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林さんちのあぐらぐち物語 2009年 皐月3号
http://www.hayashisanchi.co.jp
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このメールマガジンは、林さんちの大切なお客様と、ホームページをみて
林さんちに興味をもっていただいたお客様にお送りしています。
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ 2009年 皐月3号 _/_/_/_/_/_/_/_/_/
1. 巻頭言
先週末に林さんちのフラッグシップ「超普通じゃないコシヒカリ」の田植え
を敢行!お天気との競争に勝って見事成功、、と思いきや。それでも、今週は、
おかげ様で、ゆっくりと子供達の田植えにお付き合い出来ます。次は、カグラ
モチの代掻き、そして田植えです。後は、もう勢いで行きます、、o(^o^)o
在庫メーター 空←――――――――――――――――→満
超普通じゃないコシヒカリ ■■■■■■■■■□□□□□□□□□□□
普通じゃないコシヒカリ ■■■■■□□□□□□□□□□□□□□□
普通のコシヒカリ ■■■■■■■□□□□□□□□□□□□□
ハナエチゼン ■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
ひとめぼれ ■■■■■□□□□□□□□□□□□□□□
詳しい数字は、メルマガの最後に
2.今週の林さんち・・・・紙マルチ田植え祭り
5月15、16日に超普通じゃないコシヒカリ用の紙マルチ田植えを予定通
り行いました。しかし天気予報は、思いっきり下り坂。しかも、ここのところ
紙マルチ田植えの天敵「強風」が吹きまくっています。しかし、この日を逃す
と、18日からは、子供達の田植えが目白押し、そしてカグラモチの代掻きも
遅れるし、なによりも5月3日に種まきをした苗が、伸び過ぎて使い物になら
なくなる。にっちもさっちも行かない状況の中で、決断は社長の私に委ねられ
たのですが、決行の判断をしました。
天気予報を、じ〜〜っと見ていると、15日はとりあえず晴れ、16日は、
午後は、降水確率100%、なんや昨年と同じパターン。しかし、昨年の苦い
経験が脳裏に甦ります。昨年は、田植え直後、雨が降って完璧と思いきや、次
の日から強風が吹き荒れ、哀れ紙マルチは、ところどころ引き剥がされてしま
いました。おかげで、結構草が生えてしまい、草取りに苦労してしまいました。
しかし、風は、15日とそう変らない予報で雨は、確実に降りそうだったので
イケルと判断しました。
紙マルチは、新聞紙ほどの厚さの活性炭で黒くした紙を、170m×1.9
mで敷いて行きます。50日ほどで土に分解され、稲の成長で陰が出来て草が
生えなくなるのと、紙が無くなるのとほぼ同時の微妙なタイミングのタイプで
す。昔は、もっと厚い100m巻きの商品でした。もちろん、紙は厚ければ厚
いほど、分解日数が増えて草が生えるリスクは減ります。でも紙が厚いと、巻
ける距離が減るのと、田んぼに貼り付きにくいのです。紙も丈夫なので、下手
をすると植え付け爪が、紙を破れず苗を上に乗っけて行くだけの時もあります。
4年前に、現在の薄いタイプを使うようになってから飛躍的に田植えの安定度
は、上がりました。
紙が薄いので、すぐに水を吸って貼り付き、さらにその柔らかくなったとこ
ろに植え付け爪を刺すので、上に苗を置いてくるトラブルも減りました。田植
え機の多少の横揺れにも柔軟に対応して皺になったり破れたりしません。だか
ら多少の風でも、剥がれにくくなりました。さらに当初、恐れていた雨も、多
少の小雨でも専用の傘を紙マルチ田植え機に装着して問題なく出来ることが分
かりました。さらに、雨は、上から紙マルチを押さえてくれるので大歓迎だと
いうことも知りました。でも雨が、ひどいとやはり紙マルチロールがフニャフ
ニャになってしまい、金魚すくいの紙みたいに破れてしまうので、田植え中は、
雨は降らないに越したことはありません。
そして緊張の15日朝、冷たい強風曇り。しかし、紙マルチが剥がれるほど
のこともないので、予定通り田植えをしました。しかし強風で田んぼに水が寄
ってしまい、完全に落水出来ない状態でした。田んぼに水が多いと、紙マルチ
