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     林さんちのあぐらぐち物語 2007年 如月2号
       http://www.hayashisanchi.co.jp

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 このメールマガジンは、林さんちの大切なお客様と、ホームページをみて
   林さんちに興味をもっていただいたお客様にお送りしています。
   
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ 2007年如月2号 _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

1. 巻頭言

 2月に、なって予定表が、どんどん真っ黒になっています。春前の、この時
期は、多くの組織で、年度末総会の季節なのです。かと言って田んぼの作付け
計画も、どんどん、締め切りが、迫って来ていますし、少々、焦ってきました。

 林さんちの糀を、販売します。1キロ900円です。ご注文は、メールにて。
            info@hayashisanchi.co.jp
 
  在庫メーター     空←――――――――――――――――→満 
超普通じゃないコシヒカリ ■■■■■■■■□□□□□□□□□□□□
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ハナエチゼン       ■■■■■■■□□□□□□□□□□□□□
ひとめぼれ       ■■■■■■■■■■□□□□□□□□□□

             詳しい数字は、メルマガの最後に

2.今週の林さんち・・・・かかりつけ農家

 最近、子供達への授業や、良品工房さんの井戸端会議を、通じ感じたことが
ある。それは、「かかりつけ農家」と言う考え。「かかりつけのお医者」さん
は、聞いたことがあるが、「かかりつけ農家」とは、私の仲間の源さんに聞い
た言葉である。源さんのHP「風来」http://www3.ocn.ne.jp/~gensan/

 話は、まずは江戸時代に、さかのぼります。加賀のお殿様は、ご存じ前田家。
そして石高は、100万石。この石(こく)と言う単位は、一体どこから来た
のか、知っていますか?それは、日本人が、1年に食べるお米の量なんです。
一石とは、約150キロです。現代では、約60キロですが、昔は150キロ
食べていたのですね。だから、当時の加賀藩の人口は、100万人を少し超え
ていたので、ちょうど当てはまります。

 それに沿った戦国時代の面白い話がります。当時は、普段は、百姓をしてい
るが、戦になると召集される足軽や下級武士が、多かったのです。そして、そ
の食糧や装備、武器に至るまで、全て自前で、参戦しなくてはなりません。そ
して持参するお米は、大体15キロ。いわゆる一斗(15キロ)だったのです。
一日3合(450g)づつ食べて、約1ヶ月という計算です。まあ、そんなに、
たくさん持ち歩けませんから、そんなところが、標準装備だったのでしょう。
そこで編み出されたのが兵糧攻め。城に篭城しても、1ヶ月もすれば、食糧が
切れることが計算出来たのです。

 この戦法も、織田信長の時代に職業軍人が、確立され、しかも食糧や武器は、
別の担当者が、用意するようになり通用しなくなりました。職業軍人のおかげ
で、昔の田植えや稲刈り時期を、避けての戦ではなく、年中、行われるように
なったのです。織田信長は、今の流通システムの発達による、旬も何も関係な
い時代の先駆けのような人だったのです。しかし、その後も、一石つまり稲作
が政治、生活の基本、例えば税や侍の給料の単位にもなって、使われたのでし
た。

 そして、今の時代に、当てはめてみると、現在日本人一人当りのお米の消費
量は、年間60キロ。かつては、150キロ食べていた頃と比べると、半分以
下です。ところが、1年で、林さんちで作られるお米の量は、150トン。そ
してそれを60キロで、割ると、なんとたった2,500人分しか確保できて
いないのです。さらに林さんちの稲作面積は、約30ヘクタール、野々市町の
稲作可能面積が、270ヘクタール、すると22,500人分のお米が生産出
来ますが、野々市町の人口は、現在48,000人。すでに、半分以上の人の
分は、地元では賄えません。

 最初、電卓で、150トン割る60キロで、叩いて2,500人と答えが、
出た時、「あっ、単位を間違えた」と思いました。150トンって、自分で言
うのもなんですが、かなりの量です。せめて1万人以上は、賄っていると思っ
ていたし、一万石大名位は、あると思っていました。しかし、あらためて計算
してみて、千石旗本程度で、しかも2,500人の食しか確保できていなかっ
たとは、正直ショックでした。昔なら、千石つまり1,000人分の食しか確
保できなかったのです。

