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     林さんちのあぐらぐち物語 2009年 卯月3号
       http://www.hayashisanchi.co.jp

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 このメールマガジンは、林さんちの大切なお客様と、ホームページをみて
   林さんちに興味をもっていただいたお客様にお送りしています。
   
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ 2009年 卯月3号 _/_/_/_/_/_/_/_/_/

1. 巻頭言

 4回目の種まき終了。そしてほぼ荒起こしが終わり、田んぼに水を入れ始め
ました。そしていよいよ代掻き開始です。もう田植えまで、一気にスパートで
す。工場の増築部分が、完成、次は、加工場の改築ですが、こっちは時間が、
かかりそうです。

********  研修生まさやのブログを開始しました *******
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 初めてのことで、まだまだですが、栽培農家ならぬサイバー農家の勉強です。

  在庫メーター     空←――――――――――――――――→満 
超普通じゃないコシヒカリ ■■■■■■■■■■■□□□□□□□□□
普通じゃないコシヒカリ  ■■■■■■■□□□□□□□□□□□□□
普通のコシヒカリ     ■■■■■■■■□□□□□□□□□□□□
ハナエチゼン       ■■■□□□□□□□□□□□□□□□□□
ひとめぼれ       ■■■■■■□□□□□□□□□□□□□□

             詳しい数字は、メルマガの最後に

2.今週の林さんち・・・・二発肥料散布1日で完了

 普通のコシヒカリの肥料散布を、4月13日に行った。『普通のコシヒカリ』
は、林さんちでは、化学肥料の中でも一発肥料と呼ばれる、お米になるまでの
全ての肥料分を田植え時に側条散布機で入れる肥料を使用している。昔からの
やり方は、元肥えを荒起こし後に散布、活着肥えを田植え後に散布、穂肥えを
穂の出る前に散布、実肥えを穂が出てから散布していました。穂肥えも、2回
や3回に分けて撒く方法もあり多い時は、4回〜5回も肥料を撒いていました。
昔は、食味より多収穫が目的だったので、とにかく肥料をたくさん稲に撒くこ
とをばかり考えていました。

 しかし、これではコストと労力ばかりが、かかるので20年ほど前に、一発
肥料が開発されたのです。これは、肥料に特殊なコーティングをして温度の積
算で溶けるように作られたものです。これを、田植え機の側条施肥機と呼ばれ
る機械で、苗のすぐ横に入れて行きます。肥料散布が、1回で、しかも田植え
と同時に綺麗に定量散布できるので、非常に効率的なやり方です。しかし、初
期の頃の側条施肥機は、性能が悪くよく詰まりました。雨が降ると、特に湿気
で固まってしまい苦労しました。しかも、既存の田植え機最後部にオプション
で、付けたので重量バランスが悪く、よくひっくり返りそうになり大変でした。

 最近の側条施肥機は、重心位置にあって、しかもブロワと呼ばれる送風機で
エンジンの熱を利用して乾燥させながら、強制的に散布するので、詰まること
もほとんどなく、重量バランスも良好です。機械の方は、どんどん進化したの
は良いのですが、天候不順や地球温暖化の波も、押し寄せて来ました。まず、
一発肥料は、冷害には、非常に弱いのです。気温の積算で溶け出すので、タイ
ミングがずれてしまい、穂が稔らない。さらに、よしんば肥料が効いても、光
合成出来ずに、肥料のある側の稲株と反対側の稲株では、生長が異なり、1株
が2色になってしまう。基本的に、化学肥料の効きは強いので、稲は、吸収の
手間のかかる地力より近くの一発肥料を、利用してしまうのです。

 今度は、温暖化で暑い夏になると、乳白米が発生します。その発生を防ぐた
めに、鉄分を多く含む土作り資材を暮れに散布しています。でも一発肥料が、
側条ですぐ横にあると、稲は、そっちを優先して吸収してしまいます。すると
鉄分の効果が薄れます。そこで、考え出されたのが、一発肥料なのに、二発肥
料で散布する方法です。田植え前に、動力散布機で、必要量の50〜70%を
田んぼ全体に散布します。こうやって全層で、肥料を入れてあげると、稲は、
側条分では足りずに、周りの肥料分も吸収しようとします。その時に、地力で
ある土作りした養分も吸収するのです。

 まあ、一発肥料より労力は、かかりますが、多くのリスクを回避できるので
精神的に楽な方法で、気に入っています。そしてやはり田植えというのは、大
変なので、少しでもその時散布する肥料が減っているのは、助かります。でも
昨年は、鎖骨脱臼の手術をして2週間で、動力散布機を担いだら、たった5枚
散布して、あまりの激痛にリタイヤ。長男やスタッフに散布してもらったら二
日かかってしまいました。今年は、元気ハツラツ、全開で散布してうまく雨が
降る前に1日で終了出来ました。でも、今年は、なんでこんな機械が、痛くて
仕方なかったんだろうと不思議でした。やはり健康が第一だなと、痛感した肥
料散布でした。

