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     林さんちのあぐらぐち物語 2009年  霜月3号
       http://www.hayashisanchi.co.jp

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 このメールマガジンは、林さんちの大切なお客様と、ホームページをみて
   林さんちに興味をもっていただいたお客様にお送りしています。
   
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ 2009年  霜月3号 _/_/_/_/_/_/_/_/_/

1. 巻頭言

 さすがに、お尻に火が着いてきたのか、お祝い餅の注文もジワジワ増えて来
ました。外仕事も大豆の選別袋詰めが終わり、全てが完了です。後は、雪が降
っても大丈夫なように、ライスセンターや格納庫用のハウスに、機械類を突っ
込んで、シャッターを閉めて冬篭りです。

  在庫メーター     空←――――――――――――――――→満 
超普通じゃないコシヒカリ ■■■■■■■■■■■■■■■■□□□□
普通じゃないコシヒカリ  ■■■■■■■■■■■■■■■■□□□□
普通のコシヒカリ     ■■■■■■■■■■■■■■■■□□□□
ハナエチゼン       ■■■■■■■■■■■■■■□□□□□□
ひとめぼれ       ■■■■■■■■■■■■■■■■■□□□

             詳しい数字は、メルマガの最後に

2.今週の林さんち・・・・なにをしても豊作

 大豆の選別袋詰めが、終了しました。なんだか豊作の予感でしたが、10ア
ール当たり190キロ!林さんちの大豆の平均収量は、100キロ前後なので
これは、多いです。ところが、今年の大豆は、夏、盛大に虫に葉っぱを食べら
れていました。その虫達の食欲たるや凄まじく、初夏に大豆の花が見事に咲き
莢(さや)もたくさんついて豊作の予感がしていたのに、ひどいところは、葉
っぱがほとんど食べられて茎だけの状態になっていました。

 これを見たスタッフから「このままでは、全滅やわ!殺虫剤を撒かんけ?」
と再三の要望が出ていました。そして実際に関係機関と調査したところ、この
ままでは、全滅の危機ですと言われさらに恐怖感にとらわれました。林さんち
の大豆部門の売上げは、百万円にも満たないことが多い超零細部門です。ただ
でも零細なのに、さらに全滅と言われれば、殺虫剤散布に踏み切らざるを得な
いと判断しました。しかし、林さんちの直売用の大豆には、絶対に撒きたくな
かったので、散布面積は、栽培面積の約半分に限定しました。

 使用した殺虫剤は、粉剤を使用しましたが、粉剤の農薬を散布すること自体
林さんちでは、数十年ぶりだったので、専用のホースすらない状態です。昔は、
散布しない日がないほど、農薬を撒きまくっていたので、薄いビニルの太いホ
ースに下向きに小さいパイプ付きの粉剤専用のホースを使用していました。こ
れだと、軽い粉剤でも真下に噴射できて非常に効果的だったのです。とにかく
思い出しながら、なんとか真下に上手く散布して風で飛ばないようにして作業
を行いました。それでも軽い粉剤は、煙幕のように風で流れるので、市街地に
近い側の大豆には、散布しませんでした。

 その結果

殺虫剤散布=4,932坪 300坪当たりの収量 208キロ  
無農薬  =5,817坪 300坪当たりの収量 174キロ

殺虫剤散布の効果は、34キロの収量差になりました。実は、選別前の収穫量
は、13%ほど無農薬大豆が、多かったのですが、クズ大豆が多くて逆転して
しまいました。それでも、殺虫剤は、300坪当たり3,400円。34キロ
の林さんちの大豆価格550円だと18,700円の収穫アップなので、その
差、15,300円が農薬での売上げアップになる、、はずですが。実は、農
薬散布した大豆は、農協へ出荷となります。林さんちは、補助金の恩恵にはほ
とんど与かれないので、34キロアップ分と農薬代で、おそらくトントン。重
くて臭い思いをして散布した私の賃金までは出ないと思います。

 教訓として大豆は、「豊作の年は、なにをしても豊作」「不作の年は、なに
をしても不作」だということが分かりました。あんなに剥げ坊主に食べていた
虫達も、でたらめに食べていたわけではなく、肥料分が多過ぎる葉っぱを食べ
ていて、ちゃんと最低限の葉っぱを残していたのです。根こそぎ食べるのは、
人間くらいなもんかもしれないなと感じました。はぁ〜こんな結果なら農薬を
撒かなければ良かったと、弱い心を反省です。

