに、貸越限度額を設定して、肥料や農薬を買って、口座がマ
イナスになっても、大丈夫と言う仕組みで、春先に、資材を投入して秋までお
金がない、農家の特性に合ったJA独自の金融システムです。

 さらに出荷予約金と言うのは、予めJAに出荷するお米の数量を申し込むと
米代金の9割前後の仮渡金と言うお金が、6月にいただけました。おかげで、
秋の収穫までの資金繰りは、貸越限度額一杯まで、口座をマイナスにして、6
月の出荷予約金で、ようやく一息つくという、綱渡り状態でした。ところが、
その命綱が今では、ありません。と言うか、あえてその命綱を捨てたのです。
林さんちの営農の歴史は、借金返済の歴史でした。とにかく、全てのモノが、
借金で買われていた。まあ、「経営とは赤字が良し」と言われていた時代です
から、当然のことです。

 つい数年前まで、貸越限度一杯の500万円マイナス、さらに予約金を数百
万、いただいても、まだ足りずに、妻や母親の定期を担保に、運転資金を借り
入れていました。もう、それが嫌で嫌で仕方のなかった私は、とにかく爪に灯
を点して、返済して来ました。今回JAさんの金融システムの変更に伴い、貸
越制度が廃止されて、良い機会だと考えて、代替のシステムも、バッサリ断り
ました。とにかく、貸越制度にせよ、予約金制度にせよ、農家のためには、な
らなかった。貸越制度は、とにかく心に甘えが生じる元凶でした。それは私に
しても同じ。予約金制度は、JAに出荷することが前提ですが、残念ながら今
の農家でJAに出荷して経営できるところはありません。

 と考えて、頑張って来たのですが、どう見ても8月分の給料が払えそうにな
い、、(ToT) 原因は、林さんちのトップバッターのハナエチゼンの収穫時期
の遅れ。今は夏本番ですが、やはり積算温度から見ると、やはり低い。昨年、
8月18日には刈り始めたハナエチゼンですが、今年は、21日になりそうで
す。しかも、等級検査をしないと売れないので、今年はどうも販売開始は、最
短でも25日になりそう。土日を挟んで月末まで、果たしてお金に出来るかと
言うとかなり厳しい。昨年でも米代金入金は、最速で9月6日でした。

 そこで、悩んだ末に、妻の定期を担保に、数百万借りることに。まあ、経営
者的には、敗北感がありますが、社員の給料は死守しなくてはいけないし、余
り売り急いで、結果的に損をしたんでは、元も子もない。しかし、何年かぶり
に、JAさんで借りてみてビックリ。書類の数が数倍になっていました。印鑑
証明等は、当たり前ですが、本人確認で、私と妻の、免許証、健康保険証の写
し、住民票、所得証明、会社の決算書。そこまで、必要なの?と思うほどでし
た。昔は、顔パスで借りていた時代が、あったくらいですから、隔世の感がし
ます。しかも、一番ハードルの低い、定期担保の借り入れ。一般の借り入れだ
と、一体どうなるんだろうと思うと、怖くて聞けません。とにかく、梅雨が明
け暑くなったと言われますが、私にとっては、まだまだ夏が涼しく感じるのは、
そのせいかも、、( ̄○ ̄;) ハナエチゼン頑張れ、まだ間に合うぞ!

           そんな林さんちのお米こちら↓
       http://www.hayashisanchi.co.jp/cargopro/

3、今回は無謀にも1万冊発行

 目下、私が抱えているアニバーサリーの事業でも大きなものが、アグリファ
ンド石川の30周年記念誌の制作。今年の3月から実行委員会を立ち上げて、
コンセプトの決定、業者の選定、記念誌に掲載する農家の募集等々を、行って
来ました。もう何度も会議を開いて、ようやくこぎ着けたのですが、まだまだ
プロローグです。ゴールは、2008年2月の30周年記念総会です。実は、
30周年記念行事として、一体何をしようか、非常に悩んだのですが、20周
年記念誌として発刊した「味人めぐり」が、余りにも優秀だったために、その
コンセプトを超えるモノを思いつかなかったのです。

