~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
     林さんちのあぐらぐち物語 2009年 弥生3号
       http://www.hayashisanchi.co.jp

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 このメールマガジンは、林さんちの大切なお客様と、ホームページをみて
   林さんちに興味をもっていただいたお客様にお送りしています。
   
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ 2009年 弥生3号 _/_/_/_/_/_/_/_/_/

1. 巻頭言

 育苗ハウスにポリフィルムを張っています。しかし、風に阻まれて、途中で
作業ストップ。週末の3連休は、イベント目白押し。出来れば、木曜日までに
は、完了したいのですが、春の嵐並みのお天気です。工場の増築工事は、上棟
工事中です。いよいよ、建物工事です。

  在庫メーター     空←――――――――――――――――→満 
超普通じゃないコシヒカリ ■■■■■■■■■■■■□□□□□□□□
普通じゃないコシヒカリ  ■■■■■■■■□□□□□□□□□□□□
普通のコシヒカリ     ■■■■■■■■■■□□□□□□□□□□
ハナエチゼン       ■■■■□□□□□□□□□□□□□□□□
ひとめぼれ       ■■■■■■□□□□□□□□□□□□□□

             詳しい数字は、メルマガの最後に

2.今週の林さんち・・・・ハウス張りのトラウマ

 例年の予定だと、育苗ハウス張りは、3月14日前後だが、今年は、土日で
しかも、私が箱根に行って居なかったのと、続く3連休の町のイベント参加の
ための準備の代休で、16日をお休みにしたので、ハウス張りの予定日が17、
18、19日の三日間になった。以前は、社員も少なかったので、バイトを手
配出来た日に、何がなんでも張っていたが、今は、風の弱い日に、小分けして
張る作戦に変更しました。しかし、予定日がたった三日間しかないとなると、
かなり危ない橋を渡ることになるなぁ〜と思っていました。しかも、16日夜
箱根から帰り着いたが、雷を伴う暴風雨で、とてもハウスを張れる状況ではあ
りませんでした。そして本心は、ヘトヘトで助かったと思っていました。

 そこで朝一に、バイト君を一人キャンセルしました。でも、お天気は急激に
回復、しかも風がない。こりゃ張るっきゃない!と思い、バイト君を急遽招集。
そりゃ〜と張り始めました。普通いいとこ40m5棟と30m7棟のうち、半
分張れれば御の字ですが、17日は、40m5棟と30m3棟張れたので、合
計410m中290mを張れました。つまり残り4棟です。かなりヘトヘトに
なりましたが、それでもこのアドバンテージは、大きかったので精神的には、
グッドでした。

 そして今日18日は、残り4棟、楽勝!と思っていましたが、甘かった。風
が、朝から強くて、それでもなんとか2棟は、みんなで凧のようなポリフィル
ムを引っ張ってなんとか張りました。しかし、ラスト2棟目になった10時頃
には、強風というより暴風状態。それでも、ハウスの骨組みに乗っけようとみ
んなで、引っ張ったら、ジャバラ状に畳んであった30mのポリフィルムが、
風にまくられて、全て風下に伸びてしまいました。ここで、初めて私が、危険
と判断して中止命令を出しました。伸びてしまったポリフィルムを、みんなで
隣のハウスに避難させました。

 ハウス張りは、風との戦いでもあります。と同時に、農家にすればトラウマ
をたくさん持つ原因となっています。私も、子供の頃、ハウス張りに駆り出さ
れては、無理やり風の強い日に張っては、トラブルに巻き込まれていました。
風が、ビュービュー吹きすさむ中、ただでも指示が聞こえないのに、あっちを
持て、こっちを引っ張れと、怒号の中での作業。しまいには、その口の利き方
は、なんだと夫婦ケンカ、親子ケンカは、しょっちゅうでした。そして、風で
どこかに、引っ掛かった当時の塩化ビニルのフィルムは、簡単に裂けて千切れ
て飛んで行く惨状は、目を覆うばかりでした。

