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     林さんちのあぐらぐち物語 2010年 卯月3号
       http://www.hayashisanchi.co.jp

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 このメールマガジンは、林さんちの大切なお客様と、ホームページをみて
   林さんちに興味をもっていただいたお客様にお送りしています。

_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ 2010年  卯月3号 _/_/_/_/_/_/_/_/_/

1. 巻頭言

 ようやく暖かい日もたまにあって春作業らしくなって来ました。これから先
は、荒起こし、代掻き、田植え、そして最後のカグラモチ種まきと作業が錯綜
して来て脳みそをマルチレンジで回転させる必要があります。その回転もお天
気次第ではフル回転させねばならないので、お天気様には、これまでのツケを
払っていただき好天を希望します、、(⌒‐⌒)

 在庫メーター     空←――――――――――――――――→満
超普通じゃないコシヒカリ ■■■■■■■■■■□□□□□□□□□□
普通じゃないコシヒカリ  ■■■■■■■■■□□□□□□□□□□□
普通のコシヒカリ     ■■■■■■■■■■□□□□□□□□□□
ハナエチゼン       ■■■■■■■□□□□□□□□□□□□□
ひとめぼれ       ■■■■■■■■■■■□□□□□□□□□

             詳しい数字は、メルマガの最後に

2.今週の林さんち・・・・楽になったとは言え1.5倍

 いよいよ今週から代掻きを開始した。昔は、4月17日前後から開始したも
のでしかも田植えをゴールデンウィーク中にほとんど終わらせていたので当時
の23ヘクタール分の田んぼ全てに、入水完了しての開始であった。だから1
7日開始でも代掻き期間は、4月28日までと決まっていた。となると代掻き
は、丁寧にやる時間がなくてとにかく急げ急げで、田んぼの水面に波を立てな
がら競艇のようにトラクターを走らせていました。今は、田植えを早生、コシ
ヒカリ、カグラモチの3分割で行っています。温暖化でコシヒカリの田植えを
遅らせるように関係機関からの指導があるからである。新潟県のように早く植
えては絶対にダメという指導ではないが、それでも全体的に遅くなっている。

 今では、入水係りの私の役目も、初期の用水の開門と、主に市街地にある早
生品種地域の作業のみで、残りはスタッフに任せている。昔は、林さんちがと
にかく急いでいるので他人のことは、構ってなんかいられません。何がなんで
も用水に水を引いて入水しないといけません。これこそ「我田引水」そのもの
です。我田引水による他の農家さんや地域とのトラブルは、しょっちゅうでし
たが、意に介せずガンガン、他の地域の水門をこじ開けていました。しかしそ
んなトラブルもさることながら、砂漠に水を引くようなもので、いきなり水を
入れても、なかなか田んぼにも来ないし、水位も上がらない、そして通常の水
位も分からない状態で、止木板(しぎいた)と呼ばれる板で用水を堰き止め田
んぼ1枚1枚に水を入れるので、全然入らなかったり、入り過ぎて溢れてしま
い隣の田んぼの地主さんに叱られたり。

 ところが今は、早生代掻きの後、地域の方が水を引いてくれた「ごっつぁん
です状態」で入水開始をするので楽です。タップリと水は、来ているし水位も
安定しているし、下手に用水の水門を触って叱られないし、いいことだらけ。
それもこれも、今は、社員も少ないですがいてくれて、平日でも田植えが出来
るからです。昔は、ゴールデンウィークのバイトさん頼みだったのです。両親
は、朝の苗の水遣り、代掻きの水調整、田植えが進みさらにその水回りと、本
当に大変だったのです。私が高校生の頃は、私と専務の弁当まで作っていたの
ですから信じられないくらいです。今も、ほとんどそうですが、林家で家族が
揃っての朝食なんてほとんどありませんでした。

 それでも10年前より1.5倍の面積をこなしているので、通常のトラクタ
ー2台体制に加え「オマケ」が必要になって来ます。5、6年前に一度、完全
にもうダメかと思われた私の愛機L1号が、農協さんの修理の賜物で復活し、
さらに昭和60年代の荒起こし用の旧型ロータリーを、最新のロータリーに換
装したらなんとか「オマケ」でも仕事が出来るようになりました。私もなかな
か代掻きや田植えに最近では、フル参戦も難しくなっているので「オマケ」状
態でちょうど良いのです。なるべく時間を作っては、1枚でも2枚でも耕すよ
うにしています。それでも「塵も積もれば山となる」意外に、このアドバンテ
ージが最後の最後に効いてくるのです。こっから先は、林さんちの総力戦です!

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3、60兆の細胞を総動員中!

