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     林さんちのあぐらぐち物語 2007年 睦月5号
       http://www.hayashisanchi.co.jp

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 このメールマガジンは、林さんちの大切なお客様と、ホームページをみて
   林さんちに興味をもっていただいたお客様にお送りしています。
   
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ 2007年睦月5号 _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

1. 巻頭言

 先週、せっかく喜多方市に、行ったのですが、たまたま入ったラーメン屋さ
んが、地元でも有名な、不評のお店。どこでも、美味しいと思ったのが間違い
でした。さあ、今月は、決算月です。餅の売上げが、厳しかったので、苦戦が
予想されます。
 
  在庫メーター     空←――――――――――――――――→満 
超普通じゃないコシヒカリ ■■■■■■■■■■□□□□□□□□□□
普通じゃないコシヒカリ  ■■■■■■■■■■■■□□□□□□□□
普通のなコシヒカリ    ■■■■■■■■■■■□□□□□□□□□
ハナエチゼン       ■■■■■■■■□□□□□□□□□□□□
ひとめぼれ       ■■■■■■■■■■■□□□□□□□□□

             詳しい数字は、メルマガの最後に

2.今週の林さんち・・・・新規のお客様のハートを掴む

 NHK東海北陸の番組取材を、受けて、先日24日、25日と放送されまし
た。内容は、元デザイナーの農業経営。元デザイナーと言っても、苦労して入
社したホンダは、半年ちょっとで、退社。元デザイナーと言うには、恥ずかし
い限り。それでも、取材記者と、いっしょになって、どうやったら、私の農業
手法を、視聴者に分かってもらえるか、試行錯誤して、作った番組だったので、
楽しみでした。

 ただ、今でも忘れない、平成15年古米偽装を取り上げた番組に出て、林さ
んちのお米が、全て半年で、売り切れた苦い経験がありました。この時は、メ
ディアの恐ろしさを、思い知りました。それからは、テレビに出ても、極端に
商品販売に繋がるような取材やコメントは、NGです。今年のWeb通販の目
標1000万円を目指すためには、前年比17%アップが、必要ですが、それ
以上は、必要ありません。普通、テレビ取材を受ける側は、売上げアップのた
めに、出る場合が多いはずですが、あまり売れ過ぎないようにしているのも、
珍しいかもしれません。

 今までも、テレビや雑誌の取材は、ありましたが、それは、経営の中の何か
一つ、例えば、お餅、紙マルチ、Web通販等々を、取り上げてのことで、私
個人を取り上げての取材は、実は、非常に珍しいのです。そして、たまに取材
を受けても、私自身も取材側も、非常に、戸惑うことが多いのです。取材を始
めると、百姓と言う字の如く、100の顔を、持っているので、一体どこを取
り上げたら良いのか、分からなくなるのです。

 今回、元デザイナーと言うのは、多少語弊がありますが、100の顔を持っ
ていても、コンセプトは、『23世紀型のお笑い百姓』の一つだけなので、心
は、今もデザイナーのつもりです。そのデザイン手法で、林さんちの経営は、
全て行われています。まずは、コンセプトありき。スッキリ、シンプルな言葉
で、常に表すことが大切だと、考えています。つまり頂上が、1つだけあれば、
裾野は、どれだけ広くても大丈夫。複雑なことであれば、あるほど目指すコン
セプトは、大切です。今の農政には、一体その目指す頂上が見えません。雲の
上にあるのか、はたまた無いのか、複数あるのか?

 しかし、デザインと言う言葉、しかも工業デザインと言う言葉は、日本には
定着していません。多くの場合、ファッションデザイン、グラフィックデザイ
ン。下手すると、絵が上手い人となると、イラストレーターと勘違いされてい
る場合も多い。しかも工業デザインともなると、絵やモデルは作るが、それが、
実際の製造過程で、商品を上手く作るための方策であり、絵やモデルは、あく
まで、それを他人に伝える手段に過ぎません。さらに、工業的な多くの知識が
要求されます。でも、取材の際も、とにかく絵を書いているシーンが、欲しそ
うでしたが、私もたまに、デザインスケッチを描いて、業者やスタッフに示す
ことは、ありますが、そうそう毎日やっているわけではありません。私のデザ
イン感覚は、脳みその中に、あるのです。

 とにかく、なんとか多少の誤解、語弊は、ありましたが、番組が24日夕方
に放送されました。見てみると、NHKさんも頑張って、良く出来ていました。
一番、嬉しかったのは、息子達が、「オヤジは、何気に凄いんやね」と言って
くれたことです。まあ、家では、ヒゲ面の中年オヤジですからね。次に嬉しか
ったのは、お得意様の皆様に、嬉しそうに「観たよ!」と言ってもらえること
です。Web注文も、そんなに混乱しなかったので、ホッとするやら残念やら
で、翌25日喜多方市へ講演に出かけました。

 そして、26日帰りの電車の中で、店に問い合わせの電話が、たくさんかか
っていると、聞きビックリ。どうも、名古屋放送局では、25日夕方に放送さ
れたようです。う〜ん、フェイントに、かかってしまった。それでも、注文は
無茶なほどもなく、一安心。上手く、抑えることが出来たようです。今回、ご
注文いただいた10名ほどの、新規のお客様のハートを、ギュッと掴むことが、
出来れば、大成功でしょう、、\(^o^)/

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3、今期の通信簿はいかに?

