23世紀型お笑い系百姓を目指す林さんちのメルマガ。毎週水曜日発行。

「平成27年産エンレイ大豆収穫しました」2015年神無月3号

大豆の刈り取りがなんとたった3日間で終了しました。新記録のような気が
します。稲刈りが雨であれだけ苦労したのに助かりました。これで林さんちの
収穫物は、全部終わりました。そして石川県の伝統行事である祝い餅の予約販
売を開始しました。林さんちの祝い餅で人生の節目を祝ってみては?

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  在庫メーター     空←――――――――――――――――→満
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超普通じゃないコシヒカリ ■■■■■■■■■■■■■■■■■□□□
女王さまミルキークィーン ■■■■■■■■■■■■■■■■■□□□
普通じゃないコシヒカリ  ■■■■■■■■■■■■■■■■□□□□
普通のコシヒカリ     ■■■■■■■■■■■■■■■■■□□□
普通にミルキークィーン  ■■■■■■■■■■■■■■■■■□□□
ハナエチゼン       ■■■■■■■■■■■■■■■■□□□□
ひとめぼれ        ■■■■■■■■■■■■■■■■■□□□
             詳しい数字は、メルマガの最後

1.今週の林さんち・・・平成27年産エンレイ大豆収穫しました

 林さんちのオヘソが白いエンレイ大豆の収穫が10月16日で終わりました。
でも昨年は、10月7日開始で10月10日に終わっているので稲刈りの遅れ
が影響しているようです。それでも大豆の刈り取り機は、平成元年製で長男と
同い年の機械で刈り取り速度を上げれないので上出来です。そしてエンレイ大
豆は、林さんちの昭和48年に転作農政が始まった当時から栽培されているこ
っちも長生きな優秀な品種です。煮豆にしても胚芽部分つまりオヘソが白いの
で美しい。そして豆腐にしても蛋白含有量が多くて作りやすくて何よりも甘く
て美味しい。そんな素晴らしいエンレイ大豆のことを林さんちが知ったのは、
林さんちの今のお店が完成した平成7年からです。

 その時に、お店で販売するために調べたら意外にもエンレイ大豆が素晴らし
いと初めて知ったのです。それまでは、単なる「転作作物」の一つにしか過ぎ
ませんでした。その北陸地方で絶大な人気を誇ったエンレイ大豆も最近新しく
開発された「里のほほえみ」という大豆に変わろうとしています。どうもエン
レイ大豆が最近の栽培方法に合わないらしくて収量が低迷し始めたと言うので
す。さらにエンレイ大豆が開発された当時は、まだ大豆コンバインが普及して
いなかったので「手刈り」「刈り払い機」で刈ってから手で集めてそれを「豆
落とし機=スレッシャー」に手で入れると言った方式でしたの。「倒伏」に関
してはそんなに影響が無かったのですが現在のように大豆コンバインで収穫す
るとなると倒伏は、とても困る要因です。エンレイ大豆は、どうも倒伏し易い
品種らしいのです。

 農作物の世界では、良くあることですが収穫機械で扱いづらいと農家に嫌わ
れます。それは、あの有名なササニシキでも起きました。そして収量低迷の理
由は、エンレイのせいではなくて農業政策にあります。お米以外の転作作物を
作れば補助金がもらえるシステムが今の農業政策です。大豆は、その中でも基
幹作物です。さらに大麦+大豆を栽培するとさらに補助金がアップします。林
さんちもご他聞にもれず大麦+大豆の栽培を昭和48年から開始しました。と
ころが1年目は、ちゃんと収量があるのですが2年目、3年目と収量が落ちて
行きます。それは、畑作物の宿命「連作障害」のせいです。それまで稲を作り
続けて「連作障害」には、無縁の農業をしていた林さんちにとって初体験でし
た。

