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林さんちのあぐらぐち物語 2008年 水無月1号
http://www.hayashisanchi.co.jp
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このメールマガジンは、林さんちの大切なお客様と、ホームページをみて
林さんちに興味をもっていただいたお客様にお送りしています。
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ 2008年 水無月1号 _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
1. 巻頭言
6月に入りいきなり梅雨の足音が聞こえてきました。お百姓さんは、雨の音
を聞くとなぜか、安心するんです。しかし、梅雨の合間を縫って大豆の種まき
を行っています。だから、ほどほどの梅雨希望です。
在庫メーター 空←――――――――――――――――→満
超普通じゃないコシヒカリ ■■■■■■□□□□□□□□□□□□□□
普通じゃないコシヒカリ ■■■■■■□□□□□□□□□□□□□□
普通のコシヒカリ ■■■■■□□□□□□□□□□□□□□□
ハナエチゼン ■■■□□□□□□□□□□□□□□□□□
ひとめぼれ ■■■■□□□□□□□□□□□□□□□□
詳しい数字は、メルマガの最後に
2.今週の林さんち・・・・発展?それとも田分け者?
先週、岐阜県恵那市明智町へ、ある塾の講師で、出かけて来ました。この塾は、
青年塾http://www.kokorozashi.net/と言って、志高い青年を育てようと、上甲晃
(じょうこうあきら)氏が、11年前に立ち上げた塾です。決して、怪しい?団体
ではありません。上甲氏は、十数年間、松下政経塾の塾頭をされていて政治家を育
てましたが、退社後、やはり選挙民である国民、特に若い人達を育てねばならない
と考えたのです。そして12年前に講演会で初めてお会いした時、上甲氏が、21
世紀は農業の時代、そして命の時代がやってくると、熱く語られたことに感動して
しまい当時、海のモノとも山のモノとも分からない青年塾に入塾したのです。
23世紀型お笑い系百姓ですが、私の根っこの部分は、この塾で学んだことが流
れています。そして岐阜県恵那市明智町は、私が入塾式をさせてもらった思い出の
地です。この明智町はhttp://www.nihon-taishomura.or.jp/contents/index.html
別名「日本大正村」と呼ばれ、現在この町は、大正96年!大正ロマンの香りがす
る素晴らしい町です。しかもこの大正村は、行政が興した町ではなく、地域住民が、
しかもお年寄り達が立ち上がって作った村です。20年前に、廃れて行く町を見て
多くの住民が、地域興しのために何かしなければと考えたのですが、なんにもない
町でした。あるのは、古ぼけた建物だけ。しかし、この町は大正時代、絹の生産で
は世界で名だたる町だったのです。そして、その古ぼけた建物を、逆に資源にして
日本大正村を興し、こんな小さな町に、観光客を年間最大20万人を呼び込んだの
です。
これって、今の農業に似ているんです。行政は、ただの古ぼけた町と見ていた。
地域の人達は、貴重な大正時代の遺物と見ていた。農政は、廃れ行く産業と見てい
る。私や若い農業者、そして上甲氏は、これから農業の時代がやってくると見てい
る。モノの見方が、真逆です。そして成果を上げるのはどっちか?それは、後者に
決まっています。農政は、この食糧難がやってくる時代に、米作を減らし、転作を
推進。米消費が、減ることが大前提の政策ばかり、、(-_-#) 農水省の出すデータ
を見ると、ネガティブな要素ばかりです。モノを見る時、現状ばかりしか見れない
か?未来を創造できるか?の両者の間には、グランドキャニオンより深い溝があり
ます。
この研修中、塾生が別の研修で出かけている時間を利用して、大正村を興したメ
ンバーの方が、知り合いの方々数名をお呼びして、上甲氏の話を聴く場を設けたの
です。このことは、私も知らなかったのですが、たまたま、塾生と別行動で早目に
会場に戻ったところ、上甲塾長と目が合い、その場に呼ばれました。事情は、まっ
たく分からぬまま「君の農業の話をしてくれ」と言われ、少し私のことを話しまし
た。すると「34ヘクタール!」「500枚以上!」「7アール平均!」そして、
トドメは、「1俵3万円以上!」。上甲塾長が、その場でみんなの様子を観察して
いたら、みるみる目が輝いていったそうです。あとで聞くと、その方々も兼業農家
の人達で、農業には、ネガティブな考えしか持っていなかったそうです。