 今日が、(有)林農産・第19期決算の期末日です。1年365日、経営を
やって来て、その通信簿とも言える、決算書の締めの日でもあります。林農産
が、法人化されて、黒字に転ずるまで、7年かかりました。昭和53年からの
個人営業から、数えれば、17年。しかし、法人化する以前の経営は、意図的
に、赤字にして、税金を免れる経営でした。経営は、赤字にしておいて、給料
を、家族に均等割で払って、所得税で払うのが、農業経営の一般的なやり方で
した。それの方が、確かに税額は抑えられます。

 しかも、その均等割りの給与でさえ、あとで、経営主の口座へ、借入金とし
て戻して、営農資金に充てていました。つまり、キャッシュフロー、運転資金
となる現金が、まったく無かったのです。個人営業の税金申告は、青色申告と
呼ばれる単式簿記です。これは、簡単に言えば、収入マイナス経費で、どれだ
け儲かったか、損したかだけを、見る方法です。法人が、行う、複式簿記は、
貸借対照表、損益計算書と、収入マイナス経費だけなく、資産のうち、どれだ
けが、借金かも、表してくれます。つまり、単式簿記では、「収入マイナス経
費」で、儲かったように見えても、借金が見えにくいために、返済金で、いつ
まで経っても、厳しい経営に陥り易いのです。

 法人化にあたり、当時の借金の数を、調べたら7本ほどありました。キャッ
シュフローが無いので、とにかく機械を買うたびに、借金が増えるのです。し
かも全てが、制度融資と呼ばれる、国や県の利子補給のある借金でした。つま
り、有り難いことに、機械が壊れても、お上には、ドンドンお金を貸してくれ
る制度が、一杯あるのです。しかし、ほとんどを借金で、機械を買い続けてい
たのでは、経営が楽になるわけがありません。そこで、どうしたら良いかを、
必死で考えて、たどり着いた結論が、「法人税を払う」でした。

 例え税率が高い法人税を、払ってでも内部留保で、キャッシュフローを大き
くして経営を、良くしなければならない。トヨタ、ホンダ、松下と言った大き
くなった会社は、皆、法人税を払っているではないですか。と、単純に考えて
とにかく黒字を目指し頑張ると、念ずれば花開く、徐々に赤字額も少なくなっ
て、ようやく黒字に到達したのです。しかし、最初の頃、農業者の全国規模の
大会で、「法人税を払う」と発表したら、大騒ぎ。皆にバカじゃないの?とま
で言われました。それほど、農業者にとって、補助金をもらうのは、当たり前、
税金を払うのは、悪だったのです。でも、その後、何人かの方に、その通りだ
と言われたのが、救いでした。

 しかし、本当は、もう少し早く黒字に、転じていたのですが、平成1年に、
お餅でもらった、1400万円の不渡り手形の処理と、平成4年の天皇杯の祝
賀会等々での出費で、遅れてしまいました。今期にしても、お米の作柄は良好
でしたが、その後の、お餅で失速。祝い餅は、丙午で、激減、お正月餅は、暖
冬で、売上げ減。最終的には、厳しい数字が出ると予想しています。農業経営
は、一年一年が、勝負です。決して楽な年は、1年もありません。それでも、
石にしがみ付いても、黒字を続ければ、きっと未来に繋げると信じています。
でも、社長の役員報酬は、上げれそうにないなぁ〜、、(T_T) でも、上げたら
きっと、バイク買うやろし、、( ̄○ ̄;)

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林さんちの商品注文はこちら→http://www.hayashisanchi.co.jp/cargopro/

     平成18年度 新米発売日
超普通じゃないコシヒカ 108袋/227袋 47%    9月29日
普通じゃないコシヒカリ 452袋/779袋 58%  9月13日
普通のコシヒカリ    491袋/888袋 55%   9月10日
ハナエチゼン       101袋/243袋 41%   8月26日
ひとめぼれ        140袋/251袋 56%  9月4日

敬白
「あぐらぐち」とは、我が社の志高きプロバイダー氏が、名付けた、
「ホームページといういろりばたで、あぐらをかいて、話でもしまいけ」と
いう意味で名付けられました。
妙ですが、オリジナリティーがあって、私は気に入っています。
なお、「こんなメールマガジンいらないよ」
「HPの日記読んでるからいらないよ」と言う方は、
そのまま送り返しください。こちらで、リストから、外します。

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