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     林さんちのあぐらぐち物語 2008年 文月4号
       http://www.hayashisanchi.co.jp

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 このメールマガジンは、林さんちの大切なお客様と、ホームページをみて
   林さんちに興味をもっていただいたお客様にお送りしています。
   
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ 2008年 文月4号  _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

1. 巻頭言

 梅雨明けしました。きっと梅雨明け間際に、ドッカ〜〜ンと大雨を覚悟して
いたのですが、サラリと梅雨明けしてしまいました。おかげで、いきなり猛暑
で、体がついて行きません。でも、田んぼには、穂肥えを散布したので、夏の
太陽大歓迎です、、o(^o^)o

  在庫メーター     空←――――――――――――――――→満 
超普通じゃないコシヒカリ ■■■■□□□□□□□□□□□□□□□□
普通じゃないコシヒカリ  ■■■□□□□□□□□□□□□□□□□□
普通のコシヒカリ     ■■■□□□□□□□□□□□□□□□□□
ハナエチゼン       ■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
ひとめぼれ       ■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

             詳しい数字は、メルマガの最後に

2.今週の林さんち・・・・株式会社で待ち組脱出

 林さんちの株式会社の登記が7月18日に完了。当初、決算日を1月末から
8月末に変更するのと同時に、行おうと考えていました。でも商号変更は、い
つ行っても関係ないとの助言をいただき、では稲刈りで忙しくなる前に、済ま
しておこうと考え実行に移しました。でも暇なうちと言っても、よく考えると、
商号を有→株に一文字変更するだけで、やらなければならないことが、あるわ
あるわ。

 まずは、会社の実印、銀行印、社判の製作、登録から開始します。次は、銀
行印を持って各取引銀行で、口座名義と印鑑の変更。これが終わると、自動引
き落としや振込みになっている取引先へ連絡して、変更届け。まずは、ネット
関係。オリコペイメント、クロネコペイメント、コンビニ収納、クロネコヤマ
トの運賃、クロネコのコレクト代金、クロネコの産直くんメンテナンス代、、
う〜〜ん、あとまだあったかなぁ〜?

 次は、OA関係、コピー機2台のリース代、カウンター代金、バーコードの
機械メンテナンス代金。そして印刷物関係の変更。パンフレット、名刺、封筒
看板。パンフレットは、今年が更新年なので、問題なし。名刺は、500枚ほ
ど残っているが、新デザイン変更が決定。封筒には、株式会社 林農産のシー
ルを、貼って対応する。ここまで来ても、ゴールはまったく見えない。こうや
って実際にやってみると、世の中で、よく聞く合併や社名変更なんて、よくや
るわと思います。

 でも法律的には認められているとは言え「特例有限会社」という名前で、い
つまでもズルズルとやるのは、あまりにも受身的。私の知り合いの農家が、世
の中は3つのグループに分かれると言っていました。それは、勝ち組、負け組
そして待ち組の3つです。負け組にしても、何かに挑戦して負けたわけだし、
そして農家には、この待ち組が多いというのです。何もしないうちに、世の中
に取り残され愚痴ばかり言う人達。まあ、たかが商号変更だけで、偉そうなこ
とは言えないが、面倒な手続きの多さに、これはある意味、挑戦かも?と思い
ます。特に、面倒臭がり屋の私にとっては、修行なんです。

 あと、この商号変更は、林さんちにとって明らかなメリットがない。明らか
にメリットが無いことにエネルギーを費やすのは、非常に難しいことです。そ
のどうでも良いことを出来るのは「夢」があるからです。決して待ち組ではな
く、常に前進して行き、23世紀には農業で笑える世界の実現に向けての布石
と考えています。な〜んてことを言って頑張っていますが、商号変更がこんな
に、あっちこっちで引っ掛かるとは思いませんでした、、(* ̄▽ ̄*) 

           ↓そんな林さんちのお米はこちら↓
         http://www.hayashisanchi.co.jp/cargopro/

3、しばし待て!

