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林さんちのあぐらぐち物語 2006年 霜月1号
http://www.hayashisanchi.co.jp
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このメールマガジンは、林さんちの大切なお客様と、ホームページをみて
林さんちに興味をもっていただいたお客様にお送りしています。
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ 霜月1号 _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
1. 巻頭言
秋起こしも、トラクター総動員で、ガンガン進んでいます。最近の好天も
手伝って、作業は、ドンドン進みました。でも、気づけば、もう11月。本
格的に、餅つきが始まりました。
在庫メーター 空←――――――――――――――――→満
超普通じゃないコシヒカリ ■■■■■■■■■■■■■■■□□□□□
普通じゃないコシヒカリ ■■■■■■■■■■■■■■■■□□□□
お得なコシヒカリ ■■■■■■■■■■■■■□□□□□□□
ハナエチゼン ■■■■■■■■■■■■□□□□□□□□
ひとめぼれ ■■■■■■■■■■■■■■■□□□□□
詳しい数字は、メルマガの最後に
2.今週の林さんち・・・・カルス菌のお弁当
林さんちの土作りで、特徴的な作業である、カルス菌散布が終了しました。
このカルス菌は、普通じゃないコシヒカリ、超普通じゃないコシヒカリの田ん
ぼに、使用している、いわゆる「有効微生物」です。このカルス菌が、「普通
じゃない」の理由の一つである。有効微生物で、有名なモノに、「EM菌」が
あります。さらに、他社で「ラクトバチルス菌」というのも、結構、使われて
います。基本的に、彼らは、ワラや籾殻その他を、食べてたい肥にしてくれま
す。
林さんちの田んぼは、明治時代に区画された、いわゆる「老朽田」です。だ
から、土は痩せていて、逆に、お米は、厳しい環境で、美味しくなったのだと
想像されますが、痩せていると、冷害や猛暑の時に、お米に影響が大きいので
す。その痩せている最大の原因が、長年の化学肥料使用で、いわゆる「腐食成
分」が少なくなったことに起因します。腐食成分があると、肥料分を逃がさな
いで、しっかりと土に繋ぎ止めてくれるし、稲にも、優しく供給されます。化
学肥料は、ガツンと効きますが、寒かったりすると、一気に稲は食べれなくな
ります。まあ、風邪をひいて弱っている時に食べる焼き肉って感じになります。
さらに、微量要素、鉄やマグネシウムと言った成分も、稲に供給してくれます。
特に、鉄は、根を丈夫してくれて、夏の猛暑に水を、しっかり稲に供給するの
で、大切です。
でも、この腐食成分を増やす最高の方法である「たい肥散布」は、市街地の
林さんちでは、不可能。まずニオイ、そして、田んぼから田んぼへの移動の際
たい肥を、どうしてもこぼすので、掃除の問題。さらに、散布する機械が、4
車線道路を、青信号の間に渡れない、、(T_T) という有り得ない事態もあって
2年ほど頑張りましたが、諦めてしまいました。そして、その悩みを、ある土
作りの先生に、打ち明けたところ、カルス菌を紹介してくれました。これなら、
ワラや籾殻で、「土中たい肥化」してくれるというのです。昔、稲刈りをした
後、農家は、せっかくの養分であるワラを燃やしていました。それは、ワラが
腐食せず、翌年の田植えの時浮いてきて、田植え機の邪魔になるからです。カ
ルス菌を撒くと、その浮きワラもほとんど無くなるほど、食べてくれます。
カルス菌は、見た目、緑がかった粉状です。カルス菌自体は、目に見えない
小さな菌ですので、見えているのは、それを付着させた特殊な成分です。これ
に、硫安=硫化アンモニウムと言う、肥料を混ぜて、撒きます。有機成分の炭
素=Cと、この硫安に含まれるチッソ=Nの、C/N比というモノを適当にして
あげないと、カルス菌は、働かないそうです。まあ、分かり易く言えば、チッ
ソと言うお弁当を食べて、せっせとワラや籾殻を、たい肥にしてくれていると
思えばよいのでしょう。
ところが、超普通じゃないコシヒカリでは、この硫安が使えないことが判明。
カルス菌のお弁当と言えども、化学肥料です。有機JAS認定に限りなく近い
栽培を目指していますので、化学肥料は、もちろんNG。そこで、有機認証資
材で、探してきたのが、油粕でした。これを、お弁当用に混ぜてあげて、散布
することで、事なきを得ました。まるで、ドーピング検査を、恐れるアスリー
トのような気分です。しかし、この油粕は、本当に、油を絞りきってあって、
カスカス。化学技術の発達で、こんなに絞りきった油で、作られた食品って、
本当に良いのだろうかと、少し心配になる場面でもあります。
そしてカルス菌は、嫌気性菌と言って、酸素を嫌う菌なので、散布したら速
やかに、耕して土中に、すき込んであげないとダメです。だから、散布するス
