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林さんちのあぐらぐち物語 2010年 葉月4号
http://www.hayashisanchi.co.jp
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このメールマガジンは、林さんちの大切なお客様と、ホームページをみて
林さんちに興味をもっていただいたお客様にお送りしています。
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ 2010年 葉月4号 _/_/_/_/_/_/_/_/_/
1. 巻頭言
ハナエチゼンの新米の発売開始です!皆さん、ぜひご賞味ください!今週
の林さんちは、ハナエチゼンの刈取りを早々と先週済まし田んぼのフェステ
ィバルのためお休みしていた稲刈りをいきなり月曜日から再開。この1週間
は、林さんちの稲刈りの中でももっとも過酷な時期になります。しかもこの
キツイ8月末に向けいろいろとあるんだなぁ〜これが!
在庫メーター 空←――――――――――――――――→満
超普通じゃないコシヒカリ ■■■■■□□□□□□□□□□□□□□□
普通じゃないコシヒカリ ■■■□□□□□□□□□□□□□□□□□
普通のコシヒカリ ■■□□□□□□□□□□□□□□□□□□
ハナエチゼン ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
ひとめぼれ ■■■□□□□□□□□□□□□□□□□□
詳しい数字は、メルマガの最後に
2.今週の林さんち・・・・夢の1等米比率100%
林さんちのハナエチゼンの新米が発売開始です。でもお隣の福井県に遅れる
こと3日、石川県のノンビリさには、目を覆うばかりです。その余波を受け新
米発売しましたねと、勘違いされてご注文をされるお客様もおられました。で
もお米の検査をしないとハナエチゼンと名を名乗ることすら許さないご時世な
ので、じっとJAさんの初検査日を待つしかないのが、中小農家の辛いところ
です。何度も、メルマガで説明していますが、どんなに早く収穫出来ても、初
検査を林さんちでするわけにはいかないのです。
初検査、初荷、初セリ、「初」とつくモノは、目出度いのです。その目出度
いはずの初検査は「今年もハナエチゼンが、全量1等で初検査されました!」
とニギニギしくテレビや新聞等で報道されるのが通例です。しかしもし林さん
ちが、無理を言って初検査をしてもらった挙句に「今年のハナエチゼンの初検
査は、残念ながら全量2等でした」なんてことになっては、農業界全体が困る
のです。だからとにかく石川県のどこかで、初検査をした千分の一秒後でも良
いのです「2番検査」が絶対に必要なのです。
2番検査には、テレビ局も新聞社も来ません。検査人の方が、シビアに検査
して林さんちの多くのお米をカメムシ米で、爽やかに2等米の烙印を押して行
きます。殺虫殺菌剤を使用しないので2等米でも一向に構わないのですが、今
年は、そんな林さんちに秘密兵器が登場したので状況が変わるかもしれません。
それは、今年導入した玄米色彩選別機です。稼動した初日の朝にいきなり、米
詰まりを起こしてトラブったのでビビリましたが、それ以降は、順調です。
順調というより、こりゃ大変な性能だなと感心しています。目にも止まらな
い勢いで玄米が流れて行くのにそれをエアガンの様に、コンプレッサーの高圧
空気で、籾、カメムシ米、着色米、青米、ガラス、乳白米をはじき出すのです。
しかも、それぞれの感度を調整できるのです。しかも感度を上げると、とこと
ん品質を上げることが出来るのです。この「とことん」というレベルが凄いの
ですが、しかしそうなると「無実の罪の玄米」も、その余波ではじき飛ばされ
るのです。
しかしその辺のバランスを上手くすると林さんちにも「夢の1等米比率10
0%」の日がやってくるかもしれません。そうなると、今年だと8月18日稲
刈りなので8月20日検査なんてことも可能だったかもしれません。あとは、
林さんちが組合員のJA野々市さんが、初検査の栄誉を他の巨大JAから奪え
るかどうかという政治的な話しになってくるでしょう。まあ、林さんちは誰が
初検査でも良いんです。とにかくハナエチゼンは、早く販売することに意味が
あることを忘れないように!