が浮いてしまい風や波で、横に流れてしまいせっかく植えた苗がずれて覆い隠
してしまいます。そこで、田植え機の植え付け部を、調整して田面に押し付け
て植えて行きます。しかし、今度は行き場を失った泥水が、横の苗や紙マルチ
を押し流してしまうので、速度と押し付け具合を、微調整しながらの難しい作
業が続きます。
おかげで昨年より少しペースが落ちてしまいました。それでも少し残業して
16日田植え予定分の田んぼも少し植えて15日は終了。本来なら、ここで田
植え機を田んぼから揚げて、格納庫に入れるのですが、朝一に作業を始めるに
は、田んぼに置いておいた方が作業開始は速い。そして私のシュミレーション
によると、残りの面積を半日で終了するのは、ちょっと難しい。天気予報では、
午後100%。そこで、16日は、田植えスタッフの早出を決定。
その日の晩は、ドキドキしてあまり良く眠れず、朝、そぉ〜っと外を見ると
曇り。雨は、降っていない風も無い!もう、朝からスタッフの出社が待ち切れ
ず、最低人数が揃った時点で出動。田んぼに田植え機が、置いたままなので、
すぐに紙マルチロールと苗をセットして田植え開始!この日は、臨時にバイト
さんもお願いして、長らく強風で出来なかった除草剤散布も、別チームで行い
ました。まさしく林さんちは、田植え祭り状態!それでも、午前中には終える
ことが出来ないと判断。昼食返上で、植えることを決定。そうこうしているう
ちに、雨がポツンポツンと来ました。そして雨が強くなって来た時点で、ちょ
うど最後の1枚が終了でした。みんなで万歳して、遅い昼食をゆっくり食べま
した。16日は、風が無かったので紙マルチも煽られることもなく、田植え機
へのセットが楽で速かったのです。
お天気との競争に勝ったと思って、枕を高くして寝ようとしたのですが、夜
になり風がゴーゴー鳴って吹き始めました。またまた良く眠れない夜を過ごし
たのですが17日は、1日中暴風雨が吹き荒れていました。おかげで、日曜日
は、二日分の疲れがドッと来て1日中寝ていました、、というかもうどうにで
もなれの境地です。でも雨も強かったので、ある程度自信は、あったのです。
夕方、見に行くと、ほんの少し剥がれていましたが、昨年のような酷い被害は
なくホッとしました。大量の雨が、紙マルチを飛ばさないようにしっかり押さ
えてくれていました。
台風一過?18日は、ウソのような好天で、スタッフで剥がれた部分の補修
や補植を行いました。これで、思いっ切りカグラモチの作業に取り掛かれます。
紙マルチが、土と完全に密着する数日間後、紙マルチが流れないように少しづ
つ入水して行き、紙マルチ田植えは完成します。今年の紙マルチ田植え祭りも、
なかなか激しかったですね。来年は、やはり無風の雨希望です、、無理か!
↓そんな林さんちのお米はこちら↓
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3、用と分の違い
紙マルチ田植え祭り終了後の余韻も覚めやらぬ5月18日月曜日。地元の富
陽小学校5年生の田植え日である。今年で13年目で、初めてやった時、長男
は7歳だったが、今では19歳。当時の小学校5年生は、24歳になっている
はずである。私の食育活動のルーツとも言える稲作体験授業である。担任の先
生も、もうこの日の天気が心配でドキドキもんだったと言っていましたが、上
手く晴れました。予備日もありますが、他の幼稚園の代掻きに被っていて、実
際は、ピンポイントの予定日でした。
朝から3トントラックで「枠」を田んぼに3クラス分3本を運び、次は軽ト
ラックでカグラモチ苗を各クラス4箱12箱を運び、準備完了。8時15分に
保護者が、集まって来て枠を回して、田んぼに方眼を入れます。この時、私が
子供達への説明の準備で、ちょっと学校玄関に行っている隙に、1組さんの枠
回しが、曲がってしまいました。野々市町稲作受託組合の仲間にも、応援をお
願いしてあったのですが、少し遅れてしまったのです。この時期、どこのお百
姓さんも、特に朝は、忙しいのです。
枠回しは、意外に「回す」と言うより「押す」感じです。六角形や七角形の
円筒を、田んぼにしっかり方眼を刻みながら、進んで行きます。その時、左右
の圧力が均等でないと、真っ直ぐ進みません。田んぼも、完全に水平とは限り
ません。一回転ごとに修正していかないといけません。しかし、保護者の方の
ほとんどは、今回が初めての経験。誰かが、あ〜曲がった、そっちを引いて!