           ↓そんな林さんちのお米はこちら↓
         http://www.hayashisanchi.co.jp/cargopro/

3、変わるモノ変わらないモノ

 工場の増築部分が、床の塗装を除き完成した。14年前とは、変わったこと、
変わらないことが、いろいろとあった。変わった点で言えば、増築部分が、敷
地内の当初考えていた地点より内側に建ったこと。設計段階で、説明を受けて
ビックリしたのだが、現在の工場は、敷地内ギリギリに建っている。まあ一般
の人は、当たり前に思うはずですが、実は、この建て方は、珍しいそうです。
田んぼに建物を立てる時は、まず一番最初に田んぼを掘って、『擁壁(ようへ
き)』と呼ばれるコンクリート製の囲いで作ります。この囲いの中に、安定剤
を含ませた土砂を入れて、地盤が完成します。その後、また基礎工事を始める
のですが、林さんちでは、この擁壁工事と基礎工事が、合体していたので、塀
壁=基礎部分だったので、敷地内ギリギリに、建物が建ったわけです。

 「は〜んなるほど、要壁と同時に工事したから、ギリギリに建ったのね」と
納得して図面を見ると、1m!敷地内に下がったところに建っている。え〜?
下がり過ぎじゃないの!というと、なんと擁壁は、直角三角形の形をしていて
地面の中で見えないが、三角形部分が1mほど中にあるので、柱を立てられな
いとのことでした。「な、なるほど、そうだったのね、、(ToT)」と結局、1m
ほど敷地内に入れて建てました。う〜ん、なんだか勿体なかったかな〜と思い
ましたが、建って見ると、なんだがこのスペースは、利用価値ありそうです。 

 そしてシャッターは、当然のように電動シャッター。14年前は、非常に珍
しく、1枚だけ台風等に耐えるだけの強度だと重いので、電動を薦められたの
で付けた。しかし、その後は、会社にあるシャッターから、専務の新築の自宅
まで、全て電動シャッターになってしまった。なぜか、林さんちがお付き合い
している工務店は、電動シャッターがお好きなようなのだ。最近は、もういち
いち反論する気にもなれず、自動的に電動シャッター化している。まあ腰痛持
ちの私にすれば、非常に楽なので助かっている。

 次は、エアコン装備になったこと。今回の増築部分は、主に米倉庫に使用す
る。極力、電気を使って冷やさないようにして来たが、ここのところの地球温
暖化で、梅雨以降の気温が高く、やはり品質低下は否めない。そこで、低温倉
庫とはいかなくても、高温時は、冷やすためについにエアコンを装備した。電
動シャッターにエアコンと、電気を使う装備ばかりが増えて、林さんちの基本
理念を揺るがしかねないと、悩んでいたらソーラーパネルを思いついたのであ
る。試算では、現在の工場の3割ほどの電気を、発電できそうである。お米を
冷やす分は、軽く捻出できると計算している。

 最後に変わったと感じたのは、アスファルト工事を含む床の敷居部分。14
前は、とにかくバリヤフリーに、平らにしてくれと、口酸っぱくして要求して
も油断していると、すぐにサッシドアの敷居が飛び出していたり、シャッター
の敷居部分が、高かったりして油断がならなかった。とにかく職人さんは、水
切りのことを考えて敷居を高くしたがるのである。まあ、あ〜だこ〜だ頑張っ
てかなり工場内は平らにしたが、アスファルト工事で、建物コンクリート部分
との繋ぎで、一部段差を作られてしまった。見つけて慌てて修正してもらうが
完全には平らにはならなかった。おかげで、何度、カキモチを入れたコンテナ
をそこを通るだびにひっくり返しそうになったことか、、(-_-#) ところが、
今回は、14年間の苦労が稔ったのか、かなり平らに仕上がりました。

 変わらないなと感じたのは、外壁や内壁の材料でした。奇をてらった材料に
前回もしなかったので、14年経っても、まったく違和感なく既存部分と繋が
りました。林さんち自宅なんか、築50年改築修繕を繰り返しもうモザイク状
態です。世の中の動きは、早いので、変わるモノ変わらないモノを、見分ける
ことが難しくなっていますが、林さんちは、変わりつつも、変わらぬ林さんち
でありたいと念じています。

林さんちの商品注文はこちら→http://www.hayashisanchi.co.jp/cargopro/

            平成20年度      新米発売日
超普通じゃないコシヒカ 210袋/374袋 56%    9月24日
普通じゃないコシヒカリ 184袋/515袋 36%    9月12日  
普通のコシヒカリ    271袋/659袋 41%    9月12日    
ハナエチゼン      25袋/175袋 14%   8月21日
ひとめぼれ        83袋/286袋 29%   9月 8日

敬白
「あぐらぐち」とは、我が社の志高きプロバイダー氏が、名付けた、
「ホームページといういろりばたで、あぐらをかいて、話でもしまいけ」と
いう意味で名付けられました。
妙ですが、オリジナリティーがあって、私は気に入っています。
なお、「こんなメールマガジンいらないよ」
「HPの日記読んでるからいらないよ」と言う方は、
そのまま送り返しください。こちらで、リストから、外します。

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