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3、全てに感謝

 9月15日の午後に、次男がライブ演奏中に胸痛を覚えて、ライブ会場から
帰って来ました。その頃、私は、消防の打ち上げで気持ちよく飲んでいました。
しかし翌16日に、次男が、かなり胸が痛いので、私が昨年、鎖骨脱臼で入院
した日赤金沢に連れて行って欲しい言われました。次男の友人が、別の胸の病
気で入院していたので、そこが良いと言ってききません。どうせ、声の出し過
ぎかなんかで痛くなったんだろうと軽く考えていたので、近所の内科でいいん
じゃないの?大きい病院は、待たされるよ。と散々話した末に、お店の仕事で、
嫁さんは、出られないので二日酔い気味の私が、希望の日赤に行くことに。

 すでにお昼近くで、診てもらえるかな?待たされるかな?と不安顔で、受付
におられた看護師さんに、声をかけたら、尋常ではない次男を見て顔色を変え
てすぐに病院用のPHSで直接担当のお医者さんに、連絡してくれて、即診察
をしてもらいました。レントゲン写真を見た、お医者さんは、即「気胸」です
ねと言われました。私は、肋骨を今まで8本!折っているベテラン?ですから
すぐに異常に気づきました。左肺が、半分しかないのです。片方が無事で、今
は呼吸が出来ますが、もう片方が無事という保証は、ありません。もし両肺が
なった場合は、生死に関わりますと言われ血が引きました。どうりで看護師さ
んの目の色が変わったはずです。

 でも日赤では、専門医がいないので、すぐに近くの北陸病院さんに紹介状を
書いてもらい走りました。もうお昼休みでしたが、担当医の方がすぐに診てく
れて、即入院&手術決定。気づけば、家を出てから3時間もしないうちに、肺
の空気を抜くためのチューブを入れられて、病室に横たわっていました。「気
胸」は、痩せた若い男子が発症しやすい病気で「ブラ」と呼ばれる気泡のよう
なできものが、何かの拍子にパンクして空気が漏れるそうです。このブラと肺
の一部を切除、縫合してまるでパンク修理のように治すそうです。入院予定は
1週間とのことでした。

 しかし胸に入ったチューブが痛いようで、夜に麻酔担当のお医者さんに、背
中に麻酔注入用の針を入れてもらいました。これ自体が痛いので、次男は、迷
っていたようですが、私の経験からも、やってもらった方が、術後は楽だと話
し入れてもらいました。でもこれが劇的に効いて楽になったようです。そして
17日午後に手術、家族控え室で、待つように指示されましたが、嫁さんは、
やはりお店の仕事で出られないのでオヤジが一人、じっと待っていました。3
時間ほどで術後説明で、先生に切除したブラと肺を見せてもらいました。

 赤紫色した小さな肉片でした。こんな小さな穴でも、大変なことになるんだ
なと思いました。昔の人は、今の人が、割と簡単に助かる病気でも、すぐに命
を落としたんだろうなと思いました。次男が、しみじみと、こんな医療を受け
れる所に住んでいて幸せだなと、言っていました。昔と言わず、世界の多くの
国では、気胸でも、すぐに死に繋がる病気になり得るだろうなとその時、はっ
としました。敏速な手配をしてくれた皆さんに、感謝です、、\(_ _)

林さんちの商品注文はこちら→http://www.hayashisanchi.co.jp/cargopro/

            平成21年度       新米発売日
超普通じゃないコシヒカ 296袋/360袋 82%    9月25日
普通じゃないコシヒカリ 390袋/490袋 80%    9月15日  
普通のコシヒカリ    531袋/647袋 82%    9月15日    
ハナエチゼン      178袋/243袋 73%   8月28日
ひとめぼれ        198袋/231袋 85%   9月 8日

敬白
「あぐらぐち」とは、我が社の志高きプロバイダー氏が、名付けた、
「ホームページといういろりばたで、あぐらをかいて、話でもしまいけ」と
いう意味で名付けられました。
妙ですが、オリジナリティーがあって、私は気に入っています。
なお、「こんなメールマガジンいらないよ」
「HPの日記読んでるからいらないよ」と言う方は、
そのまま送り返しください。こちらで、リストから、外します。

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