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林さんちのあぐらぐち物語 2007年 霜月4号
http://www.hayashisanchi.co.jp
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このメールマガジンは、林さんちの大切なお客様と、ホームページをみて
林さんちに興味をもっていただいたお客様にお送りしています。
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ 2007年 霜月4号 _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
1. 巻頭言
お正月餅用のDMの発送準備に入りました。今年は、スタッフ不足も相まっ
て遅れ気味。12月に入ると、全開でお正月餅の生産に入ってしまうので、少
々焦っています。毎日ファイヤーしている林さんちです、、o(^o^)o
在庫メーター 空←――――――――――――――――→満
超普通じゃないコシヒカリ ■■■■■■■■■■■■■■■■□□□□
普通じゃないコシヒカリ ■■■■■■■■■■■■■■■□□□□□
普通のコシヒカリ ■■■■■■■■■■■■■■■■■□□□
ハナエチゼン ■■■■■■■■■■■■■■□□□□□□
ひとめぼれ ■■■■■■■■■■■■■■■■□□□□
詳しい数字は、メルマガの最後に
2.今週の林さんち・・・・本当に勉強になった東京研修
アグリファンド石川の研修旅行、二日目。この日は、J−PAO日本プロ農業総
合支援機構http://www.j-pao.org/さんと、伊藤忠商事株式会社の青果部門、
http://www.itochu.co.jp/main/を、訪問しました。J−PAOさんは、NPO法人で
多くの関係機関および企業の出資で、立ち上げられています。まさしく読んで
字の如く、プロ農家を育てるために尽力されています。
J−PAOさんの常務理事さんとコンサルタントのお二方にお話を伺いました。
会う前の雰囲気は非常に堅い感じがしましたが、お会いしてみると、本当に農
業経営者の力になりたい!というオーラーが、バリバリに出ていました。その
一つは、実際の仕事になる前の相談の方が多く、それらを独自のネットワーク
で、相談を受けてもらえる所を紹介しているそうです。中には、もう経営が、
にっちもさっちも行かなくなり相談を持ちかけてくる方もいるそうです。その
時は、清算をも勧めることもあるそうです。一度、清算しても、その方の資源
や技術で、生活できる方法はいくらでもあるそうです。これらは、実際の契約
には至らないので、お金にはならないのですが、農業経営者のためということ
で、積極的に対応されているとのことです。
そして実際の契約に至るにしても、多くの農業経営者の方は、「こんなのあ
るけど、どうやって売ればいい?」というすでに商品ありきか、「こんなモノ
作れるけど売れますか?」と机上の空論のどちらかという極端な相談が多く、
いわゆるマーケティングからは、ほど遠く大変らしい。まあ、鶏が先か?卵が
先か?という話になるが、商品コンセプト、ターゲット、エリア等の基本的な
マーケティング無きままに、ただ作っていては売れるものも売れない。そこで、
サンプルの生産と試験販売を、勧めているそうです。
そしていざ商品が出来てバイヤーとの商談でも、農業経営者は、コストに対
しギリギリの利益しか乗せて来ない。するとバイヤーさんから、卸価格の交渉
の中で、すぐに下げられてしまい一気に赤字商品になる場合が多いそうです。
だから商習慣の中での価格決定の方法を、レクチャーする。さらに、契約の際
の商品規格でも、農業経営者は、一番トップの規格をすぐに提示してしまい、
あとで泣くことが多いそうです。農産物は、天候や畑で、そうそう全てが同一
規格にはなりにくいので、あとで規格外の出荷をしてしまい返品をくらうそう
です。この契約時の規格の提示も、レクチャーするとのことです。この二つの
話は、本当に今の農業界をよく表わしていて、参加者一同、うんうんとうなず
くばかりでした。そしてこの訪問を通し、J−PAOの素晴らしさを、ひしひしと
感じられたことが、なによりも収穫でした。
次の伊藤忠商事さんを訪問しましたが、大きなビルにすでに圧倒され、警備
でさらにビビっての訪問でした。そして担当者からのお話は、もっと寒い話で
した。まず、輸入農産物の取引で、ロシア、中近東に、買い負けしているとの
ことでした。一番、身近な商品は、バナナ。果物の中で唯一消費が伸びている
のがバナナなのですが、そのバナナの輸入で苦戦しているとのことでした。日
本は、少しでも傷があったらダメなのですが、ロシア中近東の国々は、そんな
に気にしないのに高価で買い取ってくれる。そりゃ誰だってそっちに売ります
よね。
米国のトウモロコシは、バイオエタノールで高騰、その影響で大豆の作付け
が減って高騰。日本の商社が、米国の会社に買い負けしてしまう。今、全ての
農作物で、起きている現象は、金余りが原因だそうです。と言って林さんちの
どこを見ても、お金は余っているようには見えません。しかし、世界的に見る
とお金が余っていてそれが「投資」という形で、儲け話を探し回っているのだ
