23世紀型お笑い系百姓を目指す林さんちのメルマガ。毎週水曜日発行。

「30キロ玄米は多めに入っています」2017年神無月3号

 稲刈りが終わった途端に怒涛の会議や打ち合わせ。そして秋のイベントが押し寄せて来ています。さらにすでに年末の餅つき。そして来年の作付け計画の立案と脳みそを使う仕事が山済み。はぁ~やはりボンヤリと稲刈りしているのが一番ですね。そして子供達の稲刈りともう脱穀も平行してやっていますo(^o^)o


セキュリティー強化の作業のためネット通販お休みします。
10月16~18日



  在庫メーター     空←―――――――満
宇宙米          ■■■■■■■■■■
超普通じゃないコシヒカリ ■■■■■■■■■□
女王さまミルキークィーン ■■■■■■■■■□
普通じゃないコシヒカリ  ■■■■■■■■□□
普通のコシヒカリ     ■■■■■■■■□□
普通にミルキークィーン  ■■■■■■■■■□
ハナエチゼン       ■■■■■■■■□□
ひとめぼれ        ■■■■■■■■□□
詳しい数字は、メルマガの最後



1.今週の林さんち・・・30キロ玄米は多めに入っています


 稲刈りも終わって全てのお米が30キロの玄米袋に入りました。一般の方は、ほとんど知らないと思いますが実は、正味30キロでなく少し多めに入っています。この30キロ袋は、米検査のための袋でもあります。その検査の欄を見ると、正味重量規格30キロ、皆掛重量30.5キロと表示してあります。そして米袋の重量は、230gです。とすると正味重量は、30.27キロになるんです。え~なんで多めに入ってるの?



 話は、江戸時代の年貢米にさかのぼります。当時の年貢米の単位は、1俵=60キロでした。ところが当時のお百姓さんは、この60キロに1升=1.5キロを必ず足すことを義務付けられていました。この1升のお米のことを「込米(こみまい)」と呼んでいました。この込米の量は、各藩でも違っていたようですが大体1升前後です。なぜそんなことをしたかと言うと年貢米を集めてから流通するうちにどうしても乾燥して目減りするからです。その分を予め増量しているのです。



 そして流通環境の整った現代でも状況は、同じです。正味重量30キロで詰めても流通するうちに30キロを切ってしまいます。そこで270g増量して入っています。でもここで問題が、、一般のお客様は、30キロ玄米を購入してハカリで計ったことがないということ。林さんちのネット通販の初期の頃、10キロ玄米にするために小分けしていると夏くらいから30キロ袋で3袋取れないことに気づいたのです。これは、マズイということで30.5キロに少しづつ増量して行きました。



 その結果が、30.98キロ。つまり230gの袋重量を差し引くと750gの増量です。これぐらい入れると1年通じて確実に正味重量30キロを確保出来ます。江戸時代の込米は、60キロに対し1.5キロなので30キロに対しては、750gとなります。そして期せずしてその重量は、江戸時代の込米と同じになりました。でも他所で買って正味30キロ無いとクレームを言うのも実は、難しい。単に水分が減っただけで最初に詰めた30.27キロの栄養分は、変わりありません。まあ林さんちの30キロ玄米袋は、少しお徳だと思って頂ければ幸いです。でも藩では、その込米をちゃんと除いて別に販売していたというんだから昔のお百姓さんは、かなり搾取されていたんだなぁ~と思います。



詳しいことは、こちら
    ↓
30キロ玄米、多めに入ってるのはなぜ?2017
https://youtu.be/X7IrFPb7LMQ



2.子供達との稲刈りが続きます


 10月5日に津幡とくの&松任とくの幼稚園の稲刈りをしました。子供達は、園バスがあるので距離は、問題ないのですが津幡とくのさんは、20キロ!離れた津幡町から貸切バスで保護者を連れて来ます。田植えの時も同様ですが最初は、ビックリしました。そして松任とくのさんの保護者は、各自乗り合わせて乗用車で田んぼ周辺の道路に路駐します。しかしこの田んぼで米作りを始めた初期の頃。路駐が多くて通報されてオマワリさんに叱られました。でもそのオマワリさんがとくの幼稚園の保護者で職務上、注意せざるを得ませんが、、と非常に恐縮されていました。まあこっちは、もっと恐縮していましたが、、。もちろんそれからは、駐車場所を指定して問題なく出来ています(o^-^o)


200人超の怒涛のとくの幼稚園の稲刈り・2017
https://youtu.be/jEtxuVPp7cU


 でもとくの幼稚園さんの米作り体験学習は、人数が多いですが実にスムーズです。地域的に農業関係の方が多い。本人は、そうでないけど実家がそうだったりと身近に稲があるだけでまったく流れは、違います。最近、ビックリしたのが稲刈り鎌を見せて「これは、何?」と子供達に質問したら「、、武器!」と答えられたこと。日本が瑞穂の国と呼ばれたのは、もう過去のこと。米作りのことをイチから教えていかないと農業の未来は、無いと痛感した「事件」でした。近年、田んぼにゴミを捨てる輩がいます。米作りをしている農家さんのことを知っていればそんな事できるわけありません。そのために米作り体験学習が非常に重要だと考えます。あと残り3園の幼稚園の稲刈りが残っていますが全力で頑張りますo(^o^)o


            平成29年産       新米発売日
宇宙米          63袋/65袋  96%   9月22日
超普通じゃないコシヒカリ 264袋/305袋  86%   9月20日
女王さまミルキークィーン 212袋/245袋  87%   9月22日
普通じゃないコシヒカリ  272袋/323袋  84%   9月 9日
普通のコシヒカリ     262袋/323袋  81%   9月 9日
普通にミルキークィーン  97袋/105袋  92%   9月23日
ハナエチゼン       247袋/315袋  78%   8月21日
ひとめぼれ        354袋/420袋  84%   9月 2日