 現在、野々市町次期構想委員会の作業部会の副部会長をしていますが、月1
回のペースで部会が開催されています。KJ法で、みんなでアイデアを出しな
がら進めていますが、前回から町づくりのキャッチフレーズを提案中です。そ
れまでの町の良いところ、改善すべき課題と言った作業部会では、その場で皆
さんカードに記入できたが、キャッチフレーズとなると、私もかなり考えてい
かないと出来ないなと思い、各分野について作成して行きました。

そのうちの自分で面白いと思ったのが、
「都市と田舎の狭間・生活のルネッサンスののいち」
 都会?の金沢市と田舎?の白山市に挟間の野々市は、まさしくイタリアのフィ
レンツエだと思います。ものごとは、境目で起きるのです。

「意外に良いまち・ののいち」
 野々市ってハッキリ言って地味。でもよ〜く調べると、なかなかどうして住み
やすい要素満載です。

「欲しがりません・未来のために」
 国の借金、地方の借金が、800兆円を超える今、未来のために贅沢は出来ま
せん。しかし戦時中の「欲しがりません勝つまでは」のパクリで却下。

「役場に電話をしないまち・ののいち」
 住民の自立をこれほど表したナイスなキャッチフレーズは、ないと自画自賛し
ているのですが、、。

「コンパクトセーフティーののいち」
 このキャッチフレーズは、採用されました。なんと言っても救急車の到達時間
も全国平均以下、高度医療の出来る病院も近隣に多数あります。

 しかぁ〜し!当初、いつものように作業部会を進めながらアイデアを出して行
くという方法が通用せず、残念ながら全滅の委員の方もちらほら。そうなんです
コピーライターという職業があるが如くでキャッチフレーズは、全身60兆の細
胞の発露なので、そうそう簡単には生まれてこないのです。見学に来られていた
次期構想委員会の方からも、もっと斬新なアイデアが欲しかったという要望も町
へ寄せられたと聞きました。

 そこで担当者、部会長と相談して各委員、最低でも20案は、考えて来ていた
だくように宿題を出しました。でもこれって結構、一般の人には辛い作業になる
なあと思います。私は、毎日毎日、HPのブログの題名から、商品名、パンフレ
ットのコピー等々、言葉を作ることを繰り返していますから、下手なりにアイデ
アを出すのには慣れています。慣れているだけで、素晴らしい言葉を思いつくか
どうかは、別でがこれも「下手な鉄砲に数打ちゃ当る」方式で、たまぁ〜〜に素
晴らしい言葉も生まれます。

 美大生時代の最も辛かった課題の一つに「フィッシュボーンデベロップメント
」があります。訳して「魚の骨式発展方法」だからって訳ではないが、魚を一匹
買って来て、まずそれを400スケッチ描いて来なさいと言われました。学校が
終わり速攻で帰っても17時、翌日の学校に行くためには朝8時が限度。という
ことは、15時間で400枚、1枚2分15秒以内で描かないと間に合わない。
でも1秒でも短縮しないとトイレも食事も出来ない。それでも必死に朝方には、
あっち向けこっち向けで臭くなった魚を、手を血だらけにして400枚描き上げ
て提出しました。この時点で脱落者多数で、教室の外へ、、( ̄○ ̄;)

 生き残った生徒には、さらなる地獄が待っていて、全て違う素材と画材で10
0枚描いて来なさいと言われます。今度は、そこらじゅうを駆けずり回って材料
集めから始まりこれまた徹夜で制作するも、深夜になり材料不足に陥り深夜徘徊
の末なんとか揃えて完成。そして3日目は、その中から10アイテムを選び最終
アイデアを提出します。3日間の完全徹夜で数百のアイデアの末に生み出された
アイデアが、本当のアイデアなのです。10個や20個考えてハイどうぞという
のは、誰かの真似に他ならないのです。個性というのは、個性を潰して潰して基
本を徹底的に叩き込んでも、残るのが個性と言います。今の個性は、私から言わ
すと単なる「わがまま」に他なりません。

 ということでここは、プライドにかけて、次回28日の部会までに50案は、
考えて行かねばと力んで思案中です。

テーマは、遠い先を見据えた自立したまちです。以下は、例です。

「市役所に電話の前に、もう一度考えよう
       もしかしたら自分で出来るかも」

「200年市政のスタート
       視線ははるか彼方を!足元はしっかりと!」

「あなたは、借金を未来に残すのですか?
       それとも夢を未来に残すのですか?」

 現在20案にようやく到達、でも見返すと、う〜〜んイマイチ!こりゃ60兆
の細胞をやはり総動員しなきゃだめですわ、、o(^o^)o

林さんちの商品注文はこちら→http://www.hayashisanchi.co.jp/cargopro/

            平成21年度       新米発売日
超普通じゃないコシヒカ 176袋/360袋 49%    9月25日
普通じゃないコシヒカリ 223袋/490袋 46%    9月15日
普通のコシヒカリ    337袋/647袋 52%    9月15日
ハナエチゼン       89袋/243袋 37%   8月28日
ひとめぼれ        125袋/231袋 54%   9月 8日

敬白
「あぐらぐち」とは、我が社の志高きプロバイダー氏が、名付けた、
「ホームページといういろりばたで、あぐらをかいて、話でもしまいけ」と
いう意味で名付けられました。
妙ですが、オリジナリティーがあって、私は気に入っています。
なお、「こんなメールマガジンいらないよ」
「HPの日記読んでるからいらないよ」と言う方は、
そのまま送り返しください。こちらで、リストから、外します。

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