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林さんちのあぐらぐち物語 2009年 文月4号
http://www.hayashisanchi.co.jp
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このメールマガジンは、林さんちの大切なお客様と、ホームページをみて
林さんちに興味をもっていただいたお客様にお送りしています。
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ 2009年 文月4号 _/_/_/_/_/_/_/_/_/
1. 巻頭言
相変わらずのジェットコースターウェザー、快晴から暴風雨への繰り返しが
続いています。その間を縫って、コシヒカリに続きカグラモチの穂肥え散布も、
終了しました。これで、田んぼに入れる資材はありません。あとは、お天気が
穏かなことを祈り、稲刈りを待つのみです。
在庫メーター 空←――――――――――――――――→満
超普通じゃないコシヒカリ ■■■■■■□□□□□□□□□□□□□□
普通じゃないコシヒカリ ■■□□□□□□□□□□□□□□□□□□
普通のコシヒカリ ■■□□□□□□□□□□□□□□□□□□
ハナエチゼン □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
ひとめぼれ ■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
詳しい数字は、メルマガの最後に
2.今週の林さんち・・・・社長室いつの日か
工場の改築工事が終了しました。そして床の塗料の硬化を待って、引越しの
開始です。今回は、とりあえずの移動ではなく、新工場の作業の流れを考えて
の引越しなので頭を絞ることになる。元々今回の増改築の原因は、米倉庫と商
品配送室との共有、来店予約商品倉庫を会議室で代用、出荷前商品の倉庫とピ
ッキング室との共有と言った商品の流れが滞らざるを得ない状況の打破のため
である。
この工場の建設を考えた平成6年の時は、まだ米販売が自由化されておらず
米倉庫なんてまったく頭にありませんでした。ところが米の直売が増えるにつ
れて米倉庫の必要性に迫られ、本来、各お客様ごとに詰めた商品を置いて発送
を待機する部屋の天井を外して、お米も置くようにしました。ですから年末の
餅の繁忙期になると、お米をあっちにやったりこっちにやったりしてスペース
を作るのに四苦八苦。
昔の林さんちの餅工場は、農作業場を改造して、正直、あまり綺麗ではなか
ったので来店者は、ほとんどいませんでした。商品は、全てスタッフが配達し
ていたのです。ところが、店舗も併設した新工場には、来店者が思いのほか来
られるようになりました。そうなると、配達用商品と来店用商品を分けて置く
のですが、その来店用商品が、どんどん溢れてしまい会議室まで占領する始末。
最近では、その会議室さえ一杯になりもうどこに置けばよいのか分からない状
態でした。
そして製造したお餅を、置いてある出荷前倉庫は、もうとっくの大昔にオー
バーフローしてしまい、台車に載せた商品コンテナは、あっちに行ったりこっ
ちに来たり。そしてその商品を、お客様ごとに箱詰めをするピッキング作業も、
そのスペースで行うので、結局ピッキングに必要な商品を、その度に運び入れ
ていました。しかもピッキング済み商品と未処理商品の管理が、とても難しい
状況でした。油断するとピッキング済み商品から、ひょいと抜かれて出荷とい
うこともありました。まあ、それぐらい年末の繁忙期は、目まぐるしいのです。
そこで米倉庫を増築して、そこにロッカールームと配達用商品の倉庫を設置
して旧工場にスペースを確保。そのスペースにピッキングルームを設定、散在
していた梱包用資材も集約。ロッカールームのあった場所に、ネット通販の商
品梱包スペース、会議室のあった場所は、パーテーションで区切って普段は、
会議室、年末は来客用商品の倉庫にすることで、スペースを確保しました。
基本的には、旧工場にあった壁の多くを取っ払ったので、ガランとした空間
に、島のようにモノを置いている感覚です。ですから、今回の引越しで不都合
が生じた場合は、それぞれの島を移動してレイアウトを変更するつもりです。
しかし人間の動線というのは、使ってみないと分からない部分も多く、今年い
っぱいは、あ〜だこ〜だありそうです。しかし肝心な部屋を忘れていました、
、それは『社長室』いったいそんな部屋をもらえるのは、いつの日のことでし
ょうか、、(* ̄▽ ̄*)
↓そんな林さんちのお米はこちら↓
http://www.hayashisanchi.co.jp/cargopro/
3、夏の太陽の頑張りに期待
ここ2週間は、穂肥え散布の時期でした。カグラモチの穂肥え散布が最後で
すが、この穂肥えも以前は、全ての田んぼに、2度3度と散布していたので大
変でした。それに加え夏の防除作業があり、小型エンジン付きの動力散布機を
