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     林さんちのあぐらぐち物語 2010年 師走4号
       http://www.hayashisanchi.co.jp

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 このメールマガジンは、林さんちの大切なお客様と、ホームページをみて
   林さんちに興味をもっていただいたお客様にお送りしています。

_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ 2010年  師走4号 _/_/_/_/_/_/_/_/_/

1. 巻頭言

 今年のメルマガも、あと2回となりました。今年は、なんとか100%発行
出来そうで嬉しいです。なにせ毎週ネタを考えるのが大変なんです。実は、ネ
タは、毎日山ほどあるんですが、とてもオープンに出来ないことばかり。でも
結構、ネタに困って書いてしまった秘密もたくさんあったメルマガです。お餅
屋さんに変身中の林さんちですが、クリスマス前は、まだ静かな日々を過ごし
ています。さあ、どんな年末商戦になるんでしょうか!

************  新HPオープン!  *********
          http://www.hayashisanchi.jp/

在庫メーター     空←――――――――――――――――→満
超普通じゃないコシヒカリ ■■■■■■■■■■■■■■□□□□□□
普通じゃないコシヒカリ  ■■■■■■■■■■■■■■■□□□□□
普通のコシヒカリ     ■■■■■■■■■■■■■□□□□□□□
ハナエチゼン       ■■■■■■■■■■■■■■■□□□□□
ひとめぼれ      ■■■■■■■■■■■■■■■■□□□□

             詳しい数字は、メルマガの最後に

2.今週の林さんち・・・・特別注文の攻防

 この時期、林さんちに毎日ひっきりなしにお餅の注文がありますが、社長の
仕事は、特別注文の対応です。全体のご注文で言えば、予約は1500件前後
ですが特注は、そのうち20件程度です。しかし、その特注は、今までの長い
林さんちの歴史の中で、生き残った特注の中の特注です。例えば、近所の浄土
真宗のお寺用、林さんちは、一向宗の生き残りですから当然、特別なサイズや
形でもお作りしています。ビニルフィルムで包まない、ワサビを抜いて欲しい
という方も何件かあります。幼稚園などでは、ワサビ入りだと、園児が辛くて
食べられないのです。

 しかしこれらの特注は、現場が混乱しないギリギリの対応が出来る範囲、ま
たは、長い歴史で現場が慣れている場合に限ります。その限界線は、私が決め
ることになります。この限界線の見極めを間違えて今まで、何度、大混乱を起
してしまったことか。混乱を起す原因は、まずは、見た目で分からない特注、
例えば塩抜き餅または、塩増量。加賀百万石のお餅には、全て塩が入っていま
す。昔は、塩の増減も受注していたのですが、塩の多い少ないは、見た目では
まったく区別がつきません。だから現場では、私が、そのお餅に付きっきりで
指示して作って、目印の札を付けておいて、順番に製造ラインを移動して行き
ますが、頼りは、その目印の札のみ。粉を落とすのに札をちょっと横に置くだ
けで、もうどれがどれか分からなくなります。そうなると、その周辺の餅は、
全て廃棄処分になります。

 まったくカタログにないお餅を作る特注。例えばゴンダ餅と呼ばれる「餅と
ご飯を混ぜて搗いた餅」という昔から食べられていたお餅があります。しかし
この混ぜる比率が、お客様によってマチマチで、しかも、セイロで餅米を蒸し
ながら同時に炊飯器でご飯を炊かないと作れません。若いスタッフは、見たこ
とも食べたこともないので、どう説明して良いか分からず、結局、生産ライン
を完全に止めて年配のスタッフに特別に作ってもらいました。しかし年末の餅
つきは、1秒でも餅つき機を止めることは、スタッフの拘束時間が長くなるこ
とを意味します。

 20年ほど前は、そんなことも分からず、やみくもに特注を受けていました。
でもそんな注文が数件あるだけで半日が軽く終わってしまうこともしばしば。
半日、生産計画が遅れると深夜まで餅つきをせざるを得ず、スタッフの疲労が
どんどん蓄積して、結局、ミスを犯したり、最悪は、怪我をしたり。そして塩
増量のお客様が、立て続けに倒れてしまう事件もあって、これは良い顔をして
特別注文を受けてばかりだと立ち行かなくなると感じるようになりました。そ
れでも、それまで特注をしていたお客様に納得していただくまでずいぶん時間
がかかって現在に至っています。