 この「味人めぐり」は、カラー刷り100ページで、農業法人&農家30余
りのPRページと、玉村豊男さんの対談、道場六三郎さん他有名人の寄稿等々
はっきり言って、一般の農業組織が作る記念誌を遥かに、凌駕した出来でした。
その編集委員に、今から十数年前に参加させていただき、本当に驚いたのを、
覚えています。ですから、10年経った今でも、まったく色あせず、どこに出
しても、未だに自社の紹介等に使えるほどです。

 当時のアグリファンド石川の会長は、本ぶどうの木http://www.budoo.co.jp/
を経営されている本昌康さんでしたが、コンセプトは、「農家情報の販売」で
した。当初から、全国の書店での販売を目標していました。書店での販売を目
指すと言っても、一体どこがどうなると販売出来るのかさえ、知らない中、記
念誌を制作して行きました。おかげで、その後の、自社のパンフレット作りや
HP制作の心構えに非常に役に立ちました。当時は、まだまだ農家が、生産物
を売ると言う行為は、珍しく、この記念誌をきっかけに、販売を前提とした農
業を始めた農家も、いたくらいでした。

 しかし、あれから10年、多くの農家が、自店舗で、Web通販で、農産物
を売る時代になりました。そこで、今回の30周年記念誌には、新たなコンセ
プトが、必要になりました。新しいコンセプトは、「農業の現場から発信する
食育」にしました。さらに、食育を進めて「農育」と言う言葉を造り、誌面を
構成していくことにしました。もちろん、書店での販売も視野に入れつつも、
出来れば教育現場で、使って欲しいと言う願いも込めています。食育は、現在
農水省、厚生省、文科省の3つに、分かれています。そのせいで、テーマやタ
ーゲットが、ごちゃごちゃになっています。今回は、この3つの集合体のうち
農水&厚生の集合体がメインになりますが、自動的に文科にも使えるように、
設定しました。

 食育の生みの親、服部先生曰く、食育の3つの柱、「選食」「環境」「こ食」
に、この3つの省がうまく当てはまるのです。それは、私のこじつけかもしれ
ませんが、『必死に「農業の現場から発信する食育」とは何?』と考えていた
ら、すっとたどり着いた推論です。今は、とにかくそのコンセプトを、引っさ
げ記念誌制作に、まい進中ですが、まずは、記念誌が成立するためには、PR
誌面分を埋めるだけの、農業法人や農家さんの申込みを集める必要があります。
まだまだ、ハードルはありそうですね。ちなみに、20周年記念誌は、8千冊
印刷しましたが、今回は、さらに無謀にも1万冊発行の予定です。もし売れ残
ったら、会長の私が、責任を取って売る覚悟で、やっています。もし、その時
は、皆様、なにとぞ、お力添えの程、お願いします、、m(_ _)m  

林さんちの商品注文はこちら→http://www.hayashisanchi.co.jp/cargopro/

先週→今週      平成18年度新米予定日
超普通じゃないコシヒカ 0袋/200袋 0%    9月25日
普通じゃないコシヒカリ 44袋/575袋 8%  9月17日
お得なコシヒカリ     2袋/736袋 0%   9月10日
ハナエチゼン        0袋/181袋 0%    8月24日
ひとめぼれ         0袋/146袋 0%   9月5日

敬白
「あぐらぐち」とは、我が社の志高きプロバイダー氏が、名付けた、
「ホームページといういろりばたで、あぐらをかいて、話でもしまいけ」と
いう意味で名付けられました。
妙ですが、オリジナリティーがあって、私は気に入っています。
なお、「こんなメールマガジンいらないよ」
「HPの日記読んでるからいらないよ」と言う方は、
そのまま送り返しください。こちらで、リストから、外します。


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