タッフの後ろを、追いかけるように、トラクターを動かします。これが、雨等
で作業が中断することになると、せっかくのカルス菌も死んでしまうので気を
使います。さあ、こうやって撒いたカルス菌達が、冬の間、頑張ってくれて、
また来年、美味しいお米にしてくれます。世の中、目に見えない彼ら、微生物
が、動かしているのかもしれませんね。
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3、食育講演の遠征
長野県に、食育の講演に行って来ました。なんと、主催者の長野県JA青年
部の会長さんと、事務担当の方が、9月に下見に来るという熱の入れよう。実
は、3月に、一度断ったのですが、食い下がって来たと言う執念を感じる研修
でした。その中で、ただ講演するのではなく、実際に保育園児を呼んで、食育
の授業の実演を、しようということなりました。
となると、食育の授業、保護者への解説、農業者への講演と、3部構成にな
ります。この週は、とにかくイベントや仕事が、テンコ盛りで、ようやく出発
前日に、なって原稿が準備できたと言う、結局やっつけ仕事になりました。と
にかく、長野県JA中央会に向けて、秋の紅葉真っ只中を、気持ち良く愛車を
走らせながら、車中で講演の詰めを、考えていました。そして、長野市に到着
してビックリ!何十階建ての大きなビルでした。うわぁ〜と思いながら、立体
駐車場!に車を入れていると、偶然にも、青年部の副会長さんが、声をかけて
来て、食育の授業に使う牛のエサ約10キロを、運んでくれました、感謝!
今回の牛のエサですが、実は、寸前にトラブル判明。今年の2月に、白山市
畜産農家へ行って、分けてもらったエサが、なんと一夏を経て、引っ張り出し
たら、発酵して黒くなっていたんです、、ビックリ!結構、このエサは、ワラ
とかも入っていて、見た目の大きさも、大きく見えて良かったのですが、まさ
か、こんなモノを持ち込む訳にも行きません。そこで、急遽、JAさんに言っ
て、牛のエサを注文しました。稲作中心なので地元JAの職員にしても、牛の
エサなんて、見たこともない。結局、JA中央会の担当者に、お願いして持っ
てきてもらったようです。おかげで、なんとか前日の夕方に、入手出来ました。
ご苦労様でした!
そして、いよいよ、私の講演になったのですが、もちろん、長野県JA中央
会ビル12階に、子供達を招いての講演は、初めてです。でも、それまで、硬
い表情だった農業者の皆さんも、園児達が、入ってきたら自然に、和んで会場
の雰囲気は一変しました。子供って、本当にすごいなぁ〜と思いました。食育
とか命の授業とか、言っているけど、子供達の「生きるエネルギー」の前では、
ただの言葉にしか過ぎません。そして、元気な園児達のおかげで、初めて会っ
た割には、食育の授業は、なんとか上手く行ったと思います。
しかし、園児達を帰し、今度は、保護者と農業者に、授業の解説をするので
すが、二つの聴衆に対しての話は、どこか的を絞りきれず、イマイチ切れがな
く困ってしまいした。そのうち、保護者や保育士の皆さんは、解説を聞いた後
途中退席されると知り、「え〜!帰るの?」となって、最後は、尻切れトンボ
になってしまいました。う〜ん、そうと分かっていたなら、保護者向けに全力
でやれば良かったと、反省しても後の祭。
その後は、農業者に、食育の話をするけど、しどろもどろでした。一度、バ
ランスを崩すと、リカバリーは難しいですね。まあ、なんとか言いたいことは、
全て話したので、ご理解いただければ幸いです。あと、反省材料として、車で
行くと、やはり疲れからか、イマイチの場合が多く、しかも、昼飯を食べてか
らの講演は、さらに眠くなってダメと言うことを、確信しました。次回は、電
車で行って、昼食抜きで、頑張ります、、p(^-^)q 長野の皆様、また懲りず
に呼んでくださいね。
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林さんちの商品注文はこちら→http://www.hayashisanchi.co.jp/cargopro/
平成18年度 新米発売日
超普通じゃないコシヒカ 172袋/227袋 75% 9月29日
普通じゃないコシヒカリ 604袋/779袋 78% 9月13日
お得なコシヒカリ 589袋/888袋 66% 9月10日
ハナエチゼン 144袋/243袋 59% 8月26日
ひとめぼれ 193袋/251袋 76% 9月4日
敬白
「あぐらぐち」とは、我が社の志高きプロバイダー氏が、名付けた、
「ホームページといういろりばたで、あぐらをかいて、話でもしまいけ」と
いう意味で名付けられました。
妙ですが、オリジナリティーがあって、私は気に入っています。
なお、「こんなメールマガジンいらないよ」
「HPの日記読んでるからいらないよ」と言う方は、
そのまま送り返しください。こちらで、リストから、外します。
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