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林さんちのあぐらぐち物語 2009年 卯月2号
http://www.hayashisanchi.co.jp
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このメールマガジンは、林さんちの大切なお客様と、ホームページをみて
林さんちに興味をもっていただいたお客様にお送りしています。
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ 2009年 卯月2号 _/_/_/_/_/_/_/_/_/
1. 巻頭言
早くも3回目の苗出し終了。そして今日は、4回目の種まきのために温湯消
毒の日です。なんだか、最近、時の経つのが超速い!来週には、田んぼに水が
入ります。本当に、待ったなしで作業が進んでいます。
******** 研修生まさやのブログを開始しました *******
http://blog.goo.ne.jp/tunodamasaya/
初めてのことで、まだまだですが、栽培農家ならぬサイバー農家の勉強です。
在庫メーター 空←――――――――――――――――→満
超普通じゃないコシヒカリ ■■■■■■■■■■■□□□□□□□□□
普通じゃないコシヒカリ ■■■■■■■□□□□□□□□□□□□□
普通のコシヒカリ ■■■■■■■■■□□□□□□□□□□□
ハナエチゼン ■■■■□□□□□□□□□□□□□□□□
ひとめぼれ ■■■■■■□□□□□□□□□□□□□□
詳しい数字は、メルマガの最後に
2.今週の林さんち・・・・一石三鳥の温湯消毒
今日、4回目の種まき用のコシヒカリの種籾を温湯消毒した。温湯消毒は、
60℃のお湯に10分間漬けて、病原菌や雑菌、そして発芽阻害物質を殺菌無
力化する方法です。ここ数年の減農薬栽培や有機栽培の波を受けて広がって来
た方法です。林さんちは、十数年前から、種籾に化学合成農薬は使用していま
せんが、最初の頃は、こんな素晴らしい方法を知らずに、試行錯誤でずいぶん
高い授業料を払って来ました。
一番最初は、超酸性水を使用しました。この機械を30万円ほどで購入して
殺菌したのですが、大量に処理すると効果が薄れてしまい失敗。次は、HB1
01と言う農業資材を入れると、その成分で殺菌作用があると聞き、3年ほど
使用しますが、高価なだけでほとんど効果はなく失敗。この3年間の苗の出来
は最低で、悩んでいたところ、種籾処理用の天然由来製品「エコホープ」の試
験があると聞き、ワラにもすがる思いで、使用しました。それが、今から6年
前です。
そしてその頃から、温湯消毒法も知りました。しかし、最初の頃は、失敗し
た噂が絶えず、リスクを犯してまで使う気には、なれなかったのです。初期の
頃は、蒸気ボイラー等を使用して60℃にしていたので、温度管理が難しく、
失敗したようです。さらに、お湯に浸ける時間も試行錯誤、そして意外に冷却
の時間も問題だったようです。しかし、エコホープでは、問題になる発芽阻害
物質を無力化するという温湯消毒は、魅力的です。そこで3年前に、経験者の
仲間をお呼びして、林さんちの餅用ボイラーで60℃にして、16キロだけ実
験でやってみました。結果は、良好でした。そして、ちょうど野々市町稲作受
託組合の活動を話し合った時に、共同で温湯消毒器を購入しないかと提案しま
した。
春先に、数度しか使用しない機械です。共同で使用するのが一番と思ったの
ですが、賛同者も何人かいて、農協に設置する運びとなりました。そして昨年
は、超コシ用の種籾80キロを温湯処理、大成功!今年は、4回目用の種籾、
270キロ全部を温湯処理しました。これで、4回目の種まきでは、いちいち
温湯処理とエコホープ処理の種籾を分けて管理しなくとも、一気に播けます。
ただでも、使用する土が、有機床土と普通床土、無肥料覆土と粒状覆土の組み
合わせがあり、混乱しているのに、種籾が1種類というのは助かります。
温湯消毒は、そもそも昔、日本酒を60℃に「火入れ」して消毒したことと
同じだと思います。60℃以下だと雑菌は、死なずお酒は腐る。60℃だと、
雑菌も死にお酒の風味も損なわれない。60℃以上だと、殺菌されるがお酒も
死ぬということです。でも、昔は温度計が無かったので、それが、分かる杜氏
さんかそうでない杜氏さんかで、優劣が明らかだったそうです。しかしその方
法は、杜氏さんの企業秘密で、そうそうは分からなかったそうです。しかし江
戸時代は、お酒も藩の重要な換金商品の一つで、失敗して腐らした場合は、大
騒動だったようです。
今では、デジタル温度計と高感度なサーモスタットで、簡単に温湯処理が、
出来る機械が、販売されるようになりました。最近では、農協さんで、大規模
な温湯消毒施設も作られるようになりました。法律改正で、昔のように種籾処
理用の化学合成農薬を垂れ流しできなくなりました。その処理施設に多額の投
資をするより、温湯処理の方が、安く、安全、早く、処理できるので一石三鳥
