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林さんちのあぐらぐち物語 2008年 睦月5号
http://www.hayashisanchi.co.jp
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このメールマガジンは、林さんちの大切なお客様と、ホームページをみて
林さんちに興味をもっていただいたお客様にお送りしています。
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ 2008年 睦月5号 _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
1. 巻頭言
いよいよ林さんちの経営年度、最後のメルマガです。今週から来週に、か
けて決算のための棚卸しや、種々の手続きをしていきます。さらに、今年の
作付け計画も練って行きます。加工現場は、カキモチの生産が終わり、次の
糀生産、味噌生産に入って行きます。おっと、あと「ひし餅」も作ります!
在庫メーター 空←――――――――――――――――→満
超普通じゃないコシヒカリ ■■■■■■■■■■■■■□□□□□□□
普通じゃないコシヒカリ ■■■■■■■■■■■■□□□□□□□□
普通のコシヒカリ ■■■■■■■■■■■■■□□□□□□□
ハナエチゼン ■■■■■■■■■■■■□□□□□□□□
ひとめぼれ ■■■■■■■■■■■■■■□□□□□□
詳しい数字は、メルマガの最後に
2.今週の林さんち・・・・もめる料金改定
先日、野々市町稲作受託組合で、借地料金と作業料金の改定について、話し
合いがあった。2年おきに、見直しの話し合いを持っているのだが、実は、前
回に改定したばかり。実際の改定は、大体4年おきというのが定番になってい
る。そこで、私を含む役員側からは、現状案で提案した。借地料金というのは、
10aつまり約300坪当たり、いくらで我々プロ農家が、一般の農家から田
んぼを借りれるかの金額のことです。作業料金は、苗代金、耕起、田植え、稲
刈り、乾燥、といった各種農作業の請負料金のことです。
しかし、話し合いは、もめにもめました。原因は、「小作料金」でした。野
々市町では、田んぼを借りる時の料金のことを、「借地料金」と呼び「小作料
金」とは、違うという表現をしています。しかし、ほとんどの市町村では「小
作料金」を、田んぼを借りる時の料金に使っています。
ややこしいので表にすると
ほとんどの市町村→「小作料金」=「借地料金」
野々市町では、 →「小作料金」≠「借地料金」
この「小作料金」とは、一体何か?それは、戦前からあった、地主と小作人
の間で、支払われたお金のことです。もっと分かりやすく言えば、お百姓さん
が、お代官様に支払った年貢みたいなものです。実は、今の平成の世になって
も、まだこの関係の田んぼが、たくさん残っているいるのです。だから各市町
村では、何年かおきに、この小作料金の改定について話し合いして決めていま
す。しかし、問題は、小作人は、耕作権という権利を持っていて、地主の都合
で、簡単には返してはもらえません。野々市町での小作料金は、2万円です。
そして「借地料金」は、農地流動化という法律で定められた方法で、貸し借
りを行う際に支払うお金のことを言います。この法律で定められた貸し借りで
は、賃借期限を設けてあり、さらに、地主さんの都合で返すことも可能です。
この方法は、まあごく一般的な、土地の貸し借りと同じです。野々市町での借
地料金は、平均1.1万円です。
しかし、他の市町村とは違う点は、農地と言えども土地の評価額がまったく
違うこと。本来の市場原理に従えば、300坪借りて2万円というのは、低過
ぎます。しかし、他の市町村が、「小作料金」=「借地料金」という認識の中
では、高くすることも出来ません。しかし、農地としては、評価は低いので、
逆に低くなります。しかし、これも極端に離れると違和感があります。そこで
借地料金にしても最高ランクの田んぼは、2万円としています。
それにしても、まったく性質の違うものを、同じモノサシで測っているいる
以上この「ねじれ現象」は続きます。でもなんとかしないと、いつまで経って
もこの議論は続きます。平成の世になっても、昔々の取り決めが、今だに大き
な影響力を持っているとは、農業経営を始めるまで、知りませんでした。しか
も、かなり根が深い。今度、町で関係者を呼んで、小作料金検討会議があるそ
うだが、またもめるんだろうなぁ〜。でも、今回から、私ではなく、新しい野