 麦まき=10月中旬、麦刈り=6月初め、大豆まき=6月中旬 大豆刈り=
10月上旬というサイクルを繰り返します。でもこの間に田植えと稲刈りも行
うわけです。しかも当時は、別の転作作物でキウイフルーツも作っていたので
すが6月は、受粉と摘果の時期で重なっていました。その結果、田植え後の管
理がおろそかになってお米の収量が低迷。大豆刈りも手作業なので遅れること
が多く麦まきがさらに遅れて収量低迷。さらに麦刈りが遅れて大豆まきが遅れ
て収量低迷と転作の補助金のためと言いながらあまりの酷さに平成元年ごろに
麦作を止めました。その結果は、劇的で田植え後の管理も良くなりお米の収量
も安定。大豆の播種も適期に行い麦跡じゃなくて水田跡に毎年田んぼを移動し
ながら栽培しました。すると連作障害から開放されて収量も安定増加して行き
ました。つまり収量の低迷は、エンレイのせいでなく農業政策や機械に合わせ
た栽培のせいとも考えられます。

 でも林さんちは、栽培に関しても問題を感じていませんしおおいにエンレイ
大豆に惚れ込んでいます。ところが今年の春に事件が起きました。なんとエン
レイ大豆の種子が手に入らなかったのです。もう石川県としても「里のほほえ
み」に全量切り替えの方針というのです。困ってしまいただでも売り切れそう
な平成26年産から種子大豆として300キロほど使って播種をしました。種
子というのは、自家採取を続けると品種特性の固定が難しいので林さんちも1
年ごとに種子を購入して使っています。以前、2年目の自家採取の大豆種子で
播種をしたら「紫斑病」という紫色の斑点が出る大豆が多く出来ました。この
紫斑病は、食べてもまったく問題にならず煮れば色も消える代物です。でも等
級検査で大きく等級を落とすのでやっかいな病気です。今年は、幸いに綺麗な
大豆で育ちましたがやはり種子の更新は、必要と考えていました。

 さらに困ったことに「林さんちのオヘソが白いエンレイ大豆」のラベルが数
千枚在庫しているので通常の大豆栽培農家のようにハイそうですかと品種を切
り替えることが出来ないのです。というわけで林さんちは、エンレイ大豆農家
として行けるところまで行く覚悟です。今もササニシキを作っている農家の気
持ちが良く分かります。とっても良いお米や大豆でも別の要因で嫌われてしま
うのです。さあ平成27年産のエンレイ大豆は、品質収量ともに期待していま
す。10月末まで風乾燥して選別袋詰め、検査をして11月中旬販売開始予定
です。もう平成26年産大豆が底を突きそうです。速く販売したいので頑張り
ます。

2.野々市消防署と合同夜間消火訓練を行いました

 10月17日に我が野々市市消防団第2分団と野々市消防署と合同夜間消火
訓練をしました。毎月のポンプ点検でいろいろと想定をしながらの消火訓練を
実施していますがやはりより実戦に近い訓練をしたいと考えていました。そこ
で以前も野々市消防署と合同で行った夜間消火訓練をまた行うことにしました。
これは、訓練火災出動メールを市役所から分団員だけに送信してもらい自宅か
ら格納庫に行きポンプ車と輸送車で出動するという実戦的な訓練です。署長に
相談したらぜひやりましょう!と快諾。しかもせっかくなら白山野々市広域消
防本部の訓練場を使いましょうとなりました。あら、、なんだか話がどんどん
大きくなって来ました。前回の夜間訓練は、野々市消防署の敷地内の消火栓を
使用して行いました。さらに予め訓練場所と時間は、分団員に告知してありま
した。