なのです。来年から、林さんちの処理量も、増やしたいと考えています。
↓そんな林さんちのお米はこちら↓
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3、変化し続ける林さんち・その2
春は、別れと出会いの季節である。PTAの会長をしていた時は、必ず卒業
式、入学式に出席して祝辞を述べていたので、季節の変わり目を肌で感じたが、
今年は、それもなくお向かいの小学校に晴れ着姿の保護者が集まったのを見て、
そんな時期なんだ!と気付くほどです。それでも、友人達との会話の中で「息
子が、幼稚園に入園式だった。」「娘が、高校に入った」「春になって部署が
変わった」等々の変化を少しづつ感じつつある。でも、中でも一番、気になる
のは、自分の息子達と同年代の子供達のこと。大学に入って引越しした。就職
して働いている。といった話を聞くたびに、胸の奥がざわめく。
実は、林家のご長男は、今春、金沢工業専門高等学校、いわゆる高専の5年
制の5年生になった。進学に際し、高校を林農産を継ぐために、農業系を選択
するかその他を選択するかで悩むが、私自身も専務も、まったく農業外の学校
と出ているのと、かえってその方が、良いとの考えもありどんな系統の学校で
もいいよと話をした。しかも本人は、大学受験は嫌やということと、学校見学
で気に入ったということで、今の学校を選んだ。
しかし月日の経つのは早くて、高専卒業後の進路を決定する時期になってし
まった。選択は3つ、大学へ途中編入、林農産へ就職、他社へ就職。大学へは、
行きたくないので、却下。問題は、林農産か?他社か?このことに関しては、
高専に入学してからずっと、本人と機会あるごとに話し合って来た。最近の大
学生は、自分の進路を決める期間の平均が、たった3週間と聞いた。つまり就
職活動が、始まるまで何も考えないそうだ。そんなことを聞いていたので、と
にかく親子で考える時間を、少しづつでも持ったのだ。
最初、バンド活動に熱を上げていたので、自由が利く林農産に勤めながら、
音楽活動をしたいと言っていました。私は、それでも良いが、農業経営者で、
収益を上げることができる順でいうと、他産業からのUターン組が1位、新規
就農組が2位、そのまま就農組が3位というデータがあるから、一度他産業へ
就職することを薦めました。その後、音楽機械や楽器の会社に就職したいと言
い出した。しかしインターンシップへ行ったり、友人や先輩の話を聞いたり、
なんやかんやしているうちに、結局、業種はどうでも良くて、働き易い雰囲気
の会社に入りたいとなった。そのベースには、林さんちの会社の雰囲気がある
のだと思います。職種によって辛い楽しいがあるのではなく、会社の雰囲気に
よって、それがあるということに気付いたようである。例え、楽しいはずの楽
器会社でも、辛いかもしれない。一見、辛い業種でも、楽しいかもしれない。
そして最終の進路相談の三者面談で、本人の希望と、私の希望を述べました。
私の希望は、就職先の会社には、悪いけど数年後か10年後かに林農産に戻っ
て欲しいということでした。勝手かもしれないが、林さんち流の一子相伝と、
私も長く悩んで導き出した結論である。私のUターンの時と違い、今の林農産
に、すぐに戻って来なくてはいけない状況はない。だから、ゆっくり修行をし
て来て欲しいと考えている。幸い、金沢工業専門高等学校には、企業との強い
パイプがあり、東京近辺の何社かを推薦いただいた。来年の今頃は、引越しも
済んで、新天地で仕事をしているはずである。
想像すると、寂しいような、ワクワクするような気持ちで複雑である。でも
一番、思うようにならぬのが子供の人生。もしかしたら、このまま就職先で、
一生を終えるかもしれないし、別の人生が待っているかもしれない。まあ、そ
の時は、その時、彼の人生に幸あれば、それで結構。林さんちが、林農産とし
て、世の中に必要とされれば、誰が社長になっても残るだけのことと思っても
いる。さあ、必要とされるために、頑張ります、、o(^o^)o
林さんちの商品注文はこちら→http://www.hayashisanchi.co.jp/cargopro/
平成20年度 新米発売日
超普通じゃないコシヒカ 212袋/374袋 56% 9月24日
普通じゃないコシヒカリ 187袋/515袋 36% 9月12日
普通のコシヒカリ 286袋/659袋 43% 9月12日
ハナエチゼン 32袋/175袋 18% 8月21日
ひとめぼれ 87袋/286袋 30% 9月 8日
敬白
「あぐらぐち」とは、我が社の志高きプロバイダー氏が、名付けた、
「ホームページといういろりばたで、あぐらをかいて、話でもしまいけ」と
いう意味で名付けられました。
妙ですが、オリジナリティーがあって、私は気に入っています。
なお、「こんなメールマガジンいらないよ」
「HPの日記読んでるからいらないよ」と言う方は、
そのまま送り返しください。こちらで、リストから、外します。
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