 さらに、苦労してハウスを張ったのは良いが、今度は、苗を入れてから、た
まにある春の嵐で脆弱な作りの当時のパイプハウスは、度々危機に瀕してしま
いました。夜に家族全員で、風にあおられて田んぼに挿してあるパイプが抜け
ないように、押さえつけている間中、大人達の怒鳴り声を聞いているのは、本
当に嫌でした。しかも、子供も含めわずかの家族で、押さえられる風ではなく
最終手段としてビニルフィルムを鎌で切ってパイプハウスの倒壊を防いだこと
も何度もありました。そんな時は、心底、絶対に百姓にはならないぞ!と思っ
たものです。

 今は、そのトラウマを払うべく、パイプハウスは、太いパイプに強化、根元
もコンクリートで基礎を作り、丈夫で環境に優しいポリフィルムに変更。この
強化型ハウスで、風速30m以上の春の嵐にも、倒壊することも裂けたり千切
れたりすることはなくなりました。そして何よりも思うのは、怒鳴り合いをし
なくても良い作業環境と段取りです。多少バイト代がもったいないくらいスタ
ッフは、多い方が楽だし、作業も速い。そして、風が強くで作業困難と思った
ら、思い切って撤収。でも例え風が強くても、みんなのモチベーションが高け
れば「よし!行くぞ!」と声をかけて突き進むのも、また良しです。風でのト
ラブルも笑える位に、楽しく作業が出来ればと考えています。さて、あと残り
2棟、神様1時間だけ風を弱めてください、、お願いします、、\(_ _)

           ↓そんな林さんちのお米はこちら↓
         http://www.hayashisanchi.co.jp/cargopro/

3、損得ではなく、何が正しいかである

 3月14日に、青年塾の卒塾式にあたる出発式に参加。そして3月15日は、
命の国づくりのための箱根会議に参加した。朝、5時に出発して途中、8期生
の源さんことhttp://www3.ocn.ne.jp/~gensan/西田君を乗せて一路箱根へ。今
回、私は、3つの任務を帯びていました。1、OB会であるクラブ費の徴収。
2、箱根会議で、実践者報告をする。3、辰巳芳子先生の運転手兼源さんのサ
ポート。

 今回、辰巳先生の大豆100粒運動に感銘した塾長が、大豆栽培を通じ、育
みの実践と称した研修プログラムを1年を通じ行いました。その集大成として
の発表に、提唱者の辰巳先生を特別ゲストでお呼びしたのだ。その辰巳先生を
二泊三日に渡り、完全密着マークで案内係りを務める任務が、「育みの実践研
修」の担当者でもあり、辰巳先生とは3回も打ち合わせで会っている源さんに
与えられたのです。そして、辰巳先生のザ・プリンス箱根ホテルと複数の会場
への送迎を全て私が受け持ちました。そして密着マークで動けない源さんの手
足となってサポートしたのです。

 まずは、クラブ費の徴収は、塾生の会計さんが優秀なので、段取り良く頂き
ました。昨年は、肝心のクラブ新聞が発行できないトラブルがあり、全員の前
で謝罪で頭を下げてクラブ費を頂いたことを思うと、本当に有難いことである。
そして、私にとって最大の任務である実践者報告であるが、当初300人程度
の箱根会議の参加者が、最終的に580名となってしまい、これは大変な大事
になったとヒシヒシと感じていました。しかも、プログラムを見ると、塾長の
お話の後に、1番手として私、そして2番手が、やはり農業者の2期生長田君
http://www.kinuka.co.jp/、その後に、一般の実践者発表の方々、生ゴミの堆
肥化で農作物を作るレインボープラン、荒れた学校を給食で立ち直らせた教育
長等々、素晴らしい方々が4名。政経塾出身の政治家の皆様が8名、辰巳芳子
先生の講話、そして櫻井よしこさんの政治家にもの申すと、総勢18名の方々
の先頭に立っての実践者報告である。