そうです。そのターゲットが、トウモロコシや大豆に、絞られてしまい、現状
を引き起こしているのです。
伊藤忠さんの話では、今まではデフレ基調だったが、これからはインフレ基
調に移行していくだろうとのことでした。つまり安売りが可能だった時代から、
高価格の時代に移るとの予想でした。しかし、今のところ確実にデフレスパラ
イルのままなのは、お米です。確実に、お米の販売に関しては、他の食品の値
段が上がると競争力は増して行くと感じました。でも、林さんちでも、多くの
資材が値上がりをしています、そして税金も!こんな話で、喜んでいる場合で
はないなと思って帰って来ました。ただ、分かったのは輸入品にばかり頼って
はいられないと言うことです。がんばらにゃ〜、、o(^o^)o
↓そんな林さんちのお米はこちら↓
http://www.hayashisanchi.co.jp/cargopro/
3、お餅は、うんちくの塊
先週は、祝い餅販売怒涛の3連休でした。23日には、林さんちの社員「あ
んち」が結婚。その穴も埋めるべく、全スタッフほとんど休みなしで頑張りま
した。昨年は、この時期も、ほとんど祝い餅の注文がなく、倒産するかと思い
ましたが、今年は普通?に戻ってホッとしています。結婚披露宴では、私が、
ハシゴ登りを披露。乾杯のワインで、少々フラつきましたが、迫力ある演技を
見せることが出来ました。あ〜落ちんで良かった、、(⌒‐⌒)
ところが、先日の祝い餅の注文で、「二十五歳の餅」で配達したお客様から、
クレームが、ありました。実は、熨斗書きには、二十五とは書かずに、「五五」
と書くのが慣わしなのですが、お客様から「ごじゅうご〜!」となってしまっ
たのです。つまり、昔から日本では、気の良くない文字の場合、崩し文字で表
現することが多い。ところが、この二十五のお餅の注文は、タイミングの悪い
ことに、地元農協からの外注品。今年、地元農協が二つ合併して一つになった
際に、もう一つの農協で行っていた餅つき部門を、林さんちで、肩代わりする
ことになったのだ。したがって配達をするは農協職員。しかし、ゆりカゴから
墓場までの農協さん、餅専任の方ではなく、農機具担当?の方だったので、お
客様のクレームにまったくノーリアクション、、( ̄○ ̄;)
お昼になって家に帰って来たら、なにやらその農協職員さんが来られて、熨
斗書きが間違っていたと言われる。ビックリして、よく聞くと前述のような事
態になっていました。で、分からなくても「後ほどお答えします」とか対応し
たの?と聞くと、放っておいて来たらしい。慌てて農協担当者に電話して、お
客様に説明してもらいました。そう言えば、餅屋では常識でも、一般の方は、
知らないことが多いですね。例えば、祝い餅には、丸干しイワシを腹合わせに
2匹入っていますが、これは「腹を割ってこれからも仲良くお願いします」と
子沢山で子孫繁栄、匂いで魔除けの意味があります。当然、イワシも安いメザ
シではなく、高級な丸干しです。
その他、いろいろな謂れ(いわれ)があって、うんちくの塊が祝い餅です。
しかも、材料の餅米は、林さんちが作っていて遡っていくと膨大な情報量が詰
まっています。林さんちの地元のお餅の配達は、スタッフが直接行います。ネ
ット通販は、メルマガや田んぼ便りで情報満載ですが、意外に地元のお客様は、
ご存知ない。そこで、林さんちの配達員が、商品説明できないことには、話に
ならない。でも、ちゃんと説明すると、ほとんどのお客様は、「へ〜あんたが
作ったの?若いのに偉いね。もう一つもらおうか?」って感じになります。そ
うやってお得意様を、少しづつ増やして来たのです。
これを機に、農協さんにも、うんちくの塊を教えていくことになりました。
祝い餅だけではなく、お正月餅の注文もあるので、このままの状況では、かな
り危ない。結果は、すぐに林さんちに返ってくるのである。でも、多くのうん
ちくがあるが、最近は伝承という良き名の風習がなくなったので、それぞれに、
シオリを入れた方が、無難かも。でも日本人たるもの「言上げしない」つまり
いちいち説明しないシンプルさが美しいと思っているので、自分自身に迷いが
ある。さらに、文章にするよりオーラ全開で、スタッフの生説明の方が良いと
思っているのだ。う〜〜ん、でもシオリも作るか、、(* ̄▽ ̄*)
林さんちの商品注文はこちら→http://www.hayashisanchi.co.jp/cargopro/
平成19年度 新米発売日
超普通じゃないコシヒカ 229袋/290袋 78% 10月 2日
普通じゃないコシヒカリ 434袋/571袋 76% 9月15日
普通のコシヒカリ 774袋/926袋 83% 9月15日
ハナエチゼン 198袋/279袋 70% 8月24日
ひとめぼれ 200袋/245袋 81% 9月 8日
敬白
「あぐらぐち」とは、我が社の志高きプロバイダー氏が、名付けた、
「ホームページといういろりばたで、あぐらをかいて、話でもしまいけ」と
いう意味で名付けられました。
妙ですが、オリジナリティーがあって、私は気に入っています。
なお、「こんなメールマガジンいらないよ」
「HPの日記読んでるからいらないよ」と言う方は、
そのまま送り返しください。こちらで、リストから、外します。
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