 ところが後で聞くと時間前に着替えて待っている分団員がいました。さらに
ポンプ車にその日に残業でいないはずの班長が早めに仕事が終わって乗って来
てしまったのです。そうなると若い分団員は、彼の頼ってしまい訓練の濃度が
薄くなってしまいました。でも今回は、場所も時間も班長以上しか知りません。
しかも私を含め班長以上は、訓練場所で待機して安全管理と誘導と指導をする
ことにしました。分団には、分団長の私、副分団長が1名、部長が2名、班長
が2名います。この6名は、もうベテランなのでどんな訓練でもこなすことが
出来ます。でもあとの分団員は、入団年数が浅くて実際の火災経験も少ないの
です。しかも数少ない火災経験でも必ず班長以上と出動しています。そこで今
回は、経験の浅い分団員だけで訓練を行うことにしました。

 しかし消防署との打ち合わせで訓練場の防火水槽から吸水→分団ポンプ車放
水→野々市署タンク車への中継送水→タンク車から放水となりました。ポンプ
車は通常は、吸管と呼ばれる10mのゴム管を1本使用して水を吸って放水し
ます。しかしポンプ車+タンク車への中継送水だと吸水が足りないので途中で
2本目を入れて吸水することになります。でも放水しながら2本目から水を吸
う時には、エゼクタ操作と呼ばれる特殊な操作が必要になります。これがなか
なか難しいので果たして上手くいくのか?私も楽しみでありそしてドキドキの
高難度な訓練内容となりました。そして訓練当日は、訓練場に火点として発炎
筒を焚いて待ち構えていました。以前の夜間訓練で火点が暗くて分からずに分
団員がホースをもって右往左往したことからの発炎筒です。

 そしてどんな訓練かもまったく知らない分団員が訓練出動メールを受けてポ
ンプ車に乗ってやって来ました。防火水槽へ誘導してそこから吸水放水開始で
す。でも案の定、指揮者不在!乗ってきた4名が同じ操作に群がっています。
そのうち後から出動した輸送車に乗って来た分団員が合流してさらに群がって
しまい状況は、あまり芳しくありません。それでもなんとか放水開始。そこで
野々市署のタンク車が登場して中継放水の指示です。でも今度は、上手く中継
に成功。そしてここで問題のエゼクタ操作をしました。しかしあっけなく成功
してしまいました。そして中継送水を開始しました。タンク車には、2トンの
水を積んでいますが節約して放水しても3分も持ちません。その3分以内に送
水出来ました。

 ところがタンク車にホースを結合して放水を始めたら中継送水が停止。異常
を感じて分団ポンプ車を見に行くと水が吸えていません。あれ?と防火水槽を
覗くと防火水槽の途中の段に吸管が引っ掛かっていて底まで伸びていません。
そこで水が減ってしまい吸えなくなったようです。火災中に水を吸えなくなる
トラブルは、よくあることです。ここですぐにその原因を特定して再放水出来
るかどうかが問われるのです。火災現場の直近に部署するタンク車からのホー
スは、多くの場合火災家屋に内部侵入して放水しているので署員の生命に関わ
るので絶対に水を切らせません。

 「火災現場では、声の小さい者から死んでいく」と教えられました。経験の
浅い分団員は、何をして良いか分からないこともありお互いの声かけが出来ま
せん。だから同じ操作に群がったりするのです。そこだけは、よく反省会で注
意しておきました。でもまあ細かい反省点は、たくさんありましたが経験の浅
い分団員にしてはちゃんと想定の訓練は、出来たので合格点でしょう。私にし
ても永遠に消防団員として居られるわけではありません。若い分団員達にも有
事の際に安全にしかも確実に活躍して欲しいと考えています。この日の訓練で
少しホッした分団長の私でした(o^-^o)

            平成27年産       新米発売日
宇宙米          20袋/25袋  80%   9月23日
超普通じゃないコシヒカリ 244袋/292袋  84%   9月23日
女王さまミルキークィーン 190袋/225袋  84%   9月23日
普通じゃないコシヒカリ  295袋/361袋  82%   9月12日
普通のコシヒカリ     494袋/568袋  87%   9月 7日
普通にミルキークィーン  89袋/105袋  85%   9月26日
ハナエチゼン       277袋/350袋  79%   8月19日
ひとめぼれ        389袋/455袋  85%   8月28日