々市町受託組合の会長が出席するので、彼が洗礼を受けることになる。健闘を
祈るばかりである、、\(_ _)
↓そんな林さんちのお米はこちら↓
http://www.hayashisanchi.co.jp/cargopro/
3、行政お得意の「タライ回し」
食品表示の講習会に行って来ました。なんと言っても、表示の問題は、今一
番トレンドと言っても過言ではないでしょうか?不二家に始まり、赤福、ミー
トホープ、そして吉兆、最近では、コピー紙までが、偽装!偽装!の嵐です。
しかし、林さんちは、すでに早い段階から、この偽装騒ぎに、巻き込まれてい
ました。
まず、最初は、「有機米表示」昔は、有機米は、有機肥料を使うだけで「有
機米」と表示していました。しかし、有機JASが出来て、有機農産物は、無
化学肥料で、有機認定された資材、無化学合成農薬を使って栽培されたモノに
限られました。しかし、林さんちでは、「林さんちの有機米」と表示して販売
していたのです。早速、関係機関から指導があったのですが、すでに新しいパ
ンフレットを印刷工場で印刷する寸前。この時、天才?の私が咄嗟に考えたの
が、「普通じゃないコシヒカリ」です。結果的に、このネーミングのおかげで
ずいぶん売り上げを伸ばしたので、災い転じて福となすでした。
次は、米の偽装表示事件。この事件を受けて、またまた関係機関の指導が来
ました。それまで、林さんちの直売のお米や、餅米は、検査を受けていません
でした。だって検査しても、農薬を大量に使った者勝ちの、見てくれだけの検
査で意味が無い。しかし、検査を受けないとコシヒカリ等のお米の名前を、使
ってはダメだと言われました。
しかし、30キロ袋に詰めてあれば、検査も出来たのですが、検査用の袋で
はなくリサイクルの米袋を使用していたので、結局、商品全てに、商品名の上
にただの「お米」と書いたシールを貼りました。表示にも、「その他複数原料
米」とだけの表示しか出来ませんでした。翌年から、全てのお米を、検査用の
30キロ袋に詰めて検査を実行しました。しかし直売に関しては、10キロ玄
米の商品が多いので、それまでは、ライスセンターでの袋詰めの段階で、通常
の30キロ袋ではなく、直接10キロ袋に入れていました。でも、それも出来
ないので、今では、30キロ袋から、いちいち作業で詰め替えています。はっ
きり言って、大変だし無駄なんですが仕方ありません。
やれやれと思っていたら、今度は、古米混入事件。この時は、信用ある農家
さんというテレビ取材があって、売れ過ぎてしまい商品が無くなりました。お
かげで、お得意様に、多大なる迷惑をかけてしまい、この時に、失った信用は、
二度と戻っては来ませんでした。今では、お得意様、絶対優先の取り置き方式
を採用して、教訓を生かしています。
お米だけでも、これだけあるのに、今度は、お餅です。昨年、赤福の問題も
あり、表示について保健所に質問の電話をかけたら、全部は答えてはくれず、
残りは、農林総合事務所に聞いてくれと言われました。おいおい、ホームペー
ジにも、食品表示についてのお問合せ先になっているぞ!と怒ってしまい、そ
のまま農林総合事務所に電話。しかし、案の定、良く分からないので、別の部
署を紹介される。げ〜〜!これでは、行政お得意の「タライ回し」ではないか
と、呆れてしまい電話をかけるのを止めてしまいました。
あ〜ここまで書いても、かなりのボリュームです。これ以上書くと、読んで
もらえない雰囲気が、ヒシヒシと感じます。タライ回しも、仕方ないという、
この続きは、来週のメルマガにて!お楽しみに、、(o^-^o)
林さんちの商品注文はこちら→http://www.hayashisanchi.co.jp/cargopro/
平成19年度 新米発売日
超普通じゃないコシヒカ 182袋/290袋 63% 10月 2日
普通じゃないコシヒカリ 343袋/571袋 60% 9月15日
普通のコシヒカリ 502袋/751袋 67% 9月15日
ハナエチゼン 166袋/279袋 59% 8月24日
ひとめぼれ 172袋/245袋 70% 9月 8日
敬白
「あぐらぐち」とは、我が社の志高きプロバイダー氏が、名付けた、
「ホームページといういろりばたで、あぐらをかいて、話でもしまいけ」と
いう意味で名付けられました。
妙ですが、オリジナリティーがあって、私は気に入っています。
なお、「こんなメールマガジンいらないよ」
「HPの日記読んでるからいらないよ」と言う方は、
そのまま送り返しください。こちらで、リストから、外します。
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