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     林さんちのあぐらぐち物語 2008年 水無月4号
       http://www.hayashisanchi.co.jp

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 このメールマガジンは、林さんちの大切なお客様と、ホームページをみて
   林さんちに興味をもっていただいたお客様にお送りしています。
   
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ 2008年 水無月4号  _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

1. 巻頭言

 ようやく、梅雨らしく、シブシブと降ってきました。田んぼでは、草取りに、
精を出していますが、交代で定期健診に、病院に行っています。意外に、お百
姓さんは、健診をしないので、病気になっている場合があるので要注意です。

  在庫メーター     空←――――――――――――――――→満 
超普通じゃないコシヒカリ ■■■■■□□□□□□□□□□□□□□□
普通じゃないコシヒカリ  ■■■■□□□□□□□□□□□□□□□□
普通のコシヒカリ     ■■■■□□□□□□□□□□□□□□□□
ハナエチゼン       ■■■□□□□□□□□□□□□□□□□□
ひとめぼれ       ■■■■□□□□□□□□□□□□□□□□

             詳しい数字は、メルマガの最後に

2.今週の林さんち・・・・草のエイリアン登場

 毎日、スタッフは草取りに、出動中です。その前に、草が大量に生えてしま
った田んぼには、2回目の除草剤を散布済みですが、少しの草の田んぼは、手
で取って回ります。少しと言っても、田んぼの面積が面積ですから、超大変で
す。特に、梅雨時期は、雨がふればジトジト、晴れれば蒸し暑い、辛い作業に
変わりありません。しかし残念ながら、ケガ人の社長は、参加できず大変申し
訳ない思いで一杯です。

 田んぼの草には、大きく分けて2通りあります。「イネ科」と「その他の草」
イネ科は、ヒエと呼ばれるお米に似た草が代表的です。その他の草は、コナギ
オモダカ、クログワイ、ウリカワ、セリが代表的です。林さんちの乾坤一擲(
けんこんいってき)の1回目の除草剤で、この全てに効く万能薬を散布します。
これで効いてくれれば、万々歳なんですが、残念ながら林さんちには、除草剤
が効かない事情が二つあります。

 まず一つ目は、田んぼに水が溜まりにくい「ザル田」であること。このザル
田は、新しい水をサッと入れて、サッと引くことが出来て、稲に寒暖の刺激と
新鮮な水の供給を与えて味を良くします。他所の水はけの良くない「湿田」で
は、そのためわざわざ「溝きり」を田んぼの中にして、水はけを良くします。
でも、ザル田は、除草剤も肥料も効きにくい田んぼなんです。そして二つ目は、
多くの田んぼの水管理を地主さんに、任せている点。どうしても500枚近い
田んぼの、水管理は、林さんちのスタッフだけでは不可能。そこで、約30%
は、地主さんにお願いせざるを得ないのです。そうすると、なかなか、個人差
が出てしまい草の生える田んぼも、出てきます。

 そこで、生えてくるのが、「イネ科」と「その他の草」の草です。そして「
イネ科」と「その他の草」では、除草剤の種類が違います。そして、その除草
剤も、直接かけるタイプと水に溶けて吸収されるタイプがあります。直接かけ
るタイプは、アメシロ防除で使うような、大きなエンジン付き動力噴霧器を、
使用するので、かなり大掛かりです。薬剤を水に溶かす場合は、背負い式の小
型の動力散布で撒けるので割りと簡単です。直接かけるタイプは、狭い範囲に
密集して生えた場合、背負い式の場合は、細かく広範囲に生えた場合と、使い
分けて行います。

 昔は、根絶やし作戦で、とにかく全ての田んぼに、全ての種類の除草剤を散
布していました。しかも除草剤だけでなく殺虫殺菌剤も散布しなくてはならず
、一夏中、なにかしら散布していました。今は、とにかくスポットで、必要な
部分だけで済ますようにしています。しかし、この除草剤の効かないスーパー
植物が登場しました。その名も「キシュウスズメノヒエ」このヒエは、東南ア
ジアから渡ってきた外来種です。ヒエというからには、ヒエの仲間なんですが
タケノコのように、網目状に根を張りながら成長します。だから、どこか一箇
所を、取ったり枯らしても、他の根の部分で育ちます。しかも、横に広がる力
が、凄くて畦や農道を越えて田んぼに入って来ます。

 またやっかいなことに、キシュウスズメノヒエの一部でも、機械のタイヤに
くっつけて移動するだけで、別の地域で繁殖します。そうやって昔は、和歌山
県の一部にあったものが、現在全国に広がっています。まさしくエイリアン並
みの草です。これに関しては、もう手で取るしかなく、苦労しています。そん
なことを思うと、紙マルチの田んぼは、手間要らず。超、楽チンなんです。と
いうか、紙を破るので、紙マルチの田んぼには入れませんので、今のところは、
眺めて楽しむ程度が、農作業です、、(o^-^o)