小さな山間の田んぼを見て、廃れ行く未来を見るのか?それとも、伸び行く未来
を見るのか?この両者の差を、大正村でハッキリ見せることが出来たようです。青
年塾に入って11年、上甲塾長の成果の生き証人として、期せずして力を発揮する
ことが出来ました。おかげで、秋に大正村に来て私の講演会が、催されることにな
りました。そして農育人も、その場に居た全員が、買ってくれました、、(o^-^o)
我がまち野々市町では、どんどん宅地化が進んで、田んぼが埋められています。
そのことを農家はなんというか「発展して来た」と言うのです。しかし私はそれを
「たわけ者」と呼びます。それでも、私は建ち行く家々を見ながら、その方々を「
住民」ではなく「お客様」と見ています。そしていずれ、林さんちは、たわけ=田
分けをしなかった生き残りの田んぼで、街のオアシスのような存在となることでし
ょう。
↓そんな林さんちのお米はこちら↓
http://www.hayashisanchi.co.jp/cargopro/
3、バケツ稲のお田植え式
6月は、幼稚園保育園へ食育とお米のお話をして回ります、その数5園。うち3
園は、初めて伺う園です。伺うキッカケは、農育人を読んで、町の食育事業で、県
の食育事業でと、様々。どのキッカケも、常に全力を挙げて頑張ったおかげだと思
います。それがクチコミとなって、少しづつ広がって来ました。しかし、初めて伺
うどの園も事情まったく違うので、いつも出たとこ勝負です。お話に使う、お野菜
や牛肉は、園で用意するので、たまに間違えてトラブルもあったりします。そして
一番、怖いのが子供達の反応。ノリの良い子供達や、食べ物に関して接する機会の
多い子供達だと、非常に盛り上がるのですが、その逆もまたあります。
2園は、毎年、稲作体験学習をしている藤陰幼稚園、とくの幼稚園です。ここは
すでに、人間関係が出来上がっていますし、毎年のことですので、気が楽です。ま
るでホームで試合をするようなものです。出来れば、この2園のように全ての幼稚
園や保育園で、稲作体験を通じ人間関係が構築できれば良いのですが、なかなかそ
うは、いきません。そして、今年初めての試みで、金沢市の中心街にある幼稚園で
バケツ苗に田植えをしてから、お話をすることになりました。
初めてのことなので、あまりバタバタするといけないので、前日にバケツに田ん
ぼの土を入れて園に持ち込み、水を入れて代掻き?をしておきました。そして今日
本番の田植えをしました。バケツは全部で4つ。田植えの呪文「1本目は鳥さん用
2本目は虫さん用、3本目は、みんなのために!」と唱えて4株植えました。でも
4株で、あっと言う間に終わってしまい、なんとも味気ない。困ったなぁ〜と思っ
ていたら先生が、田んぼの土を見ていいですか?触っていいですか?と言うので、
じゃあ、みんなでそ〜〜っと触ってみて!と言ったら、40数名の園児が群がって
バケツに手を突っ込んでいました。
みんな手を泥だらけに、しながら実に楽しそう。林さんちの田んぼの土には、ミ
ミズや色んな虫、草の種、ワラや根っこが一杯入っていて、それも子供達は不思議
そうに見ていました。う〜〜ん、前日の代掻きはミスだった!子供達にしてもらえ
ば良かったと大反省。でも出来れば、広い田んぼで、泥遊びもさせてやりたいと感
じました。子供達の攻撃?に、少し傾きながらもなんとか耐えたバケツ稲は、園の
玄関に他の野菜のプランターと並べて、毎日観察されることになります。今後、林
さんちの田んぼ見学ツアーや、稲刈り、餅つきとお付き合いすることになりました。
バケツ稲での稲作体験や食育の勉強が可能なら、このような街中の幼稚園でも、ど
んどん出来ます。今後の成り行きが楽しみです。
林さんちの商品注文はこちら→http://www.hayashisanchi.co.jp/cargopro/
平成19年度 新米発売日
超普通じゃないコシヒカ 86袋/290袋 30% 10月 2日
普通じゃないコシヒカリ 160袋/571袋 28% 9月15日
普通のコシヒカリ 189袋/751袋 25% 9月15日
ハナエチゼン 42袋/279袋 15% 8月24日
ひとめぼれ 52袋/245袋 21% 9月 8日
敬白
「あぐらぐち」とは、我が社の志高きプロバイダー氏が、名付けた、
「ホームページといういろりばたで、あぐらをかいて、話でもしまいけ」と
いう意味で名付けられました。
妙ですが、オリジナリティーがあって、私は気に入っています。
なお、「こんなメールマガジンいらないよ」
「HPの日記読んでるからいらないよ」と言う方は、
そのまま送り返しください。こちらで、リストから、外します。
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