担がない日がないくらいでした。昔の肥料と違い、最近の肥料はコーティング
して少しづつ溶けるようになっています。人間と同じで、稲もそんなに一度に
大量に摂取できないのです。出来れば毎日少しづつ供給できればグッドです。
とは言え穂肥えを1回で済ますというのはムラが出来るというリスクも、発
生します。塗装と同じで、ムラなく塗るには、薄い塗料を何度も重ね塗りする
のが一番です。それを一発で済ますのは、なかなか難しいのです。肥料散布ム
ラが出来ると、始めの頃は、はっきりと田んぼに色で現れます。肥料分の多い
稲の葉色は、濃い緑色で、少ない葉色は、黄緑色になります。当然、濃い緑色
の稲は、良く成長しますが、度が過ぎると倒れてしまいます。さらに食味を落
としてしまいます。黄緑色の稲は、成長が止まってしまい収量が少なくなり経
営が苦しくなります。
しかし肥料散布は、動力散布機と呼ばれる小型エンジンで風を送り、その風
力で、タンクから噴き出しノズルへ肥料を飛ばして、その勢いで散布する仕組
みです。だから噴き出し口は、点になります。ちょうどホースで庭に散水する
のと似ています。やってみると分かりますが、手前から奥にかけて均等に撒く
のは、非常に難しいと思います。その点を改善する特殊なノズルが、色々存在
しますが、結局は、均等具合は、人間の散布技術に左右されます。
林さんちの田んぼは、標準的なもので、18m×40m。しかしこの大きさ
も全て微妙に違うので、一律に同じ散布方法ではムラになったり散布量が違っ
てしまいます。1枚1枚の田んぼごとに、微妙に噴き出し角度を変えながら、
歩く速度を調整しながら散布します。さらに、状況をややこしくするのが、風
の影響です。無風での散布がベストですが、この時期、なかなかそうは行きま
せん。追い風の場合は、当然、遠くまで届くので、噴き出し角度は、寝かし気
味で、それでも散布面積は広くなるので、面積当たりの肥料量を確保するため
にゆっくり歩きます。向かい風の場合は、あまり届かないので散布面積が少な
くなり、いつもの速度で歩くと、面積当たりの散布量が過剰になるので、速く
歩きながら散布します。
この風の影響を頭に入れながら、噴き出し角度、歩く速度を、微妙に調整し
つつ、今度は、手前と奥の散布量が均等になるように、手前から奥へ噴き出し
ノズルを振りながら歩きます。この時、奥へ飛ばしすぎると反対側からの散布
が重なって、2倍の肥料量になってしまい、稲が肥料過多で倒れてしまいます。
この散布技術は、なかなか目に見えるモノではないので、1年やそこらでは身
につかず、人それぞれのクセもあります。だから、散布量少なめ、散布回数多
めの上に、散布する作業員も、複数の方が、ムラが生じないのです。
そこで、超普通じゃないコシヒカリ、普通じゃないコシヒカリに使用する有
機肥料は、肥料分が薄くて大量に散布する必要があるので、3回に分けて散布
しています。さらに、今年は、私と中村君に加え、若いスタッフ2名の4名で
散布する田んぼをを変えながら行ったので良い感じに出来たと思います。しか
しカグラモチに使用する肥料は、1回散布のタイプなので、失敗は許されませ
ん。さすがに1年目の若いスタッフには、任せられないので、私とベテランの
中村君で散布します。それでも結局、ムラが出来てあとでみんなに叱られてし
まうのですが、集中してなんとか頑張ります。
そこで今年のカグラモチの4割に、田植え機の側条肥料散布機を使用しまし
た。特殊なコシヒカリ一発肥料を流用したのですが、この方法だとほとんどム
ラが出来ません。そこで、変形田や肥料の届かない大規模田に使用しました。
ただし一発肥料は、標準的な天候で、溶け出すように設計されているので、天
候の振れには対応できません。今のところストライクゾーンです。うまく梅雨
明けさえしてくれればナイスです。でもモタモタしているとドンドンずれて行
き、収量激減ってことも考えられます。夏の太陽の頑張りに期待です!
林さんちの商品注文はこちら→http://www.hayashisanchi.co.jp/cargopro/
平成20年度 新米発売日
超普通じゃないコシヒカ 109袋/374袋 29% 9月24日
普通じゃないコシヒカリ 52袋/515袋 10% 9月12日
普通のコシヒカリ 79袋/659袋 12% 9月12日
ハナエチゼン 0袋/175袋 0% 8月21日
ひとめぼれ 15袋/286袋 5% 9月 8日
敬白
「あぐらぐち」とは、我が社の志高きプロバイダー氏が、名付けた、
「ホームページといういろりばたで、あぐらをかいて、話でもしまいけ」と
いう意味で名付けられました。
妙ですが、オリジナリティーがあって、私は気に入っています。
なお、「こんなメールマガジンいらないよ」
「HPの日記読んでるからいらないよ」と言う方は、
そのまま送り返しください。こちらで、リストから、外します。
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