           ↓そんな林さんちのお米はこちら↓
         http://www.hayashisanchi.co.jp/cargopro/

3、農家のための農協

 先日の日曜日に、我が野々市農協の第一回通常総代会が、開催されました。こ
の記念すべき総代会の議長を務めることが出来ました。なんと言っていいのか分
からないのですが、何かしら記念的なモノや、派手なイベント的なモノに、私は、
ぶつかることが多いのです。天皇杯受賞に始まり、野々市中学50周年、アグリ
ファンド石川30周年、消防ポンプ操法大会地区大会2連覇等々。この通常総代
会の議長は、恒例で生産組合長協議会会長が、務めることになっています。7年
前の合併前の富奥農協の総会でも、私が議長を務めました。そして、運命は、巡
り巡って合併後の第一回目の議長が、回ってきました。これぐらい宝くじが、当
たればいいのに!

 野々市農協は、元の富奥農協と野々市町農協が、合併して出来た総資産200
億円を超える農協です。それまでは、富奥農協、野々市町農協それぞれで、組合
員の全員が出席資格を持った総会を開催していました。戦後まもなく農協が出来
た頃の総会は、それはもうお祭り騒ぎでした。地元出身の演歌歌手の歌謡ショー
マジックショー、旅役者や青年団による演劇等々、イベントが盛りだくさん。そ
して参加賞?のお土産も、たくさん用意してあって熱気ムンムンでした。当時の
話や、写真を見ると、別世界の出来事のようです。あのオヤジが演劇で化粧して
出ていたんだと思うと、さらに信じられない思いです。

 そんな農協総会も、時代の変遷とともに落ち着いて行き、私が物心つくころに
は、出席者も減って私もほとんどの総会を、委任状提出で済ましていました。そ
れでも、我が農協は、県内でも珍しい?収益の高い農協としてあり続けました。
それは、私の自慢でもあります。農協へ組合員は、出資金を出しているわけです
が、利益が上がると当然、配当が付きます。県内でその配当を付けることが出来
た農協は、なんと我が野々市農協だけだったというのも特筆すべきことです。伝
統的に富奥農協さんは、農家のための農協という意識が強いのです。普通我々の
ような農業法人がお米の直売を始めると、商売の邪魔とばかりに妨害するような
こともあるのですが、どこの農協より安く、そして早く資材を届けてくれるので、
林さちは、資材の100%を農協から購入している、全国でも超珍しい農業法人
なんです。

 そんな農協も、合併の流れには逆らえず、同じ町のこれまた収益の高い野々市
町農協さんと合併をしました。こっちは、農業収入というより不動産や金融が強
い農協です。つまり合併によって小粒ですが、県内でも有数の強靭な農協に、生
まれ変わったのです。しかし、農協も昔のホノボノした感じから、規則や法律に
則った厳しい農協にも生まれ変わったことを、今回の議長でひしひしと感じまし
た。最初に面食らったのが、「公正を期すために、入り口の扉が閉まっているこ
とを、確認ください」という議長レジメ。それは、採決の際の挙手に対し、いち
いち「総議決件数277のうち、賛成の書面議決73を含む賛成数が、過半数を
超えたと認めこの議件は可決されました。」と言わねばならないことに起因して
いると思いました。以前の「拍手賛成多数で可決されました」で、済まなくなっ
ていました。

 農協が生まれ変わった感じは、金融の窓口で、普通の銀行のように番号札を、
機械から引くようになったことが、一番大きい。なにせ金融窓口は、農協の顔と
も言える場所です。今までは、「林さ〜ん」と呼ばれていたのが、「○○の番号
札をお持ちの方は、○番の窓口においで下さい」とコンピュータに呼ばれるのは、
最初すごく違和感がありました。でも、それ以外は、いつも通りの温かい対応に
戻っていたので安心しました。合併しようが、窓口がデジタル化されようが、今
まで通りの、農家のための農協であり続けて欲しいと願いながら、いつもより緊
張して冷や汗をかいた議長席を後にしました。

林さんちの商品注文はこちら→http://www.hayashisanchi.co.jp/cargopro/

     平成19年度 新米発売日
超普通じゃないコシヒカ 79袋/290袋 27%   10月 2日
普通じゃないコシヒカリ 126袋/571袋 22%    9月15日  
普通のコシヒカリ    163袋/751袋 17%    9月15日    
ハナエチゼン      36袋/279袋 13%   8月24日
ひとめぼれ        46袋/245袋 19%   9月 8日

敬白
「あぐらぐち」とは、我が社の志高きプロバイダー氏が、名付けた、
「ホームページといういろりばたで、あぐらをかいて、話でもしまいけ」と
いう意味で名付けられました。
妙ですが、オリジナリティーがあって、私は気に入っています。
なお、「こんなメールマガジンいらないよ」
「HPの日記読んでるからいらないよ」と言う方は、
そのまま送り返しください。こちらで、リストから、外します。

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