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     林さんちのあぐらぐち物語 2008年 霜月2号
       http://www.hayashisanchi.co.jp

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 このメールマガジンは、林さんちの大切なお客様と、ホームページをみて
   林さんちに興味をもっていただいたお客様にお送りしています。
   
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ 2008年 霜月2号 _/_/_/_/_/_/_/_/_/

1. 巻頭言

 お祝い餅、暮れ起し、大豆選別の優先順位で、お天気を見ながら作業が進
んでいます。事務の方は、大量の小作料の清算、祝い餅の受注、そしてお正
月餅のDM発送で、火を吹いています。

**************  お知らせ  ************
 大豆の価格を、1キロ450円から550円に、来週より値上げします。
お味噌等で、必要な方は、安いうちに、お申し込みください、、m(_ _)m

 わけありひとめぼれ販売中・玄米10キロ3,000円で、販売します。
はさ干しですが、わずかに餅米混じりです。まだ少しありあす。ぜひお日
様の味のご飯をどうぞ。注文は、わけあり希望と備考欄に記入ください。

  在庫メーター     空←――――――――――――――――→満 
超普通じゃないコシヒカリ ■■■■■■■■■■■■■■■■□□□□
普通じゃないコシヒカリ  ■■■■■■■■■■■■■■■■□□□□
普通のコシヒカリ     ■■■■■■■■■■■■■■■□□□□□
ハナエチゼン       ■■■■■■■■■■■■□□□□□□□□
ひとめぼれ       ■■■■■■■■■■■■■■■■■■□□

             詳しい数字は、メルマガの最後に

2.今週の林さんち・・・・大豆栽培の火を消さないために

 世の中、値上げだらけで、せめて林さんちだけでもと、頑張っていましたが、
ついに、お餅に続き、大豆まで値上げになってしまいました。林さんちの大豆
は、お米同様、殺虫殺菌剤を使用せず、1回だけ使用する除草剤も種まき後す
ぐに、土に撒くタイプで、種豆には直接散布されていません。だから、虫の食
べられ放題、草の生え放題の大豆田も、多数出来てしまいますので、平均収量
は、10アール100キロ以下。収量の少ない林さんちの米と比較しても、さ
らに5分の1です。

 もっと収量を上げようと肥料を撒くと、さらに虫も来るし病気にも弱くなる
ので、殺虫殺菌剤の使用は避けられません。それでも最大で収量は、300キ
ロあれば御の字です。収量300キロなら、お米の10アール当りの普通の農
家の手取りが135,000円とすると、林さんち旧大豆価格450円で販売
したすると、ピッタリ13,500円で同じになります。でも、残念ながら林
さんちの大豆の収量は、この3分の1。お米並みの売上げにするとすると1キ
ロ1,350円!これは、いくらなんでも高過ぎます。

 ところが、ここで問題。農協へ大豆を出したとすると、1キロ50円!前後
です。つまり生産者価格は、輸入大豆の価格に引きずられて安くなっているん
です。じゃあ、全然儲からないじゃないか?となるんですが、ここからは、補
助金というモルヒネ三昧で、補てんされて農家所得を補償しています。でも林
さんちのような都市部の田んぼでは、この補助金の要件には合わないので、ほ
とんどもらえません、、(ToT) 1キロあと50円〜200円程度が、田んぼに
よってはもらえる程度です。

 そこで、考えられる限りのコストダウンを行っています。まずは、大豆コン
バイン、450万円したのですが、すでに償却年はと〜っくに過ぎて20年使
用しています。20年使用しても1年間の償却価格は、22万円を越えます。
ちなみに、昨年の大豆の売上げは、82万円だったので、もう60万円しか残
っていない。ここから、毎年増える修理費、肥料費、種豆代、人件費を引くと
、、もう怖くて計算出来ません。刈り取った大豆は、自然乾燥、、って聞こえ
は良いですが、乾燥機なんて絶対に買えないので、ライスセンターで扇風機を
回して乾燥します。大豆選別機は、実は、農協の大豆組合の機械を借りていま
す。でも今や野々市町で大豆を栽培しているのは、林さんちのみ。ほとんど専
有してタダで、使わせてもらっています。

 そんな努力をして来ましたが、今回、大豆栽培を始めて34年あまり、めっ
たにない値上げになります。こうやって大豆を作っていると、いかに輸入大豆
が安いか分かります。でも世界的に大豆不足で、日本は完全に買い負けしてい
るそうです。そんな中、林さんちの大豆栽培の火を消さないように、頑張って
行きますので、なにとぞなにとぞ、ご理解ほどよろしくお願いします。

           ↓そんな林さんちのお米はこちら↓
         http://www.hayashisanchi.co.jp/cargopro/

3、高さんのTOYP大賞を祝う会

 11月9日に、「高さんのTOYP大賞を祝う会」が、石川県七尾市の能登
島町において開催されました。この幹事を、私の他有志2名で、やらせていた
だきました。まず、高さんは、今から10年ほど前に、サラリーマンを辞めて
奥さんと二人で就農した現在37歳の若者です。能登島は、和倉温泉のある七
尾湾を挟んで浮かぶ小さな島です。高さんは、ここで10ヘクタールの畑を借
りて、サツマイモ、ジャガイモをはじめ、最近は、イタリアンレストランのシ
ェフとの無農薬野菜の契約栽培を行っています。