 塾長より3月15日、君達に発表してもらうから日程を空けておくようにと
連絡があったのは、半年前。いったい何を、いのちの国づくりのために話せば
良いのか、ずっと頭の隅っこに引っ掛かっていました。偉そうに、大言壮語を
言っても、言葉は上滑りしてしまうと思うし。しかし、今年は、青年塾のクラ
ス研修で、何度か話す機会があり、その度にスキルアップして行きました。最
初は、格好つけて綺麗な話をしようとして失敗していましたが、どんどん自分
の言葉で話すことが出来るようになったと思います。塾長に、どんな話をすれ
ばよろしいですか?と聞くと、「なぁ〜に君が、いつも話していることをやれ
ばいいんだよ」と言われました。

 私自身、実は、大勢の前で話すのは超苦手です。なんの準備もなく、行き当
たりばったりで話すことなんて不可能です。キッチリ原稿を書いて、塾長の校
正を2回、さらに発表者の長田君や、同行者の源さんの前で、何度も発表して
意見を聞きました。特に、源さんとは、箱根までの6時間の間に何度も、検討
を加え、原稿は、添削で真っ赤っかになりました。しかし、どんどん自分でも
良くなって行ったのを感じました。最後は、一人で何度も練習して本番に臨み
ました。少し噛みましたが、結果的には、上手く行ったと思います。多くの方
に、お世辞だと思いますが、素晴らしかったとお褒めの言葉をいただきました。
私の言葉の力で、580名中一人でも、感じていただければそれで、良いと考
えています。

 そして最後の政治家3名の方、横浜市中田市長、杉並区山田宏区長、松山市
中村市長の『日本よい国構想』のお話は、すごく胸を打ちました。ご三方とも
苦しい行政の舵取りの中、今、何を元に判断すれば良いのかで、悩んできた結
果。中田市長は、良い意味での、男らしく、女らしく、日本らしくと言ったこ
とは、すごく大切なことではないか。山田区長は、「損得ではなく、何が正し
いか、何が大切か、何が大事」で判断する。中村市長は、坂の上の雲のドラマ
化の話を引用し、司馬遼太郎がこの作品だけは映像化させないという遺言があ
ったが、その映像化を奥さんがなぜ許可したのか。「いつから日本人はこんな
になってしまったのだろう。」と映像化拒否の封印を解いてくれた。と話され
ました。中でも、山田宏区長の「何が正しいか」で判断するというお話は、何
度も夢に出てきました。私も、そうありたいと心の底から思いました。

 あ〜自分のことばかり書いていたら、3つ目の任務のお話が、書き切れなく
なりました。まずは、いきなり「育みの実践」発表をお聞きした辰巳先生から、
会場に一気に凍りつくような講評をいただいたお話から来週始めます。一見穏
かに見える御歳84歳の辰巳先生の凄さを感じました。そんな辰巳先生と百姓
二人の箱根珍道中のお話です。乞うご期待!

林さんちの商品注文はこちら→http://www.hayashisanchi.co.jp/cargopro/

            平成20年度      新米発売日
超普通じゃないコシヒカ 229袋/374袋 61%    9月24日
普通じゃないコシヒカリ 213袋/515袋 41%    9月12日  
普通のコシヒカリ    321袋/659袋 48%    9月12日    
ハナエチゼン      35袋/175袋 20%   8月21日
ひとめぼれ        91袋/286袋 31%   9月 8日

敬白
「あぐらぐち」とは、我が社の志高きプロバイダー氏が、名付けた、
「ホームページといういろりばたで、あぐらをかいて、話でもしまいけ」と
いう意味で名付けられました。
妙ですが、オリジナリティーがあって、私は気に入っています。
なお、「こんなメールマガジンいらないよ」
「HPの日記読んでるからいらないよ」と言う方は、
そのまま送り返しください。こちらで、リストから、外します。

884884884884884884884884884884884884884884884884884884884884884
発行 (株)林農産 林浩陽 2001 Copyright(C)
    〒921-8833 石川県石川郡野々市町藤平132
    TEL 076-246-1241 FAX 076-246-3113 
http://www.hayashisanchi.co.jp
 koyo@karatsu.ne.jp
 ご意見・アドレス変更・配信中止はこちらまで
884884884884884884884884884884884884884884884884884884884884884