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     林さんちのあぐらぐち物語 2009年 長月4号
       http://www.hayashisanchi.co.jp

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 このメールマガジンは、林さんちの大切なお客様と、ホームページをみて
   林さんちに興味をもっていただいたお客様にお送りしています。
   
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ 2009年 長月4号 _/_/_/_/_/_/_/_/_/

1. 巻頭言

 シルバーウィークなんて余計なモンを作ってくれたので、業務に差し支えし
まくりです。それでも、コシヒカリの刈取りが全て終了。そのビハインドを、
補って十分な1週間でした。超普通じゃないコシヒカリの新米も、25日辺り
には、販売できそうです。

**普通のコシヒカリ、普通じゃないコシヒカリ新米発売開始しました!**

        買い物カゴを、品種別に、見やすく変更しました。
   しばらく慣れないと思いますが、よろしくお願いします、、m(_ _)m

  在庫メーター     空←――――――――――――――――→満 
超普通じゃないコシヒカリ ■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
普通じゃないコシヒカリ  ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
普通のコシヒカリ     ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■□
ハナエチゼン       ■■■■■■■■■■■■■■■■■□□□
ひとめぼれ       ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■□

             詳しい数字は、メルマガの最後に

2.今週の林さんち・・・・超美味しい予感

 ひとめぼれ、普通のコシヒカリ、普通じゃないコシヒカリの3種類のお米の
収量が分かりました。ひとめぼれ=503キロ、普通のコシヒカリ=518キ
ロ、普通じゃないコシヒカリ=458キロ、ハナエチゼンが、422キロだっ
たので、458キロでもマシですが、それでも少ない。ひとめぼれは、さすが
冷害に強い品種として有名なだけあって、健闘しました。ハナエチゼンとそう
時期的に変わらないので、かなり厳しい条件だったはずです。林さんちのこの
品種構成は、リスクマネージメントも含まれているので、その機能が発揮され
たと思います。

 意外だったのは、普通のコシヒカリ。大豊作の昨年の528キロに比べれば
10キロ減ですが、林さんちにすれば大豊作の部類です。化学肥料使用とは言
え、土作り資材散布や肥料の半分を、全面散布している効果が出たのだと思い
ます。そして使用している化学肥料は、本来田植え機で一発で苗の横に入れる
側条一発肥料なので、肥料が溶け出すタイミングは、その年の温度の積算によ
ります。その溶け出すタイミングが、たまたまストライクだったのではないか
と想像します。

 普通じゃないコシヒカリ、超普通じゃないコシヒカリは、有機肥料を使用し
ています。まずは、田植え前の田起し時に、トラクターで元肥えを散布します。
そして穂の赤ちゃんの様子を伺いながら、穂肥えを散布します。有機肥料は、
軽くてカサがある上に、肥料分が少なく量を多く必要とするので、穂肥えは、
3回に分けて散布しています。そのタイミングが、微妙に遅かったかもしれま
せん。ただし倒伏気味の田んぼが多かった中、普通じゃないコシヒカリや超普
通じゃないコシヒカリは、立っていて綺麗なもので刈っていても音が違います。
ゴーゴーという感じが、サラサラといった具合です。

 経営的には、厳しい低収量でしたが、食味的には、かなりイケてる感じがし
ます。特に、普通じゃないコシヒカリ系は、美味しいと自画自賛していますの
で、一度ご賞味ください。でも収穫量が少なくて来年の秋まで、持つのか心配
です。あと何を思ったのか今年、カメムシ被害が少なく「1等米」が多く出て
います。なぁ〜んにも農薬を撒いていないのに1等米では、せっせと農薬を撒
いている他の農家さんには、申し訳ないけど、どうも冷夏でカメムシの活動が
抑えられたようです。あとは、カメムシの巣になる畦草を草刈りしたスタッフ
の努力が実ったのではないでしょうか。まあでも、林さんちでは、超々珍しい
出来事なので、よ〜〜く見て目に焼き付けております、、(◎_◎)

 そして紙マルチ栽培の超普通じゃないコシヒカリを刈り終えて現在、籾摺り
袋詰中ですが、これもさらに収量が少なそうです。通常2.4ヘクタールの稲
を林さんちの乾燥機に入れると5台必要です。しかし4台にキッチリ入ってし
まいました。そして稲刈り中も、今年は、コナギと呼ばれる草が多く見受けら
れ肥料を喰われた感じでした。でも、籾のカサと収量の関係は微妙で、水分を
多く含んだり籾が荒ぶれていると、すぐに乾燥機は一杯になります。でも水分
が少なく籾が綺麗だと乾燥機は、なかなか一杯になりません。でもそれにして
も、やはり少ないかも〜〜( ̄○ ̄;) 超コシも、超美味しい予感がします。

           ↓そんな林さんちのお米はこちら↓
         http://www.hayashisanchi.co.jp/cargopro/

3、完璧な段取りの勝利

 世の中シルバーウィークと言って大騒ぎの1週間でしたが、農業法人にとっ
ては迷惑千万。この稲刈り最盛期に、連休があるといろいろと大変なんです。
まずは、スタッフの皆様に、休日出勤のお願いをしなくてはなりません。それ
でも交代で、なんとか休みを取ってもらうと努力をしますが、予定外に作業が
進んで、結局21日月曜日は、お休みのスタッフ1名に電話をかけて呼び出す
ことになりました。昔は、一日も休まずに田植えや稲刈りは、したものですが
それじゃ体に良くないのは一目瞭然、意外に健康的に見える農業も、過剰労働
では、本末転倒。しかしさすがにゴールデンウィークやシルバーウィークをカ
レンダー通りに休んでいたのでは、作業が終わりません。なんと言ってもお天
道様のご機嫌次第なんです。