 TOYP大賞とは、日本青年会議所が「傑出した若者たち」に贈る賞です。
詳しくは→http://www.manierx.com/toyp/toyp.html 私の農業経営者仲間で
も、すでに3名の方が受賞しており、業種を問わず評価される点が、農業関係
者限定の賞と違い、世間一般からの見地での受賞でより素晴らしいと思います。
ちなみに、私は、数年前にエントリーして落選しております。傑出していなか
ったか、傑出し過ぎていたかのどちらかでしょう、、(* ̄▽ ̄*)

 高さんとは、農家のインターネット仲間の結婚パーティーを、林さんちの工
場で開催した際に、奥さんと来られたのが始まりです。高さんも細いし、奥さ
んも、華奢な感じの美人です。こんな二人が、ハードな無農薬野菜栽培をして
いると聞いてビックリ仰天したのが始まりです。今でも、10ヘクタールの畑
仕事を二人でやっているのを知っていても信じられない気持ちです。高さんは、
サラリーマン時代の営業力を生かし、スーパーとの直接取引、それも特別な価
値観のある商品としての高値販売、東京で行われる食品関係のマッチングの会
に参加してのイタリアンシェフとの契約栽培、等々の手法で業績を伸ばして来
ました。

 しかし最初から、収益があるわけがないので、能登島の漁師さんのバイトで
朝2時から漁に行ったり、冬場は、郵便配達のバイトもしながらの営農でした。
今では、さすがに漁には行かずに済みますが、郵便配達のバイトは続けている
そうです。そんな柔軟な考え方は、私が見てきた新規就農者の成功者に共通の
考えです。だいたい林さんちも、餅加工をやっていたりと兼業農家と言っても
良いと思います。今の日本では、新規就農者で成功するということは、傑出し
ているという同意語と言っても過言ではありません。只者では、ないのです。
そんな意味から、今回のTOYP大賞を、高さんが受賞されたと聞き本当に、
祝福したい気持ちになったのです。

 8月のある日に、高さん宅http://blog.goo.ne.jp/k-o-y-o-3569/d/20080808
を訪ねた際に、冗談で祝賀会を、美味しい能登島の民宿でやって!と話をして
いたのですが、そしたら高さんに、幹事よろしくと返されてしまいました。で
も年内は忙しいし来年1月でどう?とか、かんとか話をして別れました。とこ
ろが、授賞式後ミキシー仲間の遠田さんhttp://www.tohdamikio.com/が、同じ
ことを日記にチラッと書かれていたのに「幹事よろしく!」とさっそく喰い付
きました。で「林さんもよろしく」とやはり返されて、JCの女性の方も引き
込んで、3名の幹事で祝賀会を、段取りして行きました。

 今回は、農業者だけでなく、女性起業士、地域の方々、多方面からの参加者
なので、その出会いをより演出するために、席順は「誕生日順」で行いシャッ
フル、効果抜群で席に着く前に交流全開です。遠田さんの名前ビンゴゲームも、
出会いの演出には最高のゲームでした。まあ私と遠田さんは、どう見ても典型
的B型なので、アイデア一杯の楽しい祝賀会になったと自負しております。諸
先輩からは「横断幕がない」「看板がない」「賞状とトロフィーの展示がない」
とクレームをいただきましたが、そんなことは、脳みその隅にも無かったので
した。ただただ高さんを祝福するために集まってもらえば大満足でした。

 それにしても、今回お世話になった「能登島の石坂荘」さん飲み放題宿泊で
1泊9,000円!高さんのお知り合い価格を差し引いても、安過ぎます。た
だでも美味しい料理に、鯛や平目の舟盛りの船団!がテーブルの上を出航して
いました。平目のあんなデカイ縁側を食べたのは初めての体験でした。帰りに
ケーキのお土産までいただき感謝しています。ぜひ、石川県の能登にお越しの
際は、石坂荘へ!

林さんちの商品注文はこちら→http://www.hayashisanchi.co.jp/cargopro/

            平成20年度      新米発売日
超普通じゃないコシヒカ 305袋/374袋 81%    9月24日
普通じゃないコシヒカリ 403袋/515袋 78%    9月12日  
普通のコシヒカリ    511袋/659袋 77%    9月12日    
ハナエチゼン      104袋/175袋 60%   8月21日
ひとめぼれ        252袋/286袋 88%   9月 8日

敬白
「あぐらぐち」とは、我が社の志高きプロバイダー氏が、名付けた、
「ホームページといういろりばたで、あぐらをかいて、話でもしまいけ」と
いう意味で名付けられました。
妙ですが、オリジナリティーがあって、私は気に入っています。
なお、「こんなメールマガジンいらないよ」
「HPの日記読んでるからいらないよ」と言う方は、
そのまま送り返しください。こちらで、リストから、外します。

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