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     林さんちのあぐらぐち物語 2010年 長月3号
       http://www.hayashisanchi.co.jp

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 このメールマガジンは、林さんちの大切なお客様と、ホームページをみて
   林さんちに興味をもっていただいたお客様にお送りしています。

_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ 2010年  長月3号 _/_/_/_/_/_/_/_/_/

1. 巻頭言

 さすがにここに来て、秋らしくお天気が不安定になって来ました。残りの
コシヒカリを頑張って刈り続けていますが、超コシまでたどり着くには、も
う少々かかります。お天気さえ良ければ来週末には、なんとか販売したいと
願っています。しかし21年産もまだまだあります!こちらもどうかよろし
くお願いします。

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    新米が収穫される前に、完売しなくてはなりません、、o(^o^)o
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2.今週の林さんち・・・・猛暑から一転

今日も、そうですが、先週末からお天気が不安定です。青空に、ニョキニョ
キと入道雲が現れて、突然の雨が降るというパターンです。夜や朝方の雨は、
もっと凄くて窓を慌てて閉めて回ることもしばしばです。そうなると今まであ
んなに硬かった田んぼも、一気に柔らかくなります。それでも林さんちの田ん
ぼは、ある程度、コンバインが入れる程度に水をコントロールして来たので、
雨が降ったからと言って、そう極端なことはありません。しかし、稲刈りの作
業委託のお客様は、この夏の猛暑で水を多めに入れた人が多かったのだと思い
ます。特に、コシヒカリは、かなり柔らかい田んぼが多いようです。

 さらに今年のコシヒカリは、春の低温からか稲丈が長くて倒伏しやすくなっ
ていました。その上に激しい雨で、ここへ来て一気に倒伏してしまいました。
軟弱な上に倒伏となるとこれは、稲刈りに関しては最悪の状態です。それでも
田んぼが乾いて硬くなるのを待てるほど、悠長にやってはいられません。少し
の晴れ間を突いての突入となります。まるでミズスマシのように湖のような田
んぼの上を走りながら刈って行きます。問題は、四隅でのコンバインの方向転
換です。広いクローラー(ゴムのキャタピラ)でなんとか「ようかん」状態の
田んぼの上に乗っていたのですが、方向転換のためには、どちらかのクローラ
にブレーキをかける必要があります。

 そしてブレーキをかけた瞬間に、片側のクローラーは、簡単に「ようかん」
状の田んぼの土をグチャグチャにしてめり込んで行きます。もちろん、酷くな
らないように、丁寧にしかも断続的に方向転換を試みるのですが、重さ3トン
のコンバインは、そんな努力も空しく沈んで行きます。当然、急な方向転換よ
り緩やかな方向転換が好ましいのですが、稲が倒れていると踏んでしまうので
動ける範囲が制限されてしまい、さらに窮地に陥ります。なんとか方向転換し
て倒伏稲を刈り始めるのですが、田んぼが柔らかいので刈取り部の先端で引っ
掛けてしまい、稲を株ごと抜いて機械の内部に詰まらせてしまいます。

 一度、詰まらせると低速で刈っているとは言え、あっと言う間に大量の稲わ
らが送りチェーンの間に突入します。そうなると、これがワラ?と思うほど硬
く締まって取れなくなるのです。仕方ないのでワラを一本づつ抜いて、少しづ
つ少しづつ緩めていって取り除きます。とは言え、コンバインの刈取り部は、
複雑な構造になっていて、その中のワラを力任せに引っ張っているとプチッ!
と突然切れて、勢い余って手や肘を中の機械に思いっきりぶつけて激痛に耐え
るといったことも多い辛い作業です。

 でも最近は、倒伏稲対策の最大の武器「スイスイデバイダー」を装備してか
らは、その苦労もずいぶん少なくなりました。名前のとおり、倒れている稲を
スイスイとすくい上げて刈ってくれる文字通り、農家の救世主のような装置で
す。やはり技術の進歩って凄いなと思う瞬間が、農業をしていると時々ありま
す。その繰り返しで、人間は、生産性を上げ人口を増やして来たんでしょうね。

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3、やっぱり5条刈りが好き

 今年は、最新技術を駆使した新型コンバインER467を購入。如何なくそ
の性能を発揮して来ましたが、ここへ来て少し雲行きが怪しくなっています。
どうにも、倒伏稲を刈りづらいのです。もちろん軽量コンパクトなので軟弱田
においても、めり込みにくく、泥が付着しにくいクローラーなので、道路に撒
き散らしが少ない。しかしそれでも、倒伏稲を非常に刈りづらい。最初それは、
まだ慣れていないせいかな?と考えていましたが、どうも構造上の原因もある
と考え始めています。