 実は、お隣の白山市で大規模に稲作請負いをされている方が入院。その影響
で3軒のイレギュラーな秋作業が入りました。かなりタイトな作業計画の中に
捻じ込むのは、難しいのですがなんとか2軒は、近所だったので流れの中で完
了。残る1軒が、最初からトラブル続き。まず困り果てたお客様が、突然、会
社ではなく自宅に来られて母親に頼んで行きました。この時点でトラブルの種
は、思いっきり蒔かれているわけです。最初の注文は「よんしぇ〜ぶや、乾燥
機1本や」という伝言を受けました。よんしぇ〜ぶは、乾燥機1本なら四畝歩
のことだと思いました。最初、稲刈り乾燥かと思いきや、事情聴取して行くと
どうも乾燥のみらしい。それならなんとか1台空けて捻じ込むことを計画しま
した。ちなみに、1畝歩=99.174平米です。

 ところが、細かい打ち合わせをしようと直接話しをしたところ「よんせいぶ
ですね?」と聞くと「よんしぇ〜ぶや」というので「正確に平米はいくら?」
と聞くと「3反田がぁ〜え〜〜と」(1反歩=1畝歩の10倍)と言うではあ
りませんか。そこで「よん・せい・ぶ・ですよね?」と聞くと「よん・しぇん
ぶ・や」と答えるので、もしかして「よん・せん・ぶ・ですか?」と問うと、
「ぶというのは、坪のことや」と答えられたので、ここで初めて「4千歩」と
判明。当初400平米程度と思われた刈取り面積が、13,200平米以上に
なりました。はぁ〜年配の方と話すには、メートル法と尺貫法の両方を熟知し
ていないといけませんが、発音がぁ〜〜(* ̄▽ ̄*)

 こうなると乾燥機は、林さんちだと3台必要、どうも白山市の方の乾燥機は、
大型だったようです。こうなると作業計画に捻じ込むのは困難。そこで一計を
案じシルバーウィークの20日、21日に、林さんちの稲刈りを中止。稲刈り
担当のスタッフに連休で休んでもらい、その間に稲刈りをしてもらう作戦にし
ました。林さんちの大型コンバインならともかく、一般の兼業農家さんだと、
この面積だと二日は、絶対にかかるはずです。その間は、林さんちの稲刈りは、
出来ず、籾を入れるピットを開けてじっと待つしかないのです。

 ところがぎっちょんちょん!20日の夜までに、稲刈りが終了、しかも乾燥
機は、余裕で2台に収まりました。これは、面積がさらに間違っているなと感
じましたが、お客様曰く「さんじぇんぶくらいやったな」とのこと。まあそれ
は、さて置いてもこれは、非常に助かります。その瞬間、脳みそがフル回転し
て作業計画を変更、超コシの稲刈りを1日前倒しにして行うことにしました。
そこで急遽、スタッフを呼び出しての稲刈りと相成ったわけです。しかも天気
予報を見ると、22日は、30%の降水確率。とにかく乾燥機5台分の超コシ
を、4台分刈っておけば多少の雨でも、コンバイン2台のスクランブル発進で
刈り終えることが出来るという判断です。

 そして21日だけで、今期1日で刈った面積ナンバー1の2.4ヘクタール
を刈り終えました。収量も少なく籾も乾いていてサラサラだったのを引いても
乾燥機4台の満量警告ブザーを全て鳴らしての一杯一杯の状態でした。でも1
枚でも残れば22日に、再出動しなくてはならないので、これは作業的に本当
にラッキーでした。そしてなんと22日は、天気予報が当たって朝から小雨。
プロ農家としては、これ以上ない段取りの勝利でした。これで枕を高くしてノ
ンビリ、籾摺り作業とカグラモチ稲刈りの準備が出来ます。さらに作業が進ん
だので、現場スタッフは、23日を臨時休業にしました、、(⌒‐⌒)

 それにしてもシルバーウィーク中に、クレジットカード読取り機、バーコー
ド機械が、故障。さらに自宅のボイラー、洗面所、ウォシュレットが故障。ラ
イスセンターは、お米で溢れていますが、お米屋さんも休み。なんとか間に合
ったバーコードの会社以外は、全滅、連休明けの対応になりそうです。はぁ〜
マジで、困ります。ところで結局、お客様の「さんじぇんぶくらい=2870
歩」でした!4千歩とは、大違い。最後は、林さんちらしく笑って終わること
が出来ましたが、心の奥では、稲作請負いをしている会社として何かあった場
合、お客様にどれだけの迷惑がかかるかを思い知った一件でした。

林さんちの商品注文はこちら→http://www.hayashisanchi.co.jp/cargopro/

            平成21年度      新米発売予定
超普通じゃないコシヒカ 5袋/374袋 1%    9月24日
普通じゃないコシヒカリ 袋/袋 100%    9月15日  
普通のコシヒカリ    667袋/700袋 95%    9月15日    
ハナエチゼン      213袋/243袋 87%   8月28日
ひとめぼれ        216袋/231袋 93%   9月 8日

敬白
「あぐらぐち」とは、我が社の志高きプロバイダー氏が、名付けた、
「ホームページといういろりばたで、あぐらをかいて、話でもしまいけ」と
いう意味で名付けられました。
妙ですが、オリジナリティーがあって、私は気に入っています。
なお、「こんなメールマガジンいらないよ」
「HPの日記読んでるからいらないよ」と言う方は、
そのまま送り返しください。こちらで、リストから、外します。

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