と指示をしてやらないと、あれよあれよと言う間に曲がってしまいます。昔は、
この方眼が綺麗でないと、除草機「らち打ち機」を縦横に走らせられないので
ダメでした。らち打ち機は、株と株の間を、小さな舟を滑らしながら、その後
部のくし歯で、草を掻き混ぜながら鋤きこんで行く農具です。今は、単なる田
植えの目印になっているので、多少曲がっても問題ありません。でも、今回は、
かなり曲がってしまいましたが、、( ̄○ ̄;)
まあとにかく枠回しが終了。私は、小学校の玄関で、子供達に田植えの説明
をします。昨年までは、苗の3本植えを「1本目は鳥さん用、2本目は、虫さ
ん用、3本目が人間用」と説明していましたが、この呪文を教えてくれた嫁さ
んから、間違っているとクレームが来ました。正解は、「1本目は、鳥さんの
分、2本目は、虫さんの分、3本目が、みんなの分」だと言うのです。○○用
というのは、間違いで「分」という言葉が、一番その意味を表している。最初
にあなたには、そう教えたはずだ!と言うのです。
分=分け与えられた性質・地位。身の程。力量という意味だが、用=○○が
使用するもの。武士の一分にあるように、考え方としては分の方が、なんとな
く日本的。用は、欧米的な権利の主張のように感じます。そこで今年から「1
本目は、鳥さんの分、2本目は、虫さんの分、3本目がみんなの分」として教
えています。効果は、前回の呪文同様抜群ですが、こっちの方が、なんとなく
化学調味料味ではなく、かつお節味がします。でも一番の効果は、嫁さんに受
容れられることです。なんと言っても夫婦円満が基本です、、(o^-^o)
そして新呪文のおかげもあり順調に田植えが30分で終了、、って速過ぎ!
校長先生が、見に来られたけどもう終わっていました。富陽小学校は、地域の
宅地化が進んで、児童数がどんどん増えています。今年は、3クラス115名。
もう田植えも、一人一列植えるので精一杯。これが4クラス、5クラスと増え
るらしい。う〜〜ん、これでは田植えが、一人数株なんてこともあり得る。大
体、私のオーラも100人相手が限界です。何か妙案を考えねば。
そして最後の仕上げ、稲作体験田の水管理は、子供達が行います。みんなに、
私が見本を見せます。「このパイプを傾けて水を朝入れてくださ、、あれ出な
い?」パイプに砂が詰まって出ません。最近、用水に砂が、流れ込んで来るの
です。原因は、上流で行われる宅地開発による土砂の流入なのか、ダムの放水
によるものか、はたまた別の要因かは、分かりませんが、田んぼの中に鳥取砂
丘が出来てしまっています。ひどい時は、それを土嚢袋に取って、除去する作
業も行っています。棒を突っ込んでなんとか開通させましたが、子供達は、怪
訝な顔をしていました。アクシデント大歓迎、まあこれも学びでしょう。さあ、
あとは幼稚園3園です。お天気の良いことを祈って待っています、、(o^-^o)
林さんちの商品注文はこちら→http://www.hayashisanchi.co.jp/cargopro/
平成20年度 新米発売日
超普通じゃないコシヒカ 174袋/374袋 46% 9月24日
普通じゃないコシヒカリ 124袋/515袋 24% 9月12日
普通のコシヒカリ 219袋/659袋 33% 9月12日
ハナエチゼン 6袋/175袋 3% 8月21日
ひとめぼれ 67袋/286袋 23% 9月 8日
敬白
「あぐらぐち」とは、我が社の志高きプロバイダー氏が、名付けた、
「ホームページといういろりばたで、あぐらをかいて、話でもしまいけ」と
いう意味で名付けられました。
妙ですが、オリジナリティーがあって、私は気に入っています。
なお、「こんなメールマガジンいらないよ」
「HPの日記読んでるからいらないよ」と言う方は、
そのまま送り返しください。こちらで、リストから、外します。
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