↓そんな林さんちのお米はこちら↓
http://www.hayashisanchi.co.jp/cargopro/
3、子供達の舌に味を覚えさせることの重大さ
新米の発売が始まると、農家の間でJAや業者のお米の買取価格についての
話題で沸騰します。林さんちは、お米の価格は、市場価格ではなくて再生産可
能な価格であるべきと考えています。だからお米の価値は、毎年変動していな
いので余りその話題には、乗らないことが多いのですが、今年は、少々違いま
した。JAや業者さんが価格を昨年より下げるというのです。その理由は、豊
作とかいうことではなく「戸別所得補償」です。稲作農家は、要件が合えば一
律10アール(約300坪)当たり1万5千円を、今年末にもらえます。だっ
たらその分、買取価格を下げても良いだろうという論理です。
恐れていたことが起きたと感じています。結局、国の税金を何千億円もかけ
て、稲作農家の経営を良くしようとした「戸別所得補償」ですが、これでは結
局、元の木阿弥です。農家にお金をばらまいてもその経営は、良くなりません。
しかも今度は、お米だけでなく野菜農家にも、一律1万5千円の「戸別所得補
償」を与えるという案が浮上しているではないですか!唯一の救いは、せめて
買取価格が下がった分、販売価格も下がる可能があることです。農産物価格が
下がり、国民が国産農産物やお米をたくさん食べてくれるようになれば、それ
はそれで良かったとなるかもしれません。しかしそれでは、農家の所得は「戸
別所得補償」をもらう前と同じになってしまいこの事業にかけた膨大な国の経
費分は、無駄になってしまいます。
そして「戸別所得補償」をもらえない農家は、今までよりさらに経営は苦し
くなってしまいます。野菜農家まで「戸別所得補償」を広げると9千億円程度
の予算が必要といわれていますが、やはりそんなにあるなら、、いや全部借金
でまかなっているのですが、小中高の給食費を国産農産物を推奨し無料化した
方がよっぽど良いと考える私のアイデアは、荒唐無稽でしょうか?アメリカで
は、ファーストフードにオモチャを付けるのを禁止する法案が出始めています。
それほど子供達の舌に味を覚えさせることの重大さを、その業界の人達は知っ
ているのです。知らないのは、いや知っていてもどうしたら良いか分からない
のは、国の方だと感じます。
こうなると林さんちにも、年末に与えられるであろう「戸別所得補償」の使
い道が、非常に難しくなります。一番簡単な方法が「戸別所得補償還元セール」
でしたが、世の中のお米価格がそうなるのであれば意味が薄れます。ただし買
取価格が下がったからと言って、販売価格が下がるとは限りません。そうなれ
ば、また違って来るでしょう。やはり農業を良くするには、食育活動を地味に
繰り広げて行くしかないのかもしれないなぁ〜と思いながら灼熱の残暑の中、
稲刈りをしながら考えています。
林さんちの商品注文はこちら→http://www.hayashisanchi.co.jp/cargopro/
平成21年度 新米発売日
超普通じゃないコシヒカ 81袋/360袋 23% 9月25日
普通じゃないコシヒカリ 75袋/490袋 15% 9月15日
普通のコシヒカリ 53袋/647袋 8% 9月15日
ハナエチゼン 245袋/245袋 100% 8月25日
ひとめぼれ 31袋/231袋 13% 9月 8日
敬白
「あぐらぐち」とは、我が社の志高きプロバイダー氏が、名付けた、
「ホームページといういろりばたで、あぐらをかいて、話でもしまいけ」と
いう意味で名付けられました。
妙ですが、オリジナリティーがあって、私は気に入っています。
なお、「こんなメールマガジンいらないよ」
「HPの日記読んでるからいらないよ」と言う方は、
そのまま送り返しください。こちらで、リストから、外します。
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