 倒れた稲を刈るのは、まず刈取り部を、田植えをしたライン通りに合わせて
刈るのが絶対条件です。稲は、横幅30センチを空けて、縦幅20センチ前後
と細かく一列に植えられています。これを「条(じょう)」と呼び、コンバイ
ンは、基本的にその条に沿って刈取りをします。でも通常の立っている稲の場
合は、その条へ斜めに入ろうが、横から入ろうが、問題ありません。しかし倒
れた稲は、条に合わせないとズレた場合、田んぼの面ギリギリまで下げた刈取
り部の先端が株元の刺さって抜いてしまったり、押さえつけてしまい掻き揚げ
れない事態になります。

 ところがER467は、4条刈りとは言え刈取り部を5条の幅に広げてあり
ます。それは、4条のままだと刈取り部より車体がかなり横にはみ出てしまい、
壁際の稲刈りの際、1条分刈れないことがあるのです。そこで広げて対応して
いるのですが、壁際以外の通常の立った稲の場合は、4条で刈っています。し
かし倒伏稲の場合、条に合わすと無理に広げた刈取り部先端が、斜めに稲を押
してしまい上手く刈れません。だったらその分、横へ逃げれば良いのですが、
横に逃げると前の周に刈った稲のワラが邪魔になり刈れません。

 そこで無理やりの5条ではなく、通常の4条の幅にすれば良いのですが、今
度は、壁際に倒れた稲を1条分全部残すことになり、しかも軟弱な泥が倒れた
稲に被さってしまうのです。かと言ってイチイチ刈取り幅を簡単に変更できる
構造ではないのです。さらに、親切なあるメカニズムが、邪魔になるのです。
それは、刈取り部を下げ過ぎて、土にめり込まないようにする装置です。私の
AR70には、こんな装置はないので、慣れない者が乗ると刈取り部を田んぼ
に突き刺してブルドーザーのように走って刈取り部を破壊してしまいます。実
際に、近所で破壊した人もいます。その対策として付いた安全装置だと思いま
す。

 最初バカにしていましたが、なかなか便利で、刈取り部高さを気にせずに稲
刈りが出来ます。しかし倒伏稲のためにギリギリ下げるとなると、田んぼの面
の凸凹、ワラクズ等々で誤作動を起こして、倒れた稲の上を空振りしたり、上
下に激しく動いて稲株を抜いてしまったりと上手く刈れません。そこでこの装
置を切って刈り始めたのですが、私のAR70のような刈取り部からの微妙な
リアクションが無いのです。仕方ないので目で刈取り部の高さを、確かめなが
ら刈るのですが、倒伏稲の陰に隠れて見えずに、いつの間にか田んぼに突き刺
してしまうのです。その度に詰まった稲を取り除くのに一苦労です。

 おそらく倒伏稲を上手に刈るには、あと1000時間は、乗らないとだめか
もしれません。そうすれば微妙なアタリも感じられるようになるはずです。そ
して無理やり倒伏稲を刈るより、刈り易い一方向からのみを刈ってバックして
また刈るいわゆる「バック刈り」を多用しています。なんと言ってもクラス最
高のスピードを誇るER467とにかくバックの速度もハンパな速度ではなく
体をのけぞらせながらバックして行きます。やはりマシンに合った刈り方があ
るんでしょうね。でも、やっぱり私は、5条がいいな、、(⌒‐⌒)

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            平成21年産       新米発売日
超普通じゃないコシヒカ 68袋/360袋 19%    9月25日
            平成22年産
普通じゃないコシヒカリ 490袋/490袋 100%   9月10日
普通のコシヒカリ     647袋/647袋 100% 9月10日
ハナエチゼン      225袋/245袋 91%  8月25日
ひとめぼれ        245袋/245袋 100%  9月 8日

敬白
「あぐらぐち」とは、我が社の志高きプロバイダー氏が、名付けた、
「ホームページといういろりばたで、あぐらをかいて、話でもしまいけ」と
いう意味で名付けられました。
妙ですが、オリジナリティーがあって、私は気に入っています。
なお、「こんなメールマガジンいらないよ」
「HPの日記読んでるからいらないよ」と言う方は、
そのまま送り返しください。こちらで、リストから、外します。

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