 林さんちのお餅は、手造りなので、どんなお餅でも作ろうと思えば可能です。
だからこそ、なおさら特別注文をお断りすのは、申し訳ない気持ちがするので
す。どこかの温泉のように、絶対にお客様のご注文を断らないというお店にし
たいと思うのは、ヤマヤマです。そうなると生産量は激減、価格も上げざるを
得ないことになります。しかし手造りのお餅を、なるべく多くの方に価格を抑
えてお届けしたいと考えています。特別注文の攻防は、そのためのギリギリの
戦いなのです。

           ↓そんな林さんちのお米はこちら↓
         http://www.hayashisanchi.co.jp/cargopro/

3、勇み鳶のハシゴを新調

 今年、野々市町消防団のハシゴ登り「勇み鳶」でハシゴを新調しました。平
成7年に初めてハシゴ登りを始めた時は、当時、金沢市消防団も購入していた
ハシゴ屋さんに注文していました。ところが、そのハシゴ屋さんも、後継者が
いないので店を閉めることになりました。金沢市消防団の有名な「加賀鳶」は、
石川県指定無形民俗文化財に指定されているので、ハシゴの作り手がいなくな
ると一大事ということで、作り手の養成を始めていました。なにせ48分団も
あるハシゴを準備しなくてはいけないのですから大変です。今では、「加賀鳶
梯子作事所」と呼ばれる立派な作業所まで出来ています。

 私が登り始めた頃のハシゴは、購入したハシゴで、すでに何年も経ってヒビ
割れが生じていました。そこでハシゴ屋さんに修理を頼んだら、なんとグレー
のビニルテープでグルグル巻きで返って来ました。せめて透明テープにして欲
かったんですが、自分では直せないので仕方ありません。私は、そのテープグ
ルグル巻きハシゴでデビューを果たしました。その頃は、3人ハシゴと言って
3人が1本のハシゴで演技をしていたので、よくロープが緩んで時々締めてい
ました。ハシゴのロープを何度も締めなおすうちに、なんとなく構造も理解し
て来て、最初に登り手になった先輩団員が、大工さんだったこともあり、やは
り自分で作ろうということになりました。

 私は、製作には、携わりませんでしたが、1本目としてはなかなかの出来栄
えと思いました。さすが大工さん、なんでも見よう見まねでも作れるんだなと
感心したものです。しかし、細かい部分のノウハウがあったようで、やはり竹
にヒビが入ってしまいました。どうも竹にドリルで穴を開けて、二股になった
特殊な釘で横棒を留めるのですが、その二股の部分の締め具合が難しいようで
す。その後、その二股の釘をオリジナルで製作したり、竹の足元と頭に被せる
金属の輪を作るためにステンレス板を溶接したりと、皆、それぞれの特技を生
かして見事に完成して行きました。

 金沢市消防団は、大量の竹を県外まで買出しに行くそうですが、今年、野々
市町消防団では、金沢市にある竹屋さんに買いに行きました。京都産の真竹だ
そうですが、竹も千差万別、先細り、先太り、楕円形と、なかなかハシゴに適
した竹を探すのは至難の業です。一番の問題は、竹の厚み、見た目立派な竹で
も肉厚が薄い場合があります。登り手と持ち手の命がかかっているだけに吟味
をして購入しました。そしてようやくロープで締めることになって、分団員総
出で、引っ張りながら締めて完成しました。最後は、地元の神社で安全祈願を
して魂を入れました。

 私も消防団に入ってすでに18年、ハシゴに登って11年が経ちますが、未
だにハシゴ作りに関しては素人です。大体ロープの縛り方すら完璧には、理解
していません。しかしどうも、私のデザイン能力は、評価されているようです
が、工作能力は、評価されていないようです。まあ適材適所で、ハシゴ登りの
指導に関しては、任されているのであまり無理をしないことにします。下手に
触って曲がったハシゴを作ると大変なことになります。でも新品の青竹で演技
できるなんて羨ましいなぁ〜。

林さんちの商品注文はこちら→http://www.hayashisanchi.co.jp/cargopro/

            平成22年産       新米発売日
超普通じゃないコシヒカ 261袋/365袋 71%  9月27日
普通じゃないコシヒカリ 375袋/490袋 77%  9月10日
普通のコシヒカリ     419袋/647袋 65% 9月10日
ハナエチゼン 180袋/245袋 73% 8月25日
ひとめぼれ   191袋/245袋 78% 9月 8日

敬白
「あぐらぐち」とは、我が社の志高きプロバイダー氏が、名付けた、
「ホームページといういろりばたで、あぐらをかいて、話でもしまいけ」と
いう意味で名付けられました。
妙ですが、オリジナリティーがあって、私は気に入っています。
なお、「こんなメールマガジンいらないよ」
「HPの日記読んでるからいらないよ」と言う方は、
そのまま送り返しください。こちらで、リストから、外します。

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