 先日、野々市町農業振興会議の座談会なるものが開催されました。その中で、
討議されたのは、農業振興でもなんでもなく、田んぼの宅地化の話でした。私
は、すでにその情報を知っていたので違和感がありませんでしたが、他の参加
者は、ビックリ仰天だったようです。日本の土地には、見た目分かりませんが、
農業振興地区、市街地区、工業地区と、明確な線引きがされています。農業振
興地区には、基本的に建物は建ちません。そこで、農業振興地区の農家は、田
んぼを高く売ったり貸したりするためには、農業振興地区の解除を行わないと
だめです。

 昭和48年までは、割と簡単に解除して田んぼを宅地に出来ました。宅地化
に伴うインフラ整備も、今ほど制約もなく、下水道は無い、舗道も無い、道路
も狭い、そして世の中高度成長期で、どんどん住宅が建った時代です。ところ
が、それに歯止めをかけるべき農地法の改正が、相次ぎ現在では、そう簡単に、
宅地化の許可が出ません。そしてインフラ整備にかかる費用も、昔に比べれば
比較になりません。昔は、舗道も道路も狭くて良かったので、その分宅地とし
て売れたので儲かりました。今は、道路は広いし舗道も道路並みに広い、そし
て明るい街灯。これらの負担で、宅地で売れる収益が食われてしまいます。

 それでも野々市町では、宅地化による農家の所得の差は、明らかです。多く
の方は、売る土地と、貸す土地を分けているようです。売ってしまえば終わり
ですが、貸せば上手くすれば永きに渡って収入があります。そこで、そんな農
家の人達が、こぞって町に宅地化のお願いをするわけです。しかし町としても
県としても、もうこれ以上宅地化の必要性を感じていません。当然、インフラ
整備のために税金が投入されるわけですので、この緊縮財政においては、なお
さらです。

 この座談会で、私は3つのことを発言しました。一つは、野々市町にとって
田んぼは、オアシスであるということ。二つ目は、財産権の行使として宅地化
はやむを得ないとしても、一定の限度を設けるべき。三つ目は、この3年間で
食糧事情がドラマチックに変わる。軽々しく結論を出すべきではない。参加し
た多くの委員が、農業振興の座談会でないことに憤りを発言、そして農業の良
さ、そして必要性を訴えましたが、地主さんの財産権を無視できないという点
で、すべてが無に帰してしまいました。

 今の農家は、宅地化を「発展」と呼び、昔の百姓は、「田分け」と呼んだ。
そんな言葉が、脳裏をかすめては消える座談会でした。唯一の光は、委員の一
人から産地直売所の必要性でした。せっかく新しい住民が増えたのに、野々市
町の農産物をどこで手に入れることが分からないというのです。でもその産地
直売所を建てるために、田んぼを埋める話になって行ったので、これも本末転
倒の話になりそうです。こうなれば理屈抜きに、しばし待てと言うしかありま
せん。せめて平成20年のお米の作柄を確認してからでも、遅くないでしょう。

林さんちの商品注文はこちら→http://www.hayashisanchi.co.jp/cargopro/

     平成19年度 新米発売日
超普通じゃないコシヒカ 58袋/290袋 20%   10月 2日
普通じゃないコシヒカリ 72袋/571袋 13%    9月15日  
普通のコシヒカリ    104袋/751袋 14%    9月15日    
ハナエチゼン      17袋/279袋  6%   8月24日
ひとめぼれ        15袋/245袋 6%   9月 8日

敬白
「あぐらぐち」とは、我が社の志高きプロバイダー氏が、名付けた、
「ホームページといういろりばたで、あぐらをかいて、話でもしまいけ」と
いう意味で名付けられました。
妙ですが、オリジナリティーがあって、私は気に入っています。
なお、「こんなメールマガジンいらないよ」
「HPの日記読んでるからいらないよ」と言う方は、
そのまま送り返しください。こちらで、リストから、外します。

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