 そこで、思ったのが、「かかりつけ農家」という考え。これからのお客様は、
かかりつけ農家を、持たないといけないのではと、感じたのです。もう、自給
率がどうとかではありません。お米でさえ、林さんちで、たった2,500人
ですから、足りないのは、目に見えています。そう思うと、果たして海外の農
産物で良いのか?このままの農業で、良いのか?と言う考えにもつながって来
ると思うのです。ちなみに、多少高くても、林さんちは、「かかりつけ飲み屋」
「かかりつけバイク屋」「かかりつけ自動車修理工場」と各種、持っています。
そして、計算上たった2,500人の林さんちのお客様を、さらに愛しいと感
じた、今日この頃でした、、(⌒‐⌒)

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3、石川県の温泉郷へどうぞ

 この時期、農家の定番が、温泉での総会や研修会。林さんちも、ご多分にも
れず、温泉続きです。でも、農家関連ではなく、消防団と友人達と言ったもの
でしたが、2月に多いのは、同様です。昔は、1週間に、何回も温泉で、総会
があって、もう家の風呂には、ほとんど入らない状況でした。でも、石川県の
温泉郷のスタイルは、秘湯という感じではなく、ド〜ンと大型の温泉宿に、こ
れまたド〜ンと、団体様で行って、楽しむタイプです。

 昔は、年度末総会終了後、一杯やる場合は、なぜか必ず温泉でした。それぐ
らい各農業組織に、補助金が出ていたんでしょうね。もちろん、会費も払いま
すが、それを差し引いても、総会、懇親会、ニ次会、宿泊が、一度に済むので、
幹事さんは、楽だったのです。若い時には、すでに、加賀温泉郷の豪華サービ
スに慣れて、それが「温泉」だと思っていました。まず、必ず部屋担当の仲居
さんがついて、茶菓子と浴衣出して行きます。その後、宴会でも、仲居さんが
お酌をして回って、場合によっては二次会まで来ます。たまに、コンパニオン
さんが居ても、いっしょに居ます。仲居さんも、着物で、バチッと決めていま
す。

 ところが、ある時、関東地方の温泉に行った時、仲居さんどころか、作業服
を来た女性が、ご膳を並べて行った後は、音沙汰なし。お酒は、インターホン
で、呼ぶと持ってきてくれますが、お酌はNGでした。でも、後で知ったので
すが、これが、普通の「温泉」だったのです。お酌は、お酌する人、例えばコ
ンパニオンさんを呼ぶとかしないとダメなんですね。石川県の温泉に、県外か
ら沢山来る理由が、分かりました。どう見ても、サービスは群を抜いています。
全国の温泉ランキングの上位に入っている温泉宿も、多いのがそれを物語って
います。参考に→http://blog.goo.ne.jp/k-o-y-o-3569/d/20070210

 となると、以前は、その温泉目当ての研修と称して、林さんちへ見学に来る
農業団体も、多かったのです。林さんちの周辺には、見学先にピッタリの優秀
な農業法人が、よりどりみどり。しかも、道路事情が、非常に良いので、大型
観光バス横付けが可能です。だから、見学に来ても、いきなり田んぼに向って
一斉放水を開始したり、話していても寝ていたりでした。でも、まだバスから
降りて来るだけマシです。バスを見ると、何人も寝ていたりして、、(-_-#)

 若かった私は、そう言うことが許せずに、ずいぶん反発したものです。しか
し、ナホトカ号の座礁事故や、昨年の大雪等々で、石川県の温泉郷のお客が減
ったと聞き、こりゃ、自分のところで、拒否していたのでは、世話になった温
泉に、申し訳ないと感じるようになったのです。だから、10年ほど前からは、
積極的に見学を受け入れています。結果的に、多くの方が、石川県の温泉宿を
利用してくれました。となると、皮肉なもので、最近は、真面目な見学者が多
くて、昔のようなことは無くなりました。皆様、ぜひ一度、石川県の温泉に、
来てみて下さい。サービスも、食事も、お湯も、最高ですよ、、\(^o^)/

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林さんちの商品注文はこちら→http://www.hayashisanchi.co.jp/cargopro/

     平成18年度 新米発売日
超普通じゃないコシヒカ 86袋/227袋 38%    9月29日
普通じゃないコシヒカリ 415袋/779袋 53%  9月13日
普通のコシヒカリ    474袋/888袋 53%   9月10日
ハナエチゼン       84袋/243袋 35%   8月26日
ひとめぼれ        128袋/251袋 51%  9月4日

敬白
「あぐらぐち」とは、我が社の志高きプロバイダー氏が、名付けた、
「ホームページといういろりばたで、あぐらをかいて、話でもしまいけ」と
いう意味で名付けられました。
妙ですが、オリジナリティーがあって、私は気に入っています。
なお、「こんなメールマガジンいらないよ」
「HPの日記読んでるからいらないよ」と言う方は、
そのまま送り返しください。こちらで、リストから、外します。

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